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NO.101 ゲンさんのプロの拡張芸を直接、伝授戴けませんか


投稿者 漂白さん 専拡 関東在住 投稿日時 2005.5.13 AM0:51


拡張員という仕事が、世の中でいやがられているという事は自分も認識しています。ある年になって万策尽きて、拡張の仕事に携わることになりましたが、現在はそれで、なんとか生活の目鼻も着いてきました。

最近になって、私は後進を育てて見たいと言う欲求にかられるようになりました。

借金でどうしようもないが、なんとか、這い上がりたい、もう一度ささやかながらでもいいから花を咲かせて見たいという人に、拡張の仕事を勧めたいとおもって仕事の無いひとにどうですかと、声もかけましたが、ひどい時には、その仕事をするならば、無銭飲食で捕まって、懲役に行ったほうが良いとまで言われて、落ち込んだこともあります。

しかし、このたび、このようなハカセさまの作っているホームページを読んで理論武装して、再起を図りたいというひとを見つけました。

ただし、私だけのやりかたで随行指導しても限界があります。このようなあつい熱情をお持ちのゲンさんにどうしても、そのおとこの再起を図からせるようお力を御借りしたいと熱望するものなのです。

私自身も自分の手法にマンネリ状態で脱皮する必要を感じています。そこで、ご相談なのですが、ご都合のよろしいとき、実地に盗み見でもいいので本当のゲンさんの拡張している姿を勉強させて戴けませんか。

勿論それに伴う、費用については対応させて戴く心算ですので、ぜひご教授ください。仮想現実でなく、なまの男の動く姿、立ち居、振る舞い、すべてが生きた教材だと思っています。

金を稼げるべしゃりの、プロの拡張芸を直接、伝授戴けませんか。
よろしく、お願いします。


回答者 ゲン


あんたがワシのことを高く買うてくれとるのは良う分かるし、有り難いとも思う。せやけど、それは、あんたも言うてる仮想現実としてのHPの中のワシに対してやと思う。

あんたに限らず、ワシのことを褒めてメールをくれる人は他にもおった。それは例えて言えば、小説の中の登場人物の主人公に対する思い入れのようなもんや。

物語の登場人物に対する感じ方や捉え方は、人それぞれで違う。同じ主人公であっても人によって違う人物像になる。それが、ワシについても言えると思う。

どういうことかと言うと、このHPのファンやという人が1000人おったとしたら、1000人の「ゲン」が存在しとるということや。

つまり、ワシが言いたいのは、ワシという実際の男が、あんたの思うとるような人間とは限らんということや。その可能性の方が高い。

あんたの知っとるワシは、ハカセの文章の中に存在しとるワシや。そのハカセはハカセで、ワシのことを気に入って書いてくれとるから、どうしてもひいき目な表現になる。

せやから、実際の人間を想像する場合は、かなり割り引かなあかん。少し長くなったが、まずそのことを知っておいて欲しかった。

あんたの後進を育てたいという思いは、それはそれでええのやないかな。ワシはあんた自身のやり方で教えればそれで十分やと思う。

あんたからは、過去何度もメールを貰うとるから、ある程度のあんたの人なりの想像はつく。歳もワシよりは上で拡張経験も長く、専拡までされとるということやから、この仕事に関しては相当のお人やと思う。

あんたから貰うたメールで『わたしの、やり方は、定義するならば、漫才拡張といったようなものです……拡材に近所の畑で売っていた大根をつかったことすらあります』と言われとったが、これだけでも十分、人に指導するだけの内容は深いと思う。ワシが教わりたいくらいや。

そんな経験豊富なあんたに今更、ワシがこんなことを言うのも何やけど、営業の仕事は同じことをしても、同じ結果を得られるということは少ないと思う。

ワシが上手く行ったやり方やからというて、あんたがそれで成功するとは限らん。その逆のことにも、それが言える。

営業は人によって違う。営業法は営業員の数だけ存在する。正に千差万別や。営業にこうすれば絶対というようなものはない。自分で自分なりのやり方をあみ出すしかないと思う。

あんたほどの人が、実際にワシのやり方を目の前にした所で、それほど役に立つとは思えん。営業で重要なのは、表面に現れたことよりも内面の機微の方やからな。

これは、見ても分からんし、教えることも出来ん。あんたがワシになれん限りな。そんなことは不可能やから、それを理解するのも無理や。

ただ、人は、気づきというか、何かのきっかけで開眼するということがある。それは、多くの場合、考え方やろうとワシは思う。

ワシは人に教えることはあまり得意やない。拡張員を長くしとれば、指導員をせなあかん場面というのもある。しかし、教える側としたら、ワシほど最悪な人間はおらん。

教える人間に見込みがないと思うたら、すぐ辞めろと平気で言うし、実際、それで辞めた人間も多い。団長からは、その度に小言を良う言われたもんや。

このサイトにしても、初期の頃はそんな考えが抜けなんだから、Q&A NO.1の人には、第1号の相談者で、拡張について助言してくれと言うてるのに、いきなり「あんたは向いとらんから辞めとけ」て言うてしもうたからな。

今やったら、もうちょっと違う言い方は出来るがな。余談やけど、この人から後日「自分の甘さに気が付きました。ありがとうございます」という返礼メールを貰うたから、ワシも何か救われた気になったがな。

はっきり言うけど、あんたの希望には添えそうもない。ワシは人に教えることは出来ん。このサイトでいろいろ営業法について言うてるのは、ハカセ一人に喋っとることや。

それをハカセが文章化してサイトに掲載しとる。せやから、どう説明しええのか難しいけど、ワシ個人としたら、誰かに教えるという気持ちで話しとることとは違うわけや。

こういうこともあるで。こんな考え方はどうや。この工夫はどんなもんやろと言うとるにすぎんのや。ある意味、自分のやり方の再確認みたいなものや。

少なくとも 『ゲンさんの勧誘・拡張講座』は、そんな思いではじめたもんや。ワシは、ここでは、具体的な営業法よりも、考え方に力を入れとるつもりや。

営業が人により千差万別やと心得とるから、常に「取り入れられる方法」「受け入れられる考えかた」だけを参考にして欲しいと言うてる。

その中で、あんたに言うた「気づき」が生まれればええと思う。何事もそうやが、自分で気づかなその人間のものにならん。教えられることと学ぶことは違う。

最後に、あんたに苦言を一つ言う。あんたの後進を育てたい、指導したいという考えはそれでええと思うが、それは、相手次第と考えといた方がええ。

後進を育てたいという思いは相手によれば押しつけと受け取られることがある。あんたはそのつもりやなくても、教えてやるから有り難く思えと感じとる人間もおるということや。

せやから、教えるのは、相手がどうしてもと望む場合だけにしといた方がええと思う。そして、その中で、あんたがこれはと思うた人間に教えたらええ。教えることだけに神経を向け過ぎるのは止めといた方が無難や。

それから、ワシへの思いは光栄やし有り難いが、それはあんたの中だけに仕舞うといて欲しい。仮想現実の中のワシの方が、あんたにとっては役に立つと思う。

直接会うてというわけにはいかんが、何か問題でもあれば、いつものようにメールくれたら、ワシに答えられることやったら何でもそうするつもりや。

また、ワシの方からも教えを請うこともあると思うから、そのときは宜しくお願いしたい。


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