新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1171 身寄りのない契約者が死亡した場合、契約は消滅するのでしょうか
投稿者 suzu さん 投稿日時 2012.9.29 AM 9:38
新聞契約者の遠い親戚の者ですが、身寄りのない契約者が先日、病気で亡くなりました。 入院前に販売店には「入院するので、来月から配達止めて下さい」と報告済みのようでした…
こんな場合、契約は消滅するのでしょうか。
販売店に死亡診断書など提示する必要がありますか。
尚、契約者は独り暮らしでした。
回答者 ゲン
親戚縁者の方がお亡くなりとのこと、お悔やみ申し上げる。
『こんな場合、契約は消滅するのでしょうか』ということやが、独り暮らしの身寄りのない契約者が亡くなられた場合、法律的にはその契約は自動的に消滅する。
新聞購読契約とは、当該の新聞販売店と契約者との間でのみ成立する契約やから、一方の契約者が亡くなられれば、そうならざるを得んわな。
また、新聞販売店もその場合は、どうしようもないと考えてあきらめるのが普通や。独居契約者の死亡というのは、どこの販売店でも、ありがちなリスクとして承知しとるもんや。
あんたは、『新聞契約者の遠い親戚の者』ということで、遺産相続などの権利を有されておられて、そう言われとるのかも知れんが、普通はそれを理由に故人の新聞代の請求や残りの契約についての責任を遺産相続人に取れと言うケースは殆どない。
そういうケースがあれば同居の家族がいた場合や。それでも亡くなったのが契約者で、その配偶者以外の親族には、その契約を継続する義務や責任はないがな。
実際問題として、その新聞販売店が『新聞契約者の遠い親戚の者』で、しかも遺産相続人である、あんたに辿り着く可能性は、現在の個人情報保護法の下でそれを調べるのは困難すぎるから、極端に少ないと思う。
例え分かったとしても、あんたがその要求を拒否すれば、その販売店には、どうすることもできんはずや。また、心配せんでも、そこまでする販売店などおらんよ。
したがって、『販売店に死亡診断書など提示する必要がありますか』というのは、そんなことをする必要も義務も、まったくない。ほっとけばええ。
身辺整理で、あんたがその場に立ち会っていて、その販売店の人間がやって来たとしても、「遠い親戚の者で、遺品の整理をしているだけです」と言えば、それで終わる。
「分かりました」と言うて、大人しく引き下がるはずや。
このQ&Aの『NO.288 故人が契約した新聞購読をやめる時』に亡くなられた独居契約者の息子さんから、販売店に景品などの返還を求められたという相談があったが、応じる必要はないやろうと回答した。その相談者もその販売店の言うてることが信用できんので、拒否したとのことやが、それで何の問題もなく終わっとる。
まあ、こんなケースで揉め事を起こすような無粋な者は新聞販売店には、殆どおらんと思う。例えおったとしても、法律的にも、どうにもならんさかい、『新聞契約者の遠い親戚の者』である、あんたが心配することは何もないと言うとく。
あんたとしては何もせず、ほっとけばええ。亡くなられた独居契約者の遺品整理が終われば、その賃貸物件は空き家になるやろうから、それでその販売店には、契約者が死亡したということも分かるしな。
たいていの人はそうする。あんたのように、そんな状況で新聞販売店のことまで考えられる方の方が稀や。珍しい。
もっとも、亡くなられた遠い親戚の方を綺麗な形で弔われたいと言われるのなら、「立つ鳥跡を濁さず」ということわざもあるとおり、その新聞販売店にきちんと話をつけるというのも人として間違ってはいないがな。
ただ、それはあんたの考え方次第やから、いずれを選択されても構わんと言うとく。他人からとやかく言われる筋合いの事でもないと。
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