新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1389 あまりにも他紙と違う気がしてなりません


投稿者 Nさん  投稿日時 2016.10. 2 AM 2:36


いつも楽しく読ませて頂いております。

現役で団に所属している若輩者です。

昨今は新聞を読まない無読層も増え大変な時代になってきましたね。

無料や値引きは昔から当たり前の事。自分の所属しているのはS新聞なので今は家電製品が主流です。ちなみにお察し頂けると思いますが関西がメインです。

ところで、10代後半からかれこれ8年程この業界に居ますが、ゲンさんに質問があります。

MとS紙しか経験はないのですが、おそらく全国紙4紙の中で当日金制度があるのはS紙のみだと思います。

一応引き継ぎ書はあるのですが、その代わり他の紙と違い点数が極端にすくないです。

団長はプレミアや裏で販売所側と枚数まとめなどで潤う部分もあるのでしょうがS紙の団長はなにが利益になるのでしょうか。

Sに来てからというものかなり年月が経ちましたが、プレミアやまとめなどほとんど貰った記憶もありません。

特別拡張の日も相当数あるのですが何枚あげてもむしろ何もありません。

あまりにも他紙と違う気がしてなりません。

しかも特別拡張の日に限り条件が悪くなったり、終わりの時間が早まったり何もメリットがないです。

やはり団長は本社からも支給があるというのは聞きましたが裏でも相当抜いているのでしょうか。

ちなみに自分自身に借金などはありません。

気になって仕方なかったので長々と相談してしまいましたが、良ければお返事お待ちしています。


回答者 ゲン


『MとS紙しか経験はないのですが、おそらく全国紙4紙の中で当日金制度があるのはS紙のみだと思います』ということやが、そういうのは新聞社系列の団やからと言うより、それぞれの団次第で違うのやないかと思うがな。

『当日金制度』というのが、どういう内容のものかにもよるが、Y紙系列の団の場合やと、翌日の朝礼時に前日あげたカード料の半分を「定期」と称し、前貸し金として渡す制度が一般化されているし、A紙系列の団、M紙系列の団にも同様の前渡し金制度があると聞く。

最低でも、その日の活動費分(交通費、食事代など)くらいの貸し付け金があるのが普通なはずや。せやないと、その日の仕事、活動ができんケースが生じるさかいな。

また、多くの拡張員には、入店先の販売店から「即入」と呼ばれるものが渡されることがある。1ヶ月以内の契約に対して、一軒当たり5百円から千円程度の支給額で、その日のうち、たいていは帰り際に渡されるのが普通や。

それも『当日金制度』と言えば言えるが、それであれば、ほぼすべての新聞社系列の販売店でやっていることやと思う。ただ、それが拡張員個人にまで届いているかとなると何とも言えんがな。

あるいは、『当日金制度』というのが、カード料全額払いのことで、その場で精算するというのなら、確かに、そんな仕組みは他にはないかも知れん。少なくともワシは聞いたことがない。

『一応引き継ぎ書はあるのですが、その代わり他の紙と違い点数が極端にすくないです』というのは、その内容が良う分からんさかいコメントのしようがないが、だから「カード料」が他紙拡張団と比べて低いということなんやろうか。

それについても拡張団次第という側面の方が強いように思う。同じ新聞社系列の拡張団同士でも団によって「カード料」が違うというのは普通にある。

もっとも、あんたが普段から他紙拡張員と接触されていて、その話を聞くうちに、そう感じられたのであれば、あんたの地域では、そうなのかも知れんがな。

『団長はプレミアや裏で販売所側と枚数まとめなどで潤う部分もあるのでしょうがS紙の団長はなにが利益になるのでしょうか』というのは端的に言えば、団員の数やな。

S紙の団長に限らず、この業界は配下の団員を多く抱えれば抱えるほど儲かる仕組みになっている。その分ピンハネできる額が増えるさかいな。

それだけやなく、団員が多ければ新聞本社から、団員の人数やあげた契約枚数に見合う奨励金や補助金を受けとれるし、団員に寮住まいさせている場合は、物件を持っていれば、それで、持っていない場合でも物件を持たない家主として家賃や光熱費から利益を得られるようになっている。

もっとも、所属の団員が飛んだ(逃げた)場合の借金の踏み倒しやトラブルなどで損害を被るケースが結構あるさかい、丸々儲けられるとは限らんがな。

それでも一般的には団員の多い団ほど利益を上げている、上げやすいのは確かやと思う。

『Sに来てからというものかなり年月が経ちましたが、プレミアやまとめなどほとんど貰った記憶もありません』というのは、そもそも『プレミアやまとめなど』の仕組みがないのか、あっても『ほとんど貰った記憶もありません』ということなのやろうか。

前者の場合は、そういうシステムの団かも知れんし、後者の場合は、すべての『プレミアやまとめなど』を「団の利益」として吸い上げているものと考えられる。

これについても、それぞれの団毎で違うとしか言えん。団員に利益を還元して、より多くの利益を出させるように持っていく団もあれば、団員の存在そのものを利益の対象としか考えていない団もあるといった具合にな。

『特別拡張の日も相当数あるのですが何枚あげてもむしろ何もありません』というのは、ちょっとおかしいな。

ワシは昔、一時やけどS紙の拡張団に所属していたことがあるけど、特拡(特別拡張)時には、あげた契約の枚数によりカード料の単価が上がったり、コンテスト形式で、そこそこの賞金を得ることができたがな。

特拡(特別拡張)で『何枚あげてもむしろ何もありません』というのは、この業界では考えられんのと違うやろうか。少なくとも、そんな話は初めて聞いた。

そもそも特拡(特別拡張)するのは、そうしなくてはならない状況下で行われるものやさかい、団員に旨みを与えて、やる気を出さそうとするくらいのことは、どの団でも考えると思うのやけどな。当然、特拡(特別拡張)で入店する販売店も。

『やはり団長は本社からも支給があるというのは聞きましたが裏でも相当抜いているのでしょうか』というのは、あんたの話を聞く限り、そう考えるしかないわな。その団では、それが当たり前なのやと。

それについて、どう思われるかは、あんた次第や。

もっとも、「そんなことなら辞めて他の団に移ろう」と短絡的に考えて成功するとは限らんから、慎重に動くべきやと言うとく。そこより良い団もあるやろうが、もっと最悪な団もあるさかいな。

冒頭でワシが『それぞれの団次第で違うのやないかと思う』と言うたのは、そういうことや。


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