新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.111  N経新聞の拡張員の方の紹介をお願いする事はできますか?


投稿者 理系学生さん 大学院生 東京在住 投稿日時 2005.6.11 AM2:34

初めまして、こんにちは。

現在、大学院生をしていますが、今まで新聞を取っていませんでした。来年から社会人になり仕事を始めるにあたって社会常識が足りないと感じ新聞を取り始めようと思いました。

そこで経済に強いN経新聞を取りたいと思ったのですが、月に4000円近い出費でまだ学生の身としては厳しいのでなんとか安くならないかな〜?って思って検索していたところこのHPにたどり着きました。

私は、「乞食読者」なので値引きサービスなどがあると嬉しいので東京都稲城市百村に住んでいるのですが拡張員の方の紹介をお願いする事はできますでしょうか?

PS
Q&Aをいろいろ読ませていただきましたが、丁寧に回答されていらっしゃいますね。驚きました。また、結構ダークなお仕事なんだろうなと思っていたのでこういったWEB上での活動をされていることもまた驚かされました。
お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願いいたします。


回答者 ゲン


今回のあんたの希望は、結論から言うとかなり難しいことやと思う。これから、その理由を言う。

N経新聞というのは、全国紙の扱いやけど、その大半の委託販売を他紙に依存しとるということがある。

その他のY,A,M,Sという、ほとんどの全国紙の販売店と地方紙で、その配達と販売の委託をしとるというわけや。もちろん、販売店により扱っとる所とそうでない所もあるがな。

一般に拡張員は、専属の新聞の勧誘を義務付けられとる。Y紙ならY紙だけという具合にな。拡張員はそれを本紙と呼んどるが、それ以外の新聞を勧誘しても契約とは認められず報酬も貰えん。カードにならんということや。

因みに同じ系列のスポーツ紙や関連紙でも、そのカウントはされんということもある。その契約を取ってもほとんどの場合、金にはならんということや。なっても僅かで知れたる。もちろん、成績にもならん。

拡張員は、成績になり報酬の貰える本紙以外の購読契約にサービスをすることはまずない。それは、専属販売店も同じや。新聞販売店の存在そのものが、その本紙を売るためだけに存在しとると言うてもええからな。

拡材とか値引きのサービスは、そのために存在しとるものなんや。その辺のことは、Q&A NO.69 でも解説しとるから参考にしてくれたらええ。

つまり、あんたがそういうサービスを受けようと思うたら、N経新聞の専属拡張員からの勧誘を受けた場合ということになるのやが、その員数は極端に少ない。あんたが遭遇することは稀やろうし、皆目ないということも考えられる。

一応、N経新聞も専属の販売店があり、拡張員も要しとるのやが、その数は他の全国紙とは比較にならんほど少ない。せやから、冒頭で言うた通り、大半が販売と配達を他紙の組織力に依存するということになる。

その他紙の販売店も積極的にN経新聞を売り込むことはない。まず、自社の新聞を売り込む。拡張員と違うて販売店は全く金にならんということはない。購読料が入るからな。

せやけど、それを喜ぶ販売店は少ない。成績にならんからや。この辺の感覚が、他の商店との違いや。普通、物が売れて喜ばん店というのは考えられんが、この業界はそういうことがある。

何故、そんなものを商品の中に入れるのかということやが、簡単な理屈や。それは、新聞社同士がそういう約束を取り交わしとるからや。提携のようなものやな。

販売店は、その新聞社から言われたら、そうせなしゃあない。これは、そのN経新聞に限らず他の専門紙や機関紙などの新聞にも同じことが言える。

販売店は勧誘員に、その専門紙や機関紙などの購読契約を取って来るように依頼することは、ほとんどない。ただ、客からの依頼は断られんということはあるがな。

つまり、あんたがN経新聞を欲しいと言えば、その新聞の購読契約に応じて配達もせなあかんということや。

但し、サービスは何もない。もちろん、値引きもや。せやから、それを理由にあんたが購読を断ったとしても、販売店にとっては大した痛手もない。理由はもう分かったやろ。どっちでもええもんは、どっちでもええということや。

それなら、数は少なくてもN経新聞の拡張員の人に拡張に来るように頼んでくれんかということになると思うが、残念ながら、このサイトにメールをくれとるN経新聞 の拡張員の方と販売所の人はほんの2,3人ほどしかおられん。

そして、その方たちは、あんたの住むエリアとは違う。但し、例え、あんたの住むエリアにその専属の販売店があり、専属の拡張員がおったとしても、他の全国紙並のサービスはまずないやろと思う。

基本的にN経新聞は一切のサービスはしとらん。個々の詳しい状況は良う知らんがな。全国紙の中で、唯一、それで、売り込むことの出来る新聞やとワシも思う。

客層がはっきりしとる。ビジネスマンと呼ばれとるサラリーマンに顧客が多い。会社によれば、それを読むことを義務付けとる所もあるくらいやからな。

そして、実際、ここの読者は新聞の読破率というようなものがあるとすれば、おそらく一番高い確率で読んどると思う。他の新聞を購読しとる者は、新聞を読んどる方が少ないがな。

もっとも、これは、ワシの受ける感じやから、確かなデータがあるわけやないということは補足しとく。

もちろん、このN経新聞を購読しとる人間にも、大して読まんのに購読しとる者もおる。すべての新聞の購読者中、ここの購読者が一番、その新聞を購読しとるということで優越感というか、ステータスのようなものを感じとるというのも確かやと思うからな。

そして、ここの読者に多い特徴として、インターネットでニュースを見とると言う者でも、この新聞だけは購読しとるということがある。

ワシらにはインターネットでニュースを見とるからと断っても、ここの勧誘員が行けば、おそらく、そのN経新聞を購読する確率が高いのやないかと思う。

一部の人間にとって、ある種のファッション的なアイテムになっとるような気さえする。電車の中でその新聞を片手に持っとることで、人より賢いとアピール出来ると思うとるのと違うかな。

もちろん、それが悪いことやと批判しとるわけやない。アホに見られるより賢く見られる方が誰でもええ。それに、買うた新聞をどのように使うて生かそうがその人間の自由やからな。

ある意味、それでステータスを得られ、賢く見られるアイテムになるとしたら、1部130円は安すぎるくらいかも知れんからな。

因みに、ここの拡張員は、ワシの知る限り、個人宅への勧誘はあまりしとらんようや。大抵は会社関係を廻っとると聞く。

実際、ワシも会社廻りをすることもあるが、地域によりやけど、ここの拡張員の存在は、かなり手強いからな。総体的に理論武装がしっかり出来とる。

やはり、会社関係の勧誘はここの拡張員が一番優秀やろと思う。まあ、それも人によるけどな。

説明が長うなったが、あんたの希望は、結論から言うとかなり難しいことやと言うたのは上記のような理由からや。

せやけど、全く可能性のないことなのかと言うとワシにも良う分からん。せっかく、このサイトに依頼されて来られたのやから、出来るだけの呼びかけはしたいと思う。

ここで、これを見られとるN経新聞の拡張員の方にお願いしたいのやが『東京都稲城市百村』に住んでおられるこの方の願いが可能やと思われたら、このサイトまで連絡を頂きたいと思う。

手前味噌になるけど、このサイトでの呼びかけは結構、反応がある。もっとも、何の保証も出来んし、あてにして貰うても困るがな。万が一という程度やと思うといて欲しい。

最後に、あんたに苦言を呈するようやけど『来年から社会人になり仕事を始めるにあたって社会常識が足りないと感じ新聞を取り始めようと思いました』というのは、どうも頂けんな。

新聞を読むことで社会常識が得られるということを考えるのは、どうかと思うがな。少なくとも、そういうものは新聞から得られるものやないと思う。

新聞から得られるものは、その事件やニュースに対する事象や論調という狭い範囲のものでしかない。経済の専門紙でも、それは一緒や。新聞は、とんなものでも、あくまでも出来事を知る一つの手段やと思うてた方がええと思う。

あんたが、大学院で何を研究され勉強されとるのかは知らんけど、普通に生活出来て、事の善悪、人との適切な接し方ということが分かっとれば、それが、社会常識というもんやないやろかと思うけどな。

『そこで経済に強いN経新聞を取りたいと思った』というのも、ワシには理解し難いことや。

例えば、あんたが就職するつもりの会社での知識が必要ということなら、その新聞をいきなり読んでもまず無理やで。

あんたの経済に対する知識がどの程度あるか自問した方がええ。その会社に必要な知識がまだないと思うのやったら、その種類の書物やデータは探せばいくらでもあるはずや。

必要な知識を身につける。それが基本やと思うけどな。その新聞が必要ないと言うてるのやない。ただ、基本が出来てない状態で、応用を先に欲しがっても理解するのはしんどいのと違うかなということや。

逆に、基本的なことが分かっとれば、一つの出来事は容易に理解しやすいと思う。せやから、今はその基本を勉強しとけばええのと違うかな。余計なお世話かも知れんけど。

それから、あんたは自分で思うほど『社会常識が足りない』ということはないと思うけどな。何でもそうやが、人間は自覚した時に、その問題はほぼ解決しとると言うてもええ。

本当に『社会常識が足りない』という人間は、あんたのように自覚なんかはしとらんもんやからな。

この相談は、あんたにとって、十分な回答やないやろし、大して役に立ったとも思えんけど、N経新聞の拡張員の方から連絡があれば伝える。但し、何度も言うけど、あてにはせんといてな。


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