新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1161 面接に受かる可能性はどのぐらいありますか?
投稿者 Kさん 投稿日時 2012. 8.27 PM 10:31
初めての相談です。
拡張員を初めて1ヶ月です。その前の仕事経験は水商売のみです。
現在、借を返しY新聞の子会社に面接を受けようと思っています。
単刀直入に面接に受かる可能性はどのぐらいありますか?
拡張は続けたいのですが、家族がいる為、新聞販売店員、Y情報開発、Aトップスで迷っております。
拡張員から新聞社の子会社に採用される事はあるのでしょうか?
何か良いアドバイスをお願い致します。
回答者 ゲン
『現在、借を返しY新聞の子会社に面接を受けようと思っています』ということやが、『借を返し』、つまり借金を返済しただけではY新聞の子会社に面接を受けて採用されるのは難しいのやないかと思う。
あんたの場合、まず、現在の新聞拡張団を穏便な形で辞めて、その団にセールス(拡張員)の登録を外して貰う必要がある。
拡張団に拡張員として入社すると、「新聞インフォメーション・センター(旧、新聞近代化セールスセンター)」へセールス(拡張員)の登録することが義務づけられている。
あんたもそのための書類を書かされ提出したはずや。
そのセールス(拡張員)の登録が外されていないと、形の上では、その団にまだ所属していることになり、書類審査の段階で落とされる可能性が高い。面接すら受けられないやろうと思う。
これはY新聞の子会社に限らず、他の新聞拡張団に面接に行っても同じで採用されることはまずない。業界ではセールス(拡張員)の二重登録は禁じられとるさかいな。
このセールス(拡張員)の登録解除に関しては、辞めると同時に解除してくれる新聞拡張団もあれば、要求してもなかなか登録解除に応じて貰えないケースもある。
セールス(拡張員)の登録解除に応じて貰えない場合は少々、厄介なことになる。
それについてはこのQ&Aにも過去、『NO.870 この体制についてどう思われますか?』 、『NO.875 どうすれば拡張員登録が外ずせますか?』 、『NO.917 新聞セールス・インフォメーション・センターへの登録取り消しは個人でも出来ますか?』 、『NO.1131 セールスの登録解除をしてもらえない時は、どうすればいいんでしょうか?』 、『NO.1133 セールス(拡張員)登録が末梢されるまで動かない方がいいもんですか?』 など数多くの相談事例がある。
それらの中でも言うてるが、辞めているのに、まだ所属しているかのように装っている行為は、「新聞インフォメーション・センター(旧、新聞近代化セールスセンター)」や労働基準局に訴えればセールス(拡張員)の登録を外して貰える可能性が高いと思う。
もっとも、「新聞インフォメーション・センター(旧、新聞近代化セールスセンター)」や労働基準局の担当者の中には、および腰で対応する者もいて遅々として進展せんケースもあるとのことやがな。
しかし、本来あってはならんことやから、いずれは、その団でのセールス(拡張員)の登録は解除される。
その後になら、求人募集の書類を提出すれば面接を受けて採用される道も拓ける。
但し、Y情報開発という会社は採用の多くを大学新卒者に求めているという。その中から選ばれ可能性が高い。
その大卒者にしても有名校の方が有利やというのは他の企業の求人募集と変わりはない。
表面的には社会人キャリアの募集もしとるとのことやが、それにも大卒の若い人の方が優先的に選ばれやすい。
ただ、自信のあるなしにかかわらず挑戦されるのは自由や。
営業職は学歴以上に適正の有無というのが大きな判断材料になるさかい、書類審査が通り、面接にまでこぎつけられれば、その面接官次第では採用される可能性もある。
その点、同じく新聞社の子会社的な新聞拡張団であるAトップスの方が募集要項は緩いかも知れん。
『高卒以上45歳位迄で、人と接することが好きな方』というのが表向きの応募資格ということになっているさかいな。それを額面どおりに受け取ればの話やが。
ただ、その応募条件に『未経験の方大歓迎』とあるのがミソやと思う。
その書き方なら経験者の方が有利なのかと言葉尻だけを捉えることもできるが、実際には逆で、どちらかというと、未経験者の方が有利になると言える。
現在、Y情報開発、Aトップスに限らず、新聞社の資本が入っている子会社的な新聞拡張団では拡張経験者を排除しようという動きが強い。
それには経験者は不法行為をする者が多い、問題を起こすケースが多いと考えられとるからや。その点、未経験者なら一から指導することで、不法行為や問題を起こさせないで済むと踏んでいるのやと思う。
あんたの場合『拡張員を初めて1ヶ月です』というのは厳密に言えば経験者で不利になると言えるが、その程度の経験では即座に除外されるまでには至らんのやないかな。ほぼ未経験に近いということで。
ただ、有利不利という点で言えば、一般の新聞拡張団での経験は、完全な未経験者と比べられると不利になるかも知れんがな。
Y情報開発、Aトップスとも共通して言えることやが、応募者により、新卒大卒者、社会人キャリアの場合も高学歴者、歳の若い者、未経験者、経験者という順で選択していくのは、ほぼ間違いないものと思われる。
ちなみに、新卒大卒者の中でも他の企業と同じく有名校と無名校では当然のように差がつく。審査基準は新聞社の社員選抜方法と、それほど大差ないと考えといた方がええやろうと思う。
あんたの場合は、その前段階としてセールス(拡張員)の登録外して貰うという問題があるさかい、それをクリアする必要がある。
『拡張員から新聞社の子会社に採用される事はあるのでしょうか?』というのは、事例として採用されたという報告がある。現在も、それで頑張っておられる人も実際におられる。
『単刀直入に面接に受かる可能性はどのぐらいありますか?』というのは、あんたが面接を受けられる状態にあったとした場合、その時々の応募者のレベルによって、その可能性、確率は変わってくると思う。
無責任なようで悪いが条件、状況で違うてくるものに対して可能性や確率云々に言及することはできん。運次第という側面もあるさかいな。
ただ、何事についても言えることやが、チャレンジする前にあきらめる必要はない。
その門戸が開かれているのなら応募されたらええ。例えどんなに可能性が低かろうとゼロでない限りチャンスはある。
ただ水を差すようで悪いが、そうまでして入社に漕ぎつけたとしても、その会社が、あんたに合うている、あんたにとって素晴らしい職場とは保証できんと言うとく。
所詮は営業会社やから、営業成績のええ者しか生き残れないという厳しい現実がある。
そして、仕事内容も基本的には新聞勧誘やさかい、現在の拡張団でやっている事と、それほど違いはないはずや。それは理解しておいた方がええ。
『新聞販売店員』に応募される場合は、それらに比べれば、楽やないかと思う。
もっとも、労働環境の良い新聞販売店ほど入社しにくいという現実はあるがな。
新聞販売店の場合は基本的に欠員が出た場合にしか求人の募集はしない。そして、労働環境の良い新聞販売店ほど退職者は少ないため、その欠員が出にくいということがあるから、求人募集自体が少ない。
反対に常に求人の募集をしている販売店ほど離職者が多いということになる。離職者が多い職場には何らかの問題を抱えているケースが多いというのは世間一般の常識でもある。
ただ、労働環境の良い新聞販売店のが、たまたま求人応募をしていて、採用されるという幸運がないわけでもない。
しかし、多くの場合、その中に飛び込んでみないと分かりにくいのが現実やと思う。
あんたが現在、辞めようと考えておられる新聞拡張団がそうであるようにな。
少しでも間違いのない職場を選択できる確率を上げたいのであれば、なるべく大型店舗で福利厚生が充実している、店舗が小綺麗で整理整頓がきちんと行われている新聞販売店を選んで面接に行くことや。
もちろん、それで絶対というわけやないがな。
結論として、『拡張は続けたい』のであれば、Y情報開発、Aトップスの求人募集にチャレンジされたらええし、次善の策として労働環境の良い新聞販売店に入社されることを考えられるのでもええのやないかな。
ご家族のためにも、心して決められることや。最終的には、あんたの判断がすべてやさかいな。
ワシのも含めて他人のアドバイスは、そのための判断材料程度と考えられることやな。
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