新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.153 てんぷら(架空契約)でしょうか?
投稿者 つくばさん 男性 20代 投稿日時 2005.10.1 PM 1:38
今の家に引っ越してから半年位すぎたころに購読もしてないX新聞の集金にこられ前に住んでたYさんがいまもお宅で同居して購読してるからと代金を請求されました。(一万数千円位)
私は前の人のことは知らないし引越ししてからX新聞が届いたことはないと説明して解決しましたが、これは前の住人が滞納していたか拡張員が成績を減らさないためにてんぷらカードを作ってたのでしょうか?
また引越しをすると勧誘が多くなるのは引越し業者が新聞販売店に引越し情報を流すのでしょうか?
回答者 ゲン
『これは前の住人が滞納していたか拡張員が成績を減らさないためにてんぷらカードを作ってたのでしょうか?』とのことやが、これは普通に考えれば、前の住人が新聞代を滞納していたということやろと思う。
せやけど、引っ越ししてから半年後の集金ということを考えれば、あんたの言う通り、てんぷらの可能性もある。新聞販売店が、半年も集金に来んというの普通は考えられん。
この場合、拡張員のてんぷらとは考え辛い。拡張員が、てんぷらを上げていたとしたら、その新聞は必ず届くから、その時点で揉めとるはずや。
また、前の住人が退去して、あんたが入居する前の空室時に上げてた、てんぷらやったら拡張員ということも考えられるが、それやと、そこに配達していた新聞はたまる一方やから、その時点で販売店も気付く。
『前に住んでたYさんがいまもお宅で同居して購読してるからと代金を請求されました』ということを考えると、てんぷらを上げたとしたら、そこの販売店の従業員やった可能性が高い。
それも、その地域の配達と集金を受け持っていた人間や。前の住人が、今も同居人としていとるとか、新聞を配ることなく契約したというふうに絵を描けるのは、その担当の従業員以外には考え辛いからな。
そして、おそらく、あんたの所に来た人間は、その絵を描いた前任の従業員が辞めたか、担当が代わったかして、後を任されたんやと思う。それほど揉めとらんということやから、その販売店もある程度、分かっとったことやないのかな。
いずれにしても、本当のところは、当の販売店に確かめるしかなさそうやけどな。まあ、あんたにとっては、何でやろうというくらいで大した問題でもなさそうやから、ワシの説明で納得できたら、それでええとは思うがな。
『また引越しをすると勧誘が多くなるのは引越し業者が新聞販売店に引越し情報を流すのでしょうか?』ということやけど、積極的にそうする引っ越し業者は少ないやろと思う。
どんな業者でもそうやが、メリットがなければ動かんもんやからな。そのメリットが考え辛い。
引っ越し業者が、その引っ越し客を、拡張団や販売店に教えても、確実にその新聞を取るとは限らんから、単に教えるだけでは利益に結びつくかどうかは疑問や。
ワシの知る限り、組織同士の相互協力というのは聞いたことはない。あるのなら、ワシらだけやなく、世間一般に認知されとるやろと思う。
普通、それがあるのなら、業者は客に「引っ越し先の新聞購読はどうされますか」という程度は、見積もりか、契約の段階で聞くはずや。それも、押しつけやなく、あくまでも客へのサービスを装うてな。
あんたも、そこに引っ越しする前に、引っ越し業者と接触してたと思うが、そんな話は聞いたこともないやろ。これは、賃貸斡旋業者にも同じことが言える。
ただ、個人的には考えられる。どういうことかと言うと、その引っ越し業者に接触した拡張員が、引っ越し客を紹介してくれて契約できたら、いくらかマージンを払うと個人的に引っ越し担当者と約束していた場合や。
実際に、そういう話なら聞いたことはあるけど、それは希やし少ない。別にそれは、違法でも何でもないことやから、構わんとは思うけど、そこまで仕事熱心な勧誘員は少ないと思う。それに付き合う引っ越し担当者もな。
拡張員が、引っ越し客を見つけることが一番多いのは、やはり、そのエリア内に引っ越し業者のトラックを見つけた時や。その作業中なら、誰でも引っ越しやというのは一目瞭然で分かる。
販売店の場合は、それに加えて、情報提供というのがある。これは、アルバイトの配達員が、たまたま引っ越しの現場を見たという場合なんかやな。
大抵は、そこの販売店の従業員より配達員の方が圧倒的に多い。そして、その配達員は、多くの場合、そのエリア内に居住しとるから、見つけるか、そういう情報を知ることがある。
その引っ越し客が分かれば、販売店に教えるか、その配達員自ら勧誘員として行くこともある。これは、配達員にも勧誘を義務つけとる販売店もあるからな。
情報提供には、他にもモニター客からというのがある。これは、販売店にもよるが、モニター客というのを確保しとる所がある。ワシの知る限り、そういう所では購読客100人に1人くらいの割合ということらしいがな。
このモニター客というのは、熱烈なその新聞のファンやとか、販売店がこの客はと見込んだ場合に、特別なサービスでそれを頼んだ場合にそうなることが多い。
このモニター客からの情報提供には、この引っ越し客の通知や、他紙の勧誘状況なんかの報告もある。販売店にとっては大事な有り難い客となる。当然やが、その報告毎に何かのサービス品は持参しとるということや。
このモニター客というのは、何も販売店だけとは限らん。ワシら拡張員の中にも、個人的なつき合いでそうしてくれる客を確保しとる者がおる。特に、ワシにはこういう客は多い。
他には、空き家、空室チェックで引っ越し客と分かる場合も結構多い。これは、販売店が従業員にそうするように義務づけとる場合が多い。
偶然の引っ越し業者のトラックと遭遇するとか、モニターからの報告だけでは、引っ越し客が漏れることも考えられるからな。
特に、単身の引っ越しの場合は、その引っ越し業者を使わんということもあるし、使っても、短時間ということも多いから、気づきにくいということもある。
空き家、空室チェックをこまめにしとれば、前回調べたとき未入居やった所に人が住んどれば、その間に引っ越しして来た客やとすぐ分かる。
これには、新築工事中というのも含まれる。個人宅の建設の場合は、その住人になる施主が見に来るケースというのがある。そういう場合、週末やとその客と現場で出くわすこともある。そのとき、勧誘すれば確率は高くなるということや。
その新築が、アパートやマンションなら、その完成時に入居客を当て込んで、客の争奪戦になることもある。
これらに、関してはワシら拡張員は、よほど頻繁にその販売店への出入りがない限り分かりにくいから不利や。
ワシらが良くするのは、追っかけというやつや。これは、営業中にエリア内で引っ越し業者のトラックを見かけたら、その後を追いかけることや。その行き着いた先で引っ越し荷物を降ろし始めれば、そこが引っ越し客やと分かるからな。
他にも、ワシの場合やったら、アパートやマンションの管理人から、引っ越し客の紹介をして貰うことがある。中には、その管理人自ら勧誘してくれることもある。もちろん、その礼はしとるがな。
つまり、勧誘員が引っ越し客を知るケースはいろいろあるということや。しかも、当然やけど、大抵の地域では複数の新聞販売店がしのぎを削っとるから、その動きは活発や。
それは、ワシら拡張員にも言える。地域によれば、かなりな数の人間がうごめくことがあるからな。
せやから、普通は、長期間に渡って引っ越しと気付かれん方が不思議やとさえ言える。そういうことで、引越しをすると勧誘が多くなるということが分かって貰えたかな。どんな仕事でも、それなりに皆、苦労をしとるわけや。