新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1210 この気持ちを改善したいと思っているんですが


投稿者 Yさん  投稿日時 2013. 2.25 PM 8:15


私は今新聞の配達と拡張をしているのですが、契約がとれないときや、断られたときに最初のやるぞっていう気持ちから逆に落ち込んでとことんやる気がおきなくなります。

この気持ちを改善したいと思っているんですが、ゲンさんはそういうときにどうしていますか?


回答者 ゲン


『契約がとれないときや、断られたとき』というのは、この拡張の仕事は確率的には、そういうケースの方が多い仕事や。まずそのことを自覚して貰いたい。

できると言われている拡張員でも、留守宅を除いて1日100軒の家を叩いて(訪問)10軒ドアを開けて話すことができれば御の字で、そのうち2〜3軒程度から契約が取れれば、ええ方やとされている。

つまり、97、8%以上の人から門前払いされる、断られるのが当たり前というくらいの気持ちでなければ、この仕事は勤まらんと思う。

そうは言うても最初のうちは、それがなかなか理解できんから、『最初のやるぞっていう気持ちから逆に落ち込んでとことんやる気がおきなくなります』ということになるのも無理はないとは思う。

しかし、あんたのその気持ちは新聞勧誘をしている大半の人間が味わってきていることや。もちろん、ワシにもそういう時はある。

『この気持ちを改善したいと思っているんですが、ゲンさんはそういうときにどうしていますか?』ということやが、ワシの場合は普段から拡張する地域の人となるべく積極的に関わり合うようにしとる。

例えば、挨拶一つにしても徹底する。

訪問する客は当たり前として、道ですれ違う人にでも「こんにちは……ですね」と必ず声をかけるようにしてる。「……」の部分は、たいていは気候のことを言う。

「こんにちは、寒いですね」「こんにちは、暑いですね」といった具合や。道でこんな風に声をかけられたら「ほんとですね」とほとんどの人が挨拶を返してくれる。

見知らん人でも、近所の知り合いと勘違いするんやな。これを長く続けとるとプラスになることはあっても、マイナスになることはない。

何度か同じ人とそういう挨拶を交わしていると本当に知り合いになることもできる。この何度も会うということやが、それほど広いバンクやなかったら、限られた範囲を拡張するわけやから、同じ人間に出会すこともある。

そうすると、訪問した家からその人が出ることがある。新聞を断ろうと思うてた人でも、普段、そういう関係があれば、話くらい聞くし、悪い印象を持たれてもいないやろうから勧誘もしやすくなる。

つまり、こういうことを習慣付けておくだけで、自然に人間関係ができ上がっている場合があるということや。

ドアを開けてくれる数少ない人には、いきなり勧誘するのやなく、まず雑談やお世辞、ユーモアトークなどを駆使して、相手の心を解きほぐして心やすくなることを考える。

勧誘は、その後でもええという考え方や。何が何でも契約を取るんやという姿勢は客には見せん方がええ。そういう気持ちで接すれば接するほど客は引くもんやさかいな。

それに、そんな気持ちになると勧誘する方も切羽詰まった気持ちになる。

あんたは『私は今新聞の配達と拡張をしている』ということからすると新聞販売店の従業員の方やと思うが、それなら配達時、朝の散歩をしている人に気軽に挨拶するとか、集金業務をしておられるのなら、集金だけして「ありがとうございました」と言うて帰るのやなく、そういう時にこそ、雑談やお世辞、ユーモアトークなどで客と親しくすることを勧める。

そうしておけば客と心やすくなれる確率が高くなるさかい、止め押し(継続依頼)の勧誘をするのも楽やし、その客に気に入って貰っていれば、その人の友人知人を紹介して貰えることもある。

また、心やすい人を作っていれば、通常の勧誘で『契約がとれないときや、断られたとき』の気分転換に、そういう人たちの所へ止め押しに行くこともできる。

ワシは物事を楽観的というか、ポジティブ(前向き)にしか考えんさかい、『契約がとれないときや、断られたとき』 というのが続けば続くほど、「この次は必ずモノにできる」と信じて叩くがな。

確率的にも、最初は断られるケースが98%であっても10軒後には、88%に下がるし、50軒立て続けに断られれば、その次からは49%の確率になる。極端なことを言えば、98軒断られ続けた場合、そこで止めてしまえばゼロやが、続けて叩けば100%になるわけや。

断られ続けるのは契約してくれる客へ導いて貰っているのやと。そう考えれば断られ続けることが必ずしも悪いことやないと気づくはずや。

これは何も勧誘に限ったことやなく、人生そのものもそうや。悪い事ばかりが永遠に続くことは絶対にないし、逆にええ事が長続きするということもない。

悪い事があれば、必ずええ事がある。新聞の勧誘は単に、その確率が悪いだけやと。もっとも、その悪い確率は本人の努力次第で良うなるように上げることは可能やがな。

何でもそうやが、物事は悪いように考えたら、いくらでも悪くなるし、ええように考えれば、ええように進むものや。どうせなら、ええように考えて生きていかな損やわな。


白塚博士の有料メルマガ長編小説選集
月額 210円 登録当月無料 毎週土曜日発行 初回発行日 2012.12. 1

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート 
2011.4.28 販売開始 販売価格350円
 

書籍販売コーナー 『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでも選集』好評販売中


ご感想・ご意見・質問・相談・知りたい事等はこちら から


Q&A 目次へ                                 ホーム