新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1079 何に嘆いているのですか?


投稿者 Tさん  投稿日時 2011.12. 5 AM 1:48


タイトルに「ゲンさんの嘆き」とありますが、ゲン様は何に嘆いているのでしょうか?


回答者 ゲン


今から8年ほど前に管理人のハカセから、このサイトを立ち上げるという話があったときに二人で考えたタイトルやが、それほど深い意味があってつけたものではない。

掴みとして面白いのやないかといった程度の考えで、そうしたというのが本当のところや。

サイトを立ち上げるからには目立ったものにしたかったというハカセの意向が強く働いたということが大きい。

今でこそ、このサイトは、そこそこ知られ、雑誌に取り上げられたり、出版社から執筆依頼が舞い込んだりするようにまでなったが、開設当初は果たして訪問者が来るのやろうかと真剣に悩んだもんや。

誰からも相手にされないのやないかと。

当たり前やが、HPを立ち上げただけで見て貰えるとは限らんわけや。例え、それがどんなに内容のええものでも、訪問者が少ないために人知れず消えていったサイトは、それこそ山ほどあるさかいな。

まずはタイトルで呼び込み、その後、内容で勝負する。不思議なもので訪問者が多く集まれば、サイトの内容も良くなる。その分、力が入るさかいな。それが、さらなる訪問者を呼ぶことになったわけや。

このサイトの場合、その延長線上で、開設して1ヶ月後にYahoo!JapanのYahoo!トピックスで紹介されたことが大きかった。そして、登録サイトにも指定して貰った。その後、業界の事件があると、時折、Yahoo!ニュースの引用サイトに使って貰えるようにもなった。

そういったときには1日で1万以上のアクセスがあるのも珍しくはなかった。あるとき、Yahoo!トピックスの担当者の方と連絡を取れたことがあったので、なぜ紹介して頂いたのかとハカセが聞いたという。

すると、最初はそのタイトルに惹かれ、何が書かれているのか興味が湧いたからやということやった。それで見てみると、なかなか面白く中身も充実していて他に同様のものがないということで、そうしたのやと。

もちろん「ゲンさんの嘆き」とあるからには、一応、それらしきものはあった。

当時は拡張員というのはネットでは、ヤクザ紛いの悪どい人間の集まりというのが、どのサイトを見ても判で押したように書かれていた。一般常識化されていたと言うてもええほどにな。

本当は、そんな人間ばかりやないんやでという「嘆き」が一つ。

また、社会には、ワシら拡張員のように底辺で喘ぎながらでも懸命に頑張っている者も多い。しかし、その声はどこにも届かんという現実があった。それが届かないという「嘆き」が、その二つ。

それと関連するが、職業に貴賎はないと言うのは正論であっても実際には人の評価は、その職業でされることが多いという「嘆き」が、その三つ。

まあ、開設当初は、そんなワシの思いもあってタイトル名にしたということや。

しかし、それらは、ネットで唯一とも言うべき、このサイトを立ち上げたことで、いくらか解消できたと自負しとる。

「拡張員さんへの認識が変わりました」という一般の方からのメールを数多く頂いているし、『社会には、ワシら拡張員のように底辺で喘ぎながらでも懸命に頑張っている者も多い』ということにも多くの人たちが理解を示してくれ激励して頂けるようにもなった。

最後の『職業に貴賎はないと言うのは正論であっても実際には人の評価は、その職業でされることが多い』というのは、なかなか解消される問題やないが、ワシらが、「人を貶める者は、それ以上に下劣な人間なんやということを自分自身で認めとるのと同じや」と訴え続けてきたことで、徐々にではあるが理解を示して頂ける人が増えつつある。

今以て類似のサイトはないが、それでも拡張員に対して批判的な、どのサイトより有名になったおかげで、それらの意見を凌駕できとるのやないかと自負しとる。

それらのサイトから何か論戦でもあるのかと心待ちにしていたが、それもまだない。ときたま見当外れな言いがかりをつけて来られる人がおられるが、ちょっと反論すると、それで何も言うて来なくなる。

もっとも、ワシらは二人とも、人を腐して誹謗中傷するだけの人間には意地でも論戦で負けるつもりはないがな。

ワシらの目的は、単に「嘆く」ためやなく、根本は人の役に立ちたいという願いの方が強い。本来HPとはそういうものでなかったら意味がないと思う。

それは、このQ&Aをやっていることで、ある程度は達成できとるのやないかと考えとるがな。もちろん、完璧にとは言えんが。

後は訪れた人に楽しんで貰いたいという気持ちも強い。そのために当初ハカセも苦労したようやが、関西弁での語り口調にしとるわけや。

ただ、関西弁での語り口調に関しては、その内容よりもイメージ的なもので一部の識者からは程度が低いと見られがちやがな。もちろん、分かって貰える人の方が、その数倍多いけど。

最後に、これは最初から意図したことではなかったが、「ゲンさんの嘆き」としたことで、何も新聞拡張員という狭い範囲だけの話に拘らずに、広く社会一般の話もできるという利点も生まれとる。

ワシの「嘆き」なら、どんなことを話しても、それとして通るさかいな。

それについては、当メルマガ『ゲンさんの新聞業界裏話』 および『新聞拡張員ゲンさんの裏話』 のバックナンバーを見て頂ければ分かって頂けるのやないかと思う。

このサイトを開設する前までは心理的にも「嘆き」の部分があったのは確かやが、今は正直、そういうのはあまりない。

それどころか、ハカセと二人で、どちらか一方が死ぬまでライフワークとして続けようと誓い合うとるくらいや。

言えば、このサイトを続けることがワシらの生き甲斐になっとるわけやな。今は、人生においてそういうものが見つかったという幸せな気分に浸っている。

いろいろと言うたが、これであんたの回答になったやろうか。


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