新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1072 暗くなってからの訪問について


投稿者 showjy さん  投稿日時 2011.11.14 AM 0:56


こんにちは、ずっと以前から読んでました。今回初めて質問させていただきます。

私は、地方紙の専業を8年程しまして、思うところあって今年5月からY紙の拡張団に入り、ちょうど半年過ぎた所です。

今までの季節は19時位まではそれほど暗くもなく、ガンガン叩けていたのですが、この頃は暗くなるのが早く、面談しても食事中だったりして腰が引けてしまいます。

地方紙の頃は暗くなってからの訪問は顔つなぎ程度に留めておき、アポを取り後日訪問の際に契約、といった感じだったので、Y紙のスピーディーな営業スタイルには対応できません。

ゲンさんは20時位までは普通に叩いてらっしゃるようですが、お客様の反応はいかがでしょうか?

また、暗くなってから訪問する際に気を付けてらっしゃる事などありましたら、教えて下さい。よろしくお願いします。


回答者 ゲン


『今までの季節は19時位まではそれほど暗くもなく、ガンガン叩けていたのですが、この頃は暗くなるのが早く、面談しても食事中だったりして腰が引けてしまいます』ということやが、新聞販売店の営業では、その他の時間帯を狙うということもできるからええが、それでは拡張員としてやっていくのは難しいと思う。

基本的に拡張員は午後5時以降が勝負と考えが根強い。それには、共稼ぎしている人間の多くが、その時間帯以降に帰宅してくるからや。

また暗くなった方が、室内に灯りが点くため、在宅、不在宅が一目瞭然で分かるから効率がええというのもある。

昼間の明るい時だと、訪問してみないことには中に人がいてるかどうかが分からんさかい、その分ロスも多い。

当たり前やが、勧誘は相手がいてないことには、どうにもならん仕事や。客がいて初めて成立する仕事と言うてもええ。

そうであるなら、客の在宅している時間帯に全力を注ぐことが最も理に適っているということになる。

拡張員の中には暗くなってからしか動き出さん者もいとるくらいや。というか、たいていの場合、終了時間が午後の8時頃までと制限されとるから、暗い明るいに関係なく、午後5時から午後8時までが最大の稼ぎ時、勝負の時間ということになる。

そう考えることができれば、夏の時間帯と同じようにガンガン叩けるのやないかな。またそうでないとあかんわな。気持ちまで暗くなっとるようでは厳しいと思う。

『地方紙の頃は暗くなってからの訪問は顔つなぎ程度に留めておき、アポを取り後日訪問の際に契約、といった感じだった』というのは販売店なら可能なことでも、拡張員は毎日行く販売店が違うさかい、次にということが考えにくいということがある。

数日後に必ず行くというのならまだマシやが、1ヶ月後というのであれば、それまでに他の勧誘員に取られてしまうということが往々にして起こる。

当たり前やが、あんたと話した客は他の拡張員とも話すのが普通やさかいな。その数が多ければ多いほど、そのうちの誰かと契約をする確率が高くなるということや。

ましてやあんたが『アポを取り後日訪問の際に契約』できると思える客なら尚更そうなりやすいわな。

唯一の例外は、一筋縄ではいかん客やが、それはそれで、あんたにとっても難しい相手やと思う。何度行っても契約にならんというケースはいくらでもあるからな。

『Y紙のスピーディーな営業スタイル』と言うが、それはスピーディーやなく、「契約になるかならんか」の二者択一をその場で判断しているだけのことやと思う。

押して契約になりそうなら、徹底的に押して契約にする。ならなければあきらめる。その判断が早いわけや。そういうスタイルが拡張員としては圧倒的に多い。

明日を考えるスタイルが販売店の営業なら、今しかないと考えるのが拡張員のスタイルということになる。

一概にどちらがええとは言えん部分もあるが、昔の販売店のスタイルで結果が出んのやったら、拡張員のスタイルにシフトするしかないのと違うかな。

それには『対応できません』という考え方を捨てて、対応するしかないと腹を括ることや。

いつまでも昔のやり方に拘(こだわ)っていたら、どうにもならんと思うがな。

『ゲンさんは20時位までは普通に叩いてらっしゃるようですが、お客様の反応はいかがでしょうか?』というのは、確かにその時間帯を嫌がる客もおるが、すべてやない。

中には、拡張員というのは、そういう時間帯に来るもんやと考えとる客もいとる。いろいろや。

要は、あんたが、その客にどう思われるかで評価が変わってくるということやないかな。

客に話くらい聞いてもええなと思わせることができれば訪問する時間帯に拘る必要はないと思う。

『また、暗くなってから訪問する際に気を付けてらっしゃる事などありましたら、教えて下さい』というのは、「○○さん、夜分遅くに済みません。○○新聞販売店の○○です」と元気良く言うことくらいかな。そして客と会えれば必ず笑顔を絶やさんように気をつける。

ワシは何時であれ、暗くなったときは常に夜として考え、いつも、そういう感じで訪問するようにしとる。

その一言で、相手に「この人は気を遣う人だな」と思わせることができる。それに裏のなさそうな人だなと。それに加えて笑顔で接すれば相手も悪い気がしないし、こちらも良く思われやすい。

相手にどういう印象を持たれるかは、その人間の責任やと思う。何でもないことかも知れんが、それが意外に大きいことやとワシは常に考えとるがな。

後は、自信やな。自信を持って売り込むことや。それも大事な要素やと思う。あんたからの相談には、その自信が感じられんさかい老婆心ながら一言忠告しとく。もっと自信を持てと。

『地方紙の専業を8年程しまして』ということなら、それなりの自信が持てるはずやと思うさかいな。言うとくが、拘りと自信は違うよ。

拘りは視野を狭くするが、自信は自分自身に勇気と力を与える。そう信じることや。


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