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NO.1129 積み立て制度について質問です


投稿者 after さん  投稿日時 2012.5.16 AM 9:12


M新聞販売店に勤務しています。

積み立て制度について質問です。この積み立て制度ですが従業員がいくら、販売店がいくら、本社がいくらとか基本的な額がわかりますか?

実は来年1月に満期になるのですが所長から300万円のうち60万円引いて240万円を支払うと言われました。


回答者 ゲン


あんたの言われる『積み立て制度』というのは、その新聞販売店が加入している『財形積み立て制度(勤労者財産形成貯蓄)』のことを言われているのやないかな。

あんたの場合は一般財形貯蓄やと思う。

財形貯蓄とは、1971年に制定された勤労者財産形成促進法に基づいて設けられた「勤労者財産形成貯蓄」の略称で、翌1972年1月にスタートした「勤労者が事業主の協力を得て賃金から毎月または、賞与毎に定期的に天引きで行う貯蓄(=事業主が払込みを代行する)」のことや。

財形貯蓄は事業主を通して行う給与天引き貯蓄になる。

つまり勤労者であるあんたは事業主である販売店が契約している金融機関の金融商品で貯蓄することになっとるわけやな。

満期額は積み立て人が積み立てた金額に利息、プラス援助金ということになる。

新聞販売店の場合、毎月の積立は1口につき6,000円で、口数は3口、5口、7口、10口の4通りがあるとされとる。

積立開始月より自己の積立1口(6,000円)に対し、2,000円の援助金が発生するというのが一般的や。

あんたが積み立てた口数によって違うということやな。例として、毎月5口30,000円を積立てていた場合、援助金は毎月10,000円になるということや。

但し、満3年未満で解約の場合は援助金が発生せんから、自己積立額+配当金のみの払い戻しになる。

あんたは、『実は来年1月に満期になるのですが所長から300万円のうち60万円引いて240万円を支払うと言われました』というのは、その理由をしっかり聞いといた方がええな。

ワシにも、その真意は良う分からん。

300万円のうち、あんたの積立金がいくらで、援助金がいくらになるかということも合わせてな。まあ、それは口数で分かるとは思うが。

一般に金融商品の利子や分配金には原則20%の源泉分離課税が適用される。一般財形貯蓄も同じで、20%の源泉分離課税扱いになるということや。

援助金が分配金に該当するかも知れんが、元金の積立金から税金が取られることはない。当たり前やが、それやと貯金すると損をする計算になるさかいな。

300万円の20%は60万円ということになるから、ひょっとすると、その所長は『原則20%の源泉分離課税が適用される』というのを、満期額の20%と勘違いしたのかも知れんな。

正しくは、分配金、援助金の合計プラス利息の20%が差し引かれるということや。

ただ、一般財形貯蓄にもいろいろあるということのようやから、その詳しい計算方法は販売店が契約している金融機関に確かめた方がええやろうな。

それにしても『300万円のうち60万円引いて240万円を支払う』というのは考え辛いがな。

いずれにしても、財形貯蓄は公にされとるものやから、その販売店の所長が受け取ってごまかせる種類のものやない。そんなことをすれば横領罪が適用され逮捕されるさかいな。

支払いの際には、販売店が契約している金融機関名での支払い明細書が加入者であるあんた宛てに届くはずやから、それを確認されたらええと思う。


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