新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1043 どうすることが正解だったのですか


投稿者 yoshy さん  投稿日時 2011.7.19 PM 10:18


今晩は。二度目のメールをさせていただきました。

今回は集金の事で聞いていただきたく、お願いします。

なかなか会えずに4ヶ月たまってるお客さんがいました。

10時にいき、次の日10時半にいき、次の日11時にいきました。それでも居ないので留守紙に4ヶ月でいくらと書いた紙を入れました。

すると次の日、本人から電話があり、その留守紙が気に入らず、金払うから止めてくれと怒って電話がありました。

社長さんから怒られ、お客さんから怒られ、どうしたら一番の正解だったのですか。

これからもこんなことがあると思うのでアドバイス宜しくお願いします。

つまらない事でスイマセン。


回答者 ゲン


『社長さんから怒られ、お客さんから怒られ』ということやが、あんたの話を聞く限り、確かに少し配慮に欠けていたキライがあるようにワシも思う。

『それでも居ないので留守紙に4ヶ月でいくらと書いた紙を入れました』というのが良うない。

これやと相手方にとっては、まるで借金の取り立てやないかという気持ちにさせるさかいな。それも、その4ヶ月分一度に払えと言うてるように感じる。

こういう場合は、単に「本日、お留守でしたので、また寄せて頂きます。ご都合のよろしい日時がございましたら、お知らせ願えないでしょうか」という文言だけで良かったと思う。

4ヶ月分も新聞代の支払いが溜まっているのやったら、これで集金に来たということが分かるはずや。

ただ、『なかなか会えずに4ヶ月たまってるお客さん』というのが、その客の都合で「支払いを待ってくれ」と言うてるのか、4ヶ月間会えなくて、そうなっているのかによっても違うてくるがな。

前者の場合なら、次回の支払日時をちゃんと聞いておいて、そのとおりに行っていなくて、その連絡書きを入れたというのであれば、それほど怒ることはなかったはずや。また、あんたの方も怒られる筋合いはない。

後者の場合なら、あんたにとっては『なかなか会えない客』かも知れんが、その客にとっては『集金に来ない販売店』という受け取り方をすることがある。

そうなると、『留守紙に4ヶ月でいくらと書いた紙を入れました』ということになれば、「4ヶ月間一度も集金にも来ないで全額払えとは何事や」と怒り出すのは無理もないことやと思う。

それに、もっと根本的な部分になるが、その客が仕事をしているのやったら休みの日くらいは必ずあるはずやと思う。何でその日に行くようにせんかったのやろうか。

『10時にいき、次の日10時半にいき、次の日11時にいきました』というのは、悪いが、あんたの都合を優先してその日時を選んだとしかワシには思えん。

会えない、会えにくい場合には、客の休日行くというのが、販売店の鉄則やと思うがな。

ワシが今更こんなことを言うのも何やが、客にはそれぞれ固有の生活パターンというのがある。特に独身者に対しては、それを考慮に入れておく必要がある。

誰もが朝出勤して夕方帰って来る仕事をしとるわけやない。夜勤もあれば、夜専門の仕事もある。土日や祭日が休みの人もいれば、昨今の自動車業界のように木金(木曜日、金曜日)が休みの業界もある。

もっと言えば、節電対策の関係で個人それぞれに仕事時間が大幅にずれている企業も多い。

つまり、現在は、休みや余暇については今までの常識が通用し辛い時代になったと考えなあかんということや。

集金一つするにしても、今まで以上にその客の都合、生活バターンというのを把握しとかなあかんようになったと。

そのために普段からワシのやっていることに、契約を貰う際、その客から希望の集金日時を聞いて契約書に書き込むというのがあるから、それを参考にされたらええ。

こうしておけば、その日に行けばええということだけやなく、そこまで配慮する「しっかりした新聞販売店」という印象を客に与え、確実に評判を上げることになる。

それに、自らその日時を指定することで、実際にその日時に在宅しているケースが多いということもあるしな。

後は、『なかなか会えない客』に対しては実際に行く前に、こまめに電話を入れておくという手もある。留守電になっていれば、しつこいと感じられない程度に残しておく。これについては1日に一度が限度やな。

このQ&Aでも、そうやが集金時のトラブルというのは結構多い。理由や事情は様々やが、集金人の都合を最優先した結果というのが目立つ。

それには新聞販売店にとって集金は重要事やが、客にとってはそれほど大切な事という認識が少ないからやと思う。

集金に来れば払う、来なければ別にそれでもええ。客にとって集金とは所詮、その程度のものやと考えといた方がええ。

その『なかなか会えない客』も含めてやが、一度その日時で集金できれば、次回も同じ日時で集金できる確率も高いから、それを覚えておくことや。なるべく同じ周期に集金に行くということを繰り返せば、間違いやトラブルも減るはずやと思う。

また、『なかなか会えない客』なら、ストレートに「次回はいつ寄せて頂けばよろしいでしょうか」と聞いておくのもええ。

今回のケースでは、あんたなりの努力をしとるというのは分かるが、集金はあくまでも相手の客次第という側面が強いさかい、間違いのない方法を採るのなら、その客の都合、生活パターンを良う把握しとくことやと言うとく。

何でもそうやが、自分本位で物事を考え、優先するのは間違いを生むもとやさかいな。心することや。


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