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NO.174 源泉徴収票および確定申告について
投稿者 優 さん 投稿日時 2005.12. 4 AM 9:34
はじめまして、毎日このサイトを見て、勉強させてもらっています。今回は、来年確定申告する際、色々な経費はどの程度まで認めてもらえるか?ということです。
僕は、ある拡張団に所属するものですが、今回、源泉徴収票および確定申告に関して知りたくてメールしました。
@自分は拡張の際、自宅から店までの移動に持ち込みのバイク、車を使っているのですが、ガソリン代とか車両の修理とかにかかる経費、車両の保険料などの維持費に関して。
A拡材は、店の示す規定の量では、とてもカードはあがらないので、自分でも用意しています。
Bバイク通勤とゆうこともあって、この時期防寒対策にはかなり経費がかかります。(防寒ジャンバー、防寒手袋、ほっかロン、マフラー等)げんさんとかは確定申告に関して、どのくらいの経費とか申請をされているのでしょうか?
自分はまだ、今年の初めからこの仕事を始めたばかりなので、よく分かりません。去年までは、別の業界の会社にいて、年末調整など、会社がやってくれたので。
同じ団の人に聞いても、全然やってないということだったんで、聞ける人もいないので、ぜひ教えてください。
回答者 ゲン
自分で確定申告せなあかんということは、団と請負業務契約を結んどるということやな。フルコミはたいていこれや。固定給なんかのある給料制やったら、団である会社がするからな。
源泉徴収は、会社なんかが毎月の給料に応じて、あらかじめ予想した税額を差し引くシステムやから、ワシらの場合は関係ない。
年末調整というのは、あくまでも先に払いすぎた分の返還やからな。ワシもそうやったけど、あれはサラリーマンには何か得した気分になる。錯覚やな。
申告は、個人事業主としてする。名称は自由や。主な取引先として、現在の団の会社名を登録する。書類上はそことの業務取引ということや。
収入も当然、そこからとなる。基本的に団からあんたに渡した報酬は、団も会社として申告しとるはずやから、それはごまかさん方がええ。その他の帳面に載らん臨時収入がある場合は知らんがな。
個人の場合は青色申告の方が有利やから、それがええと思う。青色申告会というのが、全国どこでもあるから、そこに問い合わせれば、申告方法も教えてくれる。青色ネット
辺りがええのやないかな。
ワシは、昔、住宅リフォームの会社を経営していたから、その時のつきあいで、民主商工会というのを今も利用しとる。これも、たいていの地域にあるはずや。タウンページかヤフーやグーグルの検索サイトでその地域の民主商工会を調べれば、すぐ分かると思う。
もちろん、地域の他の商工会でも構わん。こういう所に所属しとると税金の申告なんかは比較的楽やし、節税のプロが多いから多少の会費を払うても結果的には得することがある。
初めのうちは、まずこういう所で申告の要領を知っとくのもええと思う。確定申告というのは、人によって様々やから、ワシのやり方があんたに直接、通用するかどうかも分からんしな。
せやけど、せっかくやから、ワシのやり方を教えとく。
まず、取りあえず何でもええから、領収書を集める。経費になるかならんかは、後で選別したらええ。
それを暇なときに、コンビニなんかで、B4の大きめのサイズに並べてコピーしとく。できれば、経費別に分別してた方がええ。
更に、そのコピーの余白にその合計金額を書いとく。こうすれば、後で集計も楽やし、万が一の提出用にも使える。
次は、メモをこまめにつけることや。これは結構、役立つ。領収書のない出費というのもあるからな。例えば、電車、バスなんかの移動やとその領収書はないから、メモにつけとかな損をする。
それらを、まず、分かって貰うた上で、あんたの質問に答える。
@自分は拡張の際、自宅から店までの移動に持ち込みのバイク、車を使っているのですが、(ほとんど、店までは自宅から直行、直帰です)ガソリン代とか車両の修理とかにかかる経費、車両の保険料などの維持費に関して。(うちの団では店から出る交通費は、団員は、貰っていません)
これらの経費はすべて認められる。個人事業者というのは、個人会社ということやと思えばええ。その仕事をするために必要な経費は問題ない。
因みに、車やバイクを買い換えた場合も、商用ということにすれば、経費ということになる。但し、減価償却分は、取得額が10万円以上の場合、購入した年度に全額経費とすることはできん。
税法で耐用年数が3年とか10年とか種類によって決めらとるから、それは個別に調べてほしい。車以外でもまだあるからな。例えば、パソコンなんかも場合によったら、認められるということや。仕事でのデータ作成は欠かせんということでな。
A拡材は、店の示す規定の量では、とてもカードはあがらないので、自分でも用意しています。
これも原則、必要経費になる。但し、限度もある。ワシの経験から、すんなり認められやすいのは、総収入額の30%くらいまでやと思う。もっとも、これはケース毎でも違うから絶対というわけでもない。目安やな。
それに、これ以上、そういう経費をかけとったら儲からんやろ。景品のやりすぎで販売店や団から目をつけられるのもつまらんやろしな。適当にすることや。
一番、安全なのは販売店の指示通りの景品で済ますことや。それなら、ほとんど出費はないからな。
ただ、乞食読者との交渉では、そうも言うてられんやろけど、なるべくなら、そういうのとは関わらん方がええと思う。
下手に関わって、万が一、それで公正取引委員会に販売店が摘発でもされたら、あんたも無事には済まんやろからな。業界におられんようになる。
ついでやから言うとくが、裏リベートの類は経費にはできんから気をつけといた方がええ。これは、紹介料なんかやな。その辺はここではあまり詳しいには言えんから、察してほしい。
Bバイク通勤ということもあって、この時期防寒対策にはかなり経費がかかります。(防寒ジャンバー、防寒手袋、ほっかロン、マフラー等)げんさんとかは確定申告に関して、どのくらいの経費とか申請をされているのでしょうか?
これも、服は作業服として認められると思う。ワシは、こういう経費は入れとる。今のところ何も言われたことはない。
もっとも、こんな細かいところまでチェックしとるとも思えんから、合法かどうかというのは保証はせんで。人によれば、それならサラリーマンの着る背広も全部必要経費になるはずやと言う者もおる。せやけど、現実には、そんなもの認められとらんともな。
ついでやから、認められん経費の主なものを言うとく。
同居している家族が持っている建物を借りている場合の家賃。本人名義の賃貸で事業所とするならええ。
他には、事業資金を借りた支払利息。青色専従者給与以外で同居の家族に支払った給与。各種税金。税金の延滞税・各種加算金。国民健康保険料。年金。事業主の生命保険料。交通違反の罰金。家計費。家族の食事代。旅行費用なんかやな。
必要経費というのは、仕事や個人の状況でも違うから、どの程度かというのは一律やない。できる限り申告してみるというのが答えやな。
こんなことを言うと、サラリーマンの方には怒られるかも知れんけど、個人事業者の場合は、書類さえ不備なく提出できたら、少々の融通は利くもんや。それで通りやすい。
税金を進んで払おうとしとるのやからな。その辺も、ワシなんかより、商工会で聞く方が良う分かるし、教えてくれると思う。
もっとも、あんたが稼ぎが良うて、少々の税金を払うくらいは、どうということがないのなら、あまり細かく申告せんでもええかも知れんがな。
ワシなんかは、稼ぎが悪い?から経費に頼らなしゃあない。せやから、毎日、せっせと領収書を溜めとる。
ただ、どこかで、団以外からの借金なんかの予定があるのなら、ある程度の申告は必要やろと思う。ワシは、国民健康保険のためと年金を貰うくらいしか考えとらんけどな。
『同じ団の人に聞いても、全然やってないということだったんで』これは、本当はあかんのやがな。多い少ないは別にして、申告はしといた方が無難や。
特に、団として放置するのは、まずいのやないかな。新聞社と団、あるいは団と拡張員は、ほとんどが業務取引契約書というのを交わしとるはずや。
その中の条文に、納税業務を怠ったときは、新聞社や団の一存で契約を解除できるというのがある。実際は、税金を払わんからという理由でそうされたという話は聞かんがな。
ただ、それを口実にされ、いつでも馘首にされるネタを持っとるというのも、ええ気のするもんやないと思う。
こういう外注業者に相当する者には、その契約解除ができても、申告して税金を払えとまでは新聞社も団も強制できんから、結局は個人の問題になる。
税金は誰しもあまり積極的に払いたいとは思わんもんやが、払うてな、その恩恵を受けられんこともあるから申告はしとくべきや。国民の義務やしな。