新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.164 どう、対処すればいいのでしょうか
投稿者 ken さん 投稿日時 2005.11. 5 PM 10:31
先日、集金です!と、販売店の人がきました。平成15年1月まで、一年間購読してましたが、その後も新聞はポストに入っていたのです!
その数ヶ月後、それぞれ何ヶ月かの間隔をおいて、2度ほど集金に、こられた記憶がありますが、契約はきれていると伝えたところ、確認しますとだけ言い残し、それきり、来ないし電話もありませんでした。
その後も、新聞は入っていましたが、配達のひとが、間違ってるぐらいいにしか思ってなかったんです。
そして、三日前の、集金です。販売店に、連絡したら、2004年9月に、5年契約してるといわれました。一年間無料サービス受けておいて、と、言われ、いらんかったら連絡できたやろうといわれ、散々言われました。
でも、契約してもいません。相手にもこちらにもはんこを、押した契約書は、ありません。
今年の2月、経営者が代わり、前の販売店を買い取ったのですが、パソコンのみの顧客情報しかなく、契約の書類は、一枚もないと言っていました。
集金の時、同じトラブルが、何件かあったらしく、話し合いを持って解決しているらしいのですが、・・・・・・・・・。
コンピューターの情報を、そのままひきついだそうで、そうなってるから間違いないと、、、、。どう、対処すればいいのでしょうか。
こちらも、もう一度、早くに確認すればよかったのですが、軽く考えてました。
契約は、口頭でも、成り立つと言われました。そして、一年契約でも、申し出が無い限り、自動で更新するのが当たり前といわれました。
相手にしてみると、今年の2月より前の契約のことは、分からないので、パソコンの契約を信用しているそうです。
でも、こちらとしては、サインもしていない、5年契約には、納得いきません。1年無料サービスしたのに・・・と、言われてもいつからサービスが始まったのかも知らないはなしです。架空の、契約にどうして、こちらが、嫌な思いをしないといけないのでしょうか?
それでも、揉めたくないので半年契約をしました。来年4月迄。
それで新聞を止めるには、どのようにすればいいですか?とても、怖いです。どこをつついてくるのか・・・・・。
もう、新聞屋さんは、信じられない。詐欺にあった気持ちでいっぱいです。お客さんは、泣き寝入りするしかないのですね・・・・・。
回答者 ゲン
この販売店のケースはコメントするのも、ばかばかしいな。あまりにひどすぎる。
その元凶は『今年の2月、経営者が代わり、前の販売店を買い取ったのですが、パソコンのみの顧客情報しかなく、契約の書類は、一枚もないと言っていました』ということに尽きる。
どういう経緯で、そうなったのかは知らんが、そんな条件で販売店を引き継ぐ経営者がおるというのは信じられん。全くの素人やないのかとさえ思える。
通常、新聞販売店の経営者になるには、その新聞社の研修が必要や。新聞社や地域にもよるが、3ヶ月から6ヶ月くらいの研修期間がある。
そこで、経営のノウハウや業界のしくみ、法律、顧客の対応なんかを叩き込まれる。その研修に合格せんと新聞社も経営者とは認めん。ただ単に金を出したら経営者になれるというもんでもない。
但し、これは伝聞でしかないが、誰も手を出したがらん販売店というのも存在するようや。『契約の書類は、一枚もない』というのは、そういう所やと考えてええやろ。
そういう所は、当然やけど、経営者になるためのハードルも低く、金銭の負担も少ないやろと思う。『契約の書類は、一枚もない』というのは、すべてが架空契約かも知れんという可能性すらあるわけや。
もちろん、そういうリスクは承知やったのかも知れんが、考えが甘かったんやろな。おそらく、この経営者にすれば予想以上に厳しい状況になっとったから、慌てて、必死でどないかしようと考えた挙げ句がこうなったのやろと思う。
俗に言う、ババを引かされたということや。そして、ババを引かした相手は「契約書はなくても、そのデータはコンピーターにあるから顧客管理は大丈夫」とでも言うたんやろうな。
それを信用した。せやけど、実際、その販売店の経営を始めると、あんたのようなケースが続出したわけや。ある意味、この経営者も被害者やと言えんでもない。
しかし、あんたにとっては、そんなことは関係ないわな。それで、とばっちりを食らうのは願い下げにしてほしいと思うのは当然や。
この経営者にしても、あんたに言うたようなことが通るとは考えとらんかも知れん。少なくとも新聞社の研修を受けとればな。
無理を承知で、言うだけ言うて、納得する顧客がおれば、ラッキーやというくらいの気持ちやないやろか。ワシには、そうとしか思えん。
一々指摘するのも馬鹿げとるようなものもあるが、これから、その経営者があんたに言うたことの反論と説明、そして、これからのアドバイスをする。
1.契約書がない。当たり前やが、契約書のない契約は無効になる。事業者には、その契約書の保管が法律で義務付けられとる。顧客には、その義務はない。
2.書面で交わした契約はそれでしか効力がない。契約内容を販売店が主張するのなら、それがなくてはならん。コンピータの中のデータは単なるデータや。個人的なメモと変わらん。そういうものは、いくらでも改竄可能やからな。何の拘束力もないということや。
『コンピューターの情報を、そのままひきついだそうで、そうなってるから間違いないと、、、、』と言うてる根拠が知りたいもんやな。
しかも、そのコンピーターの情報とやらは、顧客の大事な契約書の保管義務も守らんような、ええ加減な前任者の作ったもんやろ。
もっとも、その契約書にしても、あんたのような違法なケースがほとんどやったから、残すわけにも行かんかったのかも知れんがな。そう思われても仕方ないということや。
そんなコンピーターの情報を信用しろと言う方が無茶やというのは、誰にでも分かることやないのかなと思う。
3.『契約は、口頭でも、成り立つと言われました』確かに、法律ではそうなっておるが、それは、お互いがその事実を認めた場合のみ有効で、一方がそれを否定すれば、その契約が確かやということを他方は実証せんとあかん。
口頭でと言うのは、どうしても水掛け論になりやすい。契約書はそういうトラブルを防止するためのものやからな。
4.『一年契約でも、申し出が無い限り、自動で更新するのが当たり前といわれました』と言うことやけど、新聞業界では、それはあり得んことや。
新聞各社の公式な見解は『新聞購読契約に自動更新はあり得ない』ということやからな。これは、どの新聞社でもええから確認すれば、そう答えるはずや。
まあ、せやからこそ、各新聞販売店が契約に固執し、ワシらがその契約を取るために日々、奔走しとるのやからな。
自動更新が認められ、それが法的拘束力を持つのなら、今時分、ワシらはお払い箱になっとるはずや。
もっとも、それを顧客側が容認しとる場合は、その限りやないがな。確かに、長期購読者というのも存在しとるし、そういう所では契約書がないのも、それほど珍しいことでもない。
ほとんどが、暗黙の了解による自動更新やからな。しかし、それは、お互いの信頼関係があればの話で、あんたの場合には当て嵌まることやない。
5.『2004年9月に、5年契約してるといわれました』と言うのも、何の証拠もないのに、変な言いがかりはつけんといてくれと突っぱねたらええ。実際、そうやからな。
6.『一年間無料サービス受けておいて、と、言われ、いらんかったら連絡できたやろう』ということやけど、これに関しては、僅かやけど、あんたにも、責任の一旦はありそうや。
もっとも、これは、法律的にというのとは違う。道義的にという意味でな。確かに、その販売店は勝手に契約終了後も無断で新聞を入れてた。
しかも、それが数ヶ月も経った後、集金に来とる。その時、あんたは、契約が切れとることを伝えた。
そして、また、新聞を入れ続け、再度、日をおいて集金に来て、あんたは同じことを伝えたが、販売店からは何もないままになっとる。ほんまに、ええ加減な販売店やと思う。普通では考えられんことをしとる。
せやけど、ここで考えて貰いたいのは、最初の契約が切れた時に、新聞を入れ続けてた販売店に対して、あんたは、何ですぐ苦情を言わんかったのやろかということや。
普通は、1,2日でも新聞が止まってへんかったら販売店に文句を言うもんや。それまで、新聞代を払うてたのやから、新聞がタダやとは思わんはずやからな。それを集金に来るというのも想像できると思う。
この時に「勝手に新聞を入れても金は払わんで」と宣言しとるのなら、あんたには何の落ち度もない。金を払わんと言うて、それでも入れ続けとるというのなら、これは、無料サービスやと言えんでもないしな。
もし、販売店にこの時点で強く言うてたら、その新聞は止まっていたかも知れん。金が貰えんと分かって新聞を入れ続けるというのは、どんなルーズな販売店にしても考え辛いからな。
しかし、現実には、その状態のまま、数ヶ月間、放置したままやった。もちろん、そうなった責任は販売店の方が遙かに大きい。集金も来るなら、最初の1ヶ月目に来るべきやった。
今回のことは、その販売店のルーズさが招いたことには違いないが、あんたも、長期間に渡って、金を支払わず新聞を受け取っていたのも事実や。
『その後も、新聞は入っていましたが、配達のひとが、間違ってるぐらいいにしか思ってなかったんです』にしては、異常な期間やないやろか。
あんたの話を総合すると、平成15年2月から平成17年10月まで、その状態やったということのようや。ワシが、道義的にと言うのは、この点や。
勝手に入れたからと言うて、これほどの長期間、無料と信じて新聞を受け取り続けたというのはどうかなと思うんやがな。
誤解せんといてほしいが、その新聞代を払うた方がええと言うのと違う。法律的にも払う必要はないやろと思う。
販売店側の落ち度の方が遙かに高いと思われるからな。ただ、あんたの側にも問題はあったというのは考えて貰いたいということや。
7.『それでも、揉めたくないので半年契約をしました。来年4月迄』ということやけど、ワシの個人的な意見で言わせて貰えば、落としどころとしてはええのやないのかと考えるけどな。
この新たな契約を結ぶことで、販売店側の主張もすべて消えるし、あんたも、1年数ヶ月に渡った新聞代に関して、負い目を感じんでも済むと思う。
8.『それで新聞を止めるには、どのようにすればいいですか?』ということで、その新たな契約にも納得するのが嫌と言うのであれば、クーリング・オフで契約解除するしかない。
その最後に契約した日から、8日間以内ならそれができる。その方法は、HP上ではいくらもあるし、このサイトの『Q&A NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』 を見て貰らっても分かると思う。
大体、こんなところやが、どういう、方法を採るかは、あんた次第や。ワシは、単に情報と考え方を伝えるだけで、最後の判断は、あんたが決めることやと思うからな。
それから最後になるが『もう、新聞屋さんは、信じられない。詐欺にあった気持ちでいっぱいです。お客さんは、泣き寝入りするしかないのですね・・・・・』と言われるのも、ここまでのワシの説明を聞いて、客が泣き寝入りする必要はないというのは分かって貰えるのやないかと思う。
ただ『もう、新聞屋さんは、信じられない』とだけは、考えて貰いたくはないな。そんな所ばかりと違うからな。このサイトをゆっくり見て貰うたら、それも分かって頂けるのやないのかと思う。
それでも、確かに、こういう販売店と関わればどうしても、そう思いたなる気持ちは分からんでもないがな。
ここは、ルーズやええ加減と言うにしても図抜けとる。その責任の大半が、前の経営者にあると思うが、それを割り引いて考えても、現経営者の対応も悪すぎる。
この経営者の場合、例え、そうなっていたとしても、それを回避する手段はいくらでもあるんやからな。もっとも、それは、あんたの質問とは関係ないから、ここで言うてもしゃあないがな。
それにしても、ワシの過去出入りしたことのある百数十店舗と見比べてみても、これほどひどいのはなかったな。
普通は、えげつない経営者の後は、それを立て直そうと必死で頑張るし、自信のない人間がそれを引き受けることもないから、こういうことはないもんやけどな。