新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.126 自分は営業に向いてますかね?
投稿者 W31saさん 拡張員 投稿日時 2005.7.19 PM 2:19
こんにちは。今日このサイトを知りました。
自分は17歳でこの仕事を最近、始めたんですが営業って難しいですよね。始めて2日目に契約あげました。
しかし、これが区外の範囲だったんですよね・・店の店長さん怒ってしまって大変でした。こういう場合って自分が悪いんですよね?ベテランの人と一緒に回ってて区域の境で契約もらったので。自分のミスですよね。。結構ショックでした。
その日はそれ1本だけでした。まだ始めて間もないですが、一軒家より田舎の集落とかのほうが上がりやすくないですか?
一軒だとインターホン越しで顔も見ずに断られるのがしょっちゅうなので。その点、集落はお年寄りもいれば、外で作業している人達が多いので熱心に話しに付き合うとあげやすいんですよ。
自分は○○新聞の拡張しているんですけどここらへんって、地元紙が強いですよね・・だから結構無理ですね。
入り口調としては「こんにちは〜。○○新聞ですけど。ここらへんをキャンペーンで周っていているんですけど。お宅は何新聞をお読みですか?」
後「来月やる24時間TVのサポートもしているんで募金という形で何とか半年だけ付き合っていただけないでしょうか?半年取ってもらうと、一ヶ月無料ですし、ビール券、洗剤などもつきますよ。半年だけでいいんです。それ以上はとってとは一切言いませんので!本当に。」
大概、ここまで言う前に切られるんですけどここまで話を聞いてうーんと唸る人や質問してくる人は自分は多分、落とせる自信ありますね。
なぜかというと、そこから○○新聞の良さを話して、相手の世間話などを延々と聞きながら、うまい事言えばたいてい落ちてくれるからです。どうでしょうか、自分営業に向いてますかね?
入り口が堅いっていうのはわかってるんですけど「新聞屋」っていうとそれだけで、きられるじゃないですか。だからまず自分の新聞名と回っている理由を説明してそこから口説き落とす。
でも、あれですよね。回る区域の店によって拡材がちがうからそれで落としにくいってのもありますけどね。ビール券があればとか思ってしまうんですよ・・でもこうなってしまうと券がないと口説き落とせないみたいな感じに成ってしまうのでできるだけ、S無しで頑張っているんですよ。なんとかならんもんですかね。
回答者 ゲン
あんたは、本当に17歳なのかな。とても、そうは思えんくらい仕事に取り組む姿勢も考え方もしっかりされとる。頭の回転の良さも伺われる。
もちろん、人間のできの善し悪しに年齢が関係ないのは、ワシも良う知っとるつもりやが、それにしてもと思う。人は経験により成長するもんや。経験や環境が人を育てると言うからな。
おそらく、あんたは、その若さで相当な苦労をされてきとるのやと思う。しかし、その気持ちにすさみも見られず、何をするにしても、まっすぐに取り組もうとされとるというのが、良う分かる。
『どうでしょうか、自分営業に向いてますかね?』と言うことやけど、ワシが、その人間の向き不向きを判断するのは、その仕事に対する姿勢でそうする。
営業の仕事で受け身の人間は、ものにならんし向かん。甘えとる者も、長続きせん。問題は、どこまで、その仕事に本気で取り組めるかで決まる。営業は、特にそれが必要や。ええ加減な気持ちでできるもんやない。
あんたには、それが、良う分かっとると思う。あんたに、今ある意欲さえ失うことがなければ大成するやろと思う。拡張員としてだけやなく、営業なら何をやっても成功するはずや。
もちろん、それには、いろいろな経験と勉強が必要やがな。例えば、今日、拡張区域外のカードを上げてしもうたというのもその一つや。まあ、これについては、初めは良うあることやから、それほど、気にすることでもないがな。
新人やから、当然、拡域地図は貰うたとは思う。しかし、その地図も慣れるまでは、その境界の見分けが難しい。本来なら、新人のうちは、範囲を狭めながら営業した方がええ。
具体的に言うと、拡張を始める場所は、最初にその境界近くまで行って、そこのエリア内から販売所に向かうような感じでする。つまり、外から内に向かってということやな。
これは、一人で廻るようになると、道を迷うことも防げる。終わりに近づくにしたがって販売所に近くなるからな。慣れんうちは、この帰り道に迷うことも結構多い。
昼間の明るい時やったら、その地図を見れば、そこが区域内かどうかは、ある程度、誰でも分かるはずや。分かりにくくても、調べやすい。
これが、逆に、外に向かって営業しとると、そのうちに暗くなるから、地図も見にくいし住所も分かり辛くなる。自分のいとる位置が掴み辛くなるわけや。間違いは、大抵、こういう時に起こる。
おそらく、そのベテランも、そんなことは熟知しとる指導員やと思う。せやから、今日の失敗はあんたの責任やない。そのベテランの配慮が足らなんだだけや。
しかし、あんたが、それを指摘したらあかんで。誰かにそのことを言うのもあかん。ここは、やはり、自分のミスやと認めてた方がええ。少なくとも、そういう態度でおることや。
心配せんでも、誰もあんたのミスやとは考えとらんと思う。その店の店長かて、それは分かっとるはずや。
その店長は、あんたを叱ることで、間接的にそのベテランに言うてたつもりなのかも知れん。それに、一応、立場的に怒らなしゃあないからな。
あんたは、素質十分やと思うのやが、気になることもある。ワシは、あんたとは会うたことはないから、この文面だけの判断になるのやが、できる人間の陥りやすい性質も持っとるようや。
それは、すべてのことを瞬時に自分なりに理解してしまうということや。これは、一見、何の問題もないように思う。能力の高さの証明やとな。
せやけど、それは、思い込みにつながる。経験やデータに基づいた結果なら問題はない。あんたの場合「一軒家より田舎の集落の方が上げやすい」「地元紙が強いですよね・・だから結構無理ですね」というのがそれや。
そういうのは、ただの思い込みや。これだけは、はっきり言うとく、思い込みに囚われると、どうしても考えが狭くなる。思い込むと自分があかんと判断したものは除外するからな。
反対に、そこで上げたカードは、どうしてもええように思いやすい。その地域が特別好きにもなる。当然、そういう所に行く頻度も増える。
増えれば上がるカードも増える。さらに、その場所が好きになる。大抵の人間がそれで、そういう客や場所は得意やと思い込む。
これも、それなりに良さそうに思う。ワシもそれが、悪いとは言わん。しかし、あんたには、自分を狭めてほしいない。得意を作るというのは、そういうデメリットもあると知っておいて貰いたい。
カードが上がる上がらんというのは、何もその地域の条件だけの問題やない。多くは、その営業員の気持ち次第や。上がると思い込む所では上がるし、そう思えん所では結果も悪い。
営業の仕事を左右する一番の要素は、精神的なものや。同じように廻っとるんやから、一緒やないかと思うかも知れんけど、いけると思うてするのと、あかんやろなという気でするのとでは、大違いや。相手の客も敏感にそれは分かるしな。
基本的にカードの上げやすい所も上げにくいという所も存在せん。なぜなら、日本中、どこでも、新聞を取ってない地域というのは存在せんからや。
ほとんどの新聞購読客は、誰かの勧誘によるものやからな。「一軒家より田舎の集落の方が上げやすい」というのも、当然、その逆やと考えとる人間もおる。ワシの知っとるある団で、その一軒家だけしか勧誘せんという所もあるしな。
「地元紙が強いですよね・・だから結構無理ですね」というのも、裏返せば、その地元紙の勧誘員には、きつい場所や。自社の購読客が多ければ、その分、勧誘するのも難しい。客が少ないからな。したがって、そういう地域では、その地元紙の勧誘員も少ない。
また、実際、あんたの所の拡張員もそういう場所は敬遠する。あんたと同じ理由でな。勧誘員が少なければ、新聞を売り込むチャンスは、その地域では増える。
また、本当は、中には、あんたの所の新聞がほしいんやけど、その拡張員が少ないんで、仕方なく地元紙を取っとるという客も実際にいとる。
それは、その新聞社系列の野球ファンであったり、元はその新聞の強い地域に住んでて、そこから引っ越して来たというのもおる。根気よく廻れば、そういう客とも出会うはずや。
誤解せんといてほしいが、そうしろと言うてるのやない。だだ、思い込みは良うないと言うてるだけや。
「経験やデータに基づいた結果なら問題はない」と言うた通り、確かに地域的には、きつい所があるのも事実やからな。
例えば、全国的にはNO.1の人気を誇る人気球団のファンでも、その地域やったら、息を潜めて隠れファンでおらな具合の悪いということもある。
そういう、圧倒的地元球団ファンの集中しとる地域で勧誘するのは辛いもんがあるかも知れん。経験とデータの蓄積でそういうのも分かるということや。
最後に、もう一つ、苦言を言うとく。あんたは賢い人や。トークも常に自分で工夫しようという姿勢も見受けられるし、実践もされとるようや。それは、どんどん、そうしたらええと思う。
せやけど、あまり、それを、ひけらかせるようなことは周囲には言わん方がええ。あんたがこのメールでだけ、それを披露して言うてるのやったら問題はないがな。
ただ、あんたのようなタイプは、少し時が経ち、成績もそこそこになると、人を見下すようになりやすいということがある。これが、ワシの言う、できる者の陥りやすい性質というやつや。
当たり前やが、人を見下したり、馬鹿にしたりすることで得られるものは何もない。あんたの人間としての値打ちを下げるだけや。
百害あって一利なしというのは、こういうことを指す。思い当たることがあれば、心しといて損はないと思う。
ワシは、人生は、常に何かの導きがあるものやと思うてる。何か事を起こそうとするとき、それに対して真剣になればなるほど、必ず指標のようなものが現れる。多くは、それに気づかんもんやけどな。
あんたの場合で言えば、拡張員を始めようとする時に、このサイトの存在を知ったというのがそうやと思う。
あんたが、もし、そういう導きのようなものを信じるのなら、このサイトに出会ったのもそうやと思うていろいろ見てほしい。今のあんたやったら『ゲンさんの勧誘・拡張講座』が役に立つかも知れん。
もし、参考にすることがあるのなら、その考え方を理解してほしい。テクニックに走るのは、その考え方を知ってからでも遅うはないと思う。もっとも、あんたにとって役に立つと思えばやけどな。