新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1299 新聞のショシって何のことですか?


投稿者 Tさん  投稿日時 2014.10. 5 PM 6:18 


新聞のショシって何のことですか?


回答者 ゲン


『新聞のショシって何のことですか?』という短い質問に対してハカセが、


『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』のサイト管理者、白塚博士(ハカセ)と申します。

メールを寄せて頂き、まことにありがとうございます。

> 新聞のショシって何のことですか?

ということですが、この「ショシ」というのは、どのような字を書くのでしょうか。

新聞や書物に関しては、書誌、諸紙、書肆、初紙などいろいろあります。

また、失礼に当たるかも知れませんが、文字の誤読、誤認というのも考えられます。

ですので、その正確な文字を教えて頂けないでしょうか。

また、できれば、なぜそれが知りたいのかといった理由を簡単で結構ですから教えて頂ければと思います。

それにより答えも大きく違ってくると考えますので。

それでは、お待ちしていますので、よろしくお願い致します。


と問い合わせたところ、すぐにあんたから、


どうゆう字を書くのかがわからないから質問したんですよ。

自分は新聞屋に勤めだしたのですが、社員の人たちがY新聞がどうたら ……ショシがどうたらなど話してます。

このショシとは何新聞のことなのかが知りたいわけです。

その場で聞けば一発なんでしょうが、恥ずかしくてとても質問できませんので教えて下さい。


と返ってきたので、そのつもりで回答するしかなさそうや。

ただ、ハカセが言うてるように、一口に「ショシ」と言うてもいろいろ当て嵌まる言葉があるさかい、その確かな字が分からないと正確な回答ができるかどうかは分からんと言うとく。

何でもそうやが、人に質問する場合は、せめてどういった字を書くのかといった基本的な情報くらいは把握しといて欲しいと思う。

それが分からず『どうゆう字を書くのかがわからないから質問したんですよ』と言われても困る。どんなに賢い優秀な人間であっても、どんなに凄い万能な辞書であっても肝心の字が分からんと答えを見つけようがないさかいな。

よくて、その候補の中から、求める答に近いものを探せるくらいや。

しかも、あんたの場合は、耳で聞いただけのことのようやさかい、その「ショシ」自体の言葉を、他の言葉と聞き間違えておられるとも考えられるしな。

その会話の内容を知らんワシらには「ショシ」自体の言葉が正しいのかどうかの判断すらできんさかい、よけい難しい。

また、「ショシ」という言葉が合っていたとしても、その地方特有、またはその販売店特有の言い回し、隠語というのもあるから、そうなると、いくら全国の新聞販売店業界に精通しているワシらでもお手上げや。間違って回答することになるかも知れん。

ワシらは、ええ加減な回答はしたくないという気持ちで、このQ&Aに対して10年以上も取り組んでいる。ハカセが、あんたに尋ねたのも、その思いがあってのことや。

ええ加減な回答をせんためにも、正確な情報を知りたいと。もっとも、与えられた情報の範囲で良ければ、それなりの回答にしかならんと断った上で、そうさせて貰うこともある。

今回の場合も、そうなる可能性が高いと考えて欲しい。

こういう場合は、正確な会話の内容がはっきりすれば、より分かりやすいのやが、あんたから、それを知るのは、これ以上は無理なようやから、ここではあんたから聞く限りの内容で答えさせて頂く。

まず『このショシとは何新聞のことなのかが知りたいわけです』というのは、特定の新聞を指した言葉ではないと思う。そんな名前の新聞は、この業界にはないさかいな。

この場合は「諸紙」という字が一番合いそうや。「諸紙」とは、そちらで扱っている新聞本紙以外の他紙新聞全体の意味と、そちらの販売店で扱っている「業界紙」、「専門紙」の意味の両方がある。

『そちらで扱っている新聞本紙以外の他紙新聞全体の意味』であれば『Y新聞がどうたら』というのは、Y新聞自体が「諸紙」の一つということになる。

次に考えられるのは、「書誌」やな。「書誌」とは、その新聞社に関連した出版物のことや。

新聞販売店は単に新聞だけを配達しているだけではないことは、すでに知っておられると思う。

購読者の中には、本紙と呼ばれる新聞以外に、その新聞社が発行する週刊誌や雑誌、書籍を一緒に配達するケースがある。それらをまとめて「書誌」と呼ぶことがある。

「書肆」というのは本屋のことで、販売店の従業員同士の会話には、そぐわんから、これは違うと思う。

「初紙」は、初めての客に届ける初日の新聞の意味やが、この言葉は使う地域と使わん地域があるさかい、その意味で言うてるのか、どうかは何とも言えん。

それ以外にも、その字が分かれば答えられることがあるかも知れんが、今のところは、こんなところやな。

最後に苦言になるが一言。

『その場で聞けば一発なんでしょうが、恥ずかしくてとても質問できません』という考えは改められた方がええと思うよ。

ワシやハカセは60歳をとっくに過ぎた、ええおっさんというより爺さんに近いが、未だに二人とも知識欲は旺盛や。常に人生は勉強やと考え続けているさかいな。

分からないことがあって、それ知っている人が、例え幼稚園児や小学生であったとしてもワシらは頭を下げてでも教えを乞うことを厭わないつもりや。実際、それに近いことも数多くやってきたしな。

なぜなら、それで知識を一つ得られることができるわけやさかい生涯の得、財産になると考えるからや。死ぬまでに一つでも多くのことを知りたい。ワシらは、そう考えて生きてきたし、これからもそうするつもりや。

人に分からないことを尋ねるのは、けっして恥じでも何でもない。本当の恥じとは知りもしないのに知ったかぶりをして、人に話すことやと思う。

まして、あんたは『新聞屋に勤めだした』初心者なわけやから、分からんことがあれば、どんどん訊けばええ。あんたが思っておられるより、相手はそのことに対して蔑むこともなければ、変に考えることもないはずや。

却って、この仕事に対して前向きに考えているなと評価されるケースの方が多いくらいやと思う。

初心者が業界のことを知らんのは当たり前やさかいな。これが数ヶ月、1年も経って知らんというのでは話にならんかも知れんがな。

仕事の知識は普段の会話から会得することが多いさかい、もっと積極的に従業員同士の会話に参加されることやと言うとく。

その癖をつけることで、あんたのこれからの人生が豊かになっていくものと考えるさかいな。


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