新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1290 入寮を強制され、悩んでいます


投稿者 Wさん  投稿日時 2014. 8. 5 AM 4:38


はじめまして、地元新聞のK新聞販売店に勤めて1ヶ月の新人です。ゲンさんの記事を読んで励みにしてます。

今、私は真剣に悩んでいます。稼げると聞いて入ったのに、新規の営業ばかりで全然、留め押しとか、先留めとかさせてもらえない事、先輩はそれで稼いでいるのに私にはさせて貰えない事と、アパートに住んでいて通っているのですが、住居には困っていないのに入寮を強制され、嫌とは言わせない空気で悩んでいます。

普通なら、店的にもアパートを借りて社員を住ませるのは人件費が掛かるのでで負担なはずだからこんな強制はしないはず。疲れて帰って引っ越し作業が苦痛で仕方がありません。

すぐ寝たいし、疲れて何もしたくない。何で引っ越しが必要なんでしょうか?

その事が苦痛で仕方なくて辞めたくなっています。

あと、職場には監視カメラがついていて、始終、社員を監視しています。盗聴機も仕掛けてる感じもします。

経営者の方は人間不信でうたぐり深いと先輩から聞きましたがこの調子だと寮にも小型カメラが仕掛けられてそうだし、アパートを借りて寮にしているのに、合鍵を持っておくそうでなんか嫌になっています。

ゲンさんは他の方のアドバイスに新聞販売店は基本的に外仕事だからとヒントを与えていましたが、それをしたくてもなんか経営者の監視があってやりにくいです。

こんなに監視されての生活は奴隷みたく感じて嫌になってます。どうしたらいいでしょうか?


回答者 ゲン


現在、巷では外食産業を中心としたブラック企業の実態が明らかになって、大きな社会問題になりつつあるが、新聞販売店業界もそれらに負けず劣らずのブラック店舗が昔から存在していた。

もっとも、新聞やテレビなどのマスメディアで報じられることが殆どないから、そうとは知らない一般の人は多いがな。

最近、かなり改善されてきているという話は聞くが、それでも低賃金で長時間拘束され、休みがない、有給休暇が貰えないという新聞販売店が未だにあると聞く。

あんたの話からは『低賃金で長時間拘束』、『休みがない、有給休暇が貰えない』といったことについては分からんが、『職場には監視カメラがついていて、始終、社員を監視しています』というだけでもブラック企業の要素は十分やと思う。

ブラック企業の大半の経営者が『人間不信でうたぐり深い』と相場が決まっているしな。

『稼げると聞いて入ったのに、新規の営業ばかりで全然、留め押しとか、先留めとかさせてもらえない事、先輩はそれで稼いでいるのに私にはさせて貰えない事』というのは、普通は逆なんやがな。

後輩に留め押しや先留めをさせ、先輩が新規の営業をするといった新聞販売店が普通や。

そして、あんたは『新聞販売店に勤めて1ヶ月の新人』ということやから、営業そのものをまだやらせない店舗の方が多い。営業は配達や集金の仕事が慣れてきてからするものやさかいな。

もっとも、あんたが他店での経験が豊富ということなら、いきなり営業を任せることもあるがな。

『稼げると聞いて入った』のが、営業しないと稼げないというのであれば、その販売店がブラック企業に近いということを意味していると思う。

普通、営業は強制、および義務的にやらされていると感じている人が多く、それで稼いでいると実感している人はあまりいない。拡張員と違って、専業の拡張料は極端に安いさかいな。

『アパートに住んでいて通っているのですが、住居には困っていないのに入寮を強制され、嫌とは言わせない空気で悩んでいます』というのは、あまり知らんな。

『普通なら、店的にもアパートを借りて社員を住ませるのは人件費が掛かるのでで負担なはずだからこんな強制はしないはず』と、あんたが言われるようなことが普通や。入寮を強制するようなことは殆どない。

ただ、中には従業員から実費以上の多額の家賃と光熱費を取る経営者もおるようやがな。アパートを借りる初期費用も従業員の借金という形にするケースも多いさかい、最終的な負担を経営者がすることはない。

従業員のために寮としてアパートを借りているというのは名ばかりで、実態は物件を持たない大家のようなものやと考えれば納得できるはずや。

つまり、従業員の存在自体が金を生むと考えとるわけやな。

そうであれば、『入寮を強制され、嫌とは言わせない空気』や『何で引っ越しが必要なんでしょうか?』という答えも自ずと分かるやろうと思う。

また、寮に入れることで縛り付けるという狙いもある。寮に入れてしまえば、そう簡単に辞めないだろうという考えやな。

『その事が苦痛で仕方なくて辞めたくなっています』ということなら、辞められたらええ。反対はせん。そして、その決断をされるのなら、早い方がええと言うておく。

『職場には監視カメラがついていて、始終、社員を監視しています』というのは論外やし、『盗聴機も仕掛けてる感じもします』、『この調子だと寮にも小型カメラが仕掛けられてそうだし』と疑ったまま仕事をしていてもストレスが溜まるだけでロクなことがないしな。

この業界は、現在、慢性的な人手不足やさかい、他の新聞販売店に勤められるつもりなら、あんたの住まわれている地域次第という側面はあるが、探せば他にええ店がいくらでもあるはずや。

その時には最初の面談の段階で、あんたが納得できる条件、環境を確かめてから勤められるようにすることや。

その販売店は、あんたの話を聞く限り、かなり異常な部類に入るから、滅多に同じような販売店はないやろうと思う。絶対の保証はできんがな。

『こんなに監視されての生活は奴隷みたく感じて嫌になってます。どうしたらいいでしょうか?』というのは、あんた自身、もう答は出ているものと思うが、あんたの好きにされたらええ。

ワシのアドバイスとしては、先にも言うたように、その販売店で働き続けても、おそらく後悔することになる確率が高いと考えるさかい、辞められる状態であれば辞められた方がええということになる。

但し、何度も言うが、どうするかの最終判断は、あんたがするしかないがな。


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