新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1319 販売店の社員とのトラブルについて
投稿者 匿名希望さん 投稿日時 2015. 2.10 AM 9:41
初めまして、こんにちは。相談に乗って頂きたいことがあるので、メールします。
私は、現在配達(朝・夕刊のみ)のアルバイトをしているのですが先日、社員の人間と喧嘩になってしまいました。(他のアルバイトの方が間に入ってくれたので殴り合いにはなりませんでしたが)
原因は、折り込みチラシの扱いという些細なことなのです。
順を追って書きますと、私は2012年10月から今の販売店でアルバイトを始めました。
当時は本紙・諸紙を含め約350部程を配達していましたが、2013年7月頃に他の区域を担当していたアルバイトの方が辞めることになった為、その方が担当していた区域も私が配ることになってしまいました。
その当時は区域編成があったばかりで、新たに加わった地域の順路を覚えている最中でしたし、その状態で他の区域をくっつけると言われ、順路をとりましたがあまりの数にその場で「無理です」と言ったのですが、聞き入れてもらえず翌日から配ることになりました。※
※この段階で他の区域は本紙・諸紙を含め約350部程で私の担当は本紙・諸紙を含め約500部でした。(部数が増やす際に言われたことは、他の区域と比べて配達部数が少ない・配達が速いからといわれました。実際、販売店から近い区域で、配達が終わるのも1番速かったのですが)
部数を増やす際、所長と店長に「大変な時は手伝うから」と言ってもらえましたが、一番大変なのは朝刊なのに何も手伝ってもらっていません。(部数の増えた2013年7月から現在まで)
他の区域よりかなり多い部数なのに他の区域と同程度の時間に配達を終わらせるようにとずっと急かされ続けました。(他の区域は大体4:40〜5:10頃(約2時間程度)私は増やされたばかりだったので6:00近くまでかかってました)
ちょうどその頃辺りから折り込みチラシの扱いが明らかに雑になってました。(チラシが折り込みの機械から出てきてそのままの状態)
朝刊を配り終えるのが遅くなり疲れているのにチラシを整える為に夕刊の配達が始まる1時間ほど前に出社しチラシを整えてから夕刊を配るという状態が今も続いています。
そのような状態で私が休みの時は、代配の方(喧嘩になった社員の方です)が配るのですが、その時も、「チラシは整えておけ」だそうです。
面接の際に折り込み作業は無しと説明を受けてますし「無理です」と言ったにもかかわらず聞き入れてもらえなかった・手伝うと言っていたのに手伝わないといったことが少しずつストレスとして溜まっていき些細なことから口論となり、喧嘩になってしまいました。
2014年8月あたりから他の区域の部数が増えたため(他の販売所がつぶれその区域を吸収)配達部数の差はなくなっています。(他の区域の方は手伝ってもらっている)
部数を増やされたことへの不満から私も普段からあからさまに不機嫌な態度になっていた為、周りの方に不快な思いをさせていたことは申し訳なく思っていますが、こちらとしては小さなことが溜まりたまってこのようなことになってしまったので、辞めようと思っているのですがどうしたらよいでしょうか?
回答者 ゲン
『辞めようと思っているのですがどうしたらよいでしょうか?』という思いが、どの程度かにもよるが、辞める辞めないは、あんたの気持ち次第やから、辞めたいのならいつでも辞めることができる。労働基準法で「退職の自由」が保証されとるさかいな。
それについて誰からも、とやかく言われる筋合いも謂われもない。もちろん、ワシも、そんなことは言わんと考え直して仕事をした方がええてなことは言わん。
ワシらは、相談者の意思を第一に考え尊重するさかいな。
上司による仕事上の指図には従う義務があるため逆らうのは難しいが、仕事を続けるかどうかの選択権は働く者にある。一般的に労働者の立場は弱いが、唯一、経営者側に文句を言わせられないのが『辞めさせて貰う』の一言や。
その販売店が無理に引き止めたり、「退職は認めない」などと言ってきても、法的には明日から辞めても一向に差し支えない。
一般的には、事前に辞める日を通告するのが礼儀とされとるが、経営者側と喧嘩したり、揉めたりした場合は、そうしたくてもできんというケースが往々にしてある。そんな時も、その場で辞めるのは自由や。
ただ、あんたの不満が解消されるのなら、このまま仕事を続けるという選択肢もある。念のため、その場合の方法を言うとく。
まず、その新聞販売店の経営者と、ちゃんとした話し合いの場を持つことや。
「このままでは辞めるしかありません。ただし、私の望むようにして頂けるのなら考え直しても良いですが」と多少強気に言うてみる。
あんたは辞めてもええと腹を括(くく)っておられるのやから、そのくらいはできると思う。
その経営者が、あんたに残って欲しいと考えるのなら、「分かった話を聞こう」となるやろうし、揉めた社員側の片を持つようなら「そうか、それなら辞めて貰うて結構や」と言うかも知れん。
前者の場合なら、交渉の余地はあるが、後者のケースやと、あんたを必要としていないということやから、どんな話をしても無駄やと思う。その場合は、あんたの考えておられるように辞めるしかないやろうな。
ここからは、前者の交渉の余地がある場合の話をする。
『朝刊を配り終えるのが遅くなり疲れているのにチラシを整える為に夕刊の配達が始まる1時間ほど前に出社しチラシを整えてから夕刊を配るという状態が今も続いています』ということやが、それについての手当て、報酬を別途貰うておられるのかな。
もし、その報酬を貰うておられないのなら、それを請求することや。
当たり前やが、『チラシを整える為』に1時間仕事せなあかんのやったら立派な作業として分類されるさかい、その分の賃金を要求できる権利がある。
その経営者も、その程度のことは分かっているはずや。せやからこそ、面接時に『折り込み作業は無し』と説明していたのやろうしな。
ただ、その後、あんたから特に、そのことについて苦情や不満を言って来ないため、それで納得したと思い込んでいたのやないかな。
すべての販売店が、そうやとは言わんが、アルバイトの配達員が専業と同じくらいの時間に出勤して余分な仕事をしている場合は、その分の報酬を支払っているケースの方が多いのは確かや。
本来、『チラシを整える』のは専業、つまり基本給が保証された社員の仕事で、アルバイトの配達員にそれを無償でやらせている販売店はワシの知る限りはない。普通、配達員は出勤してすぐに配達できる状態になっているもんやさかいな。
「分かった。その分の出勤手当てを払おう」と経営者が言えば、その額次第で考えられたらええ。または、「分かった、今後は『チラシを整える』必要はない」と言う場合も再考の余地があると思う。
『そのような状態で私が休みの時は、代配の方(喧嘩になった社員の方です)が配るのですがその時も、「チラシは整えておけ」だそうです』というのは無茶苦茶な話やな。
それやと、その休みの日も出勤しろと言うてるのと同じことになるさかいな。そんなアホな話はない。あんたが怒るのも無理はないと思う。
ただ、その揉めた社員とやらの弁護をするわけやないが、あんたは配達員として長く勤めておられ他の人がしていない大部数の配達もこなしているということもあり、その社員のあんたへの評価は単なるアルバイト配達員ではなかった可能性が考えられる。
おそらく力量的には、社員と同等かそれ以上として見ていたのやないかな。せやからこそ、そんな無理なことを言うてたのやないかという気がする。
それと、大部数の配達をこなしているということは、収入もそれなりに多いはずやから、それに対する「やっかみ」があったとも考えられる。
いずれにしても、その状態を「なあなあ」で済ましてしまうと、また同じ事が起きる可能性が高い。
これについては、その経営者にきちんと話して、どう思うのかと問い質してみられたらどうかな。その返答次第で、どうするかを決められたらええ。
『部数を増やす際、所長と店長に「大変な時は手伝うから」と言ってもらえましたが、一番大変なのは朝刊なのに何も手伝ってもらっていません』ということで、『他の区域の方は手伝ってもらっている』のなら、それについて不満に思っていた、あるいは思っていると正直な気持ちを伝えられたらええと思う。
その上で、『他の区域の方は手伝ってもらっている』のと同じように手伝って貰えるようにして欲しいと言うか、手伝って貰えないのなら、その分の割り増し料金を要求するか、いずれかあんたの望むようにされたらええ。
あんたの『こちらとしては小さなことが溜まりたまってこのようなことになってしまった』と言われている言葉からは、まだ多少なりとも仕事に対する未練を持っておられるのやないかと思う。
そうであるなら、その仕事を続けるためにも、現在の不満を取り除くしか他に方法はない。そのまま我慢して続けていても、いつかは同じように爆発するのは目に見えとるさかいな。
その交渉ができるのは、辞めても良いと腹を括っている今しかない。
現在、殆どの新聞販売店では配達員のなり手が少なく、人手を確保するのに苦慮している状態や。そのため昔に比べると、配達員一人当たりにかかる負担がかなり増えている。
残念やけど、あんたの置かれた状況は全国的な傾向になっている。しかし、だからといって何も辛抱したり我慢したりする必要はない。
過酷な勤務状況であるのなら、その分、報酬額をアップして貰うことで折り合えばええ。金次第と言えば語弊があるかも知れんが、そうすれば多少なりとも不満を解消することができるのやないかと思う。
人より多くの報酬を貰っていれば少々の辛抱と我慢はできるもんや。たいていの不満は、これだけやっているのにもかかわらず、他の者と大差ない報酬しか貰っていないと考える気持ちの中にあるさかいな。
その不満を解消するためには、その販売店の経営者とよく話し合うことや。そして、今回はその話し合いで決まった約束については文書などにして貰うた方がええ。
特に『大変な時は手伝うから』という漠然とした約束事は、どの程度のところまでが手伝いで、そうでないかというのが曖昧になるからな。曖昧な約束事は履行されないと考えといた方がええと、ワシは思う。
ワシは、その販売店の経営者を知らんさかい気軽に言うとるが、あんたが話しても分かって貰えないと考えるような人なら、話すだけ無駄やしな。反対に、話して分かりそうな人なら、それに賭けてみられるのも手や。
どうするかの最終判断は、あんたが下すしかない。いずれの方法を採られたとしてもワシは間違いとは思わん。支持する。ただし、あんたが、そのことで後悔せんかったらやけどな。
最後に一言、その交渉をされるのなら、あんたの怒りが収まってからにした方がええと言うとく。
人は怒っている時に相手と話をすると、その本人が考える以上に不愉快な思い、印象を与えてしまうさかいな。
どんな交渉事でも怒りに任せてしていたんでは望むような効果は得られないと知って欲しい。
以上がワシからのアドバイスということになる。良う考えて決められたらええ。
白塚博士の有料メルマガ長編小説選集
月額 210円 登録当月無料 毎週土曜日発行 初回発行日 2012.12. 1
ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
2011.4.28 販売開始 販売価格350円
書籍販売コーナー 『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』好評販売中