新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1213 無視される事によりいじめられているのでは?
投稿者 T.H さん 某新聞販売店事務員 投稿日時 2013. 3.23 PM 9:51
こんにちは。以前NO1125で質問したTHです。
事務員としてまだ働いているのですが、職場に対して色々不信感があります。自分は真面目に働いているつもりですが、職場では孤立しています。
不真面目に働いている人達のほうが所長から可愛がられています。集金を使い込んでいる人、チラシを捨てる人達など…。
無視される事によりいじめられているのでは? ないかと考えてしまいます。
具体的には所長が出張した時のおみやげを私は貰えません。年に一度の社員大会にも呼ばれない。職場の飲み会、食事会などには一度も誘われません。
他の男性社員は、上司から無視されていると感じ辞めるまでに発展しました。所長が引き留めて移籍という形で店を移るようです。やはり職場の人間関係に不信感があったようです。
最近新人の学生達が入社してきて、一人の女性が媚びるタイプの女性で苦手なタイプです。私は溶け込んでいないのに、彼女達は溶け込んでいて辛いです。
色々あって疲れてしまいました。生活があるのですぐには辞めれません。新聞店というのはどこも同じようなものなのでしょうか?
回答者 ゲン
前回、あんたから相談のあったその店の店長について、回答の中で、
結論として、言うて悪いが、あんたの所の販売店の店長は上司としては最悪な人間やと言うしかない。
『普段挨拶もしないし、何でこんな人が店長になれたのか?不思議で仕方ありません』というのは、下の者にとっては最悪でも所長にとっては使いやすい人間ということもあるから、見る側の立場で違う人間なのかも知れんな。
あんたもやりにくいとは思うが、そんな人間やと割り切って、あまり腹を立てんことやな。
と言うたが、その所長についても同じようなことが言えそうやな。
下の者から見て最悪な人間を店長として取り立てているのは、その能力に関係なく扱いやすいからや。ワンマン経営者にありがちな思考の持ち主やと思う。
『不真面目に働いている人達のほうが所長から可愛がられています。集金を使い込んでいる人、チラシを捨てる人達など…』というのは、傍からみれば大問題であっても、その所長にとっては良く言うことを聞く、扱いやすい人間やからこそ、可愛がっていると考えれば納得がいくはずや。
逆に、そういう思考の持ち主は、自分に批判的な人間を嫌うという性質があり、諌言や忠告をする者を遠ざける傾向にある。
あんたは、所長や店長に対して批判的な見方をされておられるようやが、そのことを知られている、またはそれと察知されているのやないかという気がする。
前回の相談で、『普段挨拶もしないし、何でこんな人が店長になれたのか?不思議で仕方ありません。他の社員さんたちも呆れかえっています』と言うておられたが、その『他の社員さんたち』とそういう会話をされたからこそ、それが言えるものと思う。
普段から、心やすいと感じている社員の方やと安心して、その手の話をされておられるのやと思うが、そういうのは新聞販売店内という狭い空間の中では洩れやすいと考えておかれた方がええ。
あんたが中心となって所長、店長の批判めいたことを言われておられるのか、どうかまでは分からんが、少なくとも、その所長、店長には、あんたが自分たちを批判しているということを知っている可能性が高い。
そのため、普通では考えられん『具体的には所長が出張した時のおみやげを私は貰えません。年に一度の社員大会にも呼ばれない。職場の飲み会、食事会などには一度も誘われません』といった子供じみた疎外をしているのやないかと思う。
ワシは以前『そんな人間やと割り切って、あまり腹を立てんことやな』と言うたが、「類は友を呼ぶ」のことわざにもあるとおり、そういう人間は似たような者たちと好んで連むものと相場が決まっとる。
『他の男性社員は、上司から無視されていると感じ辞めるまでに発展しました』というのも、そういうことやと考えれば納得できそうや。
『無視される事によりいじめられているのでは? ないかと考えてしまいます』というのは、あんたの現状の話からは「いじめ」とまでは言えんと思う。
『所長が出張した時のおみやげを私は貰えません』というのは、その所長の自由やと言われてしまえば、それまでや。
『年に一度の社員大会にも呼ばれない。職場の飲み会、食事会などには一度も誘われません』というのが、親睦会費などの名目で給料から差し引かれているにもかかわらず、それらの会に呼ばれないと言うのなら問題もあるやろうが、そうでなければ、それに参加させなければならないという法律的な決まりもないしな。
例え、それが意図的であったとしても、お咎めを受けることは、まずないやろうと思う。その事実を知った人は「えげつない経営者やな」とは考えるやろうがな。
「いじめ」と受け取りたい気持ちは分からんではないが、そう決めつけるには、それだけでは弱いということや。直接的な暴力、および言葉の暴力でもなければ、それと認定はされないと。
あんたも『生活があるのですぐには辞めれません』と言うくらいやから、条件さえ整えば辞めてもええと考えておられるのやと思う。
それくらいの気持ちを持たれているのなら、事務員としての仕事をそつなくこなして給料を貰うということに徹したら、ええのやないかな。それ以外の関わり合いは持たないと決めて。
そう考えれば逆に、いろんな催しに誘われないことの方がラッキーやと思えるのやないやろうか。その分だけ、あんたが嫌いな人間と接する時間が少なくて済むわけやさかいな。事務仕事という労働の対価として給料を貰っているだけの関係やと割り切ることができる。
そういう気持ちで見れば『最近新人の学生達が入社してきて、一人の女性が媚びるタイプの女性で苦手なタイプです。私は溶け込んでいないのに、彼女達は溶け込んでいて辛いです』という気持ちにはならず、却って冷ややかな気持ちになれるのやないやろうか。
疎外感などといったものは、あんたの気持ちの持ち方次第でいくらでも変えられると思う。あんたが嫌う人間に疎外されるのは、むしろ喜ばしいというくらいに考えれば、また違った気分になれるやろうしな。
『新聞店というのはどこも同じようなものなのでしょうか?』というのは違う。現在、新聞販売店は全国に2万店舗ほどあるが、それぞれで違うと言うしかない。
人には十人十色、百人百様の違いがあると言われるように、一人として同じ人間は存在しない。それぞれ別の人間が携わっている限り、同じということはあり得ん。
多くは経営者の性質、方針の違いと同じだけ、店舗の違いがある。極端なことを言えば2万店舗すべての店が違うということや。
これは何も新聞販売店だけに限らず、世の中すべての会社、商店、組織、団体で同じことが言えると考えて差し支えないと思う。
その販売店の所長のような人間が世の中にどれだけいるのかを考えれば、『同じようなもの』の存在が、どれほどあるかという察しもつくのやないかな。
ワシは少ないと思うがな。というより、事、新聞販売店に関しては世の中の情勢として、そうならざるを得ない状況にあると断言できる。
『不真面目に働いている人達のほうが所長から可愛がられています。集金を使い込んでいる人、チラシを捨てる人達など』を大事にするような経営者の店では、客をないがしろにする、客とのトラブルが絶えんと考えて、まず間違いない。
現在、この業界は厳しい環境に晒されている。様々な要因による部数の減少傾向に歯止めがかからない状況にあり、毎年、千店舗近い数の新聞販売店が減っている。
新にできる新聞販売店もあるから、単に廃業、もしくは廃業を余儀なくされた店だけを挙げれば年間、数千店舗に及ぶのやないかと思う。
新聞販売店は客商売や。それを十分に承知して客を大事にする店は大丈夫やと思うが、客をないがしろにし、トラブり、仇為す従業員を可愛がるような店は淘汰されるしかない。
すべてとは言わんが廃業を余儀なくされている販売店の多くが、あんたが指摘したような店ばかりや。これは気休めでも何でもなく、客観的に見てその店に未来はないと思うよ。
そう考えれば、その店でどんな扱いを受けようが、どうということはないと思えるのと違うやろうか。
ただ、これ以上の災いを受けないための心がけとして、今後は何があっても、その販売店の関係者には経営者や店長、または悪質な従業員たちの批判や悪口は言わんことや。言えば必ず伝わるものと考えといた方がええ。
どうしても愚痴を言いたい、不正行為を指摘したいという事であれば、具体的な事例を示しワシらに知らせて頂ければええ。少しは鬱憤晴らしになるやろうし、ワシらとしても、その手の経営者の実態が分かる分、有り難い。
また、他の新聞販売店経営者の方々が、あんたからの相談を見られて襟を正されれば、それも意味のあることやと考えるしな。今回のように。
白塚博士の有料メルマガ長編小説選集
月額 210円 登録当月無料 毎週土曜日発行 初回発行日 2012.12. 1
ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
2011.4.28 販売開始 販売価格350円
書籍販売コーナー 『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』好評販売中