新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1205 勤め先のお店での新聞契約トラブルについて


投稿者 匿名希望さん  投稿日時 2013. 1.25 AM 1:24


はじめまして、匿名での質問で恐縮ですがお返事いただけると助かります。

私は小規模ですが飲食チェーン店の雇われ店長をしております。

先日ある新聞店の配達員が私の勤務するお店に「今年の2月より半年間新聞を入れさせていただきます」とやって来ました。

私は昨年の9月より今のお店での勤務しているのですが、今までそれらしい勧誘や連絡等は一切無く、私が休みの際の代理の者もアルバイトさんも知らないとの事でした。

その新聞配達員によると、「新聞店発行の時刻表(電車かバスかは失念しました)の広告欄(本来は有料)に無料で掲載する代わりに前任の店長と半年間の契約を結んだ」との事でした。

そこで前任の店長と連絡を取ったところ、「無料で広告掲載するので形式的に店印(領収証に押すようなゴム印)を押して欲しいと言われて押した」らしく新聞の契約については一言も無く一切費用はかからないと言われたとの事です。

昨日(3度目)に来た際は実際に印刷された時刻表と、こちらのお店の店印の有る契約書らしき紙(一見して契約書には見えない簡素な紙)を持って来たので「前任のやった事で分かりかねるので調べてみる」と言って帰ってもらいました。

改めて前任の店長に確認すると、「何も記入の無い簡単な申し込み的な紙に店印を押しただけ」との事でした。

そこで件の新聞店に電話してみると担当者らしき人物に代わられ、「広告も印刷しているし監査も入った上できちんと配布もしている」、「店印が押してあるのだから契約したことになっている」、「前任がやったことでお店で対処出来ないなら前任個人に責任を取らせろ」といった強気な姿勢で終始こちらの話を聞きもしませんでした。

(女性ですがこういった事に慣れているような口調と対応の仕方でした)

さすがに私も知らなかったことですし半年近く(もしくはそれ以上)経ってから今更契約していたと言われてもこちらとしては「何を言っているんだ?」状態です。

また、よく言われているクーリングオフが出来たのも遥か昔の話になっています。こちらとしてはお店で新聞は全く不要なので何とかしたい次第です。

恥ずかしながら私自身が契約に関わった人間ではない為詳細については曖昧な部分も有りますが、何か良いアドバイス等いただければ幸いに存じます。

乱文にて恐縮ですが何卒宜しくお願い致します。


回答者 ゲン


『私自身が契約に関わった人間ではない』ということなら、「そんな契約は知らん」と突っぱねればええ。それで問題はない。

新聞販売店の中には、その家の者や店の者と契約したから「新聞を取る義務がある」とふざけた論理をかざす者がおるが、それは違う。

新聞の購読契約とは、新聞販売店と個人間のみで成立する契約とされている。何の関係もない人間が他人のした契約を肩代わりするいわれはない。当たり前のことや。

万が一、会社と会社の契約が成立していたとしても、『飲食チェーン店の雇われ店長』である点からも、あんたがその契約の責任を取る必要は、まったくないと断言する。

その新聞販売店が、その契約について『責任を取れ』と言えるのは会社契約が法的に成立している場合は『飲食チェーン店の経営者』もしくは、『前任の店長』が、その責任を被ることになる。

しかし、その前任の店長が『「無料で広告掲載するので形式的に店印(領収証に押すようなゴム印)を押して欲しいと言われて押した」らしく新聞の契約については一言も無く一切費用はかからないと言われたとの事です』ということのようやから、消費者契約法の「錯誤による契約」と認定される可能性が高い。

いずれにしても、その契約が法的に認められることなどないと言うとく。

『女性ですがこういった事に慣れているような口調と対応の仕方でした』ということのようやが、そんなことは関係ない。どんなに慣れている者でも契約の成立してないものを契約が成立しているとして無理矢理、『今年の2月より半年間新聞を入れさせていただきます』ということで新聞を配達することなど許されんさかいな。

もし強引に新聞を配達してきたとしても、「そんな新聞代は払えない」と毅然とした態度で言えばええ。

『さすがに私も知らなかったことですし半年近く(もしくはそれ以上)経ってから今更契約していたと言われてもこちらとしては「何を言っているんだ?」状態です』と言われるとおり、あんたの言い分の方が誰が聞いても筋が通っていると判断される。

『「広告も印刷しているし監査も入った上できちんと配布もしている」、「店印が押してあるのだから契約したことになっている」』と、どうしても言い張るのなら、その新聞販売店から、前任の店長および飲食チェーン店の経営者と掛け合ってくれと言えばええ。

その際、『前任がやったことでお店で対処出来ないなら前任個人に責任を取らせろ』というのは、「そちらで前任者を捜して交渉して欲しい」と言えばええ。「前任者の情報を漏らすことは禁じられているので私からは何も言えない」と。

いずれにしても「身に覚えのない契約、一切関わっていない契約の責任を取るつもりはない」ということで押し通して差し支えない。

そこまで言うて無理矢理、新聞を配達すれば、その新聞社の苦情係に「あんたところの新聞社は、身に覚えのない契約をでっち上げて新聞を配達させるつもりですか」と、抗議すればええ。

その新聞販売店の人間は、どうも理屈の通りそうな人間やなさそうやから、「私が契約したわけでもない新聞を配達されても、その代金の支払いには一切応じない」と強気に言うことや。

それでも揉めるようなら、また相談して来られたらええ。たいていの場合、新聞販売店も今回のようなケースでのごり押しはしても難しいと考えとるのが普通やから、それであきらめるとは思うがな。

取り敢えず、強気で言うてみて、客が折れてくれれば儲けものという程度に考えとるだけのような気がする。まあ、本当に理屈の通用せん新聞販売店の可能性もあるが。


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