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NO.1110 チャイムを押す回数について


投稿者 ブライキングボスさん 北海道在住 投稿日時 2012. 2.23 PM 10:31


ゲンさんハカセこんにちわ。前回の回答は非常に参考になりました。ありがとうございます。

さて、又チャイムに関する質問があります。

それはチャイムを押した時に何も反応が無かった場合の押す回数についてです。

1回押して少し待って反応が無ければさっさと次へ次へとどんどん回って件数を増やすのか?

念のため2回までは押してみてじっくり反応を確かめるのか?

まあ状況に応じてって事もあるでしょうけど、ゲンさんのゴールデンルール的なもんはあるんですか?

宜しくお願いします。


回答者 ゲン


『1回押して少し待って反応が無ければさっさと次へ次へとどんどん回って件数を増やすのか?』という判断は、結構難しい。人にアドバイスするとなると、尚更や。多分に感覚的なものもあるしな。

ワシの場合、基本的には、比較的インターホンで出やすい集合住宅は一度で、一戸建て住宅の場合は一度押して10秒くらい待ってから二度めを押すという感じかな。

ただ、集合住宅の場合、中に人がいる可能性が高いと思った時には、一度押して、二度目は少し大きめの声で「○○さん、こんにちは(今晩は)失礼します」と言うようにはしとる。

それでも反応がなければ、あきらめて次へ行く。

間違っても、それ以上、しつこく押すとか連打するようなことはせん。それをすると、出てきた客と揉めることにもなりかねんさかいな。

揉めて契約が取れるケースは少ないし、その分、時間もよけいに取られるから、そんな客を引っ張り出すだけ結局時間の無駄やという思いが強い。

あるいは一度に2、3軒のインターホンを押すというアホなこともせん。たまに、やっとるという人間の話を聞くが、それも結果的にはトラブルを招いて時間をロスすることの方が多いようや。

もちろん、あんたはそんなことをしてないからこそ、こういう質問をされとるのやと思うがな。

『ゲンさんのゴールデンルール的なもんはあるんですか?』というほどのものやないが、基本的には上記のようにしとる。

ただ、あんたが『状況に応じてって事もあるでしょうけど』と言われるとおり、過去にその場所に訪れていたり、集合住宅でも横につながっていたりする場合なら、少し早めに押して次に移動するというケースはある。

あまり褒められたことやないが、集合住宅で横につながっているような造りの場合、次を押している時に、その前に押した家から人が出て来る場合もあるさかいな。もちろん、その場合は先に出た客と応対する。

二人同時に出た場合やと、後の方の客に「すみません、すぐにお伺いしますので」と、断りを入れる。その謝り方を誤ると、それもトラブルになりやすいから気をつけなあかんがな。

場所により、比較的客の出やすい場所とそうでもない地域では、また違ってくる。比較的客の出やすい場所では長く待ち、そうでもない地域だと判断すると早めに見切って次へ進む。

臨機応変にするというと漠然としすぎる答えになるが、それにより変えるのも一つのやり方やと思う。

この仕事は時間との勝負ということもあるし、さりとて急ぎ過ぎても、せっかく応対に出てくれた客を逃がすというケースもある。

その辺の兼ね合いを計るのは、ある程度は経験による勘を働かせるしかしょうがないと思う。

自分なりの勘を掴むというのも、この仕事の重要な要素やさかいな。

勘ではなくデータを取るという方法もある。

ワシは初めて訪れる集合住宅、住宅街の場合、何の情報もなければ、その日は、その情報を得る目的で、二度押しを続け、なるべく長めに待つようにする。

それをメモに取ることで、次回に活かすわけや。よくしたもので、何度行っても出ない家というのは出て来ないことが多いもんや。それを探して除外するためのデータを作るというのも長い目で見れば効率面では悪くはない。

そういうのをワシらの方では「つぶす」と言う。「つぶす」のは、何も出て来ない客ばかりやなく、出て来ても自分にとっての客にはなりそうもないと判断したら、それもその範疇に加える。

前回、失敗の連続が成功につながると言うたが、同じ失敗を繰り返すだけやと当たり前やが成功に至る道は遠い。

少しでも、成功の確率を上げるためには過去に失敗したようなケースの無駄は省く、捨てるのも重要になるということや。

効率良く廻るためにデータを作るという考え方やな。

以上やが、悪いけど、こういう間の取り方のようなものは、なかなか口頭や記述ではアドバイスしにくいから、今までの話で参考になるようなら、そうして貰うて、あんたなりの間の掴み方を会得して欲しいと思う。


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