新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1247 回答の中で疑問を持つ文言が有りました


投稿者 ATさん  投稿日時 2013. 9.25 AM 4:27


前回の回答ありがとうございました。

確かにゲンさんが言われるように『 あんたは何でも真っ正直に言われた言葉を、そのまま鵜呑みにする傾向が強いようやが、客はあんたが受け取っているほど真剣な気持ちで、それらの言葉を言うてるわけやないよ。』との事ですが、まだ20代の若造ですし、言われた言葉や、された態度の1つ1つに、どうしてもとらわれがちになってしまいます。

どちらかと言うと感情に流されやすいタイプなのかもしれません。

さて、頂きました回答の中で疑問を持つ文言が有りました。

それは…『営業中は、例え相手が子供であろうと、誰であろうと、すべてはお客様という意識を持たなあかん。これは営業する上での基本中の基本やと言うとく』の部分です。

私は商品を検討して頂ける方、買って頂ける方、使っている方は、お客様だと思います(金銭的対価を支払っている又は、その予定が有る訳ですから)、ですので止押しに行ってキツい言葉で継続を断られたとしても仕方ないと割りきれます。

けれど金も払わず検討する訳でも無く、見下したような発言や、まるで憂さ晴らしのように悪態をつく、そんな人達まで『お客様』と考えるのは間違ってると思いますし、お客様と考えたくはありません。

対価を支払っている又は支払う予定の有る方には誠心誠意対応すると言うのが商売人の基本やと思います。が、金も払わないで、ただ文句ばかり言ったり態度の悪い人達は、客ではなく『ただの嫌な奴』だと思いますが、どうでしょうか?

新勧における私の考え方は『人に訪問する』→『契約して頂ける、又は検討して頂けるお客様になる』or『契約や検討して頂けないお客様にならない(普通の断りをする人)』or『嫌なやつ』の3つに分類されるのですが、ゲンさんの考え方だと『お客様に訪問する』→『契約して頂ける、又は検討して頂けるお客様』or『契約して頂けないお客様』の2通りになるのでしょうか?

私は暫く営業職から離れます。

しかし、契約が取れた時の喜びや、契約を取って帰った時の販売店の人の誉め言葉や、少ないながらも自分だから契約を取ってくれると言ってくれたお客様に会えて、とても良い経験をしたと思っています。

拡張の仕事をしていて契約が取れれば、やはり自分の自信や勇気になりますし、言葉では言い表せない内なる喜びが有ったのも確かです。

なので他人と接する仕事には、いつか戻るかと思いますが、その際には、訪問販売のような、攻めの営業ではなく、受けの営業と言いますか、ある程度人が目的意識を持って来てくれる反響営業や販売職に変わろうと思っています。

しかし、今の私の考えだと、そのような業種でも苦労すると思われますか?

ゲンさんなりの、ご見解をお願いします。


回答者 ゲン


『けれど金も払わず検討する訳でも無く、見下したような発言や、まるで憂さ晴らしのように悪態をつく、そんな人達まで『お客様』と考えるのは間違ってると思いますし、お客様と考えたくはありません』というのは、あんたの意見やから、それについては以前にも言うたように個人の意見は尊重する。

どう思われようと自由や。

『対価を支払っている又は支払う予定の有る方には誠心誠意対応すると言うのが商売人の基本やと思います。が、金も払わないで、ただ文句ばかり言ったり態度の悪い人達は、客ではなく『ただの嫌な奴』だと思いますが、どうでしょうか?』というのは、ワシは違うと思うがな。

特に『対価を支払っている又は支払う予定の有る方には誠心誠意対応すると言うのが商売人の基本やと思います』というのは一見正しいような印象を受けやすいが、根本的な部分で間違っている。それだけでは足らん。

『対価を支払っている又は支払う予定の有る方には誠心誠意対応する』というのは、裏を返せば『買わない客なら扱いを悪くしても構わない』と言うてるのと同じことになる。

あんたが『ただの嫌な奴』と考えるのは、そういうことやと思う。

前回の回答でも言うたが、そもそもワシらの仕事は一方的に相手の時間を奪うことにより、客が迷惑に思うことがあるという前提の上に成り立っている。

そうであるなら、訪問した先で、例えどんなに、文句を言われようが気に入らない態度をされようが、受け止めるしかない。それに対して『ただの嫌な奴』と反発するようでは営業員とは言えんと思う。

言い方は悪いかも知れんが、先に迷惑をかけておいて、その態度が気に食わんと逆ギレしとるのと同じやさかいな。まあ、実際にそういう勧誘員もおるがな。

過去の事例からも、そういう勧誘員は客に対して反発するさかい、客とトラブルことが多い。

それがひいては勧誘員への不信感、不評につながり、ただでさえ難しい新聞勧誘をより難しくさせている要因になっている。

勧誘員嫌いになる人のは何らかの形で勧誘員と揉めたというケースが多いさかいな。何もないのに勧誘員嫌いになる人は少ない。

ワシなら『ただ文句ばかり言ったり』とは考えず、その文句を真摯な態度で受け止め聞く。誰でもそうやが、文句を言うには、それなりの理由があるさかいな。

あんたの言う文句が、具体的にどんなものかは分からんから一概には言えんが、文句や苦情を言われるというのは逆に勧誘できるチャンスができたと考える。

文句や苦情を言われること自体、相手から関わってきていることを意味する。問答無用で無視されるより数段マシや。それを利用せん手はない。

その文句や苦情が悪質な新聞勧誘員に対してのものなら、「私らも、そういう連中には困ってます。同じように見られますからね。ですので、ご主人(奥さん)の言われていることは、よく分かります」と同調する。

営業は反発しても何の成果も上げられんが、同調することで相手の気持ちを和らげることができれば成約の可能性も生まれるさかいな。

営業員にとって買って貰える、契約して貰うことが最大の目的や。その目的のためにはあらゆる手を駆使して最善の方策を嵩じなあかん。

今流行の「半沢直樹」やないが、そのためには「土下座」するのも厭わないというくらいの気持ちが必要になるとワシは考える。目的のためになら自尊心など犠牲にしてもええと。

そう考えられるのなら、客に文句を言われようが気に入らない態度をされようが、そんな程度のことは小さなことやと分かるはずや。

前回、『勧誘の仕事は「契約を貰ってナンボ」なわけや。どんな形であれ契約して貰えれば「勝ち」ということになる。ワシなら、そのための一つの方法やったと割り切る』と言うたのも、その意味合いがあってのことや。

『新勧における私の考え方は『人に訪問する』→『契約して頂ける、又は検討して頂けるお客様になる』or『契約や検討して頂けないお客様にならない(普通の断りをする人)』or『嫌なやつ』の3つに分類される』というのは、あんたなりの見方やから、それについて特に言うことはない。

『ゲンさんの考え方だと『お客様に訪問する』→『契約して頂ける、又は検討して頂けるお客様』or『契約して頂けないお客様』の2通りになるのでしょうか?』というのは、そんな単純なものやないがな。

ワシはすべての客に対して、そんなアバウトな見方はせん。当たり前やが、相手は人や。人である限りはそれぞれ別個の人格と考え方を有している。一概にこうやと決めつけることはできん。

最初から「取りつく島もない」という人もいるが、そういう雰囲気を醸し出していても攻め方次第で落とせると思える人もいる。もちろん、ごく稀に簡単に契約してくれる人もいる。まさに千差万別、いろいろや。

その人それぞれに合わせた営業を心がける。そのための引き出しは人以上に持っているつもりやさかいな。

その結果として『契約して頂ける、又は検討して頂けるお客様』と『契約して頂けないお客様』に別れることはある。

しかし、何度も言うが勧誘営業中に訪問した先で『嫌なやつ』と思うことは絶対にない。単に、世の中には、いろいろな人がいるという認識にしかならん。。

『今の私の考えだと、そのような業種でも苦労すると思われますか?』というのは、今のままの考え方では苦労するやろうなと思う。

特に前回の質問で、あんたが言うておられた子供に対する認識が変わらん限りな。


営業の場では、「タカが子供」という考えは絶対にしたらあかんと。

「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」という諺にもあるとおり、狙いの客を落とすには、からめ手から攻めることが最良の方策と昔から言われとる。

この場合、子供を味方につけることが、それになる。子供に弱い親は多いさかい、子供を手なずけられれば営業がしやすいということや。逆に子供に嫌われたら、いくら親がその気になっていても辛い営業を強いられることになる。

これは新聞勧誘だけやなく、すべての営業に言えることや。そのため外食産業、百貨店やスーパーマーケット、家電業界、住宅販売、自動車販売など、あらゆる業種で子供を味方につける工夫がされとるわけや。訪問販売も例外やない。


と言うたが、『ある程度人が目的意識を持って来てくれる反響営業や販売職』というのは、『外食産業、百貨店やスーパーマーケット、家電業界、住宅販売、自動車販売など』のことやろうと思うしな。

子供に対してだけではなく、『ただ文句ばかり言ったり態度の悪い人達は、客ではなく『ただの嫌な奴』だと思います』と考えておられるうちは厳しいと思う。

言うとくが、買うつもりのない冷やかし半分の客は、どんな営業の現場でも必ず現れる。あんたが嫌う客も、そこら中にいる。そう考えといて間違いない。

そのとき『嫌なやつ』と考えていると対応を誤ることになるかも知れん。そうなるとその客に嫌われるだけやなく、あんた自身の評判と信用を落とすことになり、その会社からも評価されんようになる。

老婆心ながら忠告しとく。

まあ、どこの『反響営業や販売職』の会社にしろ、基本的な接客の講習くらいは受けるやろうから、それさえマスターしとれば、それほど心配はないとは思うがな。また、その接客の講習をする段になってワシの言わんとすることも分かって頂けるのやないかと考える。

接客商売の方が、勧誘員よりさらに上手の「笑顔」と「ソフトな対応」を要求されるから、間違っても客に対して『嫌なやつ』という素振りを見せたらあかんということに気づくはずや。

ワシの見解ということなら、そんなところや。分かって貰えたやろうか。

ただ、ワシは自分の意見を押しつけるつもりはないと言うとく。『ゲンさんなりの、ご見解をお願いします』と質問されたから答えただけにすぎんさかいな。

人の意見、アドバイスは参考にできるところはそうしたらええし、参考にならんと思えば無視されたらええ。

どう判断されるかは、あくまでもあんた次第や。ご自分の生き方、進む道はご自分で決めるしかないしな。


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