新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.106 新聞販売店というのはこんな所ですか
投稿者 匿名希望 新聞販売店勤務 投稿日時 2005.5.29.PM 11.01
色々とあって、住む所を無くし、藁にもすがる思いで、専業になった者です。なるんじゃなかったと後悔しています。(自殺した方が良かったかもしれない)嫌気がさしてしまいました。
店の先輩が「もし、嫌だったら、配達前に言って貰えば解約できますよ」と言って、契約をして貰っているのですが、配達する時期は、数ヶ月後で、その時にお客様が「じゃあ、辞めます」というと通るのか?というと契約を楯に通さない。
もちろん、クーリングオフの説明なんぞしませんから、お客様からしたら、騙されたという気分になるでしょうね。
相手が学生だったら「しめてやる!」と粋がる先輩もいるし、店長もお客様に向かって「乞食読者」というし・・・。(その乞食読者を切れるのか?と内心思う私がいる)
他にも集金中にケガをした人は、労災申請しても、通らず自腹で治療をしていて、腹を立てていましたし・・・。(まあ、所詮、新聞業界なんだなあ・・。と自覚しました。
集金業務中は、仕事中ではないらしいですね。仕事じゃ、無かったら寝るちゅうねん。理屈に合わん。労働局だったか?労務局だったか?私だったら、訴えるでしょうね)
どう考えても、ここは、おかしい。どしどし、人間が辞めていく理由がわかります。(ここにいると、人間として、何かが壊れるようです)
どう考えても、詐欺まがいで契約を取り、新人には、オーバーワークぎみの所を割り当てて、言った事を守ろうとしないやり方。目先の事さえ何とか取り繕う事が出来れば、後は、野となれ山となれ。長期的なビジョンは、無いとしか思えない。
真面目にお客様に応対するタイプは、辞めると思う。やっぱり。(真面目に取り組む人間が馬鹿を見る感じがします)
もし、ゲンさん(初めてメールをさせて頂くのに慣れ慣れしくてすみません)が、この地区の情報をお持ちでしたら、教えて貰うと嬉しいです。
良い販売所と悪い販売所があるのは、HPを見させて頂いて、解っていましたが、今いる所が、販売所として、標準的な所なのかな?(悪い意味で)と思いまして、「ま、新聞配達は、こんなんか・・・」と思っていた所です。
しんどい、キツイは、覚悟していたんですが、ちょっと非道すぎまして・・・。(休みは、無い。給料は、安い。配る地区は、キツイ)配るまで慣れる前に次々と仕事の量が増える。
もしかしたら、私に新聞配達員として、向いていないのかもしれないけど、それでも、我慢しようとしても出来ないよ。これは。と思っています。
本音を言いまして、私個人は、新聞配達員は、「食いつなぐ」為にやっています。衣食住が一応、揃っていて、とりあえず生きていく手段くらいにしか考えていませんし、今の現状は、考えれないのです。別に仕事は、何だっていいんですね。だけど、それでも人間性まで、なくしたくは、ありません。
少なくとも、ここでは、「頑張ろう」という気力が、出てこないのが、現状です。でも、もしかしたら、それも含めて、私が「甘い」のかもしれない。申し訳ありません。愚痴みたいになってしまいました。
何かアドバイスがあれば、お願いします。
回答者 ゲン
かなり、悩んどられるようや。あんたのその悩みは分からんでもない。ワシも昔、拡張員になった頃は同じように悩んだからな。
食い詰めてその道を仕方なく選んだ。単なる腰掛けとも考えた。その辺はあんたに似とると思う。しかし(自殺した方が良かったかもしれない )と言うのは頂けんな。
どんなことがあっても、死んだ方がましやということは世の中には絶対にない。人間には、その時に置かれた状況だけで、すべてを判断するということがある。
現状がいつまでも続くと考えるからそうなる。せやけど、世の中は、ええことも悪いこともそんなに長続きはせんもんや。波があって普通や。人生にはそこら中に落とし穴もあればチャンスもあるからな。
あんたの場合はどうかは知らんが、ワシはその穴の方に自分の不注意から嵌り込んでしもうた。拡張員になって、堕ちる所まで堕ちたから、もうこれ以上は落ちることもないやろと思うてたら、更にその下に落ちて地獄まで覗いたがな。
一時は、行き倒れも覚悟した。しかし、自殺は考えんかった。結果的に食うものも食えんで行き倒れになって野たれ死ぬのは仕方ないとは思うたがな。
人間は何でもあきらめたら、すべてがそこで終わる。最後まであきらめんかったらどうにかなる。少なくともワシはそうやった。
せやからと言うて、あんたにそこで、そのまま頑張れと言うてるのやない。話を聞けば、確かにあんた言う通り、お世辞にも程度のええ販売店とも思えんしな。
ワシら拡張員もそうやけど、販売店にしても、あんたも分かっとる通り、ええとこもあれば悪い所もある。しかも、それはそこで働いてみんと分からんということがある。
そういう悪いという販売店の存在する確率というのは、確かなデータがあるわけやないから、はっきりとは言えんけど、今は少ないはずや。
ワシの知る限りで言うと多くても1割もないやろと思う。あんたの危惧する『今いる所が、販売所として、標準的な所なのかな?(悪い意味で)と思いまして』ということはない。
今は、新聞社もあんたの言うようなことをする販売店には厳しい態度を取っとるからな。いつまでも、昔ながらのやり方というのは通用せんようになっとるということや。
ただ『(休みは、無い。給料は、安い。配る地区は、キツイ)配るまで慣れる前に次々と仕事の量が増える』ということは、程度の差こそあれ、販売店の仕事としてはどこでもあることやと思うで。
楽な仕事やない。しかし、それも、あんた一人がそうやというのなら問題やろが、他の人間もしとることなら、そういう仕事やと割切らなしゃあないやろと思う。
もっとも、そういうこともすべて含めて、やる気のない仕事やというのなら辞めたらええ。嫌なものを続けとっても仕方ないしな。
せやけど、例え、いずれは辞めるにしても、それが明日やと言うのやないんやったら、あんまり、嫌や嫌やとは考えすぎんことやと思う。
出来る限りプラス思考の考えになった方がええ。マイナス思考はどうしてもそれまでの辛抱やと考えても、例え、僅かな間でもしんどいもんやからな。
同じ1日を過ごすにしても楽しい方がええやろ。この楽しいというのは、周りの状況がそうさせるのやのうて、あんた自身の考え方がそうさせるんやということを自覚せなあかん。気持ちの持ち方やな。
どういう事情からにせよ、あんたは現在、その仕事をしとるわけや。それで、取り敢えず、行き詰まった生活は解消されとるのやろ。少なくとも、めしが食えてるわけや。
めしが食えるだけでもラッキーやと考えればええ。それがプラス思考につながる。そういう考えでいとると必ず道が開けると昔の人も言うてる。
窮すれば即ち変じ、変ずれば即ち通ず。と言うことや。
物事が極限まで行き詰まれば、そこに必ず変化が生じる。変化があれば新しい道が開けるということを言うてる。
あんたには、その変化がすでに始まっとる。それは、あんたがこのサイトに相談のメールをして来たことがそうや。
人は困れば必ず何かアクションを起こす。それが、変化となり新しい道を開くきっかけになるかも知れんということや。あんたがそう信じれば必ずそうなると思う。
気持ちに余裕を持つことや。正直言うて、今のあんたの状態やと次の仕事を急いで見つけても、また、しもうたと思う可能性が高いと思う。
せやから、ここは次の仕事を見つけるまで、じっくりと腰を落ち着ける方がええ。今のあんたには次の仕事を見つける方法はいくらでも考えられるはずや。
ヒントは新聞販売店の仕事は大半が外でする仕事やということや。これ以上は、サイトで言うのは憚られる。自分で考えて欲しい。
最後に『だけど、それでも人間性まで、なくしたくは、ありません』ということやけど、周りがそんな人間ばかりやとか、他の者がそれをしているからという理由で、その中におると自分の人間性を失うと考える方が問題やないやろか。
自分の考えに自信を持っとれば、そんなことは絶対にないと断言出来る。朱に交われば赤くなると言いたいわけやろうけど、それは、所詮、その人間が赤くなる下地を持っとるからやと思う。
少なくともワシはそんなものには染まらなんだという自負がある。ワシの場合は、最初に入った拡張団というのが程度が悪いというような生やさしい所やなかったからな。
喝勧程度のことは日常茶飯事の拡張団やった。単に喝勧してたというても、おそらく想像も出来んやろと思う。例え、それで警察沙汰になっても、意欲の表れやと評価されるような所やった。
そういう連中と2年近くも一緒に仕事をしてたけど、ワシはただの一度も、その連中のするようなことはせんかったからな。
あくどいことをしとる他人をしっかりと批判的な目で見ることの出来るあんたも、その心配は少ないと思うがな。
心配せんでも、そういうことになる可能性のある人間は、こんな相談なんかすることはまずない。さっさと早い段階のうちに染まっとる。
ワシのアドバイスの結論としては、次を考える場合は、最善の道を考え、慌てず準備してからかかることやと思う。
もっとも、どうするかはあんた次第やけどな。自分の人生や。自分で切り開かなしゃあないやろ。