新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1059 ゲンさんの回答はあまり参考になりません


投稿者 サジさん  投稿日時 2011.9.17 AM 4:22


はじめまして。東京都内で拡張をしている者です。

Q&Aを参考になればと思い読ませて頂いているのですが、ゲンさんっておそらく、甘い地域で叩いてるんだろうなと思ったんです。(違ってたらすみません)

だから何だと言われればそれまでなんですけど、正直、ゲンさんの解答をみて、歯がゆく感じてる人多いです。

少なくとも自分の周りは。というのは、解答するときのゲンさんの想定してるらしき状況が、質問者が実際直面してる状況よりも常に甘めに想像してるように感じられて、そしてそれはゲンさん自身が実は甘い地域で叩いてるからなのかなと思ったんです。

もしそうだとすると、相談に乗ったりするのってどうなのかなと。

「ゲンさんの〜」が多くの人に読まれるのも、この解答のモノ足りなさがあるから、他の答えがもっともっと欲しくて見てしまうというのも理由の1つだと思います・・。

だとすると、このサイト(メルマガ?)ってどーなんでしょ?

電子書籍にもなったようですが、どーなんでしょ?

本当にお金取って売るような内容なんですかね?(まぁ売るのは自由ですが)

ゲンさんが答えてる程度の事って、5年位やってるひとに質問すれば誰でも言いますよ。

でも現場では何の解決の糸口にもならないことが殆どです。

以上、単なる意見でした。


これに対して、ハカセは次のように返信した。


ご意見、ありがとうございます

返信者 ハカセ  返信日時 2011.9.17 PM 0:07


『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』のサイト管理者、白塚博士(ハカセ)と申します。

いつもサイトを見て頂いておられるとのこと、ありがとうございます。

また、今回率直なご意見を寄せて頂き、まことに感謝しています。

サイトを開設して7年以上になりますが、このように切実な思いから発せられた手厳しいご意見を頂いたのは今回が初めてでした。

正直、いつかこういう意見が寄せられないものかと常に考えていましたので、その点で本当に有り難く思っています。

私どもは、どのようなご意見、ご感想も封殺するつもりはありませんので、これを一つのQ&Aの質問として、ゲンさんに回答を依頼してサイトに掲載しようと思うのですが、どうでしょうか。

そちらが件名で「単なる意見です」とされているので、お断りしてからの方がよろしいかと思いましたので、ご連絡を差し上げた次第です。

ただ、このままの内容での回答ですと、こちらの反論のような形になり、そちらのご意見を否定するような内容になるおそれもありますので、幾つかご確認をさせて頂きたいと思います。

そちらの真意をできるだけ反映したいと考えますので。

できれば、こちらが反論できないような手厳しいご意見を頂ければ最高なのですが。

当たり前ですが、私どもの回答や意見が常に正しいなどとは思っていません。欠点も間違いもあるものと承知しています。

そのご指摘が的を射たものであれば、それに対して当方の非を認めるのはやぶさかではありません。それをサイトに掲載するのも大いに意味のあることだと考えます。

今後の回答の指針にもなりますので。

> 解答するときのゲンさんの想定してるらしき状況が、
>質問者が実際直面してる状況よりも常に甘めに想像してるように感じられて、
>そしてそれはゲンさん自身が実は甘い地域で叩いてるからなのかなと思ったんです。

と言われておられますが、これについて、具体的にQ&Aのどのナンバーのどの部分が、そのように感じられたのでしょうか。その具体例を示して頂ければ助かります。

>もしそうだとすると、相談に乗ったりするのってどうなのかなと。

これについては、私の方からお答えします。

あなたはゲンさんの回答について否定的に取られておられるようですが、私どものサイトを見て勉強され、それで飛躍的に成績を向上されたという方も数多くおられます。

それらの方々から、日々感謝のメールを数多く頂いています。そういう方が、一人でもおられる限り、このQ&Aで相談に乗る価値は十分にあると信じています。

>「ゲンさんの〜」が多くの人に読まれるのも、この解答のモノ足りなさがあるから、
>他の答えがもっともっと欲しくて見てしまうというのも理由の1つだと思います・・。

それは明らかに違うと申し上げます。人はそれほど暇ではありませんよ。物足りないとかもう一つと思えば、そんなサイトは見向きもされないのが普通です。

私なども、たまに他のサイトやブログを読むことはありますが、その内容がもう一つだと思えばその先は見ません。時間の無駄ですから。

これだけ長期間に渡り、数多くの人に読んで頂いているという事実だけで、それなりに面白い、役に立つ、有意義だとの評価を頂いているものと信じています。

>だとすると、このサイト(メルマガ?)ってどーなんでしょ?
>電子書籍にもなったようですが、どーなんでしょ?
>本当にお金取って売るような内容なんですかね?(まぁ売るのは自由ですが)

その価値は、それを買われる人がそれぞれで決められることだと思います。

私どもは、その『電子書籍』の他にも4年以上も前から紙の書籍を発行して、多くの方に買って頂いています。

それを買われた方で、その書籍の内容を否定された方は、まだ一人もおられず、とても役に立ったと言って頂いている方が大半です。もっとも否定的な意見や声が私どもに届いてないだけかも知れませんが。

> ゲンさんが答えてる程度の事って、5年位やってるひとに質問すれば誰でも言いますよ。

それについては当たっている部分もありそうですね。

ただ、その質問者次第、それも始めて間もない人になら、『5年位やってるひと』の意見でも十分に役立つアドバイスになりますからね。

確かにこのサイトは業界のことを良く知っている方からすると、ありふれた事ばかりが書かれているように思えて退屈されるかも知れません。

しかし、私どもはあなたのようなベテランの方ばかりを対象にやっているわけではなく、この業界のことを何も知らない読者にも分かって貰えるような記述を心がけていますので、そう感じられても仕方ないと思っています。

ただ、同じを事を言うのでも、説明、説得の仕方次第だと考えます。いかに、その質問者に「なるほど」と納得して頂けるか、伝わるかが大切だと思っています。

伝える本人がいくら分かっていても、人に分かりやすく説明する、あるいは説得できるかどうかというのは別の話ですから。

その点、ゲンさんの回答には、気持ちの持ち方、考え方を教訓としたものが随所にあるため、それが多くの相談者の方に伝わるのではないかと思っています。

この点については誰もが、そうできるということではありません。ネット広しといえどもゲンさんだからこそできることだと思います。

もっとも、それを私がどれだけ表現しきれているか、説明しきれているかという問題はありますが。

ついでに言えば、ゲンさんの回答について物足りなさがあると感じられるのは私にも責があるかも知れません。

ゲンさんには常に自由な意見を求めていますが、必ずしもそれをいつもそのままサイトに掲載しているわけではありません。

多くの人の目に触れる文章を書く際には言葉を選ぶ必要があります。どんなことでも書けばいいというものではありませんし、書いてはいけないことも数多く存在します。

極端なことを言えば、相談者に送付した内容がそのままサイトに掲載されないこともあるということです。

一般的に、相談を受けて2日以内に回答をするようにしていて、その2日後にサイトに掲載するという形にしています。

それというのも、私どもでこれは掲載してもいいだろうと判断しても、相談者の方が、それでは困るというケースがあるからです。

それを確認して頂くためにそうしているわけです。それで実際に削除する部分もあります。あるいは最終の推敲で、これは書いてはまずいという箇所を発見すれば書き換えるということもします。

そうすることで、この業界を良く知る人からすれば物足りないと感じられる記述になる可能性はあります。

ネットにはそういう側面があります。それを何も考えず、好き放題に記述して失敗されている方は多いようですが。

それと、これも良く勘違いされることですが、私どものQ&Aは答えを出して、それを相談者に押しつけるようなところではありません。

つまり、その回答をすることにより、すべてが解決するとは考えていないということです。
できる限りの情報を知らせ、考え方を示す、選択肢を与えるまでが私どもの役割だと考えています。

その回答をどう活かし取捨選択するかは、あくまでも相談者次第だと考えています。

>でも現場では何の解決の糸口にもならないことが殆どです。

ケース・バイ・ケースでいろいろあるとは思いますが、先のようなことから言われるとおりのことがあるというのは否定しません。

私どもの提案はあくまでも提案で、最終的に決められるのは相談者の方ですから。その方が解決にはならないと感じられれば、そういうことになるでしょうね。

それが、こういったサイト上でのQ&Aの限界だと思っています。

最後に何度も申しますが、私どもは否定的な意見であればあるほど有り難いと考えていますので、今後とも何かありましたら、よろしくお願い致します。


送信後、その日のうちに相談者から返信があった。


投稿者 サジさん  返信日時 2011.9.17 PM 6:51


単なる意見に返信有難うございます。

まず“ゲンさんが甘い地域で叩いているのではないか”というのを感じた箇所ですが、色んな箇所で感じた事なんで、ちょっと今思い出して見つけられた所をあげてみます。

Q&A No1005の解答中の「顔の利く人と懇意になることでワシの代わりに勝手に営業してくれるわけや」の部分です。

顔の利く人と懇意になれる程、同じバンクには入れないんですよ。我々は。

地方の方は立て続けに入れるんですかね?

それと東京は地域住民の繋がりが地方に比べて薄いのかどうかわからないですが(同じアパートで隣と挨拶すらしないのが通常)、そもそも顔役なんてのが曖昧だったり、紹介なんていうのは、もしあったら相当ラッキーな事です。

都内では、フランクな人が多くて住民の繋がりも割とある下町地域を回っても紹介なんてなっかなかないですよ。

それどころか、新聞営業(のみならず、飛び込み営業全てにたいして)を拒否することに住民の連帯感が使われてたりする。

下町の人って凄く気さくで結構平気で話しかけてきたりするんですが、新聞営業とわかるとそんなフランクな人達も顔つき変わることしょっちゅうありますからね。

そんな中、顔役の人と懇意になり意図的に紹介を狙うなんていうのは、こういったサイトでの解答としては現実味が低すぎだと感じました。

甘い地域で回ってるから出てくる答えなのかなと。絶対できないとは言いません。紹介はそりゃあります。

だけどそれは本当に本当に偶然起きるのが殆どです。ただ、宝くじだって絶対当たらないとは言えないわけで、紹介なんていうのはそれくらいのニュアンスで捉えてる人が多いと思いますよ。

偶然起きればラッキーだと。お金に本当に困ってる人に「宝くじ買え」とアドバイスしても恐らく意味ないですよね。

あとは大分飛びますが、(すいません。思い出せてパッと見つけられた所だけ書いてるので)No711の解答中にある“本来、転入者からの契約というのはこの業界ではもっとも上げやすいといわれるものや”という箇所も正直、自分がいうのも何ですが、甘いな〜と感じた箇所です。

その認識って、長くやってる方に昔話として聞く話ですよ。

「昔は揚がったんだけどな・・」って。今やってる方たちの共通認識としてはすでに消えてます。こちらでは。

この事は、その場を経験してない人に説明しようにも、「そういう認識は今はない。」としか説明できず、具体的な状況説明が難しいんですが、仮にも10年、20年、この世界で食べて来られた方達が「昔は・・」と言いますし、自分も実際転入が揚がりやすいなんて一度も感じた事ないです。全くない。時代錯誤という言葉すら浮かびます。

それと、これはもしかするとここでハカセと私だけのやり取りになるのかな? と思ったりもするんですが、(掲載しても構いませんが)自分の意見で、“物足りないからもっと答えが欲しくて見てるのでは”の部分に対しハカセは“それは明らかに違う”と書いてますが本当にそうですかね?

何で自分はそんな事を書いたかと言うと、自分はこのサイトを読み始めた理由というのが、ただ単に、他に新聞営業について書かれてるものを見つけられなかったからです。

沢山ある中から“これが役に立つ!“と思ってこれを選んで読んでるとかではないんです。
これしかないから、というだけです。

殆どの読者が読み始めに関していえば、そうだと思います。

もし他にも新聞営業に役に立ちそうなものがあれば、自分はゲンさんは読まないと思います。

私の回りでもゲンさんのサイトを読んでる人はいますが、読んでる理由が自分と同じで、“他にないから”だと言ってました。そして面白いけど役には立たないとも・・。

まぁ役に立ってる方も沢山おられるようなので私及びその近辺の“ゲンさん甘い”とかいう意見は本当に単なる意見だとして聞いて下さい。

ただそれだけの事ですが、しかしながら、その同僚もやはりゲンさんの想定に甘さを感じてるようで、(どの辺りに感じてるのかは雑談だったので定かじゃないんですが、何か違うんだよな〜とか、何かはぐらかされてる感じするんだよな〜とか言ってましたね)自分と同じなんです。

こういう人、まだ他にも自分知ってます。こういう人達(自分も含め)、何だかなぁ〜と思いながらも読んでるんですよ。

読まなきゃいいだろと言うかもしれませんが、新聞営業の参考になるものって本当にすくなく、これしかないから、物足りなさを感じつつも、悩みのヒントを得たいし、どっかに良いヒントを見つけられるかもしれないと無理やりにでも期待感もって意地になってゲンさん読むしかないという事なんですよ。

他の業種の営業の本って新聞営業には使いづらいの多いし、何故か新聞営業の本ってないし。暇だから物足りないものを読んでるんじゃないんですよ。物足りないものを読んでまで、意地になってヒントを探さなきゃならない状況だという事です。他にあればとっくにそれ読んでます。

そういう人達がいたのって想像ついてました??

自分のまわりだけで数名いるんです。現実に。他にもいるとおもいますよ。ただそんなややこしい理由で読んでるなんて自覚症状ない人多いと思うんで皆さん“面白いから読んでる”とかって言葉になるのかなと。

勿論、本当に面白いと感じ、役に立ってるかたも沢山おられるでしょう。当然です。そんな事まで否定しようなんて思ってません。

しかし自分達も雑談してくなかで自分達が何故ゲンさんを読んでるのかやっと気づいたくらいなんです。自分達に近い人、実は結構いるのではないかと思います。

大体言いたい事は以上です。まさか返事が来るなんて思ってなかったのと、文章は素人なので、どこまで正確に表せてるか不安なんですが、掲載して貰って構いません。

文章が拙くて上手く伝わらず、反論くらっても、その辺はもうしょうがないんで。自分の意見読んで「そうそうそうなんだよ」という人達もいると思ういますし。

まぁ中には「こいつ何言ってんだ?」という人も沢山出てくるかもなぁと思いますが、でもこれが現時点での自分の意見なので掲載してもらっても構いません。

失礼します。


回答者 ゲン


ハカセも言うてたけど、あんたの意見には考えさせられることが多いな。今更ながらに、いろいろな思いでワシらのサイトを見て頂いているのやなということを痛感する。

ただ、このQ&Aに関して言えば、その相談者だけのための回答やから、それを参考にされても、その状況、事情というのがそれぞれで違うわけやさかい、あんたの役に立たんケースがあっても何の不思議もないとは思う。

あんたは『新聞営業の参考になるものって本当にすくなく、これしかないから、物足りなさを感じつつも、悩みのヒントを得たいし、どっかに良いヒントを見つけられるかもしれないと無理やりにでも期待感もって意地になってゲンさん読むしかないという事なんですよ』というほどの思いで読んでおられたのなら、直接、その疑問なり質問なりをワシらにぶつけて欲しかったな。

そうすれば、当然やがワシの回答もあんたに特化したものになったはずやから、また違う視点で読まれるのやないかと思う。

それが参考になるかならんかは、その回答次第やとは思うが、少なくともワシの回答は、その相談者個人に合わせたものが多いから、あんたが、それまで見ておられるのとは違った感じ、思いで読まれることになるはずや。

もっとも、メールの件名にあった『単なる意見です』の中に、すでにその思いが込められていたのかも知れんがな。ハカセもそう感じたからこそ、単に意見として聞くだけやなく、あんたにああいった返信をしたわけやけどな。意見を質問に切り替えると。

まずは、そのつもりで答えることにする。

Q&A No1005の解答中の「顔の利く人と懇意になることでワシの代わりに勝手に営業してくれるわけや」の部分です』というのが甘いと感じられたということやが、それは仕方のないことやと考える。

その質問を良く見て貰えばすぐ分かると思うが、その質問の冒頭に『サイトを覗けば覗くほど、ゲンさんへの質問がいくつか出てきたので、よろしくお願いします!』ということで、ワシならどうするのかと聞かれたので、そう答えただけのことやさかいな。

せやから、その回答をもう一度見直して貰えれば分かるが、随所にワシならこうするといった切り口のものが多いはずや。

あんたが指摘するものも、一つの方法として話しとるにすぎんと。

それについて『NO.1005 サイトを覗けば覗くほど質問が出てきます』の回答中で、


ワシが比重を置く営業ということなら、今までの客、契約をして貰った客との付き合いを大事にするという点かな。

ワシにとって一番多いのが、今までの客からの紹介や教えて貰った情報を元にした営業や。

たいていの拡張員は契約を貰ったら、その客とはそれで終わりと考える人間が多い。そこから先の付き合いをしようとはあまり考えんようや。

その点ワシは違う。

客の中には、世話好きな人とか、誰かに頼りにされると喜ぶ人、地域の顔役的存在の人というのが必ずいとる。そういう人たちと懇意になれば、そこから先の営業、顧客に結びつくことが結構多い。

例えば、契約をして貰った世話好きな人と懇意になれたとしたら、ワシは、事ある毎にその近くに寄った際、顔出しするようにしとる。

たいていは、簡単な手みやげ(捨て材でも可)を持って、ご機嫌伺いをして少しの間だけでも世間話をするわけや。

「○○さん、お久しぶりです。その後、お変わりありませんか」と。「うちの人間、間違いなくちゃんと配達してますか」と。

尚、これのできる人を、その地域毎に作っておけば、叩いても叩いても不調なときの気分転換にもなる。

当然やが、誰しも立て続けに断れ続けると気分も滅入る。そんなとき、そういう人と会えば、また「よし」という気になりやすく、仕事に戻れるということや。


と言うた。

それが甘いと指摘するのは、あんたの勝手やが、ワシはそうは思わん。

『顔の利く人と懇意になれる程、同じバンクには入れないんですよ。我々は』と言うことこそ、ワシからしたら甘いとしか言えん。

きついようやが、そういう営業しかできない、してこなかったのやなと言うしかないということや。

先のことを考えず、目の前の客にだけ売り込もうとするから、そうなる。ワシは、目の前の客だけやなく、その背後、周囲の人たちへも同時に営業しているという意識が強い。

そのためには、その目の前の人に気に入られようにしようと。

一人の人に気にいって貰えれば、その周りの人たちにもそれが伝わる可能性がある。例え、その人から契約が貰えなかったとしても、長い目で見ればその営業は無駄にはなっていないと考える。

反対に、契約が貰えないからと、相手にぞんざいな態度で接していると、その目の前の人だけやなく、周囲の多くの人にもそれが伝わり、その人たちからも嫌われることになる。

あんたが『新聞営業とわかるとそんなフランクな人達も顔つき変わることしょっちゅうありますからね』というのも、その人たちに嫌われるような拡張を先人たちがしてきた結果やと思う。

もっとも、この拡張の仕事は全国どこでも似たようなもので、気に入って貰えることの少ない仕事なのは確かやけどな。たいていは毛嫌いされ、胡散臭く思われるのが普通や。

だからこそ、気に入って貰える努力をするべきやと考える。そうすれば必ず、「へぇー、あんたのような勧誘員もいとるんや」と言うて貰えるときが必ずくるはずや。

そうなれば、評判の悪さが逆にプラスに転嫁するようになることも十分あり得る。「あんたやから契約するんや」と。ワシにはそういう客が多い。

どちらがええかは言うまでもないわな。

同じバンク(新聞販売店の営業エリア)に入れないというのが、二度と入れないというのなら、確かにあんたの言うとおりやろうと思う。

『地方の方は立て続けに入れるんですかね?』というのは、逆に、あんたが『同じバンクには入れない』という頻度というのが、どの程度なのかというのを聞きたいもんやな。

1ヶ月に一度しか入れないバンクというのなら、ワシが昔、拡張団にいた頃は普通やったし、数ヶ月に一度、半年に一度という地域も珍しくはなかった。

それでも、そのときに契約を貰った客になら、ワシのやり方は日本全国どこでも通用するはずやと確信しとるがな。

ひょっとして、あんたはその回答を見て、勧誘時に最初から『顔の利く人と懇意になること』を目指せ、探せとワシが言うてると勘違いされたのかな。

ワシがその回答で言うてるのは、あくまでも一度でも契約を貰った客に対してやで。そういうアドバイスをしているすべてで、契約を貰った客が前提やと言うてるはずや。

そういう客なら、当然やけど、そのときにいろいろ話もしているやろうし、相手の印象もそれほど薄いこともないと思う。たいていの客なら契約した相手くらいは覚えとるもんやさかいな。

もっとも、契約して貰った相手からの印象が薄い、関係が希薄やというのでは話にもならんがな。営業員としての根本的な資質が問われても仕方がない。

契約を貰ったら、それで終わりと考えとるような拡張員では先はない。せっかく苦労して得た客は是が非でも活かして欲しい。活かさな損や。ワシにはそういう気持ちが強い。

そいう客なら1ヶ月に一度、数ヶ月に一度、あるいは半年に一度しか会えなくても、その都度、あしげく通って懇意になることはできる。もちろん、そうするにはそうするだけの値打ちのある人を選ぶことも大切やがな。

少なくともワシはそうしてきて、今もそれでやっとる。それで曲がりなりにも長年、この業界でそれなりに稼げてメシが食えとる。

もちろん、それが絶対正しいやり方とは言わんし、誰でもできるのかと聞かれても、その人次第やと言うしかないけどな。

ただ、その質問では、ワシならどうするかと聞かれたから、そう答えただけのことで、それができん人にそうやれと言うつもりは毛頭ないがな。こういう方法もあるということが分かって貰えたらそれでええと考え言うてたことや。

そのワシのやり方を取り入れるかどうか、参考にするかどうかは、あくまでもその相談者自身で決めて貰うしかない。

No711の解答中にある“本来、転入者からの契約というのはこの業界ではもっとも上げやすいといわれるものや”という箇所も正直、自分がいうのも何ですが、甘いな〜と感じた箇所です』というのも何か勘違いされとるのやないかな。

もう一度、『NO.711 入社一年でイマイチ結果が出ません』 を確認して貰ったらええが、あれは新聞版売店に勤めている相談者に対して回答したものや。

そして、『転入者からの契約』というのは新聞販売店にとって最も有効かつ取りやすい営業とされとるというのも間違ってはいないと断言できる。

確かに、昨今では無読と呼ばれる新聞を一切購読しない人も昔に比べれば相当数増えたから、そういう人たちの比率の高い地域では厳しい状況になっとるのは認めるが、それでも多くの販売店がその引っ越し客に狙いを定めているのは確かや。

毎年、どこの販売店でも引っ越し時期や学生の入学時期になれば、そのための一大キャンペーンを行っているほどやさかいな。

また普段でも『空き家チェック』というのをこまめにしとるケースが多い。これについては各新聞販売店が、そうせな勝ち抜けんと考えるからそうしとるわけや。

新聞販売店にとって、引っ越し客は早い者勝ちという考えが強いさかいな。その事実だけで、転入者からの契約が簡単やという何よりの証拠になるやろうと思う。

それについては、東京方面の販売店さんからもそうしているという報告も多いから、全国的なものやと確信しとるがな。

反対に拡張員にとっては、よほどの幸運に恵まれて、その引っ越しの現場にでも遭遇せん限り「引っ越し客」から契約を貰えるというのは難しいと言える。

たいていの場合、地の利を活かした販売店の方が、先にその「引っ越し客」を見つける確率が高いさかいな。

また、「引っ越し客」の中には自ら販売店に購読依頼の電話をしてくる人もおられる。さらに、以前住んでいた地域からの継続というのもある。

つまり、「引っ越し客」の多くは販売店に取られる確率が高いということや。

その点、拡張員は引っ越しの現場に遭遇するチャンスが低い上に、残っているのは販売店が契約できんかった無読者が大半やから、どうしても、あんたの言うように『自分も実際転入が揚がりやすいなんて一度も感じた事ないです』ということになるのやろうと思う。

ワシは、そのことに早くから気がついていたさかい、新聞販売店関係者からの相談には必ず、その「引っ越し客」を獲得するように勧め、拡張員関係者への相談には、それには一切触れんようにしてきた。

それについては過去の相談事例を見て貰えば分かるはずや。

つまり、あんたの示された二つの例は、一つは単にワシのやり方を説明したにすぎんもので相談者へのアドバイスとは違うケース。もう一つは新聞販売店の従業員に向けたもので、拡張員にはあまり役に立たん回答やったということや。

言うて悪いが、参考にされるのなら、あんた自身に役に立ちそうなものを選ばれるよう勧める。役に立ちそうもないページを読まれて、物足りないと言われても正直、困るさかいな。

ハカセが『具体的にQ&Aのどのナンバーのどの部分が、そう感じられたのでしょうか』と、あんたに聞いたのは、そこに書かれている一部分だけのフレーズを頭に残し勘違いされとるかも知れんということがあったからや言うてた。

そういう勘違いをされる方も中にはおられるさかいな。いろいろ多くを読みすぎるとそうなりやすい。それでも、たいていの人は今回のように説明すれば分かって頂けるがな。

ただ、あんたの『解答するときのゲンさんの想定してるらしき状況が、質問者が実際直面してる状況よりも常に甘めに想像してるように感じられて』と言われておられるのは根が深そうやから、他にも何かあると思うので、時間のあるときでええから、それについてゆっくり調べて、「それは違うやろ」というものを示して欲しい。

このままやと、ハカセが『できれば、こちらが反論できないような手厳しいご意見を頂ければ最高なのですが』という期待をしていたことが裏切られるさかいな。

また、あんたもこのままでは納得できんやろうしな。

『自分はこのサイトを読み始めた理由というのが、ただ単に、他に新聞営業について書かれてるものを見つけられなかったからです』というのでは確かに辛いわな。

そして、『私の回りでもゲンさんのサイトを読んでる人はいますが、読んでる理由が自分と同じで、“他にないから”だと言ってました。そして面白いけど役には立たないとも・・』と言われるのはワシらとしても辛い。

何とかして、あんたやお仲間の役に立てるようなアドバイスをしたいが、そのためにも直接、ストレートに「こういう場合はどうしたらいいのか」ということを質問してほしい。

その際、あんたのやり方や置かれた状況なども詳しく教えて頂ければ、よりそれに即した回答ができると思う。

役に立たなくても『新聞営業の参考になるものって本当にすくなく、これしかないから、物足りなさを感じつつも、悩みのヒントを得たいし、どっかに良いヒントを見つけられるかもしれないと無理やりにでも期待感もって意地になってゲンさん読むしかないという事なんですよ』ということで見られるておられるというのは、まさにワラを掴む心境なのやろうとお察しするさかいな。

ただ、掴むワラは闇雲に掴むより、少しでも気持ちのこもったあんたのためのワラを掴む方が、いくらかマシやと考える。

そのワラで助かるか、役に立つかどうかは分からんが、少なくともワシの持てる限りの経験と知恵を示すと約束することはできる。

それも期待はずれやったら、ごめんなさいと謝るしかないが、少なくともそれで判断してほしい。

ひと言、言うておくが、稀に「喝勧」、「てんぷら(架空契約)」、「ヒッカケ」、「置き勧」、「爆勧」などの詳しい手口を教えてくれと言うてくる人がおるが、それは断っとる。

ワシは、そういうことばかりやってた拡張団で仕事をしていたから、それらの手口には人並み以上に熟知しとるという自負がある。

まあ、それやからこそ、そういった手口で泣かされる人からの相談があれば、このQ&Aで、その対処法を数多く示せるわけやけどな。

そういうのがないから物足りないという人がおられるが、もし、あんたがそうなら力にはなれんと言うとく。

そういうやり方については、このサイトを開設した7年前から、ずっと後のない方法やと力説してきた。そして、事実、そうなっとる。

実際、それやっとる多くの拡張員の多くは最後には辞めるしかない状況に追い込まれとるさかいな。首つりしとると分かり切った人間の足を引っ張るつもりにはなれんということや。

これは、その人間が不幸になるだけやなく、そういうことを続けてきた結果、新聞勧誘が人から極端に嫌われ、契約が上げにくい仕事になっとるわけやさかいな。

どこかで、そういうのは断ち切らなあかん。ワシらはそういう思いで、ずっとこのサイトを続けてきた。せめて人から後ろ指を指されんような業界になってほしいという思いでな。

せやから、まじめにこの仕事に取り組む意志のある人には、できるだけ力になりたいと思うとる。

気が向いたらでええので、質問、あるいは再度の意見があれば遠慮せずに言うてきてほしい。いつでも答えてさせて頂くさかい。


追記 私の感想


投稿者 一般読者商店主さん  投稿日時 2011.9.21 PM 11:13


このサジさんという方の言われる内容を読んで、私は長く続く景気の悪さや、「業界の今」を垣間見ている気がしました。

イライラが募った、象徴的なボヤキだと思ったわけです。

「お客様に自分を気に入ってもらってから商品を買って頂く」という方法が、細く長く商売を続けていく上で重要だということが、イマイチわかってないんだなあ(サイト内の多くを読んでいても、ゲンさんのいわんとするところを理解しきれていないんだなあ)と思いました。


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