新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1126 正攻法か泣き勧でやってますがなかなか上がりません


投稿者 よっちゃんさん 某新聞拡張員 埼玉県在住 投稿日時 2012.4.22 PM 9:54


埼玉県の西部で拡張員やってます。拡張員になって9ヶ月です。

4ヶ月目〜7ヶ月目と30〜35枚上げたのですが、ここ2ヶ月間は30を切ってしまいました。

自分は性格上、引っ掛けが苦手でいつも正攻法か泣き勧でやってますがなかなか上がりません。

何かいいアドバイスお願いします。


回答者 ゲン


『ここ2ヶ月間は30を切ってしまいました』というのが、一時的なものなら、その程度の不調、スランプというのは誰にでもあるから、取り立てて悩む必要はないと思う。

また不調とかスランプというのは、思い悩むという精神的なものから深刻になる場合があるからよけいや。

ただ、あんたの場合は前向きに「どうすればいいのか」と考えた末に相談されて来られたと思うので、その心配はなさそうやがな。

通常『なかなか上がりません』という状況に陥った人は、あまり多くの勧誘パターンを持っていないケースが多い。

『正攻法か泣き勧でやってます』ということやが、その勧誘トークも限られたものやないのかな。限られた方法は、限られた相手には有効やが、それ以外の人には難しい。当然、行き詰まりということになりやすい。

あんたは『拡張員になって9ヶ月です』と言われてとるくらいやから、客にもいろいろなタイプの人がいるというのは、よく分かっておられると思う。

いろいろなタイプの人から契約を上げるには、それに応じた勧誘方法、勧誘トークを会得して磨く必要がある。

例えて言えば、プロ野球のピッチャーがストレートとカーブだけで勝てていたものが、勝てなくなった場合、フォークボールなりスライダーなりを覚えることで、また勝ち出すというのに似ているわけや。

あんたも今までやっていた勧誘方法、勧誘トークに新たなものを加えて自分のものにされると、また違ってくると思う。

ワシは拡張の仕事を18年やってきたが、こうすれば絶対に契約が取れるという方法は未だに見つかっていない。もっとも営業に絶対という方法はないんやがな。

ただ、少しでもそういうものを求めて日々いろんな方法を考え続けて実践しとるわけや。以前良かった方法がしばらくすると頭打ちになるのが、この世界なわけやさかいな。

元来営業とは、そういうもので、それに気づいて日々新たな方法を編み出す者だけが成功する世界でもある。

そうは言うても、その方法は、あんた自身に合うものやなかったらあかんがな。

ワシが成功した方法があんたに向くとは限らんし、あんたが上手くいった方法でワシが契約を上げられる保証はどこにもない。

たいていの場合、人の上手くいった方法というのはあまりアテにならんものや。そう考えとった方がええ。

ただ、上手くいった方法からヒントを得て、自分なりの方法を考え出すというのはアリや。

その意味のヒントというのは、このサイトにはいくらでもある。

オーソドックスなのは『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』 で、あんたのように『正攻法』でやっているという人には、そのページをまず紹介する。

もっとも、このサイトには正攻法というか、普通のまともな勧誘営業しかないがな。その中から、あんたに合いそうなやり方を探して貰えればと思う。

また、それらの中から参考になりそうな方法があり、それに特化したやり方を別途質問されるなら、それに答えるつもりやから、そうして欲しい。

悪いが『何かいいアドバイスお願いします』という漠然とした質問に答えるのは難しいさかいな。

一般の人からは新聞の勧誘ではありがちやと思われとる喝勧やヒッカケ、てんぷらや爆行為と呼ばれている置き勧などの類は、ワシは営業とは認めていないから、それについては解説していない。

そういう手法を使う勧誘員への対処法なら山のように提示しとるがな。

あんたが、もう一つやっておられるという『泣き勧』については悪質性のないものであれば反対ではない。ワシは苦手やさかい、やったことはないがな。

『泣き勧』は人の情に縋るやり方で、それが通用する相手になら構わんと思う。ただ、『泣き勧』の多くはウソを基本としとるから一部からは非難される場合もある。

例えそうであっても泣き勧をした相手にバレなければ、あんたに同情して契約した人は「人助け」をしたという気持ちになっているから嫌な思いをさせてない分、まだマシやと思う。

ただ、ワシ自身が経験したことがないということで、その具体的な方法については教えることはできん。悪いが。

ワシが過去、唯一、ヒッカケと泣き勧を駆使した男を凄いと認めた話に『第46回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員列伝 その3 ヒッカケ病(やまい)のシンジ』 というのがある。

その話の中で、


人の善意につけ込んでと思う人間は、営業の仕事には向かん。むしろ、人の善意にすがる工夫も必要や。実際には、そういうことはなかなか出来んし、上手いこといかんけどな。

営業とは、売り込める自分の武器を最大限駆使することの出来る者だけが生き残れる世界や。犯罪や相手に被害を与えるようなことがなければ、それほど問題はないと思う。勝手な理屈かも知れんがな。

このシンジの場合、偶然からとは言え、病気ですらその武器にしたんやから、ある意味、ワシは立派やと思う。恥も外聞も捨てな営業で浮かぶ瀬はない。特に拡張員はな。甘い世界やない。

通常、これは泣き勧に属することやけど、仲間からは、やっかみ半分に「ヒッカケ病のシンジ」と呼ばれるようになった。騙しの部分が強いという意味でな。

病人の真似をすると言うても、そう簡単なことやない。病人は病人としての特有の知識もいる。仮病はすぐバレる。それに、その方法が誰にでも通用するとは限らん。通用する相手を見つけるのもテクニックの内に入る。

ワシは、このシンジという男を見ていて、どんなことがあっても人生には浮かぶ瀬というものはあるんやなとつくづくそう思うた。


と言うた。

凄い話ではあるが、未だにそれを参考にされたという人は誰もおられん。もちろん、ワシもそんな方法を勧めるようなことはせんがな。ただ、そういう話もあるというだけのことや。

勧誘トークの参考なら、

第186回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの話し方教室 その1 悩める初心者のために

第187回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの話し方教室 その2 新聞営業での失言について

第188回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの話し方教室 その3 雑談の切り出し方について

第107回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■2010年からの新聞営業講座……その6 お世辞トーク集

などが、あんたにとっては良さそうに思う。読んでみられて損はないはずやと。

それらを読まれて、何か気づくことがあり、それで成績が伸びればそれでええし、それでもまだ悩まれるようなら具体的な質問をして来られたらええと思う。


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