新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1134 きちんと説明することで解約することはできますか?


投稿者 Hさん  投稿日時 2012.5.30 AM 3:38 


新聞について困っており初めて質問させていただきます。

私は大学三年のHと言います

ある日、以前から読んでいたM新聞(3ヶ月契約、H24、5月〜7月まで)に実家に帰ることになったので12日間新聞を止めたいと電話しました。

M新聞は「分かりました」と電話を切り、安心しているとその一時間後に家の呼び鈴がなり、出てみるとM新聞の人にでした。

さっきの電話の事で何かあったかな?と思ったら「学生さんですか?」と聞かれハイと答えると「今、今年の11月から一年間新聞を契約すれば学生の就職活動の為新聞が安くなります」と言われたのです。

ですが自分は奨学金(月12万円)をもらい学費と生活費を頑張って両親にも協力してもらいやりくりしていますが学費が3ヵ月35万円(また一月に学費+実習費10万円)でとてもキツイことを説明したのですが就職の為だからと説得され、仕方なく契約してしまいました。

この事を実家に帰り、両親に相談したところ「学費や実習費、生活費の為に解約した方がいい」といわれました。ですが契約書が手元になかったためクーリングオフの手続きができず、期間も過ぎてしまいました。

この場合契約を解約する理由をM新聞にきちんと説明することで解約することはできますか?

また解約出来なくても契約期間を短くすることは出来ますか?

一応契約時にもらった洗剤は使わずにとっています。


回答者 ゲン


『この場合契約を解約する理由をM新聞にきちんと説明することで解約することはできますか?』ということやが、その販売店が解約の話し合いに応じるということなら、解約できる可能性は高いやろうと思う。

ただ、あんたは解約を、どう捉えておられるのかは分からんが、このケースでの無条件解約は考えにくいというのは分かっといた方がええ。

通常は『契約時にもらった洗剤』を返還した上に、解約違約金を請求される。もっとも、その解約違約金を請求するかどうかは、その販売店次第やが、請求されたとしても、あんたの場合は仕方ないやろうと考える。

『学費や実習費、生活費の為に解約』というのは、あんたにとっては仕方のないことかも知れんが、法律的には正当な解約理由にはならん。あくまでもあんたの側の一方的な都合による解約希望ということになる。

あんたは学生さんとはいえ、大学三年ということなら20歳を過ぎておられるはずやから大人として対応する必要がある。

当たり前やが契約が成立すると、その契約に対して責任を負わなあかん。その責任を回避できるのは未成年のうちだけや。

新聞購読契約の場合の解約違約金というのは決まった額というのがないから、その時々の話し合い次第ということになる。

今回の場合『仕方なく契約してしまいました』と認めとるから、その契約について争うところはなさそうや。

『契約書が手元になかった』というのが契約書の控えを貰っていなかった場合であれば争える可能性はあるが、もしそうならこの相談を寄せられるときに「契約書を貰っていない」と記しているのが普通やから、それはないやろうと思う。

『契約書が手元になかったためクーリングオフの手続きができず』というのは、その契約書を紛失したのやろうが、契約したことに間違いなければ、契約書を持っている持っていないに関係なく、やろうと思えばできたことや。

契約に来た日と、そのM新聞の販売店が分かっとるわけやさかいな。

その方法については、サイトの『ゲンさんのお役立ち情報 その8 クーリング・オフについての情報』 で詳しく話しとるので見て頂ければと思う。

あんたにはきついことを言うようやが、『契約書が手元になかったためクーリングオフの手続きができず』というのは言い訳にはならん。

『期間も過ぎてしまいました』というのも、誰のせいでもない。あんたのせいということになる。大人の責任とはそういうものや。何でもやろうと思えば方法はある。

結果としてできんかったのは、その方法を模索してなかったというだけのことにしか大人の世界ではならんさかいな。

少なくともワシは、そう思う。

『また解約出来なくても契約期間を短くすることは出来ますか?』というのは可能や。

解約となると嫌がって難色を示す販売店は珍しくないが、期間の短縮とか日延べなら比較的応じることの方が多いさかいな。

あんたの場合は、その交渉をした方がええやろうな。

その新聞購読する期間も就職活動を有利にしたいのなら、狙いの企業の試験日、および面接時直前までの購読にした方がええと思う。

新聞を購読することが就職活動に有利なのは、面接試験で社会情勢や問題になっている事件などについて意見を聞かれた際、新聞を読んでいれば答えられることも多いからや。つまり面接試験に役立つということやな。

よくネットでも新聞の記事を読めるから新聞を購読する必要がないという人がおられるが、ネットなどの電子文字は人の記憶には残りにくいという最近の研究データがある。

電子文字は字を追いかけることでしか読めんが、新聞だと視覚的に広範囲な情報を目にすることで認識力が高まるからというのが、その理由のようや。

まあ、それは拡張員としてのワシの営業トークということもあるから信用するかせんかは、あんた次第やがな。

それと新聞代を支払うのが勿体ないという気持ちを、それを有意義に使うことで取り返すんやと考えられたら、どうかなと思う。新聞を読み込むことで就職活動に活かすことができれば、支払う新聞代もそれほど高いものにはならんと考えるがな。

もちろん、どうされるかは、あんたが決められればええことやが。


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