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NO.1104 仕事を続けるモチベーションは何ですか?


投稿者 1972さん  投稿日時 2012.2. 4 PM 11:37


ゲンさん博士、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

さて私の近況ですがげんさんのアドバイス通りに昨年7月より県外で年金の仕事に従事しております。

されど年金不信のご時世、クレームも多く正直もうへこんでおります。ニート時代を懐かしんでるこのごろでございます。

働き始めて良かった点は貯金がわずかながらできたのはもちろん、なにより働いていることで負い目がないということですね。これが一番でしょう。

そうはいっても私の現状ではとても自立しているとは言い難い状況です。たとえば頻繁に母親に料理をつくってもらい、冷凍して送ってもらっています。そのため晩飯はほとんどただ同然でございます。恥ずかしながら多少はこずかいまでもらっています。

だからこそ手取り15万程でもつつがなく生活できているんですね。

さて仕事の話をくわしくしますと、私は契約社員のため3カ月ごとの更新と極めて不安定な立場です。いつ終わるかもしれないです。

事実先月はへまを連発して厳重注意されています。この仕事があるうちにもっと安定した職がみつかればいいのですが、僕のくそな職歴と40という年齢ではそれもかなわないでしょう。

何より今の仕事は苦情が多くへこむし、できれば辞めたいです。

げんさんのようにかっこよく颯爽と稼げればいいんですが、僕はへたれだし頭悪いし。。。手詰まりです。

げんさんはいくら貯金があれば仕事やめますか? 僕は100万しかないからやめれないんだけど、この4月には雇用保険の受給資格が発生するから、少し考えるかも。

1年は続けないとは思うのですが、正直しんどいです。情けないがニートが懐かしい。

げんさんの仕事を続けるモチベーションはなんですか?

僕はもう結婚しないから自分が生活できればいいんですが、行き詰った昨今またげんさんの切れ味するどい意見を聞かせてください。


回答者 ゲン


『げんさんの仕事を続けるモチベーションはなんですか?』というのは、はっきりしとる。

この拡張の仕事が好きやからや。それに尽きる。特に対面営業が好きや。いろんな人間に会えるし、様々な出会いがあると考えただけで毎日が面白いと感じる。ハカセと知り合えたのも、この仕事のおかげやしな。

あんたは『クレームも多く正直もうへこんでおります』と言うておられるが、ワシはクレームは嫌いやない。

もっとも、クレームにもいろいろあるから一概には言えんが、それを上手く処理できれば自信もつくし、達成感も得られる。

そして、何よりクレームを知ることで、知識の幅が広がる。行く行くは、それを営業に活かすことができるから、貴重な経験にもなるわけや。

ワシが普段言うてる、ピンチはチャンスになるというのは、そういうことや。

何でもそうやが、嫌や嫌やと考えていたら、やる気も起きんようになる。そうやなく視点を変えて、「なるほど、こんな文句もあるのか」と、考えて対処すれば、意外な発見もでき面白く思えてくるもんなんや。

ただ、そうは言うても、具体的にどうすればかええのか分からんやろうから、これから二つほど、その要領について話す。

一つ目は、ただそのクレームを聞くだけに徹するということや。クレームが苦痛になるのは、その場でそれに対処しようとしすぎるからやと思う。

そうなると、どうしても相手のクレームに対して否定的なことを言うてしまいがちになる。「そうではありませんよ」、「それは違いますよ」と。

それがさらに、そのクレーマーの心証を悪化させ、手がつけられんようになる。

聞くだけに徹するというのは、極端なことを言えば、自分を録音機のような存在に置き換えることやと考えればええ。言いたいことをすべて言わす。とことん聞いてやる。当然やが、録音機は途中で嫌とは思わんし、反論もせんさかいな。

すると、不思議なことが起こる。たいていの人は、どんなに怒っていても言うだけ言うと、気持ちがすっきりするものなんや。そうすると比較的落ち着き、そのクレームを黙って聞いていた相手に好意すら持つようになる。よく話を聞いてくれたと思うわけやな。

クレームを持ち込む人間が、親切な対応やと感じるのは、たいていがそれを実践されておられる人や。

クレームは、ただ聞くだけで八、九割は処理できたも同じやと考えればええ。もちろん、そのクレームをすべて解決できれば尚ええが、例えそれができんでも構わんと思う。

そのクレーマーに、「なるほど、そんな問題点がありましたか、それについては一緒に解決しましょう」という態度でええわけや。そのクレーマーの味方になるという感じでな。

二つ目は、そのクレームを受け流す、聞き流して抱え込まないということや。これは先の、聞くだけに徹するというのと似たようにところがあるが、根本的に違う。

そのクレーマー次第では、正当なクレームとは言えんような、いちゃもん、難癖をつけてくる者が、稀にいとる。こういうのはクレームを言うことが目的やなく、それを言うて相手が困るのを喜ぶタイプの人間が多い。

こういうのは相手にしても、あまり得られるものはない。無理難題を言うことで楽しむ偏執的な性質の人間やからな。

あんたのように窓口での対面仕事をしている人は、多かれ少なかれ、こういうタイプに出会すはずやと思う。

この場合は、聞く振りをするか、もしくは、それを聞いて上司にお伺いを立てるという風にする。なるべく自分の意志で結論なり、意見を言わんことやな。

こういう輩は間違いなく、その揚げ足を取る。揚げ足を取られんためには、いらんことは言わんという姿勢に徹することや。100%正しいことだけを伝える。

要するに、クレームの対処法というのは、正面からぶつかり合わんということやな。なるべくなら矛先を躱すようにする。

向かい風に向かって走るのは辛いが、追い風に吹かれて走れば楽になるという理屈や。

あんたとは、もうかれこれ4年以上の付き合いになる。初めの頃は、働くのさえ難しく考えていたのが、一念発起されて社労士の資格を取られ、今は年金の仕事をされておられるという。

一歩ずつ階段を着実に上がっておられるというのがよく分かる。ここで、そろそろ考え方において、もう一段高みを目指されてはどうかと思う。

今までは、何とか自立したいという思いだけで、やって来られたと思う。今度は、それを好きな仕事に変えるわけや。

年金のことが分からない人に、そのことを教えるというのは、それなりにやり甲斐のある仕事やと思う。今までの自分のためというのを、人のためと考えればモチベーションは上がると考えるがな。

そして、悲観的なこと、特に未来に関して悪いことばかりは考えんことや。まだ起きてもない先のことを考えるのは無駄やし、意味がない。

そうなったら、そうなった時のことやと気楽に考えればええのと違うかな。少なくともワシは、そうや。

『私は契約社員のため3カ月ごとの更新と極めて不安定な立場です。いつ終わるかもしれないです』というのは一般の契約社員仕事ではそうかも知れんが、年金の相談を受けることのできる人材はそうはおらんと思うから、そんな心配はあまりせんでもええのやないかな。

社労士の資格を持っていることでもあるしな。事実、3ヶ月毎の更新とのことやが、『昨年7月より』ということなら、2度更新しているわけや。まだまだ続けられると思う。

『1年は続けないとは思うのですが』というのは、ワシも同意見や。前回の回答でも言うたと思うが、まず続けること。特に今のあんたには、それが一番重要なことやと思う。

1年続けられれば、その自信が、3年続けられれば、その自信がつくものなんや。そうして、さらに一歩ずつ階段を上がっていけばええ。

人生に早いも遅いも、若いも歳を食っているもない。スタートするのは、どの時期であっても遅くはない。問題は気持ち、考え方次第や。

あんたができると思えば何でもできるし、できんと考えれば何もできん。それだけのことやと思う。

『事実先月はへまを連発して厳重注意されています』というのが、どんなものかは分からんが、ワシが思うに、あんたがそう考えている以上に、そのことを怒った人間は、それほど大した事やとは思うてないような気がするがな。

人間にミスがつきものやというのは普遍的な事実や。ミスのない人間なんか世の中に存在せんと断言してもええ。

そう考えれば少しは気が楽になるのやないかな。

『げんさんはいくら貯金があれば仕事やめますか?』というのは、ワシにとっては愚問やな。辞めるつもりのない人間にする質問やない。

それでも敢えて答えるとしたら、辞めるつもりがあるのなら、貯金云々に関係なく辞めるということくらいかな。

『僕はもう結婚しないから自分が生活できればいいんですが』というのは、あんたがそう望むのなら、それはそれで一つの生き方やから、それでええ。

しかし、結婚したいという気持ちが僅かでもあるのなら、自分でそういう枠を作らんことや。未来は誰にもわからんさかいな。

あんたは、どういう視点で女性を見ておられるのかは分からんが、女性にしたところで、あんたと同じような悩みを持っておられる方はいくらでもおられると思う。そういう女性と巡り会えば、また考え方も変わるのやないかな。

人が人に惹かれるというのは、それこそ千差万別、いろいろなケースがあるわけや。すべてに優れている人間だけがモテるということもないし、ヘタレと呼ばれている人間が幸せになれないという法則もない。

人生は、その瞬間、瞬間をそれなりに精一杯生きていれば、必ず良い事に巡り会える。ワシは、常にそう考えて生きとるがな。

逆に、逃げたり投げ出したりしてあきらめる者には何も起こらない。それも真実やと思うとる。

毎回言うてることやけど、最後に決めるのはあんたや。ただ、あんたはいつも正しい選択をされとるから、ワシもそんなに心配はしとらんけどな。


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