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NO.1193 どう考えても積み立てと称しピンハネしてるように思えてきました


投稿者 Gさん  投稿日時 2012.12.26 PM 8:28  


はじめまして。最近ここの事を知って見させてもらうようになりました。都内の専売所で専業として働いてます。

夏に退職をの意志を伝え、今年度で退職する予定なのですが、ここへ来て気になっていることがあります。

二年半前に入店した時に、積立てをするかしないかですると言い、毎月天引きされてるのですが、ゲンさんの積立ての話を見て加入者には金融機関から定期的に明細が届く事を初めて知ったのです。

つまり自分は一度も明細らしきものを見たことがありません。しかも今年の年度始めの四月から。「税金がかかるから給料からは引かない」等と言い、給料明細からは積立ての控除が記載されなくなりました(他にも年金も四月から各自で払うようにと言うことで事実上自己負担になりました)。

雇用保険のような安い掛け金の保険の明細は見せてきますが積立ての事は「また確認しておく」と誤魔化したりします。

どう考えても積み立てと称しピンハネしてるように思えてきました。退職するまでの間にどのような対処をすればいいでしょうか?

※因みに給料明細は今年の四月(四月の明細には積み立ては引かない、年金は自分で払う、と書かれてます)からの分は殆ど有ります。

それより前は探せば少しは残っているかもしれません。アドバイスよろしくお願いいたします。


回答者 ゲン


『ゲンさんの積立ての話を見て加入者には金融機関から定期的に明細が届く事を初めて知ったのです』というのは、『NO.1129 積み立て制度について質問です』を見られたのやと思う。

『二年半前に入店した時に、積立てをするかしないかですると言い、毎月天引きされてるのです』というのは、ほぼ間違いなく、その新聞販売店が加入している『財形積み立て制度(勤労者財産形成貯蓄)』のことやと思う。

それならば、加入者には金融機関から定期的(1年に1度)に明細が届くはずや。それがないというのはおかしい。

『税金がかかるから給料からは引かない』というのも意味不明や。そんな理由は聞いたこともない。

そもそもそれやと『財形積み立て制度(勤労者財産形成貯蓄)』にはならんし、貯蓄して税金がかかるのは、預貯金の利子と配当金に対してのみと決まっていて、今日びの低金利であれば殆どないに等しい額にしかならんさかい、税金云々の話をするほどのことやないと思うがな。

当たり前やが、貯金に税金がかかって預けた金が少なくなるということは絶対にあり得んさかいな。アホでもない限り、そんな貯金なんか誰もせんわな。

また、例えその積立金の利息に対して税金がかかったとしても、その販売店には何の関係もない話や。その販売店が負担することは何もない。販売店は単に積立金の払込みを代行しているだけやさかいな。

あんたが『どう考えても積み立てと称しピンハネしてるように思えてきました』と疑うのは無理はないと思う。もっとも、その疑いが的中していたらピンハネどころの騒ぎやないがな。立派な横領罪が成立する。

これは現時点では何の証拠もないから、可能性の話として聞いて欲しいが、『今年の年度始めの四月から』ということからすると、その販売店の経営者が、その時期に勝手あんたの積立金の解約手続きを取って、その金を使ってしまっているとも考えられる。

そう考えれば、『雇用保険のような安い掛け金の保険の明細は見せてきますが積立ての事は「また確認しておく」と誤魔化したりします』というのも納得できるのやないかな。

『退職するまでの間にどのような対処をすればいいでしょうか?』というのは、その事を想定しといた方がええかも知れんな。

積立金が差し引かれていた時の明細書があれば問題ないが、ない場合はせめて言質だけでも録音して録っておいた方がええと思う。

積み立てを間違いなくしとるというのなら、その金融機関が必ずあるはずやから、販売店の経営者に「私の積立金はどこの金融機関でしているのですか」と問い質せばええ。即座に答えれば、その金融機関に問い合わせて確認すればええし、答えられんというのであれば、そんな積み立てはしていない可能性が高いことになる。

『私の積立金は現在いくら貯まってますか?』という質問に対しても答えてくれればそれでええし、またごまかすようなら、『私が入社してから二年半になりますので、毎月○○円(実際に天引きされていた額)ずつ貯金していたので元金は○○円になるはずですが、それで間違いないですよね』と言えば、まさかその場で違うとも言えんやろ。

また、「給料の明細書には記載されていませんが、今年の4月以降も2年半前と同じく引き続き○○円ずつ積み立てしているんですよね」と聞けばええ。

その時、「そうや」、もしくは「そうなるな」と返答すれば、それが言質になる。

例え過去の領収書がすべて揃っていなくても、それは言わん方がええ。あるように装っても構わんと思う。

なぜ、そんなことをするのかと言うと、極稀にタチの悪い経営者の場合、給料の明細書の控えがないと分かると「お前から積立金なんか預かっていない」と平気でとぼける可能性があるからや。『積み立ては引かない』とあるのは、「積み立てはしていないという意味や」と言うて。苦しい言い訳やがな。

ひょっとすると、その販売店の存続事態が危ないため、やむを得ずしているということも考えられる。もっとも、販売店の経営者が、そこまでするというのは普通は考えにくいがな。ただ、その販売店の経営者に悪意がなくても背に腹は代えられないというケースもなきにしもあらずやさかい、その用心はしといた方がええ。

『今年度で退職する予定』というのは、来年の3月やと思うが、それを危惧されるのなら、「もうどうせ辞めるわけですし、販売店がされている財形積み立て制度(勤労者財産形成貯蓄)では3年以下は分配金がないとのことですので、今すぐ解約したいのです」と言えばええ。

販売店は単に積立金の払込みを代行しているだけやから、預金者が解約したいという希望を拒否することはできん。拒否すれば、限りなく怪しいということを証明するようなもんやさかいな。

ただ、その時にも、相手がどういった言動をするか分からんので録音しておいた方がええかも知れんな。

最後に言うておくが、録音して言質を録っている時には、いくら腹の立つ事を言おうと怒らず、ただひたすら相手の言い分だけを聞いといた方がええよ。

取り敢えずは、それで相手の出方を見て問題がありそうなら、それに即したアドバイスをさせて頂くので、知らせて頂ければと思う。


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