新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1006 地域で協定を守らない販売店がいます
投稿者 yoshy さん 投稿日時 2011.4. 8 AM 0:19
ある新聞店がカクザイにテレビをつけています。
もちろん四社でカクザイ二千円以内と決まってますが守りません。
月一回、四社が集まり話し合いはしてましたが、その販売店だけ出てきません。
罰金も言ってますが無視しています。
どうしたらいいか、何かいいアドバイスよろしくお願いいたします。
回答者 ゲン
『もちろん四社でカクザイ二千円以内と決まってますが守りません』というのは、その地域の販売店が集まって協定を結んでいるのを、1社の販売店が無視して守らんということやな。
その協定が、どのようにして生まれ、どのような組織で、どのように守られてきたかにもよるし、その無視するという販売店が昔からあるのか、新規に参入してきたのかによっても違う。
また、『カクザイ二千円以内と決まってます』というのは、現在、広範囲に行われている『正常化の流れ』というもので『68ルール』を厳守しようという取り決めのことやと思うが、その販売店が所属している新聞社の姿勢やその販売店が所属する地域の協力会の方針によっても違うてくる。
その新聞社やその販売店が所属する地域の協力会の方針が、その『正常化の流れ』に否定的やったら、その販売店も地域の協定を守るより、そちらの方に重きを置くやろうしな。
ただ、どういう経緯があるにせよ、地域の協定というのは、お互いの合意の上で成り立っとるものやさかい、その根本である合意が崩れたら意味を為さんものになる。
せやから、その販売店が、その合意を守る意志があるかどうかにかかってくるわけやが、『月一回、四社が集まり話し合いはしてましたが、その販売店だけ出てきません』ということなら、脱退の意志が固いと見るのが妥当やろうな。
『罰金も言ってますが無視しています』という強気な姿勢では、その販売店の気持ちを頑(かたく)なにさせるだけで、その溝が埋まることはまずないやろうと思う。
それに、法律的な面で言うても、地域の協定違反に対して『罰金を取る』というのは強制力の伴うもんやないさかい、それを前面に出すのは止めといた方がええ。実際に、そうしようとしてもできんやろうしな。
こういう場合は、3対1の話し合いに持ち込むよりも、比較的、その販売店と仲のええ経営者を一人選び、1対1で人目のつかんところで話合いの場を持つことを勧める。
このとき間違うても、その販売店に乗り込んで「話をつけたる」という強気な姿勢になったらあかんで。
その販売店の経営者は、その協定破りをしとるということは百も承知で、それを従業員にも言うてるはずやから、その前では意地でもそれを翻すことはないやろうしな。ぶち壊しになるだけや。
この場合は目立たずに接触することが寛容やと思う。
その代表に、もしあんたがなるとしたら、他の販売店の経営者には「どういうつもりなのか一度話を聞いてくる」と伝え、その販売店には「ワシらがお互いに、いがみ合っても始まらんさかい、一度、あんたの考えを聞かせてくれんやろうか。あんたの考えが良ければ、他の者にもワシからそう伝えるから」と、個人的に電話して、やんわりと言うことや。
「何もあんたを責めるつもりはない」と、強調してな。
実際にそう考えるかどうかは、あんた次第でええが、要は敵愾心を持たさんように穏便な話し合いがしたいと思わせて、話し合いの場に連れ出すことを優先した方がええ。
誰にでも、そうするにはそうするだけの理由と言い分があるはずやから、まずはそれを聞き出すということに主眼を置くことや。
あんたは『もちろん四社でカクザイ二千円以内と決まってます』という決まり事が正義で絶対やと考えとるのかも知れんが、その販売店の人間にすれば、別の考え、別の正義、または止む得ない事情というものがあるかも知れん。
それを聞き出すことが、この問題を解決する第一歩やと思う。
解決策は、その内容次第ということになるが、できれば可能な限りの歩み寄るという姿勢を見せることや。あんた方の一方的な思いだけでは、まとまらんやろうしな。
それが決裂したら、全面戦争ということなる。昔、よくあった拡張競争に再度、突入するしかない。
そうなると、あんたの方でも『カクザイ二千円以内と決まってます』というのを堅守するとばかりも言うてられんかも知れん。
『カクザイにテレビをつけています』という思い切ったことをする販売店なら、今後もエスカレートしていくのは間違いないやろうしな。
それを考えたら、可能な限りの歩み寄りというのも、ある程度は必要やないかと考える。
まずは、同一目線で説得を試みる。と同時に相手の事情を聞き出すことや。
その後、どうなったか、あるいは、ワシの提案に対してのあんたの考えなり意見なりを教えて頂ければ、それに合わせた助言をさせて頂くつもりや。
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