新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1273 強制的な新聞の購読は無効のはずですが


投稿者 Iさん  投稿日時 2014. 3.29 PM 9:04


ある団体に入ると新聞の購読が義務と知りました。

強制的なものは無効のはずですが。

払ってない二ヶ月分を帳消しにできますか?


回答者 ゲン


『払ってない二ヶ月分を帳消しにできますか?』ということやが、結論から先に言えば、「そんなことはできない」としか答えようがない。

『ある団体に入ると新聞の購読が義務と知りました』というのは、雰囲気的に、その団体の中に入ると新聞の購読が義務、あるいは強制されていると感じているだけなのやないかな。

実際に新聞の購読を義務化して強制するような団体というのはないと思う。少なくともワシは知らん。あれば是非、その団体について教えて欲しい。

あんたの言われる、「ある団体」というのが何を指しているのかは分からんが、その団体や組織に所属、あるいは企業で勤めることになると有形無形の圧力がかかり、関係する新聞の購読をせなあかんものと考え、結果として購読を承諾するケースがあるというのはよく聞く話やがな。

新聞社やその関連企業、新聞販売店、新聞拡張団などに勤めれば扱っている新聞の購読をするようにと勧められることがある。他のみんなが、そうしているからと。

業界紙、機関紙などもその組織、企業に勤めれば同じように購読せざるを得ない雰囲気になるという。

特定の宗教団体が発行、または協賛している新聞も義務であるかのように購読を迫る者がおるのも知っている。

普通は、その組織、企業に属するのなら、関連する新聞の購読は仕方ないと考え、異を唱える人は少ない。大半は、当然のようにその新聞を購読している。

しかし、それらの新聞の購読については表向き、「義務でもなければ強制もしていない」と言うのが、それぞれの団体や組織、企業の建前のはずや。

せやから、『強制的なものは無効のはずですが』と言っても、その組織、企業は「強制などしていない」と答えるやろうと思う。

義務であるとか、強制しているといった具体的な証拠、例えばその事を記載した書類、あるいは、その事を広言したという言質でもあるのなら別やが、なければ『強制的なものは無効』とは言えない。強制したという事実が証明できんのやさかいな。

まあ、一般的にはその新聞の購読を断ると、その団体や組織に所属する、あるいは勤めることができないと考え、嫌々ながらでも承諾する人が大半やと思う。

それを義務、あるいは強制されていると考えておられるのと違うかな。

百歩譲って、義務で購読を強制されていたとしても、その契約を承諾し、実際に新聞を受け取っていたのなら、法律的にはその支払いから逃れることはできんとされている。

その新聞代金を支払うのが嫌なら最初の段階で購読を断れば良かっただけの話やさかいな。例え、断り切れない雰囲気やったとしても、やはり承諾して受け取ってしまったという事実は大きい。

何でもそうやが、嫌なものは嫌と、最初の段階で断らなあかんということや。それをせずに、商品を受け取った後になって強制されたので払うつもりがないでは世の中通用せん。

例えて言えば、好きでもない料理を強制的に食わされたと感じたから、その代金を払わないというのに似ている。

そんなバカな話はないわな。そんなことを言えば食い逃げになるだけや。何の正当性もない。

どんな思いと状況で食ったとしても食ってしまった料理の代金を請求されたら支払わなあかんというのは、誰もが知っている常識や。

あんたには、ちょっときつい物言いになったかも知れんが、承諾して受け取った新聞の代金は支払わなあかんということや。それこそが法律上の義務になる。

唯一、『払ってない二ヶ月分を帳消し』にできるのは、その新聞の購読契約、および承諾をしておらず、勝手に新聞を投函されたケースくらいやと思う。

勝手に送り付けられた商品に対する支払い義務はないさかいな。裏を返せば、それ以外は支払う義務があるということになる。

あんたにとっては面白くない回答やったかも知れんが、ワシとすれば、こう答えるしかないということや。分かって欲しい。


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