新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1132 新聞の拡張員をしている(と想像している)某人物を探しております
投稿者 denwa さん 投稿日時 2012.5.27 PM 5:33
前略
私は或る事情から、新聞の拡張員をしている(と想像している)某人物を探しております。
本人から得た、氏名等の運転免許証レベルの情報は確かですが、どうしたらこの人物が、ドコの拡張団に属し、今はドコに住んでいるか? 等の探索は出来るものか、また、どうしたら出来ますか?
御指導下さい。
回答者 ゲン
『私は或る事情から、新聞の拡張員をしている(と想像している)某人物を探しております』ということやが、探せるかどうかは『或る事情』次第で大きく違うてくると思う。
ワシはあんたの言われる或る事情について何も知らんさかい、想像で話すしかない。
新聞の勧誘に来た拡張員が不法な事やトラブルを起こした場合であれば、『氏名等の運転免許証レベルの情報は確か』なら分かる可能性は高い。
新聞の銘柄が分かれば、その拡張員を派遣した新聞販売店が分かる。新聞宅配制度というもので、あんたが住んでいる地域を管轄する、その新聞の販売店は1店舗しかないからや。
拡張員がやって来た日時が分かれば、その新聞販売店なら該当者の所属する拡張団は分かる。
新聞拡張員は日程で、予め決められた新聞販売店に入店することになっているからや。複数の団がその新聞販売店に同時に入店するケースがないこともないが、たいていは1社の拡張団というのが多い。
『氏名等の運転免許証レベルの情報は確か』ということで、その拡張員の個人は特定できるとるわけやから、後は造作なく分かる。
ただ、その個人が特定できたとして、その新聞販売店や新聞拡張団が、その拡張員の存在をあんたに知らせるか、どうかは、その事情次第で違うてくると思う。
明らかに勧誘時の不法行為や約束違反があれば、謝罪させるということも考えられるが、そうでなければ相手にされないということもある。
勧誘時のトラブルというのは、双方の言い分を聞いてみないと判断できにくいさかいな。
もっとも、このQ&Aでは相談者の主張が100%正しいものとして回答しとるがな。その相談者の相手の言い分や、相談者の主張が正しいか、どうかを調べるようなこともせん。またできん。
そもそもQ&Aとはそうしたもので、身の周りで起きたトラブルを解決するのとは違う。たまに、それを勘違いされる方がおられ「言っていることが違う」と言われることもあるがな。
実際のトラブルの場合、一方だけの話で判断したら、とんでもない結果を招くことがあると言うてることを誤解されるわけや。
あんたには失礼な話かも知れんが、勧誘される側が常に弱者で被害者とは限らんわけや。客の中にもえげつない人間がいるというのは、この業界の人間なら誰でも知っとることやさかいな。客の話だけを鵜呑みにする新聞販売店や新聞拡張団は少ない。
その拡張員が筋の通ったことを言うてれば、それを信用する可能性の方が高い。
明らかに言いがかりと思えるような内容なら、たいていは「そんな勧誘員は当方にいません」と言うて揉め事になるのを嫌うケースが多い。要するにほっとけということやな。
そうなれば、その拡張員を探す手だては、そこで途切れる。
そうではなく明らかな違反行為、例えば新聞代をその拡張員が負担すると言うて実行しない、約束した過剰なサービス品を届けないということなら、その言い訳も苦しいものになるわな。
その場合は、その拡張員に謝罪させることもあり得る。もしくは新聞販売店が謝罪に来るかやな。ただ、前述のような約束事なら例え新聞販売店の人間が来ても守られんことの方が多い。
そもそも新聞代を負担するとか、約束した過剰なサービス品を届けないというのは、その販売店が認めたものとは違うはずや。拡張員が販売店に内緒で勝手にそう約束したというケースが圧倒的に多い。
そういうケースでは、たいていの場合、その契約が解除されて終わりや。
その拡張員は、よくて出入り禁止、悪ければ解雇されることもある。
ただ、あんたが『新聞の拡張員をしている(と想像している)某人物を探しております』と言うておられるところからすると、新聞の拡張員をしているか、どうかもはっきりせんということのようやが、それで探すのは厳しいと思うよ。
この場合も、その『或る事情』次第ということになる。
それが、明らかな犯罪行為なら警察に通報すれば逮捕ということもあるかも知れんが、借金の取り立て程度やと警察は「民事不介入の原則」を持ち出し、探すようなことはまずない。
よくて被害届けを受理するくらいなものや。その拡張員が何かの犯罪を犯して捕まらん限り発覚することはないやろうと思う。捕まれば警察からあんたに連絡が行くかも知れんが。
あんたの探しとる人物が拡張員と仮定して、あんたにその新聞拡張団を探し出すことができるかな。普通の素人さんではまず無理やろうと思うよ。新聞拡張団の会社なら普通に、そこらにある。
但し、新聞拡張団は他の業種のように、一見してそれと分かる会社の名称は少ない。会社の看板に『新聞拡張団』というのはないし、『新聞セールス会社』というのもないさかいな。新聞拡張団とはいえ、現在は外見も中身も普通の営業会社のオフィスと大差ない所の方が多いから雰囲気での区別もつけにくいやろうと思う。
最も多いのが『○○企画』という名称やが、これは新聞拡張団に限らず、芸能関係やイベント制作会社なども好んで使うから、それだけでは新聞拡張団と断定するのは難しい。
タウンページにも『新聞拡張団』、『新聞セールス会社』といった職種の項目もないしな。
個人の名前が分かっているだけで、『ドコの拡張団』に属しているかというのを探し出すというのは、広い砂浜で一粒の米を見つけるほどの確率すらないやろうと思う。
これは業界人であっても同じや。特にこの業界は他紙新聞社、他紙販売店、他紙新聞拡張団間での交流はあまりなく秘密主義に徹しるからよけいや。自身が所属しとる所以外の情報はもほとんど分からんのが普通やさかいな。
その人物が拡張員に間違いなく、特定の地域で拡張員として仕事でやって来た日時が分かり、尚かつその際に不法行為でもしていれば、先に言うたように分かるかも知れんがな。
それが分からんと探しようがないというのが正直なところや。
『今はドコに住んでいるか?』というのは『氏名等の運転免許証レベルの情報は確か』であれば探せる可能性はある。
まず、その免許証の住所に行って本人を探す。その住所に住んでいなければ役所に行って、あんた名義で住民票の申請をしてみる。あんたに疚しいところがなければ、あんたの身分証を提示して、理由を書けば貰えるケースもある。
ただ、これは個人情報保護法の扱いが自治体次第でかなり違うため、住民票の名義人の委任状がなければ出せないということもある。それについては実際に役所に行って確かめるか、その自治体に電話をして確認してみればええ。
それで住民票が貰えれば住所変更はしていないということになるし、住所変更していれば、その転出先を探すということになる。
もっとも、その役所が転出先まで教えてくれるか、どうかは何とも言えんがな。それも理由次第ということもある。
可能性としては、こちらの方が拡張員ということで探すよりマシやないかという気がする。
転出先の住所が分かれば、そこに行って探すことになる。あるいは手紙でも書くかやな。
手紙やが、その人物の運転免許証に記されている住所に書き留め郵便を出すという手もある。該当者不明で送り返されてくれば、その人物はその住所を管轄する日本郵便に「転居による転送依頼」をしていないということになる。その場合は、そこで止まる。
送り返されて来なければ、そこに住んでいる可能性が高い。
「転居による転送依頼」していれば、新しい住所が付箋で貼られて送り返される場合がある。書き留め郵便は本人確認の上でないと渡すことができないというのと、転送先の住所次第では配達料金不足になるためや。
それで分かるケースがある。
それ以外やと、あんたの方の事情と理由が分からん状態では、これ以上のアドバイスは難しいと言うしかない。悪いが。
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