新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1081 ゲンさんも漫画を読んだりするのですか?
投稿者 Tさん 投稿日時 2011.12. 9 AM 4:31
新聞には4コマ漫画が掲載されていますが、ゲンさんも4コマ漫画や新聞日曜版の漫画を読んだりするのですか?
ちなみに私はY新聞のコボちゃんを以前読んでいました。
回答者 ゲン
『ゲンさんも4コマ漫画や新聞日曜版の漫画を読んだりするのですか?』というのは読むことはあるが、ワシ個人としては心待ちにして読むというものは少ないな。
もっとも、この4コマ漫画が読みたいがために新聞を購読しているという人は結構おられる。
これは、新聞が『ラ・テ欄』と呼ばれるテレビやラジオ番組を掲載したことで飛躍的に購読者を増やすことに成功したのと匹敵するくらい画期的なことやと言える。連載小説などもそうや。社説やコラムも似たようなものやと思う。
昔は、新聞を売るために、単に記事だけではなく、いろいろな試みをしていたというのが、それで、よく分かる。
今でもある程度は、新しい試みが行われているというのは専門家のワシには分かるが、残念ながら、これがあるから新聞を読み続けているという新しいものが少なくなったように思う。
昔の遺産だけが長く残り、それに頼り切って革新的な進歩が新聞には失われていると。
『ちなみに私はY新聞のコボちゃんを以前読んでいました』ということやが、ワシも以前はY新聞の拡張員やったから良く見てた。
作者の植田まさし氏の他の4コマ漫画作品『フリテンくん』や『かりあげクン』というのも面白かったな。ワシが一番好きやった4コマ漫画は、いしいひさいち氏の『がんばれ!! タブチくん!!』やったけど。
ハカセに言わせると4コマ漫画は実に、よく錬られて作られた作品が多く、文章修業をしていた頃、よく参考にしていたという。
それには、4コマ漫画は1コマずつに、起承転結を別けて書かれていた作品が多いから小説を書く上でも勉強になったと。特にショート・ストーリーとしてのオチに秀逸なものが多いと。
また、作家の中にはプロット(作品の筋立て、構成)を考えるとき、その4コマ的発想をする人も多いとのことや。単に4コマ漫画とはいえバカにはできんし、奥も深いとハカセは言う。
ただ漫画好きのワシには、あまりに短すぎて少し物足りないがな。先に挙げた類の4コマ漫画ばかりを集めた単行本ならボリュームもあるし、面白いので読むことはあるが。
ワシは、毎日、何かの漫画は必ず読んでいる。ワシらの世代は漫画と共に育ってきたと言っても過言やない。
『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』が同時に創刊されときは、ワシがまだ5歳くらいの頃やったし、『少年ジャンプ』が発行された1968年(昭和43年)は、すでに定時制高校の1年生やった。
その創刊時から掲載されていた漫画に『男一匹ガキ大将』というのがあり、その主人公の戸川万吉に憧れたもんや。喧嘩のシーンばかりが目立つ漫画やったがな。
そのためか殴り合いの喧嘩をすることが格好良いという風潮さえあったように思う。
もっとも、それはワシだけやなく、その当時の若者にそういう傾向が強かったからか、よく喧嘩をしていたことを思い出す。漫画にありがちな決闘沙汰なんか日常茶飯事やった。
今考えればアホなことをしてたもんやと思うが、その頃は、そうすることが本当の男やと信じてていたくらいや。
その意味では、当時の大人から漫画は悪書やと、ずっと言われ続けてきた。ところが今になってみると、その漫画やアニメは日本が世界に誇れる文化にまでなっとる。
6年以上前の2005年6月3日に発行した旧メルマガ『第43回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■たかがマンガ、されど漫画……』の中で、ワシの漫画に対する思いを詳しく話しているので、良ければ読んでみて頂けたらと思う。
そこにも書いてあるが、漫画で得られた考え方は、もうすぐ60歳に手が届こうとしとるワシの大きな財産になっとる。
死ぬまでワシは漫画を読み続けると思う。そのうち、「漫画じいさん」と呼ばれるのやろうな。まあ、それも悪くはないが。
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