新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1330 クーリングオフのときのもらった商品券などの返却は拡張員の人が取りに来るのでしょうか?


投稿者 匿名希望さん  投稿日時 2015. 3.27 PM 0:12


ご返答ありがとうございます。

回答を読んでみて、クーリングオフしてみようかなと思いました。

クーリングオフのときのもらった商品券などの返却は拡張員の人が取りに来るのでしょうか?

もし同じ人が来ると怖いです。小心者ですいません。


回答者 ゲン


『クーリングオフのときのもらった商品券などの返却は拡張員の人が取りに来るのでしょうか?』ということやが、一般的には、その販売店の従業員が受け取りに来るさかい、その拡張員が再訪してくる可能性は低い。

しかし、同じ拡張員が絶対に来ないという保証はできない。状況として少ないやろうと言える程度や。

あんたが3月30日にクーリング・オフの手続きをJP(日本郵便)でしたとして、それが相手方の販売店に届くのは翌日ないし、2日後あたりやと思う。

一般的な新聞拡張員は、月に数店舗から数十店舗もの新聞販売店に出入りしとるのが普通やから、確率的に1週間 に2度同じ販売店に入店して営業することは殆どない。

ただ、これも絶対にないとは断言できん。新聞社や地域、各新聞拡張団、各新聞販売店毎の事情で違うてくるさかいな。

『もし同じ人が来ると怖いです』というのが、その拡張員に脅されるとか、再度勧誘されるかも知れんと考えてのことなら、そんな心配はせんでもええやろうと思う。

万が一、そんなことがあれば、その拡張員にとっても、その販売店にとっても大変なことになる。

ヘタに、クーリング・オフをした後に、あんたに対して威嚇したり脅したりすれば警察に逮捕されかねんさかいな。

『特定商取引に関する法律』の第6条第3項に、


販売業者又は役務提供事業者は、訪問販売に係る売買契約若しくは役務提供契約を締結させ、又は訪問販売に係る売買契約若しくは役務提供契約の申込みの撤回若しくは解除を妨げるため、人を威迫して困惑させてはならない。


とある。

簡単に言うと、契約した客がクーリング・オフを申し出ているのに、それを防ぐため脅したり威圧して困らせるような行為は禁止されているということや。

これに違反すると、2年以下の懲役・300万以下の罰金という厳しい罰則規定がある。

実際、この罪が適用され逮捕された新聞販売店従業員もおる。その事件は、テレビでも放映され、その販売店従業員の名前まで全国に晒された。業界でも有名な事件や。

それから以降、表立って、そんな真似をする新聞販売店の人間や拡張員は極端に少なくなったと聞く。

特に新聞販売店にとっては、命取りにもなりかねんことやさかい、そんな危険のある拡張員に再訪させるケースは、まずないやろうと思う。

実は、クーリング・オフをする利点には問答無用で確実に契約が解除できるのと、直後の勧誘が禁止されとるということがあるわけや。

ただ、あんたの心配が単に、その拡張員の顔を見るのが嫌だからとか無言の圧力があるのではないかということなら、気持ちは分からんではないが、それは辛抱して貰うしかない。

「契約に来られた拡張員さんは来させないでください」と、その販売店に要望することは可能やが強要することはできん。その販売店次第や。

ワシからのアドバイスということなら、そんな要望はせん方がええやろうと思う。相手によれば恨みを買うことがゼロではないしな。

「契約に来られた拡張員さんは来させないでください」と、その販売店に言えば、当然やが、その拡張員が何かした、問題があったからやと考える。

その販売店は、それをその拡張員に告げて文句を言う可能性が高い。

言われた拡張員は「そんなことないはずや」と反論するやろうし、「それなら、俺が話をつけてくる」てなことを言い出して、あんたの所へ行こうとするかも知れん。

あんたの話を聞く限り、その拡張員は『4月から6月の3ヶ月間の契約をすれば今年1年間は勧誘などは来ないようにする』と、ええ加減な話をでっち上げて契約を取ったこと以外は、これといって強引なやり方で、あんたに契約を迫ったわけでも脅したわけでもなさそうや。

むしろ、あんたは『クーリングオフなども考えたのですが、洗剤や商品券を受け取ってしまい3ヶ月間だけならとってもいいかなとも考えています』と一時は納得しておられた。

そのことから考えると、その拡張員も客であるあんたには納得して契約をして貰っているという意識が強いはずや。そこへ、その拡張員に如何にも責任があるかのようなことを言えば気分を害するやろうと思う。

それでも普通はクーリング・オフでの契約解除やから仕方ないと大半の拡張員は考えるもんやが、中にはそれを逆恨みする者も皆無とは言えんということや。世の中には、いろんなタイプの人間がいとるさかいな。

別に脅すわけやないが、不必要な恨みはなるべくなら買わんようにした方が得策やということや。この場合なら、何も言わずにおくことが、それになる。

極少ない確率で、その拡張員がサービス品を受け取りに来ることがあるかも知れんが、例えそうなったとしても黙ってそれを返すか、どうしても何か言い訳をするのなら「気が変わりましたので」と言えば、それで済む。

クーリング・オフというのは、そういうもんやさかいな。理由は、その一言でええ。

あんたにとってクーリング・オフでの契約解除は初めてのことかも知れんが、新聞販売店や拡張員にとっては日常茶飯事やから、「ああ、またか」ということで誰も気に留めることなく終わるもんや。

それをわざわざ揉め事のタネを撒くようなことは言わん方が無難やということや。

もっとも、どうされるかは、あんた次第やけどな。アドバイスは、あくまでも参考にするもので、最終的にどうされるかは、ご自身で決めて頂くしかないさかいな。


白塚博士の有料メルマガ長編小説選集
月額 216円 登録当月無料 毎週土曜日発行 初回発行日 2012.12. 1

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート 
2011.4.28 販売開始 販売価格350円
 

書籍販売コーナー 『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでも選集』好評販売中


ご感想・ご意見・質問・相談・知りたい事等はこちら から


Q&A 目次へ                                 ホーム