新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1169 報復・イタズラ対策について
投稿者 T.Tさん 投稿日時 2012.9.24 PM 7:17
とある大学生男性です。
いつも参考にさせていただいています。
ゲンさんの考え方は、我々のように訪問販売を快く思わない人間にもとても参考になります。
昨年、私は引っ越したのですが、今のアパートは通りに面しているためか、前の場所よりも多くの訪問販売が訪れるように感じます。
やはりしつこいのは新聞、インターネット、宗教ですね。学生が多い町なのでいいカモだと思われてるのでしょうかね。
あまりにも多いので、かなり強引な方法ですが、ドアチャイムの電池を抜くという方法で対処しております。(電話があるので実用上は困ってません)
最近、自転車がよくパンクします。自転車屋さんが言うには、「何か針状のもので刺された形跡がある」とのことです。
1階にある部屋の前に止めているため、明らかに私の所有物であることが分かる状況になっています。
あまり疑いをかけるのはよくないことかとは思いますが、何らかの訪問販売が報復としてイタズラをしている可能性が頭をよぎりました。
あくまで可能性の話ですが、このような者への対策はどうすればよろしいでしょうか?
また、訪問販売への対応(上述のように私はドアチャイムの電池を抜いている)についての改善案も御指南いただければと存じ上げます。
回答者 ゲン
可能性としてなら、拡張員を含む訪問販売員のイタズラと考えられんこともないが、確率的には限りなく低いと考える。
あんたは『ドアチャイムの電池を抜くという方法で対処しております』ということで、そんなやり方に訪問販売員が腹を立てて嫌がらせをしたと考えておられるのやろうと思う。
訪問販売の仕事というのは時間帯にもよるが、訪問しても留守宅というのが結構多い。また在宅していても居留守を使われることも日常茶飯事で、たいていの訪問販売員は、そういうのには慣れっこになっている。
そんなことで一々腹を立てて、そんな真似をしていたら、そこら中の自転車をパンクさせなあかんことになる。普通は、そんなアホなことはせん。
それに居留守を使う人間は、そうすることで拒否反応を示しているわけやから、例え強引に呼び出しても契約は期待できないと考えるのが普通や。そんな人間に無駄な時間を割くより、他の家を訪問することの方を優先する勧誘員の方が圧倒的に多い。
当たり前やが、その方が出てくる客と遭遇する確率が上がるわけやさかい、契約もその時間分上げやすくなる。
営業員というのは勧誘時には1分1秒の時間を大事にする。限られた時間内で廻って契約を上げなあかんさかい、無駄なことに費やす時間を惜しむのが普通や。
時間の無駄だけやなく、営業員にとって、そうするのは大きなリスクも伴う。
まあ、ワシには経験はないが、そうするにはいくら早くても数分かかるのやないかと思う。
普通は客宅のチャイムを押して、出て来るまでしばらく待つ。一度であきらめる者もいれば、二度、三度とチャイムを押す者もいとる。あるいはノックに切り替える者もおる。
一度であきらめるケースが圧倒的に多く8割くらいの営業員が、そうやと聞く。それは次に行こうとするからで、客が出て来ないくらいで一々腹を立てることはない。
当然やが、そういう勧誘員はそんな真似はしない。
しつこく二度、三度とチャイムを押す者とノックする者は、部屋の中に人がいると確信が持てた場合が多く、それでも客が出て来なければ居留守を使われたと思い、腹を立てる者がおるかも知れん。
その際、部屋の前に自転車が停めてあれば、その居留守は確定的やと考えるやろうな。それに腹を立てた者が腹いせに嫌がらせをするとしたら、その時しかない。
しかし、その部屋の前の自転車をパンクさせると誰かにその場面を目撃される可能性が高い。少なくとも、それをやる勧誘員はそう考えるのやないやろうか。
普通、アパートなどを叩く勧誘員はその時間帯に多くの客が在宅していると考えるから訪問するわけで、良からぬことを考える人間が、そんな人目に触れやすい最悪の時間帯にそんなことをするやろうかと思う。
それをやっている最中に居留守を使われた家の人間が、ひょっこり出て来るとも限らん。その現場を見られでもしたら、その勧誘員は終いや。少なくとも新聞勧誘員の場合は、警察に通報されて販売店や新聞社にそのことが知れるとクビになる可能性が高くなる。
そんな程度のことが分からん新聞勧誘員は、まずいない。
一般的な頭は弱くても損得勘定に強い勧誘員が、そんな危険を犯してまで自転車をパンクさせることは考え辛い。そんなことをやって得になることは何もないさかいな。
しかも、そうするには『何か針状のもので刺された形跡がある』ということやから、常にそういった道具を携帯しているということになる。アイスピックかキリのような物やな。
そうなると、その人間は最初からそうしようと考えている確信犯ということになる。腹を立てからと言うて、突発的にその腹いせをするにしては用意周到すぎる。
もし、そんな勧誘員が存在するとしたら、間違いなくそいつは異常者や。普通やない。
まあ、それでも考える力の弱い、いかれた頭の持ち主は勧誘員に限らず世の中にはどこにでもいとるさかい、そういう者が絶対におらんとは言い切れんが、可能性として限りなく低いやろうということや。
こういう場合の推理は、そうすることにより、やる人間にどんなメリットが生まれるかを、まず考えることやと思う。
『最近、自転車がよくパンクします。自転車屋さんが言うには、「何か針状のもので刺された形跡がある」とのことです』ということになると、犯人は同一人物の可能性が高いと考える。
同じような嫌がらせ目的で、そのための道具を常に持ち歩いている勧誘員が複数いて、尚かつ、あんたの自転車だけ、何度もそうされるという確率は、とてつもなく低いのやないかと思う。
それよりも、あんた個人に恨みのある人間、もしくはその場所に自転車を停められることで困る、もしくは部屋の前に自転車を停めているのを快く思わない人物がやった。あるいは、その近所でそういうことをして楽しむ変質者の仕業と考えた方が可能性は高そうに思える。
あんた個人に恨みのある人間というのは、ワシには分からんさかい、それはそちらで考えて欲しい。そういうことをしそうな人物に心当たりがあれば、一応疑ってみることや。
その場所に自転車を停められることで困るというのは、そのために通路が狭くなって歩きにくいというケースが考えられる。その点については、どうか。もし、そうなら、それをやっているのは、ごく近所、それもそのアパート内の住人の可能性が考えられる。
部屋の前に自転車を停めているのを快く思わないというのは、そのアパートに決められた駐輪場があるにもかかわらず、そこにあんたが停めてないことで非常識やという思いから、懲らしめの気持ちでそうしたというケース。
もっとも、如何なる理由があろうと他人の自転車をパンクさせる行為の方が非常識で犯罪なのやが、いびつな正義感を振りかざす者で、そういう思考に陥りやすい者が稀におるのも確かや。
その近所でそういうことをして楽しむ変質者の仕業の場合は、あんたの他にも同じような被害を受けているケースが多いはずやから、近所で聞き込みをすれば分かるのやないかな。
上記のケースはいずれも、その犯行が、あんたや人目につきにくいということを知っている人物、あるいはその犯行を行っている時間、あんたが絶対に表に出て来ないと確信のある者、そしてそのための道具を簡単に取り出せる状況にある者、または持ち歩いている人間やと考えれば、すべてが符号しそうや。
ワシが想像するに、その犯行は寝静まっている時間帯、おそらくは深夜に行われている可能性が高いと考える。
『このような者への対策はどうすればよろしいでしょうか?』というのは難しいが、参考になりそうな方法を幾つか示す。
そのアパートに決められた駐輪場がある場合、そこに停めることで、部屋の前で自転車を停められて困る者とか、快く思わない人物からのそういった行為はなくなるかも知れん。
『その近所でそういうことをして楽しむ変質者』の場合は、寝ている時でも、その自転車が停めてある近くの部屋の電気を点けっばなしにして、まだ起きているということをアピールするのも有効やと思う。
そういうことをコソコソするような輩は陰湿で偏執的ではあっても臆病な人間が大半を占めるさかいな。灯りの点いている部屋の前でそうすることは考えにくい。
後は、実際に見張って犯行現場を押さえるしかないやろうな。ただ、その場合、相手は常に武器を持っているわけやから気をつけなあかんで。
これは刑法第261条の器物損壊等の、
他人の物を損壊し、又は傷害した者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する。
に該当するので犯人を見つけた時には、その文言を有効に使うたらええのやないかと思う。
『また、訪問販売への対応(上述のように私はドアチャイムの電池を抜いている)についての改善案も御指南いただければと存じ上げます』というのは、それでええと思うよ。
何度も言うが、たいていの勧誘員は居留守を使われたくらいで怒ることはないから、それでさっさと次に行くはずや。どうしても心配なら、勧誘員が去った後、その自転車を調べて見たらええ。
それで万が一、同じようなことをされていたら、その勧誘員が犯人ということになる。
その場合、新聞勧誘員やったら、勧誘する新聞の銘柄さえ分かれば犯人を突き止められる可能性もあるので、また連絡して来られたらええ。まず、そういうことはないとは思うが。
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