新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.115 官公庁への新聞営業について


投稿者 Mさん N経新聞拡張員 投稿日時 2005.6.17 AM 0:30


役場、官庁、市役所等の新聞営業をやってます。なかなか、官庁も取れなくなってきています。

官庁、市役所、役場の営業は、どんな営業が、いちばんいいか、教えてもらえばと思います。地方で、N経新聞の営業をしている者です。他紙の営業は、経験はありません。

参考までに、私の営業スタイルと現在の取り組み方を言っておきます。

役所というところは、かなり、一般のところ、と違うように思われます。常識が違うというか、雰囲気がまるで違う感じが最初はしました。

はじめのころは、コネなどを使って営業しているのかと思いましたら、かなり違う感じです。

私はコネは使いません。単純に飛び込みの所もありますが、ターゲットは、課長、課長補佐などの役職のえらい人です。給料の高い人です。

1年に1回は、付き合いで新聞を取ってくれる人を探します。役所には人が多いので、短時間でたくさんの人に会えます。

取ってくれる人でも、当然3ヶ月しか取りません。又、3ヶ月したら、確実にやめます。
だから、お得意さんになり、カードが廻せるという感じです。

1度付き合う人は、また付き合う可能性が高いので、親密にしたいと思います。その件数が多い人は、1ヶ月の枚数が違います。

それと、営業の時間が、9時〜17時までと、こちらも夜の訪問をしなくていいので、助かります。ただ、亭主関白の所だけしか取れません。

N経新聞の営業は、拡材があまりありません。ほとんど、サービスもありません。だから、役所のなかを廻り、やさそうな人を探すということをしています。

5年くらい、役所を廻り、研究にしてるところですが、まだ、これだと感じられないでいるところです。

ただ、いえることは、長くやってると、はじめは、訪問が、いやで、いやで、たまりませんでしたが、思ったより面白いところであるのと、おいしい市場であるというのが分かります。

営業は訪問件数と比例するところがありますので、人が多い所は短時間でかなりの人に合えるので、枚数が上がると思います。

Y新聞の営業にかなり、役所の営業の、うまい人がいる感じがします。ただ、いい方法がないものか?思っているところです。

N経新聞の営業スタイルは、普通の新聞営業と違いますので、げんさんの話は、かなり、刺激になりました。こんど私も、たたきの営業を研究してみます。

こんなところですので、よろしくお願いします。                


回答者 ゲン


今回の質問については、申し訳ないけどワシには官公庁での営業の経験がないから、あんたのためのアドバイスは出来そうにない。

ちょっとした規模の団では、ほとんどの所で官公庁専門の勧誘員がいとると思う。その団での事情もそれぞれやから、一概には言えんやろうけどな。

ワシとこの団で言うと、部長というNO.2の立場の人間がそれをしとる。それとなく話を聞いてみたが、コネや付き合いというのが基本のようや。その相手もほぼ決まっとると言う。

付き合い方に関しては、ここで言えることと言えんことがあるようや。受け取り方によれば、汚職と捉えられかねんこともあると聞く。

個人的に契約する分にはその心配も少ないやろが、部署単位で契約をとる場合は微妙なことがあるということや。しかも、それは誰でもやっていることかというと、それもはっきりせん。

たかが、新聞の契約くらいと言うても、部署単位やと使うのは税金やからな。基本的に役所では拡材は受け取らんことになっとる。例え、ビール券1枚でも担当員に渡れば汚職ということになる。

そういうことがあるのか、ないのかということもワシの口からは言えんということや。それも、所詮、見聞やから確かな証拠のあることやないし、ワシはそんなものを暴く気もないしな。

ただ、古い付き合いを持っとる人間というか団ほど有利なのは確かなようや。新聞も部署により必要な所もあるようやしな。

良う役所のえらいさんが、暇そうにその就業時間内に新聞を眺めとる光景を見ることがあるが、あれは、何も暇を持て余してしとることやない。何かわけあってのことや。ということにしておこうや。本当のところは、その本人にしか分からんのやからな。

せやからと言うて、あんたの質問に答えられんというのも、心苦しいからこのサイトにいつも協力して貰うてる、あんたと同じN経新聞の営業をされとる方に問い合わせた所、快くそれに応じてくれた返答があるから、それを知らせる。


お問い合わせいただいN経新聞での官公庁セールスの件ですが自分が知っている限りお話させて頂きます。

官公庁でのセールスといっても「個人契約」「部署としての契約」どちらを狙うかによって、事情が変わってまいります。

また自分は「都内」と「地方都市」での経験がありますが両者での事情は少し違いがございます。

@「個人契約」「都内」の場合

はっきりいって厳しいです。一昔前までは「こんちは!」と言ってスタスタスタと奥のほうにあるお偉いさんの部屋まで入っていき、にこっと笑ってN経新聞ですけどもうお読みいただいてますか?と問いかければ、「しまった・・・」といった感じの顔をして「しょうがないね三ヶ月だけだよ」(その言葉の裏にはいろんな意味が隠されていますが)といってけっこう、お付き合いしてくれていました。

最近は入室に際してもけっこううるさく、特に都内は官の規律もしっかりして勝手に入ると話する前に怒られて、その後の話がしずらくなりました。ですが裏を返せばうまくあいて懐にもぐりこめる技があれば、ライバルのいない良い環境とも言えるのではないでしょうか。

手前のお金のなさそうな若い人にはいくらアタックしてもほぼ成果ゼロでしょう。職場ではあくまで役付の方を狙ってください。

A「個人契約」「地方都市」

都内に比べてなんと穏やかなことかと感じます。

最近、個人情報保護法の関係で急にうるさくなってしまいましたが、その前までに顔を作ってしまっていたので結構楽に入れています。

地方は人間関係が親密でなじみになると結構融通が利きます。反対に、都内はドライで規則をきちっと守るような気がします。

また人脈(コネ)がないとつらいが、有るか、もしくは作ってしまうと、芋づる式に話が進みやすいということがあります。極端にいうと「商品は何でもいい、誰の紹介できたのか」を問われるということです。

「官公庁・個人契約」の総括

◎ 両者共通でいえるのは「人事移動」を逃したらダメだということです。どこの会社でもいえますが特に役所は、でかいだけあって「移動人数が多い」「地元紙に親切に移動部署、時期、フルネームが載る」などある意味、向うから来て下さいと言っているようなものです。

まして昇格人事なら最高!「おめでとうございます!今度のお立場では必ずN経新聞がお役に立ちますよ!」「いや〜すごいな〜こんな大きなお部屋を一人でお使いになるんですよね〜」なんて感じでいけば結構お付き合いしてくれます。

ほんとはもうチョットはなし方には気を使ってます。それは、各自で工夫して下さい。

B「部署としての契約」

これはもう「都内」「地方都市」共にジリ貧状態。まず経費カットで浮かび上がるのが新聞です。さらに需要があっても連絡は直接販売店に行きます。

過去購読していただいたことのある部署に新年度の予算を組む(検討する)時期に(これが結構難しく一概にいつとはいえないのですが)見本紙をばんばんお届けしたりして、「そろそろいかがですか?N経新聞をお忘れなく、予算を組んでください〜〜」とアプローチします。

また個人契約同様、部署の新設、統廃合なども何かしらの媒体、館内掲示などで告知しますのでその機会は絶対逃せません。

ゲンさんのようにずばりのお答えで無く、現状報告で終わってしまいすみません。解りきった内容ばかりでしたらお許し下さい。

またお気づきのように、商品の「N経新聞」にものすごく「ブランド力」があり他紙とは販売方法が異なることが多く、我々はそのブランド力に頼りすぎて営業力がありません。

今後も「新聞拡張員ゲンさんの嘆き」を参考に情報収集、試行錯誤を繰り返してまいりたいと思います。


なるほどな。それぞれ苦労されとるわけや。しかし、本来、こういうことは企業秘密に属することやから、普通は人に教えたがらんことやということを分かってほしい。

ただこの人は、頂いたメールの中で『読者の方々にすこしでも色々な情報を共有、活用して頂きたい気持ちは持っております』と言われとったから、そうされとるわけや。

本当に有り難いことやと思う。以前にも言うたことがあると思うけど、本当にこのサイトの読者の方々からはいろいろなことを教えられるこどが多い。

拡張員を10年続けとると言うても、知らんことというのは本当に多いと痛感させられる。ワシも知らんことは知らんとしか言いようがなかったけど、今回は、そのフォローを見事にして頂いたと思う。

今更やけど、あんたにはワシからは大して何も言うことはないが、一つだけ言っておきたいと思うことがある。

あんたは「私はコネは使いません」ということやけど、それは、あんたの考えや姿勢で敢えてそうしとるのやろうか。それとも、コネがないから使わんと言うてるのやろか。

前者なら、もうちょっと柔軟に考えたらどうやろうかと思う。この人の言われる通り、コネというのは人脈や。

役所のことは分からんけど、会社関係ならワシもたまに廻る。その場合、やはりものを言うのはこのコネであり人脈や。

もっとも、会社関係は、その会社での決定権者は限られとるから、その人間さえ取り込めばええという気楽さはある。

また、ある程度のサービスも商行為の範囲なら認められるけど、役所は一つ間違えば、汚職行為と受け取られかねんから、そういう危惧を持っとられるのなら、それはそれでええやろけどな。

ただ、人の紹介というのは強い味方になるということも分かっておいた方がええ。これは、一般の叩きにも言えることや。この人間やったら、紹介してもええなと思われな営業は厳しいと思うけどな。

せやから、危ない橋を渡らん限りという範囲でそのコネとか人脈を得ることを考えたらええのやないかな。

つまり、それは取りも直さず、あんた自身を売り込むことにもつながると思う。もっとも、どうするかは、あんた次第やけどな。


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