新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.158 販売店主の事件を故意に隠蔽する行為と不誠実な対応について


投稿者 Mickey&Minnie さん 投稿日時 2005.10.23 PM 4:07


今年の3月に、未契約の新聞購読料の集金に男性が来た。今回ばかりでなく以前にも未契約で配達し、金が欲しいと集金に来た事があった。

それに関しては、すでに販売店に連絡済みでその説明をしたが、聞くこともなく、俗に言う逆切れをし、我家の門を壊した。

その時の状況。門のインターホーンが鳴り、受話器を取ると集金人でした。新聞の集金ですと言うので、契約していない事を話すと、この時点で集金人は逆切れし、俺には関係ねえ!金払わねえのか!と言うので、今行くから待ちなさいと言って門まで行く。

契約してない事を伝え販売店に確認する様話す。すると、何で俺が連絡するんだ。おめえが連絡しろ。と言うので判った、連絡するから貴方の名前は?と聞くと、おめえなんかに教える必要ははねえ、と言う。

私が販売店に連絡をしようとした瞬間、集金人は思いっきり門を蹴った。

余りにも凶暴を感じた為、すぐに連絡をして来た販売店の店員は、事実を総て把握して事の重大性を感じ平謝りし、その男性の行為に対し激しく注意をしたが、その場での反省の気配は無かった。

店員は丁寧に私に詫びた。帰り際、店長が14時に出社するので直ぐに侘び等に来させますからと言った。

私も日曜日で出かける約束がある為、必ず店長が来る前に電話で、私の在宅を確認の後に来るよう依頼し、了解した。しかし、店長は何の連絡も無く14時頃来た。私も万障繰り合わせ14時少し前に帰宅していた。

何気なしに玄関を見ていると、門に着いていた蹴った靴の泥痕を拭いている。その人物は店長であった。そして、少ししてインターホーンが鳴った。

門まで行き何事も見てなかった様に用件を尋ねると、店長は確かに蹴ったと言っていたと事実を認める事を言ったが、その後、両方の話を聞かないと判らないからと、全く耳を疑う言葉を平然と言った。

店長は名刺を出し、修理代金の見積もりをその名刺の電話に連絡するよう言った。

私は謝る事もしない店長の行った行為に呆れ、何をしに来たのか?と目的を尋ねたが、同じ様な事を繰り返し詫びる事は無い事を確信した為、企業の危機管理体制等を少し言葉荒く話したが、馬の耳に念仏の為、帰るよう言った。

その際、誠意が無い場合は警察に被害届を出す事を伝えた。その後、販売店主宛に配達記録つきの書面を送付したが、何の連絡も無く、揉み消そうとしているようである。

店主には解決する意思が無い場合は、警察に届ける事を事前に通知した。その後私は何度か連絡したが返事は一度も無かった。全く解決しようとする気配が無いものと感じ、止むを得ず警察に被害届を出した。
 
こんな販売店そして店主に販売店業務を任せて好いのでしょうか?人間としての最低限のモラルを持っている人物に、正義を伝える仕事を任せるようにできないのでしょうか?怒り心頭です。


回答者 ゲン


『今回ばかりでなく以前にも未契約で配達し、金が欲しいと集金に来た事があった』というのは、とんでもないことやな。

『その説明をしたが、聞くこともなく、俗に言う逆切れをし、我家の門を壊した』という集金人も最悪な奴や。あんたが怒る気持ちも良う分かる。無理のないことやとも思う。

ただ、そのとった行動は弁解の余地はないかも知れんが、そうするには、そうした理由がその集金人なりにあったやろというのは、ある程度、ワシには分かる。何でもそうやが、立場が違えば、物事の捉え方も違うということがある。

ある意味、その集金人も被害者かも知れんということも考えられる。未契約の配達というのは、誰かの上げたてんぷら(架空契約)が原因やという可能性が高い。

あんたの名前と住所を騙ってニセの契約書を作り、その販売店に提出する。それを販売店が認めると契約となり、新聞が配達されることになる。

販売店も、それと承知でそういう処理をすることはまずない。架空契約というものが認められるわけはないから、そんな契約は、その客が否定すれば無効になる。

当然、客も知らんで通す。ほとんど支払いに応じることはないから、あんたと同じように揉める。普通は、どんな販売店でも、そんな揉め事は嫌がるもんや。

その契約を上げたのは勧誘員のはずや。拡張員か店の従業員かは分からんが、少なくとも、それに関しては集金人は関係ないと思うたのやろ。行動の背景には、その思いがあったと考えられる。

あんたにしてみれば、拡張員であろうが、店の従業員であろうが、客に迷惑をかけた責任は販売店にあると考えるわな。

それが単なる集金人であっても、新聞社の看板を掲げて販売店の代表として来る以上は、それに恥じんような接客をしろと言われるのも、ワシには良う分かる。

しかし、悲しいかな世の中には、そういうことをわきまえて仕事をしとる者ばかりやないというのも知っといてほしい。自分には関係ないことで、文句を言われる筋合いはないと考えとる人間も残念やがいとるということや。

もちろん、多くの販売店従業員の方は、新聞社の看板、販売店の対面というものを大事にしとるから、こういう場合、まず謝り、販売店に確認するし、問題を起こそうとは考えん。せやけど、中には、そういう者もいとるということや。

ただ、ここで、少し腑に落ちんことがある。未契約で新聞が配達され始めた時『それに関しては、すでに販売店に連絡済みで』と言われとるが、それでも、その配達は続けられたということなのかな。

あんたは、それに対してどういう対応をされたのやろか。この業界では、こういう揉め事は結構ある。特に、今回のような架空契約が原因と思われる配達のトラブルはな。

こういう場合、普通は、販売店に対して、新聞を入れんようにと強く言う人間の方が多い。揉めるのなら、その最初の時点でというのが圧倒的や。

そのまま放っとけば、新聞を入れたことで、集金にも来るというのは、容易に想像できる。新聞がタダのものやないというのは、誰でも分かることや。せやからこそ、止めさせようとするんやからな。

集金に来るというのは、通常、1ヶ月、配達した後や。あんたは、その間、販売店には連絡をしとるということやが、その1ヶ月間もの期間、配達されるのを見過ごしてきたのかな。

それを強く拒否すれば、普通、どんな販売店でも揉めてまで、配達はせんと思うんやがな。どうせ、未契約やから集金に来ても払う必要はないとでも考えたのやろか。連絡をしたのに新聞を入れる方が悪いということで、それまで放っといたのかな。

それは、法的には問題ないとは思うが、道義的にはどうやろ。そうすることで、あんたは、集金に来た場合、揉めるということは十分考えられたはずや。以前にも、同じようなことがあったと言うのやから、尚更やと思う。

あんた自身は、落ち度を感じてないようやけど、そうすることで迷惑する人間もいとるということを、少しだけでもええから考えたってほしかったな。

今回の場合で言えば、その集金人がそうや。あんたが販売店に対して無断で新聞を配達することについて強く拒否しとれば、その時点で揉めて決着ついとったかも知れん。

そうすれば、その集金人も来ることはなかったわけやしな。その集金人にとっては、とんだとばっちりの迷惑やとなるわけや。

もちろん、その責任の大半は、その販売店にある。しかし、あんたの側にも、僅かではあるが、その配慮に欠けてたところがあったのやないやろか。それが、今回のトラブルにもつながっとると考えるんやがな。

『契約していない事を話すと、この時点で集金人は逆切れし』ということやけど、この時、あんたは、その集金人に穏やかな対応をされたのやろか。

人は感情の動物やから、何気ない言葉のやりとりから喧嘩に発展することは多い。特に、あんたのように、けしからん奴やと思いながら対応しとると、つい、語気も荒くなるもんや。態度にも知らずにそれが出る。

あんたにしたら、当然のことを当然のように言うただけかも知れんが、受け取る方の立場やと、自分には何の落ち度もないと考えとるから、何でそんな言われ方をされなあかんねんとなる。

そこから、始まるのは、売り言葉に買い言葉の世界や。不毛な争いにしかならん。もっとも、あんたが穏やかな対応をしてて、そうなったというのなら、その集金人の態度は話にもならんがな。

ワシは、その場におったわけやないから、その状況は当事者しか分からんが、トラブルの現場には過去、幾度となく立ち会った経験から言うと、どんな揉め事も、僅かでも相手の立場を考えた言動をすれば、ほとんが避けられるはずやというのが、ワシの持論や。

揉め事というのは、お互いが自分の立場でしか主張せんし、考えんから起きることやと思う。どんなに自分の立場が正当に思えようとも、相手にも一分の理があるのやないかと考えた言動をするのが、大人の対応やと思うし賢い人間のすることやと考える。

あんたのメール文からは、怒りだけしか感じられんが、本来はもっと道理をわきまえた人やと思うから、こんなことを言うてるわけや。怒りだけで、問題を解決できんというのも、良う知っておられるはずやからな。

どうあれ、今回のその集金人のとった行動は責められてしかるべきや。門を壊したというのは、何をどう弁解してもあかんからな。

ただ、その販売店の従業員が、すぐ来て謝罪しとるのは、それなりに評価できることやと思う。あんたもそれには異論はなさそうやしな。これが、普通の一般的な新聞販売店の従業員の対応や。

その従業員に叱責されても、その集金人が謝らなんだというのは、あんたには不満かも知れんけど、そういう人間も世の中にはおるということや。その集金人もその場は怒ってたようやから、尚更やと思う。怒りは理性を狂わせるからな。

『何気なしに玄関を見ていると、門に着いていた蹴った靴の泥痕を拭いている。その人物は店長であった』ということやが、相手に対して悪い印象しかなかったら、すること為すことええようには見えんということがある。

これなんかは、その典型やないやろか。あんたは、この店長の行為を、証拠隠滅をしとるのやないかという捉え方のようやが、その店長にしたら、使用人が汚して迷惑をかけたから拭いておこうとしたのかも知れん。この店長なりの詫びの意味合いがあったとも考えられる。

あるいは、泥を落とすことで、その損壊の状況を確認したかったというのもあったのやないかな。それに、門を壊したというのであれば、泥を拭き落としたくらいでは、証拠隠滅にはならんと思うがな。それで、壊した門が直るわけでもないやろしな。

『店長は確かに蹴ったと言っていたと事実を認める事を言ったが、その後、両方の話を聞かないと判らないからと、全く耳を疑う言葉を平然と言った』とのことやが、この店長にすれば、そう答えるしかなかったのやないかなと思う。

その状況は、当事者しか分からんから、あんたの話だけを一方的に鵜呑みにできんと考えるのは自然なことや。

その店長にすれば、あんたの話を無条件で聞き入れれば、その集金人に対して、叱責かペナルティを課すことになることも考えられる。場合によれば、馘首まで考えなあかんことになる。

そうなれば、その店長の権限の及ばんことになる可能性がある。新聞販売店の店長というのは、通常、経営者とは違う。雇われが多い。言えば中間管理職に位置する人間や。

せやから、このことの顛末は、経営者である所長かオーナーに報告する義務がある。そのためにも、両方の意見を聞く必要があると言うたのやろと思う。

それでも、この揉め事は、未契約の無断新聞投函による集金が原因やから、それについては無条件で謝らなあかんわな。それについても何もないというのであれば、この店長の姿勢はあかん。責任者としての自覚を疑われても仕方のないことや。

『店長は名刺を出し、修理代金の見積もりをその名刺の電話に連絡するよう言った』とのことやが、この行為は間違うてはないと思う。

通常、器物破損行為というのは、損害賠償をせなあかん。これは、一般常識や。門を壊されたということで、それに対する修理代金の見積もりをして損害を請求してくれと言うてるのやから、何の問題もないと思う。

『私は謝る事もしない店長の行った行為に呆れ、何をしに来たのか?と目的を尋ねたが、同じ様な事を繰り返し詫びる事は無い事を確信した』というのも、その店長の態度は確かに疑問やし良うないと思うが、謝る意志のない者に謝らせるというのも難しいことや。

これは、法律をもってしてもそうや。話が飛躍しすぎるかも知れんが、例え、殺人を犯しても、裁判所は犯人に謝罪を強要することはできんのやからな。謝罪はあくまでも、相手の気持ち次第ということになる。

『その後、販売店主宛に配達記録つきの書面を送付したが、何の連絡も無く、揉み消そうとしているようである』というのは、損害賠償を請求したにも関わらずということなのかな。

それならば、即刻、損害賠償訴訟を起こせばええ。今は、少額訴訟というて金額が30万円以下なら、比較的安く訴訟を起こせる。結審も早い。

ただ、その書面に謝罪を要求しているのなら、何度も言うが、相手にその意志がなければ、無視されるだけや。日本の法律は損害賠償を持って解決ということになるからな。この争いの決着はそれしかない。

『警察に被害届を出した』ということやけど、よほど悪質でない限り、警察も受理したということで終わりやろし、このことに踏み込む警察署があったとしても、双方で話し合ってくれとなる。弁償しろという程度にしかならんやろということや。

事件として扱われることは極めて低いやろと思う。一応、刑法の器物損壊罪の法廷刑は3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料と定められとるが、このケースは不起訴になる確率がかなり高いと思われる。

もっとも、ワシは警察や検事局の人間やないから確かなことは言えんけど、そういうのは、腐るほど見て来とるからな。そんなもんや。

『こんな販売店そして店主に販売店業務を任せて好いのでしょうか?』ということやけど、これは、その新聞社に直接、問い質すしかないやろと思う。

ワシは、この販売店の姿勢は感心せんと思うが、言うてもそれだけのことや。ワシらには、この販売店をどうにかする力も影響力もないしな。

ワシにできるのは、あんたの質問に答えることくらいや。しかし、新聞社になら、場合によれば、その販売店に意見や叱責をすることも考えられる。絶対とは言えんけどな。

ただ、その場合、一つ忠告したいが、明らかに苦情としか受け取れん語気の荒い電話やメールの文面は控えた方がええ。なるべく、穏やかな物言いにした方が無難や。受け取る方も人間やからな。

それでも大抵は「大変、申し訳ありませんでした。このことは販売店に伝えて、以後、気をつけさせます」と言う程度で終わるはずや。それで、効果のある販売店もあるやろし、ない所もある。それについては何とも言えん。

『人間としての最低限のモラルを持っている人物に、正義を伝える仕事を任せるようにできないのでしょうか?』というのも、この販売店の店長や集金人を見て言うてるのやろと思うが、この業界にはそんな人間ばかりやない。

普通のモラルや常識は大半の販売店にはある。そうは言うても、あんたにとって見れば、目の前に現れた人間が、その販売店の、あるいは新聞業界の代表やと考えるのは、無理のないことやとは思うがな。

ただ、当たり前やが、そういうモラルのない販売店は、自然に淘汰されるもんや。現にそうなりつつあるからな。この業界も、いつまでも、そういうことが許されるほど甘いもんやなくなっとるということだけは言うとく。

このサイトをこれからじっくり見て貰えれば、そのことも良く分かって頂けるのやないかと思う。

今回のことは、損害賠償を請求して決着をつけることやな。そして、これからはこういうことがあれば、初期の段階で新聞を入れるなと徹底して言うことや。

そうすれば、今回のような問題は避けられるし、あんたもいらんことで煩わされることもない。それに、初期の段階では、非は100%に近い確率で販売店側にあるから、少々語気荒く申し入れたとしても、相手も謝るしかないと思う。

それで、反撃するような販売店なら、新聞社や消費者センターにでも通告したらええ。その場合はかなり効果があるのやないかな。


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