新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1029 カード料の支給規定とかはあるのでしょうか


投稿者 さくちゃん 兵庫県在住 K新聞販売店社員  投稿日時 2011.6. 4 PM 10:14 


こんばんは。はじめまして。
 
僕は、兵庫県でK新聞店の社員として仕事をしている者です。
 
ゲンさんのホームページを楽しく拝読させていただきました。
 
今回、自分で判断できないことがあり、信頼できるゲンさんに相談をお願いすることにしました。ご回答、よきアドバイスをお願いします。

ご相談内容ですが、新聞購読契約書、いわゆる従業員に支払いされる、店からの「カード料」についてです。

僕は、昨年11月から、K新聞販売店社員として入社しましたが、3か月間は、研修期間(試用期間)として、月給制で月に18万円で、そこから社会保険や所得税を引かれた手取りで約15万円で今日まで仕事をしています。

社員で仕事をしていますので、朝刊・夕刊配達、拡張、案内、集金業務等、オールラウンドで仕事をしています。

で、「カード料」の件ですが、「カード料」っていうのは、アルバイトであっても、パートであっても、試用期間中の従業員であっても、店から、あるいは、新聞社が決めた規定の金額でのカード料は支給されるのが当然なのでしょうか。
 
それとも、カード料を従業員に支払う、支払わないというのは、店それぞれの経営者の判断に委ねられているのでしょうか。

僕は、K新聞販売店に入社してから、今日まで止押しや起し、新規カードを数百枚相当上げてきましたが、上長からは、「よく頑張ってる」と褒められるものの、一銭もカード料を貰っていません。

カード料の支払いというのは、新聞社から販売店に対して、支給の規定とかあるのでしょうか。

頑張って獲得したカード料は、貰えないといううことは、泣き寝入りでしょうか。

でも、他店への行動隊へ参加したときは、日当のお金と、カードを上げてきた場合は、ちゃんとカード料をその応援店から下さいましたが・・・。

このことについて、どこかへ訴えることはできますか。

ご多忙のところ、たいへん申し訳ございませんが、良きアドバイスをお願いします。

それでは、いったん失礼いたします。


回答者 ゲン


『カード料の支払いというのは、新聞社から販売店に対して、支給の規定とかあるのでしょうか』というのは、販売費、拡張補助費など名目はそれぞれやが、たいていの新聞社は専属販売店に対して、部数が増える毎にその報奨金、奨励金を支給しとるのが普通や。

但し、その金額は、その新聞社毎で違うし、また同じ新聞社でも、販売店毎に違う。せやから、部数が増えたことことによる報奨金の類のものはあっても、支給の規定というのは厳格には決められていないと思う。

しかも、それがあるからと言うて、その販売店が社員に支払う『カード料』については、その販売店の方針次第ということがあるので、例え支払われなかったとしても、仕方ないとされる場合が多い。

もっとも、就業規則で『カード料』の支払い規定がある場合は別やがな。それがあって支払われてないと言うのなら、それは違法行為ということになる。

一般的な新聞販売店では、社員、従業員には、専門職である拡張員に支払われる額と比べれば格段に安いが、それでも某(なにがし)かの『カード料』が支払われているのが普通や。

『他店への行動隊へ参加したときは、日当のお金と、カードを上げてきた場合は、ちゃんとカード料をその応援店から下さいましたが・・・』ということからしても、他のK新聞販売店では、『カード料』が支払われとるということになるさかいな。

あんたの店が特別なのか、どうかということまでは分からんが、あんた以外の社員にも『カード料』が支払われてないのやとしたら、販売店の方針として、そうなのやろうと思う。

『「カード料」の件ですが、「カード料」っていうのは、アルバイトであっても、パートであっても、試用期間中の従業員であっても、店から、あるいは、新聞社が決めた規定の金額でのカード料は支給されるのが当然なのでしょうか』というのは、何度も言うが、その販売店次第やさかい、当然ということはない。

したがって、『それとも、カード料を従業員に支払う、支払わないというのは、店それぞれの経営者の判断に委ねられているのでしょうか』というのは、そういうことになる。

あんた一人だけに『カード料』が支払われてないというのなら苦情も言えるやろうが、販売店の方針として、そうやというのなら、気の毒やが仕方のないことやと言うしかない。

『このことについて、どこかへ訴えることはできますか』というのもは、訴え出るとしたら、新聞社しかないが、そうしてもおそらくは無駄やろうな。

新聞販売店というのは、それ自体が独立した会社、企業やさかい、例え新聞社といえども、その経営に口出すことができんようになっとるさかい、どうにもならんと思う。

どういう経営方針を採ろうと、それはその販売店の自由やということで終わる。

『頑張って獲得したカード料は、貰えないということは、泣き寝入りでしょうか』というのは、そう捉えるのなら、そうなる。

しかし、『上長からは、「よく頑張ってる」と褒められる』ということで、その販売店内で、あんたの存在が認められとる、できる人間と思われとると捉えるのなら、それはそれで値打ちのあることやとは思う。

それにしても、昨年11月から、『K新聞販売店に入社してから、今日まで止押しや起し、新規カードを数百枚相当上げてきました』というのは、あんたは相当に力のあるお人やと思う。

それで、給料が未だに研修期間時の月給18万円のままというのは、他と比べたら少し安いな。

あんたの腹次第やが、その『カード料』の支払い要求をするなり、昇給の交渉をするなりされてみてはどうかな。

その販売店が、それを呑むかどうかは、あんたをどう評価しとるかによって決まる。あんたを得難い人材やと考えとるのなら、店の方針として『カード料』が出せないとしても昇給には応じるかも知れん。

但し、その販売店が、あんた程度の働きは他の社員でもしとるということで特別扱いができんというのなら、そう言うことで睨まれる、居づらくなるということも考えられるがな。

その覚悟があるのなら、その交渉をするのもええ。それが腹次第という意味や。

残念ながら、この新聞販売店業界には、販売店の従業員組合というのがなく、社員、従業員の待遇改善が極端に遅れとるということがある。

すべての業界が、そうやったように、自らの待遇改善は自らの力で勝ち取るしかないわけや。それができん限り、その待遇に甘んじるしかない。

その待遇に甘んじるのなら、そのままということになるし、それに我慢できんというのなら、自らの待遇改善、アップを目指して、その交渉をすることや。

いずれを選択されるかは、あんた次第でええと思う。


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