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NO.1376 げんさんSOSです


投稿者 1972さん  投稿日時 2016. 4.19 PM 9:17


げんさん、はかせ大変ごぶさたしております。

さて、私がげんさんにメールをするときは決まって人生に迷い、行き詰まったときなんですが、今回メールをしましたのは現在ニュースになっている熊本地震の件なんです。そうです私は熊本県出身なんです。

現在、私の家族は被災しまして、車中生活を余儀なくされています。

最初にげんさんにメールでご相談したとき、私はニートで両親に寄生して社労士の勉強をしていましたが、こんな甘い生活は砂上の楼閣であり、いつ崩壊するかわからないと申しておりましたが、くしくもそれが現実のものとならんとしています。

まさか天災によるものとは思いませんでしたが・・・・・ ただ不幸中の幸いでなんとかこの揺れにもかかわらず自宅はまだ倒壊を免れており、地震がおさまればまだ元通りの生活に戻る可能性も多少なりと残っています。

思えば平成23年6月にげんさんにご相談したとき、今の契約社員の職につくために福岡で就職するか散々迷ったのですが、結果的にはげんさんのアドバイス通り思い切って福岡で一人暮らしをしながら働いて正解でした。

おかげで今は普段通りに生活できてます。貯金もそこそこできました。

もしあの時決断できずに働いていなければ私は今頃たぶん貯金もなく、そして今頃は家族といっしょに車上生活していたでしょう。

何より痛いのが現在は家に住めないため、叔父や姪と一緒に行動しなければならないということです。

もし家に住めなくなれば私も帰るべき家がなくなる。そしてコミュ障の私にとって一番の苦痛は叔父や姪と顔をあわせなくてはならないことです。

家が復旧するにしてもまだかなりの時間がかかりそうです。まぁ今後のことは連休に帰省して話し合うつもりではいますが。

さて今後の私についてはいやでも自立せざるをえないでしょう。今までは食事については母が料理したものを冷凍して送ってもらっていましたが、そんな甘えも通用しなくなりました・・・・

今回の地震でいきなり自立を迫られてしましました。まだ今のいやでしかたがない契約社員の仕事を続けていますが、もういっそう辞めづらくなったような気がして、正直へこんでいます。

げんさん、私の今後とるべき道としては、

?仕事を辞めて実家に帰って家族と厳しい生活をする

?今の契約社員の仕事をいやいや継続する(これはこれで先はないと思いますが)

どんなもんでしょう?

今まで人生の岐路に立たされた時にげんさんのご意見に救われてきましたので、勝手ながら今回もげんさんの忌憚なきご意見を拝聴したくメールをした次第でございます。

どうぞ今回もすばらしきアドバイスを宜しくお願いします。


回答者 ゲン


まず最初に熊本地震により『現在、私の家族は被災しまして、車中生活を余儀なくされています』とのこと、お見舞い申し上げる。

『コミュ障の私にとって一番の苦痛は叔父や姪と顔をあわせなくてはならないことです』と言われておられることが、もう一つ、ワシには理解できん。

『コミュ障』とは、他人とうまくコミュニケーションが取れない障害ということで、あんたとは、かれこれ8年ほどの付き合いになるが、そう言われると、そうなのかなと納得はできる。

しかし、『コミュ障』とは一般的に他人に対して抱く心因性の拒否反応で、家族や親族に対するものはあまりないと聞く。

もっとも、『叔父や姪』という人たちとは、あまり顔も会わせず疎遠になっているというのであれば、あんたの中では『他人』と認知して、そういう事態になっておられるのか。

あるいは、ワシらには言えんような事情が、その『叔父や姪』という人たちとの間にあるのかも知れんがな。

本来なら、そういうことがあると聞かされても「中には、そんな人もおられるのやな」と考えてスルーする。あまり立ち入るようなことは言わない。言いたくない。誰を好きになろうと嫌いになろうと、それはその人の自由ということでな。

ただ、今回のように未曾有の大災害で苦しんでおられる親族の方を、そういう風な見方をするのは、どうかと思う。関心せん。

百歩譲って、あんたが深刻な『コミュ障』やったとしても、大災害で苦しんでおられる親族と行動を共にすることが苦痛になるなどと言うべきやないと思う。

まあ、あんたはワシへの気安さから、つい本音が出たのかも知れんが、人として、それは間違っていると言うとく。

人は、こういう時こそ、助け合わなあかん。未曾有の大災害の前では、個人のそうした悩みなど、ちっぽけなものやと知って欲しい。

人は人のためにできることをしなければいけない。それこそが、人として生まれた者、すべての義務であり使命やと考える。

それができるか、できないかで、その人の値打ちが決まる。人の本当の本性は、そいうところに表れる。ワシは、そう思う。

確かに、ワシには『コミュ障』の苦痛とやらは分からん。ワシのような人間には縁のないものやしな。

その苦しみの分からん者が言うのも何やけど、それがどんなに苦しいものでも、目の前で苦しんでおられる人がいるのなら何をおいても助けてあげるべきや。

『コミュ障』やからとか『ニート』やからとかといった言い訳で逃げたらあかん。それは、病気でも何でもない。ただの卑怯者、愚劣な人間がすることやと思う。

今までのあんたの相談は、あんた個人の問題やったから、目の前の問題から逃げようが、立ち向かおうが、それはあんた自身で決めれば良かった。あんたがどのような選択をしようと、それなりに尊重してきたつもりや。

もっとも、あんたはワシが考えていた以上に、ベストの選択をしたと思うとるがな。実に立派やったと。

しかし、今回の『一番の苦痛は叔父や姪と顔をあわせなくてはならないことです』というのだけは賛同できん。

もし『コミュ障』とやらが病気の範疇にあるものなら、今こそ、その病気を克服できるチャンスやと捉えて欲しい。天が、あんたに課した試練やと考えて。

人助けを強要するつもりは、さらさらないが、人がそうできる環境に置かれたというのは、それなりに意味のあることやと思う。

もちろん、人にはできる事と、できない事がある。できない事を無理にするのは良うないが、できる事はするべきや。まずは、そこから始めて欲しいと思う。

『さて今後の私についてはいやでも自立せざるをえないでしょう』と、あんたが自覚されとるのなら問題はない。

人は、そう考えた時、すでにそのことは成っているもんなんや。つまり『自立せざるをえないでしょう』と考えた時点で、自立しとるということや。

『今までは食事については母が料理したものを冷凍して送ってもらっていましたが、そんな甘えも通用しなくなりました』ということやが、ええお母さんやな。

ワシやハカセは母親の愛情を知らずに育ってきとるから本当に羨ましいと思う。お母さんを大事にせなあかんで。言わんでも分かっているとは思うが。

今そのお母さんが困っておられるのやから、今度はあんたが、お母さんのために何をしてあげられるのかを考える時やないのかな。

『?仕事を辞めて実家に帰って家族と厳しい生活をする』というのも『?今の契約社員の仕事をいやいや継続する(これはこれで先はないと思いますが)』ということに関しても、基本は、あんたに何ができるかを考えることやと思う。

あんたのお母さんが、どんな人なのかは良う分からんが、あんたの話を聞く限りは、今の状態を継続する道、つまり『『?今の契約社員の仕事をいやいや継続する』ことを望まれるのやないかと思う。

ただ、未曾有の地震でお母さんたちも不安に思っておられるやろうから、当面は『実家に帰って家族と厳しい生活をする』のでも構わないと思う。

幸い、あんたの仕事は市役所勤務やから、一般の会社よりも、その点は考慮して貰えるのやないかな。それなりの休暇は認めて貰えるはずや。

それで一連の連続地震が収まるまで家族と生活を共にすることやと思う。特に、お母さんにとっては心強いく感じられると思うがな。また、強くなった、あんた自身を見せてあげることや。

親孝行は、できる時にせなあかんで。せやないと、ワシらのように一生悔いを背負って生きて行かなあかんようになるさかいな。

いずれにしても『今後のことは連休に帰省して話し合うつもりではいます』ということのようやから、ご家族とじっくり話し合って決められたらええと思う。


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