新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1042 嫌なタイプのお客には、どう対処していますか?
投稿者 king さん 新聞セールス員 投稿日時 2011.7.17 PM 7:11
こんにちは。 いつもありがとうございます。
また質問をさせていただきたいと思います。
ゲンさんは、人間関係構築のプロだと思いますので、問題はないと思われますが、例えば、どうしても嫌なタイプのお客に対して、無理に合わせたりしようとされていますか?
自分と合うお客とだけ接して、気に入らないお客は、こちらから切り捨てる位のほうが良いでしょうか?
また、ゲンさんでも、飛び込みセールスをしていて、「ムカッ」とくる事ってありますか?
もしあったなら、どうやって対処していますか?
回答者 ゲン
『ゲンさんでも、飛び込みセールスをしていて、「ムカッ」とくる事ってありますか?』ということやが、ワシも人間やから、相手次第ではそういうこともある。
もっとも、営業で行った先では、例え露骨な厭味を言われたとしても、どんなに罵声を浴びせられたとしても、それに反応して怒るようなことはないがな。
もともと訪問営業というのは客からは迷惑がられ嫌われることの多い仕事や。その中でも、新聞の勧誘員というのは群を抜いて評判が悪い。
例え、自分は何も悪いことをしていないという思いがあったとしても、そういう印象を持たれているということは覚悟しとかなあかん。どういう事情があったにせよ、この仕事を選んだ限りは、そういうこともあると。
怒るというのは、どこかに対等、もしくは年功序列的な考えや気持ちがあるから、自分より年下の客から、気にいらんような言動をされたと感じた場合、そういう感情が湧くのやろうと思う。
確かに、新聞の勧誘営業は、それ自体違法でも何でもなく、公認された立派な仕事であることには間違いない。拡張員というだけで、人からとやかく言われる謂(い)われがない仕事でもある。誰に恥じることもない。
しかし、相手方に訪問して初めて成立するという仕事の性質上、こちらの都合だけで突然押しかけて相手の時間を奪うケースが多く、迷惑をかけているかも知れんという前提に立って客と応対せなあかん仕事であることも、また確かなわけや。
その一点を持ってしても対等であるとか、年齢の差といったものが介在する余地はないと思う。何でもそうやがお願いする側の立場は弱い。
そういう仕事やと認識してさえいれば何を言われようと怒ることはないと思うがな。
営業の仕事は、相手に品物を買って貰う、契約して貰うということがすべてや。それが成って「勝った」と言える。相手と揉めて喧嘩をして怒らせた挙げ句、買って貰えない、契約して貰えないということになれば、それは「負けた」ということを意味する。
つまり、怒るという行為は、ワシらの仕事では「負け犬の遠吠え」にしかならんということや。
ワシは何事においても勝ちたいから、負けを認めるに等しいような「怒る」ということはなるべくせんようにしとる。
『どうしても嫌なタイプのお客に対して、無理に合わせたりしようとされていますか?』というのも、それを勝ちに持っていける、つまり契約して貰えるようにするために、相手に合わせるというか、気に入られるようにすることはある。
『どうしても嫌なタイプのお客』とは言うても、契約して貰えれば、そういう感情はなくなるさかいな。
拡張員にとっては、契約して貰えるかどうかで相手が良く見えたり、悪く見えたりするもんや。そうなら、相手が良く見えるように持っていかな損やわな。
また、『どうしても嫌なタイプのお客』というのも、その人それぞれやとは思うが、勧誘する側が第一印象で客をそういう風に値踏みするべきやない。すべての客は、「自分の好みの人」、もしくは「好みの人にするんや」という気持ちで接するくらいでなかったらあかんと思う。
実際、人は第一印象だけでは分からんものやさかいな。雑談の一つでも交わせば結構、気がええと思える人もいとるもんやしな。営業に先入観は禁物。すべての人を「稼がせて頂けるお客になる」と考えれば、自然とそんな先入観は消えると思うがな。
先入観が消えれば、当然『どうしても嫌なタイプのお客』などおらんようになるということや。
ただ、難しい客はいとる。過去に何かあって新聞嫌いになった、また自身の信念として新聞は購読しないという、俗に「無読」と呼ばれる人を翻意させるのは、よほどでないとまず無理や。
そういう人とは僅かな会話を重ねるだけで、それとすぐ分かるさかい、たいていは初期の段階であきらめる。営業の仕事は難しい人間を翻意させることやなく、契約して貰えそうな人間にアタックすることやさかいな。
その辺をどう見極めるかという問題はあるが、経験を積めば、それも比較的簡単に分かるものと思う。
『自分と合うお客とだけ接して、気に入らないお客は、こちらから切り捨てる位のほうが良いでしょうか?』というのは、あんたが相手に対して、そういう気持ちを抱くのなら、そうしてもええ。
あんた自身が『気に入らないお客』と考える相手にベストな勧誘などできんやろうし、そういう思いは必ず相手にも伝わる。そんな勧誘をしても契約に持っていくことなどできんやろうから、時間の無駄にしかならん。
結論として、『嫌なタイプのお客』というのは、あんた自身の心の問題で、ワシはそういう意識で客と接することはないということやな。それにワシはどんな相手であったとしても、その人を知るということが必ずプラスになると考えとるさかいな。
ええことも悪いこともデータの蓄積として捉えとるということや。そして、それをどう活かすかということに重きを置く。営業の仕事とはそういうもんやと思うがな。
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