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NO.1267 人生最大の屈辱です


投稿者 Gさん 某新聞販売店勤務  投稿日時 2014. 2. 7 AM 1:05


お久しぶりです。

やってもいない事で責められる屈辱に耐えられません。というのも最近、ある区域の集金人からここはちょっと嫌だという事で私にまわってきました。

理由は嫌がらせ的な事を受けているとの事です。嫌がらせというのは、ちょっと待ってと言って10分ぐらいほったらかしにされたり、または、待たしたうえで、また違う日に指定をしたりと、指定した日に居留守をつかったりします。

ただ、これぐらいなら客にもそれぞれですから、ちょっとルーズな人って事で対応はできます。でも、違うんです。ある日、ある原因をさかいにこういう風になってしまったんです。

それまでは月末までに集金できていたらしいんです。その原因というのは私にあるみたいです。そこは集金はしていないが配達は私がやっています。

そこは靴を脱ぐアパートで読者は2階の方です。原因というのは私が靴を脱がないで配達しているという事です。私は靴のまま配達した事は一度たりともございません。

その時、対応した区域管理者や集金人は私がやっていない事を遠まわしに言ってはくれましたが、やはり契約が残っている事からすごく曖昧な感じですまされていたと思います。

私も店の利益のため我慢しました。それ以降、集金人が何度かその苦情を受けていたみたいです。私はやっていないという事を店にその都度言いました。

しかし、こちらでうまい事やるから我慢してくれとの事でした。こちらの我慢以上に集金人が耐えきれなくなったんだと思います。

ただ私が行く事に店は難色を示しましたが、自分の耳で一度、どういう苦情を言うてるのか確かめたかったのもありますので私が行く事を強く希望しました。あと残り3ヶ月です。

今年の1月から他紙が入る契約をしていました。こちらを一方的に解約してそうするつもりだったみたいです。話し合いの結果、残りはとるということです。

ただウチとの今後の付き合いは絶望的です。店側も契約満了後は拡禁にするとの事です。

そして本日、そこに行ってまいりました。私としては契約満了月の集金時に私はやっていないと強くいうつもりでした。

しかし、ドアを開け、私の顔を見るなり開口一番「配達している人やね。土足であがらんといてくれる、今朝も土足やったね」と言われました。

私「一度たりとも土足であがった事はありません」

客「いやいや、そんな嘘はええから。今日、見たんやから」

私「見たと言いますと? どこからですか?」

客「窓を開けて」

私「窓開けてって、ちょっと待ってください、どの窓ですか?」

客「この窓」

私「この窓って、外しか見えませんやん」

客「だから窓からあんたが去っていくのを見たんやから」

私「それやったら見えてませんやん、自転車に乗る姿だけですやん」

客「ウチの主人も見たっていうてるんやから」

私「どこからですか?」

客「窓」

私「だから見えてませんやん」

客「そんなん音聞いたらわかる」

私「わかってませんやん、もし土足であがったんやったら靴の跡が残ってますやん」

客「もう拭いたからない」

私「ほな、証拠という証拠はないですやん」

客「そうやね、次からカメラ用意しとくわ」

私「ふざけるな! まだ俺を疑ってるんか! 訴えるぞ!」

客「そんな大きな声だしても私はうろたえませんから」

この前後は我を失いました。

ただこの間、ウチの夕刊配達人が来て夕刊をそっと置いていったのは覚えてます。

その時に、「あれ? 今、配ってへんの?」と客。

私「今は夕刊を配ってはいません。あの人です」

その時、冷静でいられなかったんですが、もしかしたら今朝の話とか全くの嘘で、前に夕刊を配っていた私の記憶だけで私を犯人にしてるんではないかと思ったりもします。

ここまで感情を抑えることができず、爆発してしまった事は初めてです。私は客に言う言葉ではないですが、謝罪を要求しましたが「なんで私が謝らなあかんの」との事です。

私はやっていない事は事実です。これは私にしかわからない事です。悔しいです。

土足であがった人がいるにしろ、勘違いにしろ、一言ごめんが聞きたかっただけです。

集金はそんな事があったんで待たされる事なくすんなりできました。店には集金がとれたことしか報告していません。

来月も私が行くつもりです。正直、謝罪をしてもらいたいんですが、どうしたらいいんでしょうか?

法的に訴えることはできるんでしょうか? 悔しいです。


回答者 ゲン


あんたが憤られる気持ちはよく分かるが、『謝罪をしてもらいたいんですが、どうしたらいいんでしょうか?』ということについては、相手に謝る気がなければどうしようもない。

どんなに極悪非道な殺人犯であっても裁判官ですら裁判の場で「被害者に謝罪しなさい」と強要することなどできんさかいな。また、そんなことをする裁判官もいない。

せいぜい「反省してください」と言える程度や。

『法的に訴えることはできるんでしょうか?』というのも当然のことながら日本の法律では無理や。

謝罪は「要求」であって強制できるものやないさかいな。どのようなことであろうと他者が嫌がることに対して強要すれば、それ自体が犯罪行為になる。

刑法第223条に強要罪というのがある。


1.生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。

2.親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者も、前項と同様とする。

3.前二項の罪の未遂は、罰する。


というものや。

あんたの場合は、「謝らんかったら、えらい目に遭わすぞ」と言うてるわけやないから、現時点では、その強要罪に該当はせんが、『来月も私が行くつもりです』というのが、謝罪を要求するためというのであれば、発する言葉には十分気をつけられることやと言うとく。

『我を失い、冷静でいられなかった』ために威迫的な言論をすれば『強要罪』として逆に訴えられるかも知れんさかいな。

これは逆の立場でも言えることで、いくら客が何かに腹を立てて「謝罪しろ」と言ってきても、あんたにその気がなければ謝る必要はないということや。

その場合、善悪の有無は関係ない。もともと、誰にでもそれと分かる犯罪行為でもない限り、事の善悪はそれぞれの置かれた立場で違うてくるさかいな。

相手にとっては悪い、けしからんと思うことでも、あんたにとってはそれほどでもない、あるいは何の問題もないと思えることはいくらでもある。

それぞれの言い分の方が正しいと思い込んでいる場合は、特にそうや。

その客はアパートの廊下で『靴を脱がないで配達している』のはあんたやと決めつけているようやから、悪いのは、あんたで自分は正しいと思うとるわけや。

対して、あんたは『私は靴のまま配達した事は一度たりともございません』ということで、それは濡れ衣やと考えている。

第三者として、あんたの話を聞く限りでは、その客の思い違い、誤解している可能性が高いという印象を受ける。

『もしかしたら今朝の話とか全くの嘘で、前に夕刊を配っていた私の記憶だけで 私を犯人にしてるんではないかと思ったりもします』というあんたの推測が当たっているとワシも思う。

『あれ?今、配ってへんの?』というのは勘違いしていたからこそ出た言葉やろうしな。

その客も、ひょっとしたら、あんたやなかったと気づいたのかも知れんが、今更、後には引けんということやないのかな。

その客の性格がワシには良う分からんから何とも言えん部分もあるが、例え自分が悪いと気づいたとしても口論していると謝る気になれんという人は多い。

まして、自分は客やと考えていれば、よけいにそうなる者が多い。客の方が立場が上やと考えてな。

また、例え犯人はあんたやないと分かったとしても、土足で廊下に上がって新聞を配っていたのは、同じ店の人間やないかという思いも加わり、謝罪することに対して『なんで私が謝らなあかんの』と答えたのやろうと思う。

もっとも、それだけが理由というのでは腑に落ちんことも多いがな。

そもそも『靴を脱がないで配達している』配達員とやらが本当にいたのやろかということがある。

もしいたとして、それを理由に『ちょっと待ってと言って10分ぐらいほったらかしにされたり、または、待たしたうえで、また違う日に指定をしたりと、指定した日に居留守をつかったりします』といった嫌がらせをするものやろうかという疑問が生じるからや。

その購読者がアパートの大家か管理人というのであれば分からんでもないが、一入居者にすぎん者が、そこまでするやろうかと。

当たり前やが、そんなことをしても、その思いが相手に伝わることはないわな。せいぜい、それで気が晴れるくらいなことやが、そのためにそうしているのやとしたら、しょうもない人やとしか言いようがないわな。

考えていることが、おそろしく稚拙やと。もっとも、そういった行動をする者も皆無とは言えんがな。

普通、こんな場合は販売店に「お宅の配達員は、こんなことをしていますので注意して欲しい」と直接申し入れるか、そのアパートの大家か管理人にそのことを伝えて販売店に文句を言って貰うということを考える程度やないかと思う。

それよりも、あんたの『今年の1月から他紙が入る契約をしていました。こちらを一方的に解約してそうするつもりだったみたいです』ということの方が理由として的を射ているのやないかと考える。

単に嫌がらせをすることで、販売店の方から自主的に契約解除して配達を止めるように仕向けることが目的やったと。僅かの間でも重複して新聞代を払うのが勿体ないとでも考えたのやろうな。

本人は、その新聞販売店の配達員がアパートの廊下を土足で歩き回って配達していたとした方が、理由として言いやすく正当性があると考えた可能性がある。説得力もあると。

しかし、作り話には破綻した部分が多く表れる。

まず、現場の目撃例がないということがある。下を土足で歩き回っていたという事実が本当にあれば、そのアパートには他にも住人がいるはずやから、その人たちの誰かが目撃している可能性があるのが普通や。

一般的に、そういう事実があれば、そのアパート内では周知の事実になっているはずやさかいな。

そうであれば、あんたとの口論なった時、他のアパートの住人に証人がいるという程度のことは言うやろうと思う。あんたの話からは、それがない。

それどころか苦し紛れに外しか確認できん『窓から見た』と、何の証拠にもならんことを言うとる。しかも、それが証拠になると考えとるところが怖い。

その客が『だから窓からあんたが去っていくのを見たんやから』と言うた時、「その時間はいつでした?」と言えば、おそらくまともには答えられんかったやろうと思う。

その答えた時間で、その客の言うことが違うと分かるはずや。少なくとも、あんたにはな。

ウソをつく人間は、その場、その場で適当に取り繕うとする意識が働く。当然やが、事実であれば、それを示す証拠も多く、指摘する側に破綻したところはないもんやが、この客にはそれがあるということや。

それは単なる勘違いではないということを示している。意図的にウソをつく人間には、それなりの狙いが必ずある。

最も可能性が高いのは新聞代を重複して払っているのが面白くないということやと思うが、過去に何かで、あんたに対して腹を立てているということも考えられる。

今回のことを、あんたのせいにすれば、その時の鬱憤が晴れるとでも思うたのかも知れん。。

それとも、もともとその客は誰かに言いがかりをつけることで楽しんでいるだけというのもある。

そう考えれば『そんな大きな声だしても私はうろたえませんから』と言うてる意味もわかる。

その客は、自分の言うことが言いがかりやと分かっているわけやから、相手も当然怒ってきつい言葉で言い返してくるやろうと承知していて、気持ちの上で準備できているはずやさかいな。

まあ、これ以上は、その客の言い分を聞いてないから何とも言えんが、いずれにせよ、そんな言いがかりをつけるような人間と関わり合いなど持たん方がええと言うとく。

関わり合えば合うほどドツボに嵌るだけで、あんたにとって得られるものは何もないと思う。

幸い『店側も契約満了後は拡禁にするとの事です』ということのようやから、その客とはそれで縁が切れて助かるくらいに考えておいた方がええのやないかな。

ワシも客は大事にすべきやとは考えるが、それはあくまでも普通の常識ある購読者についてで、わけの分からん言いがかりをつけるような人間まで客として扱う必要はないと思う。

客が店を選択できるのと同じく、店が客を選択しても一向に構わん。そもそも商売とはお互いの合意によるもので、一方だけが我慢を強いられるべきものやないと考えるしな。

信頼が壊れたら、付き合いは終わる。商売人と客との関係はそれでええと思う。

結論として、その客に謝る気持ちはなさそうやから、あんたもそれ以上、深追いはせん方がええと言うとく。

その客は、あんたや集金人だけにではなく、あらゆる場面で同じようなことを繰り返している可能性が高いと考える。

世の中には、あんたのような常識人ばかりとは限らんさかい、そんなことを続けていれば、いつかえらい目に遭うやろうと思う。ある意味、それが分からん可哀想な人やと言えなくもない。

そんな人間に対して剥きになって怒っても始まらんと思うがな。

まあ、めったにない事故に遭うてしもうたというくらいに考えたらええのやないかな。それに、あんたの思いをここにぶちまけたことで、いくらか気持ちも収まったと思うしな。


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