新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1194 どうしたら仕事が好きになれるのでしょうか?
投稿者 1972さん 投稿日時 2012.12.28 PM 10:30
げんさん、博士ご無沙汰しております。私は相変わらず契約社員の仕事を続けています。
今日が仕事おさめでした。今月で1年5カ月になります。いままで一番長く続いたのが1年2カ月ですから、まぁ私にしては良く持ってるほうだと思いますよ。
一緒に入社した同期はもうほとんどが去っております。
ただ今後どうするか考えると展望が開けないんですね。仕事のほうはただ続いているというだけでへまを連発しています。
年金は奥が深く難しく、今までもばれていないというだけで、うそばかり説明しています。
いつもばれないかとひやひやしています。正直今の仕事は好きになれそうもありません。
いつも辞めることばかり考えています。生活があるからやめれないのですが。万馬券があたって一生遊んで暮らす妄想ばかりですよ。
社労士として独立開業したいという目標はあるけど、貯金200万ではさすがに無謀でしょうから、社労士事務所の求人なども探していますがさっぱりです。
来年も今の仕事を続けるしかないのかと考えると気が滅入ります。げんさんは今の仕事をずっと続けられるのでしょうか?
げんさんは今の仕事が好きということでしたのでうらやましいです。どうしたら仕事が好きになれるのでしょうか?
げんさんは正月は博士の家で過ごすのですか? 私は実家でのんびりするつもりです。
久しぶりにげんさんの切れ味するどいご助言を賜りたくメールしました。
それではよいお年を。
回答者 ゲン
『どうしたら仕事が好きになれるのでしょうか?』ということやが、基本的に好き嫌いというのは個人の感性、嗜好による部分が大きい。これこれこういう理由やから好きとか嫌いというより、その仕事をやっている時が楽しい、面白いと感じられるか、どうかやないやろうか。
ならば、仕事で楽しい、面白いと感じられるのは、どんな状態の時なのか。
ワシが営業の仕事を好きになったのは、人より営業成績が上げられるようになった事と、営業の仕事が奥深いものやと知ったからやと自分では分析しとる。
人より営業成績が上げられるようになれば自信がつくし、人に負けたくないという気持ちが芽生える。それが向上心を育てる。人に負けたくなければ、人より多くの勉強をせなあかんし、その奥深さを知れば、飽くなき探求心と創意工夫が必要になる。
それらを追い求めた結果が面白さにつながり、長く続けられることになったと、ワシは考えとる。
あんたの場合、『年金は奥が深く難しく』ということなら、その年金については誰よりも詳しく知るように努力されることを勧める。それが結果として自信につながり、面白さが増していくのやないかと思う。今は、まだその道半ばやさかい、その面白さが分からんだけやと。
道半ばという気持ちになれば『仕事のほうはただ続いている』とは考えんでも済むし、『へまを連発しています』というのも、それほど気にならんはずや。道半ばの者が失敗することなど、どんな世界でも当たり前やさかいな。
それよりも、もっと知らなければならないことがあるという風に考えられれば、その道にのめり込んで行けるのやないかと思う。その結果、その年金の仕事内容に精通できれば、『今までもばれていないというだけで、うそばかり説明しています』というようなこともなくなるはずや。
もっとも、その『うそばかり説明しています』というのが、どの程度なのかにもよるがな。ただ、あんた自身が良く分かっていない事を説明しとるわけやから、相手も理解していないのと違うかな。
相手が理解していなければ、どんなウソもウソの領域にすらならん。せいぜい説明不足という程度の事やと思う。その人たちも結局、「あまり良く分からんかった」で終わっとるのやないかな。あんたが考えておられるほど深刻な問題やないと個人的には考えるがな。
面白いと思う仕事をするのやなく、その仕事が面白いと思えるように自分を変えたら、ええのやないやろうか。
どんな仕事も所詮は様々な制約の上に成り立っているもので自由気ままにできるというのは少ない。何でも面白いと思えればそう思えるし、面白くないと感じれば、そうなる。仕事とは、そういうものやないかと考えるがな。
また、モチベーションの保ち方として、『社労士として独立開業したいという目標はあるけど、貯金200万ではさすがに無謀でしょう』と言われるのなら、どの程度の貯金があれば良いのかということを設定して、それを当面の目標にされたらええのやないかと思う。
例えば500万円貯金するという目標を持てば、取り敢えず、それだけを考えて仕事するといった具合やな。
何かのために目標を持てば、それがクリアできるまでは他の事に心を奪われなくて済むのやないかと思う。一つの目標を達成してから、次の目標に移れば、ええのやないかな。
あんたは最初に相談されて来られた当時は、ご自分をニートのように考えておられたが、それからすれば格段の進歩を遂げられていると思う。
僅かでも進歩できる人は必ずもっと進歩できる。最初の一歩が一番難しいのやが、あんたはそれを簡単にクリアされとるわけやさかいな。
あんたは好むと好まざるにかかわらず、道を見つけ出す第一歩に社労士になることを選ばれ、懸命に勉強されてその目標を達成された。
ワシが思うに、昔のあんたをそこまで導いた社労士の仕事というのは、あんた自身まだ気がついていないかも知れんが、あんたにとって天職やなかったのかという気がする。せやからこそ、そこまで頑張れて今尚続けられているのやないかと。
そうなら、その天職を伸ばしていかな損やわな。何でも、その道を極めるというのは生半可な事やないと思う。
ワシにしても営業が好きで日々精進しているという思いはあるが、極めたとはとても言い難いしな。おそらく死ぬまで極められんのやないかという気がする。
それでもワシはええと考えとる。それには極める事以上に、そこに至ろうとする現在の自身の姿勢に誇りを持っているからや。
人が最も輝くのは愚直なまでに目標、目的に向かって突き進む姿やと思う。本当の面白さとはその中から生まれてくるものやと。
何か説教じみた話になったが、要はあんたの心の持ち方次第やということや。ワシのアドバイスとは別に、最終的にどうされるかは、あんた自身が決められるしかないと言うとく。
今回はこのあたりで終わらせて頂く。それでは良いお年を。
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