新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1070 これから団は生き残れるのでしょうか?


投稿者 yama さん  投稿日時 2011.10.26 AM 6:15


最近団の求人がスポーツ新聞から減りタウンワークなどで募集してますが業界未経験者のみ。

今団は何かが変わって来てるのでしょうか。

今までのプロの拡張員も業界から去って素人が業界で頑張ってる。

これから団は生き残れるのでしょうか?


回答者 ゲン


『最近団の求人がスポーツ新聞から減りタウンワークなどで募集してますが業界未経験者のみ』というのは、何も今に始まった話やない。

これについては、あんた自身から相談された2年前の『NO.767 団の募集で素人に限るところが多いようですがなぜですか?』 で回答したはずやがな。


『今団の募集では借有りとプロは取らないみたいで素人に限るところが多いようですがなぜですか?』というのは、今に始まった事やなく数年前から、すでにその傾向はあった。

それにはいろいろな背景があってのことやが、その一番大きな理由は悪質な勧誘が、いつまで経ってもなくならんかったからやと思う。

従来からの拡張員の中には「喝勧」「置き勧」「ひっかけ」というのが当たり前という風に考えとる者も少なからずいてた。

ワシらは、このサイトを開設した5年も前から、しきりに「そんなことをしていたら、いずれは自分で自分の首を絞めるだけにしかならんから止めとけ」とさかんに言うてきたが、それが現実のものになったわけや。

その頃はまだ、「そんな甘いことを言うてたら拡張なんかできるかい」という拡張員からのメールも数多く来ていたが、今はそれも極端に減っている。その多くがこの業界を去っていったからやと思う。

中略。

身から出た錆。一言で言えば、そうなる。そうでない人間には辛い話やが、古くからの拡張員経験者は、そういう無法な勧誘手法に毒されとると思われとるわけや。

そうなれば拡張団も、そのニーズに合わせるしかなくなる。その結果として、何も知らん素人を一から教育して使うた方がええとなり、経験者を排除するようにならざるを得んわけや。

また、その頃から、新聞各社も急激にそういった拡張員の締め出しに力を注ぐようにもなったというのもある。現在、関東方面で、金券全面廃止などの通達が出されるようになったのも、背景としてそれがあるからやと思われる。

当たり前やが、不法行為や無法な事を続ければ、そういう締め付けが厳しくなるだけのことで、結果としてそういう事態になったということやと思う。


と。

今回のあんたの質問にも、そのときとほぼ同じことが言えると思う。

『今団は何かが変わって来てるのでしょうか』というのは、もう昔ながらの拡張方法は、ほとんど通用せんようになったということや。

それに固執しとる人間だけが苦労する時代になったと言うても過言やない。

『今までのプロの拡張員も業界から去って』というのは、それに耐え切れん人間が増えたからやとも言える。

加えて、人口の減少、特に新聞好きの高齢者の方が毎年、数十万人から百万人も亡くなられていて、それによる新聞部数の減少というのが大きいと思う、それに反比例して無読者というのが増えとるというのもある。

拡張は営業の仕事やから、その客が減れば、それに携わっとる団や拡張員もその分減るという理屈になる。

その状況で、不法な行為をする人間が真っ先に弾かれるというのは、むしろ自然な流れやとは思う。

それ自体は業界にとつては悪いことやない。

ただ、『素人が業界で頑張ってる』という状況が目立つというのは、どうかとは思うがな。

どんな営業の世界でもそうやが、素人ばかりでは契約を上げるのは厳しいさかいな。ベテランの力も必要になる。そのベテランは先に言うたように不法、無法な行為をせんということが、最低条件にはなるがな。

『これから団は生き残れるのでしょうか?』というのは、団自体がなくなることは考えにくいとは思う。但し、時代に即した形態にはなるやろうがな。またそうならんと、それこそ生き残るのは厳しいと言うしかない。

旧態依然としたままやと、新聞好きの高齢者の方たちがおられるうちは何とか持つかも知れんが、その先となると難しいとしか言いようがないと思う。


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