新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1038 こんな新聞販売店はありますか?
投稿者 さくちゃん 兵庫県在住 K新聞販売店社員 投稿日時 2011.6.26 PM 8:57
ゲンさん、こんにちは。
今回、他の地区での新聞配達の代配の応援でY新聞に行きました。
そこで、担当者から朝刊・および夕刊の配達順路帳を受け取ろうとした所、本当に驚きを隠せませんでした。
と言うのは、手書きとか、コンピュータ帳票形式などで出力した、最新の配達順路帳ではなく、いつの日に書いたものなのかも分からないほど相当に古い配達順路帳で、止め読者すらきちんと消していない、手書き、かつ、「てき」(順路記号を書いていない。書いてあっても、まだらでいい加減に書いてある。)だから、順路記号を書いた人にしか分からない状態のものを手渡されたからです。
しかも、4日目から「ど田舎を配達してくれ。」と言うのです。
配達件数は、170件弱(諸紙を含まない。本誌のみ。)ですが、空回りして配達順路すら確認する余裕が無い状態です。
僕は、今までA新聞や、K新聞の販売店で配達のアルバイトや、専業社員として働いてきましたが、配達順路帳がかなり古い紙製のボロボロでちぎれかかったものを手渡され、しかも、「止め読者」、「てき」がきちんと整理されていないものを僕に渡して、前配達担当者に付いて単車で回るも、僕が何か聞こうとすると、「面倒臭い」、「しんどい」顔を僕に見せるんです。
要は自分は、さっさと配達を済ませて家に帰って休みたいから、嫌な顔をするんです。
なら、地図を印刷してもらえたら、自分で配達先を確認して「てき」を執るから、出しておいてくださいと言うと、いやみを言いながら出来た地図を僕の机に置くんです。
いくら何でも新聞店業界の経験者とは言え、あまりにも人扱いがひどいのではないかと思うのですが。「単車で空回りをする余裕が無い。」と言うのは、僕の勤務は、午前1:30出勤して、アルバイトさんの新聞配達のチラシ入れをしてから、ど田舎を配っている前担当者(元々、店の主)に付いて単車で同行して走り、店に帰ってくる時間は早くて午前4時頃です。
後は店で残紙片付けをした後、午前9時まで店の電話番です。
できることであれば、朝刊配達終了後に空回りをしたいのですが、「てき」すら、まともに書けていない、そんないい加減な配達順路帳でどう配れと言いたい訳でしょうか。
その後は、午後2時までは自由時間ですので自宅に戻り、シャワーを浴びて朝食をとって寝ますが、ほとんど寝れていません。完全に寝不足です。何かしようとしても、体に余裕がありません。
その後、午後2時から午後5時まで、店の近くの戸建てや団地の夕刊配達170部弱(諸紙を含まない。本誌のみ。)を配った後、店に戻って「止押し」の外回りを午後9時まで回らされます。
なので、自宅に帰り着くのは午後10時を回ります。
夕刊配達で不配でお客様から電話があると、暗記で配っているんではなく、配達順路帳で配っているんでしょう、なのに何で不配するの、理由を教えてくれとくどいほど言います。
で、自分が配達した区域で不配したお客様は、平気で僕に届けさせ、何事も無かったかのような姿でいるんです。
また、外回りや、集金について「雨の日(小雨以上)でも回らないといけないのか。」と、上司に聞くと、「雨が降ろうが、槍が降ろうが回れ。」の一言です。
なら、その上司は、どうなのかと考えると、自分は店の車を使って回っているので、雨風を凌げる訳で、僕の事なんか、思いやる心が無いんでしょう。
雨が降れば、当然ずぶ濡れの姿になり、そんな状況で効率よく仕事ができないと僕は思いますし、お客様も嫌がると思うのですが・・・。
しかし、上司は私に対して、「雨の日は客が家に居ることが多い。」と言うのです。で、集金にしても、拡張にしても午後9時まで回れと言います。
僕が、さらにしつこく聞くと、「なら、雨の日は仕事しません。」ということだね。そんなんでいいの? と言い返されます。僕は、そういう意味で話したつもりではないのですが。
それで、以前勤務していた販売店の事で、集金や拡張は、雨の日はせず、晴れた日の午前中や、夕刊配達後に僕は効率よく回る考えで、勤務はフレックスで動いていたことを上司に話すと、前の会社の話は、前の会社、うちの会社はうちの会社のやり方だと、聞き入れません。
また、カード(購読契約書)のノルマが達成できないと、最低1週間に1度の休みが与えられません。
さらに、1日の労働時間は、8時間を越えています。残業手当もなく、1日6,500円という給与計算です。
僕は、相当に不満が募ってきたので、いつでも労働基準監督署に訴えれるようにと、タイムカードのコピーをしています。
止押しにしても、本来ならば従業員がするべきところ、拡張員がやっており、僕に与えられたのは拡張員が回って残った顧客の客先回りをさせるのです。
まだまだ問題点があります、以前のこの店の店長は、従業員やアルバイト・パートさんが集金したお金を持ち逃げしたため、今は店長もおらず、部長がこの店の責任者として従事しています。
で、集金を持ち逃げして逃げた店長は、S新聞販売店でのんべんだらりんと仕事をしていたところを、この店の従業員が目撃していたようです。
さらには、この店の元従業員が顧客をだまして詐欺行為を働いたとのことで、警察沙汰になったとか・・・。もう、次から次へと芋ずる式に悪事の実態が浮かび上がってきます。
ほか、店の中に灰皿があり、従業員は店の中で煙草を吸っています。これは、おかしなことではありませんか。
新聞=紙を取り扱う職場で、しかも店の中で煙草を吸うも、煙草の火の不始末で店が火事になったらどうするのかと言いたいんです。
店の単車のガソリンが無いと、単車同士で灯油ポンプを使い、ガソリンがたくさん入っている単車からオイルジョッキを使い、移し変えしたりもしています。
そうするから、あちこちで「わしが乗る単車のガソリンが無い!!」と騒ぎになり、文句が出ます。
なら、ガソリン携行缶を店が用意すればいいのにと思いますが、店は何の対策もせず、店名義の売り掛け扱いのガソリンスタンドのカードがあるのですが、これももたらい回しで、もう私物の単車に入れようが、何をしようがめちゃくちゃです。
夕刊の残紙にしても、店の入り口にばらばらに放りっ放しになっていて、僕が片付けなかれば、永遠にそのまま。単車もよその店はきちんとビシッと揃えて並べてあるのに対して、この店は、あちこちに止め放題。
ごみは、カラスが突いてごみの中身があちこちに散乱するわで大変です。
度々店の2階で、何だかんだと名目をつけて午後8時過ぎから深夜の1時頃まで酒やビールを用いての飲み会があり、その勢いで朝刊配達の時間帯にさしかかりますので、そのまま勤務続行です。
こんな新聞販売店はありますか?
飲酒は、新聞休刊日の日とか、仕事に支障のない場合にけじめをつけてやるのであれば、僕は何も異議や文句を唱えませんが、僕は早朝に仕事を控えているのにも関わらず、こういううことをすること自体、常識から逸脱しているのではないのかと思うのですが。
こんな最低な店を僕がいくら改善しようとしても、上司がこのような考え方でいる限り、何をやっても前に進まないと思います。
店に対する美的感覚や改善意欲に乏しいのでアルバイトやパートさんには、僕が思う改善策について話すと、その取り組みに対しては多くが賛成してくれるものの、僕一人ではとても無理で体力的にも限界です。
こんな店で僕が働いていても何の意欲も仕事に対するプライドが湧きません。
ご多忙のところ、本当に申し訳ございませんが、心から信頼できる新聞業界のベテランであるゲンさんのアドバイスが頼りです。ご意見、ご指導よろしくお願いします。
それでは、いったん失礼いたします。
回答者 ゲン
『こんな新聞販売店はありますか?』ということやが、程度の差こそあれ、あんたのところのように、どうしようもない、ええ加減やなと思える新聞販売店は、それほど珍しいことやない。
まあ、それらの中でも最悪に近いランクの販売店になるとは思うがな。
それらの販売店に共通して言えることやが、そういう状態になったケースは、ワシの知る限り、ことごとく改廃(強制廃業)の憂き目を見とる。
このケースも早かれ遅かれ、そうなるのは、まず間違いないやろうという気がする
『夕刊の残紙にしても、店の入り口にばらばらに放りっ放しになっていて』、『単車もよその店はきちんとビシッと揃えて並べてあるのに対して、この店は、あちこちに止め放題』、
『ごみは、カラスが突いてごみの中身があちこちに散乱する』といったようなことは、その典型的な兆候や。
それを聞くだけでも危ないと思うのに、『以前のこの店の店長は、従業員やアルバイト・パートさんが集金したお金を持ち逃げした』や『さらには、この店の元従業員が顧客をだまして詐欺行為を働いたとのことで、警察沙汰になったとか・・・。もう、次から次へと芋ずる式に悪事の実態が浮かび上がってきます』というまでに至っとるというのは末期的症状を呈していると言うしかない。
旧メルマガに『第82回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■それはないやろ』 というのがあるが、その話に出てくる販売店と、あんたの言うその販売店とは非常に酷似しとる。
いや、あんたの話を聞く限り、あんたの販売店の方が、それ以上にひどいかも知れんな。
当然のように、そのメルマガに出てきた販売店は「改廃」になった。
また、全国から寄せられる、そういう程度の悪い販売店の多くが、同じような末路を辿っとるという歴然とした事実がある。
まあ、そんな事実をつきつけるまでもなく、長くこの業界に携わった者なら誰にでもそれと分かることやけどな。そういう状況になった販売店は、最早、救いようがない。ワシはそう見るがな。
加えて、あんた自身も『ええ加減な配達順路帳』や『過酷な長時間労働』、『非協力的な上司への不満』といったことがあるのなら、その仕事を続けること自体無理なのやないかと思う。
『こんな店で僕が働いていても何の意欲も仕事に対するプライドが湧きません』と考えておられるのなら尚更や。
『今回、他の地区での新聞配達の代配の応援でY新聞に行きました』と冒頭で言うておられるが、あんたの話をよく聞くと、どうも転職をされたようにも受け取れる。そのあたりはどうなっているのやろうか。
現在、他の新聞、以前の投稿からK新聞の販売店やと思うが、まだそこに所属されておられるのなら、そのK新聞の所属先に、その事情を話して「配置転換」を希望されたらどうや。「こんな販売店で働くのはもう無理です」と言うてな。
そうやなくて完全に転職されているのなら、そんな状況の販売店は、なるべく早く退職された方がええと言うとく。そんな所でいくら頑張ってもロクなことはないと思うさかいな。
ただ、次の仕事場を探すまで退職したくない、できんという事情があるのなら、そこでの仕事は、あたんのできる範囲に止めるか、思い切って手を抜くことを勧める。
例えば、『店に戻って「止押し」の外回りを午後9時まで回らされます』や『集金にしても、拡張にしても午後9時まで回れと言います』というのを適当にサボって、その時間、可能なら、自宅に戻って「仮眠」するとか、どこかで適当な場所でゆっくりと息抜きすることや。
それとも、その空いた時間で、次の職場探しをするかやな。
普通ならワシも、こんなアドバイスはせんが、その販売店場合なら、なるべく早めに辞めるのがベストやと思うから、こう言うしかない。
そのまま、そこで働いとると、かなり危険な状況になりそうな予感がするさかいな。そうなってからでは遅い。
特に、『度々店の2階で、何だかんだと名目をつけて午後8時過ぎから深夜の1時頃まで酒やビールを用いての飲み会があり、その勢いで朝刊配達の時間帯にさしかかりますので、そのまま勤務続行です』というのがあかん。
それは飲酒運転になるさかい、それで万が一、重大な人身事故でも起こせば取り返しのつかんことになる可能性が高い。事故った本人は刑務所行きになり、それと承知していた他の人間も何らかの罪に問われることになるかも知れん。
何より、その事実は、あっという間に知れ渡って他紙の新聞ネタになるやろうから、その販売店は、その時点でアウト。間違いなく潰れるやろうと思う。
事故を起こさんまでも、その事実が他に知れただけでも、かなり危ういことになるかも知れん。
万が一、そういう事態になって誘われても、絶対に一緒に酒は飲まんことや。「この前、病院に行ったら肝臓が悪いと医者に言われましたので、今日は遠慮しておきます」とウソでもええからそう言うて、早々にその場を退散しとくことを勧める。
いずれにしても、あんたは、あんたが考えとる以上に大変な職場で仕事をしとると言える。
そういう状態やと知らされてアドバイスを求められたら、「一刻も早く辞めた方がええ」と言うしかないわな。とてもやないが、それでも頑張れという無責任なことはワシには言えんさかいな。
ただ、どうするかは、あくまでも、あんた次第やさかい、辞めるにせよ、続けるにせよ、自分自身で判断して決めて貰いたいと思う。
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