新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.182 拡張団を作りたいのですが、手続きなどどのようにすれば良いのでしょうか?
投稿者 S さん 会社経営 投稿日時 2005.12.17 AM 11:01
拡張団を作りたいのですが、手続きなどどのようにすれば良いのでしょうか?
お手数ですがよろしくお願い致します
こういう質問をしてくるのは以前にも何人かおった。これだけでは、あまりにも抽象的すぎるからということで、その度毎に、ハカセはメールでその意図を質問者に問い合わせたが、そのどれからも返信はなかった。
ただの興味本位の冷やかしやったわけや。ハカセもまたかという思いやったようやが、念のため、以前から、こういう質問にはこの程度は聞いておいてほしいということを伝えていたから、その内容を今回も尋ねたという。
送信者 ハカセ 送信日 2005.12.17 PM 5:46
サイト管理者のハカセと申します。
『拡張団を作りたいのですが、手続きなどどのようにすれば良いのでしょうか?』
とのことですが、各新聞社毎、各拡張団毎、各地域毎のケースによっていろいろ方法が別れているというのが現状です。
アドバイスもSさんの状況をお聞きしないと、何とも申し上げられません。そのすべてを、列挙するのは大変ですし、場合によれば、あらゆる関係者の方に問い合わせなければ、答えが出せないこともあります。
ですので、いくつか教えて頂けないでしょうか。
1.拡張団を結成される目的は何でしょうか。または、動機を教えて下さい。
2.具体的に、Sさんの経験年数、成績、地域(関東、関西という程度で結構です)、新聞社名、現在の所属団の規模等を教えて下さい。
3.当初、何名くらいでのスタートを考えておられるのでしょうか。その賛同者はおられますか。また、それで1ヶ月、どの程度の契約本数を目指しておられるのでしょうか。
4.現在の経済状況を具体的に教えて下さい。賛同者の経済状況も含めてお願いします。
5.Sさんが、団を興そうとされている地域と新聞社名を教えて下さい。
以上、できる限り詳しく、お願いします。
今回はその返事が返ってきた。しかも、自身の連絡先まで明記されとった。単なる冷やかしとは違うようや。
投稿者 S さん 会社経営 返信日時 2005.12.17 AM 11:01
ご丁寧な返信ありがとうございます。
質問の答えです。
1.拡張団を結成される目的は何でしょうか。または、動機を教えて下さい。
やっぱり、お金を儲けたいからです。団を結成して成功した場合の収入などを知人から聞いてやってみたいと思ったのです。
2.具体的に、Sさんの経験年数、成績、地域(関東、関西という程度で結構です)、新聞社名、現在の所属団の規模等を教えて下さい。
経験のほうは、以前に拡張員を経験した程度です。現在は所属しておりません。地域は北関東です。
3.当初、何名くらいでのスタートを考えておられるのでしょうか。その賛同者はおられますか。また、それで1ヶ月、どの程度の契約本数を目指しておられるのでしょうか。
スタート時は5〜10名ぐらいを考えております。人数が足りなければどんどん募集したり、チラシを配ったりして集めるつもりです。今現在、行っている仕事の関係でアルバイトの方がたくさん所属しておりますので、そちらにも声をかけようかとも思っております。
賛同者のことは考えておりませんでした。1ヶ月の契約本数は、最初の目標は500本です。
4.現在の経済状況を具体的に教えて下さい。賛同者の経済状況も含めてお願いします。
現金はあまりありません。ただ、団を結成するときに援助をしてくれるということでやってみようかと思いましたしだいです。
5.Sさんが、団を興そうとされている地域と新聞社名を教えて下さい。
地域は、北関東あたりを考えております。新聞社名は思案中です。
以上です。よろしくお願い致します。
今までの質問者からすれば、はるかに前向きという気はするが、いかんせん、あまりにもこの業界のことに無知やという感は否めん。端から無理やろなと思える回答やったからな。
ただ、ワシもすべてを知っとるということでもないし、この質問者が、会社の経営者ということで、そういう人になら、何か方法があるのかも知れんとは考えた。
このサイトに協力して頂いている拡張団関係者の中に、ひょっとするとそういう道を知っておられる方がおられるのやないかという思いもある。その方々に問い合わせる時間が必要なことを理由に、ワシからの回答を待って貰うことにした。
送信者 ハカセ 送信日時 2005.12.18 PM 6:33
ハカセです。
お話を伺う限りでは、かなり厳しいようです。新聞拡張団の結成は、他の業種と違って、ご本人のやる気だけでは、まず無理です。
最低限度、新聞社と業務取引契約書を交わさなければなりません。つまり、新聞社に認知されなければならないわけです。
私が、経験とか賛同者の有無をお聞きしたのは、新聞社との関係がどの程度持てるのか知りたかったからです。
特に新聞社からの援助を期待してということなら、かなりの経験と実績、及び信用が要求されます。
この業界で一番多いパターンは、どこかの大きな団で実績を積み、そこで認められて、のれん分けのような感じで独立することです。
あるいは、現在、新聞販売店を経営していて、その信用で、直接、新聞社と交渉して団を結成するかです。
いずれにしても、コネが大きくものを言います。拡張団の結成について、その知人の方が何かそのコネでも持っておられるのならいいのですが。
ただ、前にも申しました通り、必ずしもパターン化されているというわけでもありませんから、各方面に問い合わせて、ゲンさんの意見ともども回答したいと思いますので、それまで、しばらくお待ち下さい。
回答者 ゲン
もう、あんたはハカセからのメールで薄々感じておられるとは思うが、新聞拡張団の結成というのは簡単なことやない。
公式な募集もしとらんし、新規参入も思うほど簡単にはできん。一般では、その仕組みも分かりにくい。もっとも、あんたもそれがあるから、このサイトに問い合わせてこられたんやろしな。
あんたも、会社を経営されとられるということで、事業の起業に関しては素人やないはずやから、それなりにリサーチされて調べられたと思うが、良く分からんかったやろと思う。
ハカセの言う通り、一般的に拡張団の結成で一番多いのは、既存の団でそれなりの実績を積み、団長からの推薦を貰い、尚かつ、新聞社に認めて貰うことが必要ということになる。
これも、一口に言うたらそうやというだけで、実際、そうなるのは難しい。それなりの実績というても、ただ長年勤めて成績がええという程度ではあかん。
その営業力は言うに及ばず人間的魅力、行動力、統率力、経済力、団長個人の信用と、このうちどれか一つ欠けてても無理やろと思う。それも、すべてにおいてかなりのハイレベルを要求される。
例え、それらが過不足なく揃うてたとしても、新聞各社と地域の既存拡張団のとの事情があるから、そうすんなりとは行かん場合がある。
つまり、必要な状況であれば、条件が揃っとれば可能やろし、飽和状態の地域なら入り込む余地すらないということや。
それについては、その地域の新聞社、拡張団にしか分からんことや。あんたは、その新聞社の選定をこれからしよういうことのようやけど、こればっかりは、いくら外部からリサーチしても分からんと思う。
ほぼ素人とも言えるあんたが、この業界の経営に携われる可能性があるとすれば、それは新聞販売店や。これなら、各新聞社がその経営者を募集をしとる場合がある。
それには、3ヶ月から6ヶ月の研修を経て、それなりの資金があれば可能やと謳っとる。もっとも、これもそう簡単なことやないけどな。
そのことが知りたければQ&Aの『NO.34 新聞販売所について教えてください』で、かなり詳しく説明しとるから、それを見て貰うたらええ。
その新聞販売店のオーナーになり、その経営手腕を発揮して、新聞社の担当者に認められれば、あるいはそこから拡張団の結成ということが可能になるかも知れん。
実際に、そうしとる所もある。何の伝もコネもない素人さんが始めるのは、その道くらいしかないのやないかな。
『やっぱり、お金を儲けたいからです。団を結成して成功した場合の収入などを知人から聞いてやってみたいと思ったのです』
と言うことやけど、金を稼ぎたいというのはそれでええと思う。しかし、その知人からどういうように吹き込まれたのかは知らんが、あんたも多少なりとは拡張員も経験されとるということやから、この業界のことは少なからず知っておられるはずや。
確かに、儲けて羽振りのええ団長というのもいとる。立派な豪邸に住んどる場合もある。そういう所に所属してたとすれば「そう言えば、良う儲けとったな」となるかも知れんが、世の中そう甘いもんやない。
儲けとる者がおれば、それと同じくらい悲惨な状況におかれとる人間がおるというのは、何もこの業界に限ったことやない。その辺りのことは、あんたも経営者やから、良う分かっておられると思う。
成功2割、トントン6割、失敗2割。この構図はどの業界にもほぼ当て嵌まる。しかし、人間は誰しも、起業を志すときその成功2割に入ると信じて疑わん。もちろん、初めから失敗すると思うんやったら、やらん方がええがな。
『団を結成するときに援助をしてくれるということでやってみようかと思いました』というのも、その知人の言があったからかな。
これも、どう聞いたか知らんが、あてにはせん方がええ。その資金を援助する側に立てば分かるが、それなりの見返りが期待できん限り、そうするはずは絶対にないと断言できるからな。
この業界で言えば、新聞社か所属拡張団の団長からということになる。そういう人間も皆無やないというのは知っとるが、そんなのは極希な存在や。残念やが、あんたには当て嵌まりそうもない。
それに、ひも付きを期待して、そうなったとしても経営とは名ばかりで、しんどいだけやと思うで。どうしんどいのかまでは、ワシも経験者やないから、はっきりとは言えんがな。
ここに、全国の拡張団関係者の方に問い合わせた結果がある。ワシの予想通り、皆、辛辣な意見が大勢を占めとる。業界関係者で、拡張団がボロ儲けできると考えとるのは、ほんの一握りやというがこれでも分かる。
その代表的なのを順番に並べる。現場の意見やから、それなりに参考になるはずや。
簡単なお返事なんですけど、多少の拡張経験で素人を集めて出来るようなあまい仕事とは思いません。経験者を探すのが1番早いですがお金がかかります。よほどのカリスマでもなければ団長という職業は大変だと思われます。
この一言というのが一番多かった。まあ、ワシでも、このサイト以外でそう尋ねられたら「難しいで 」の一言で終わると思う。
団を結成するには、なによりも新聞社販売担当員の信用が不可欠です。その意味で質問者の方には条件が整っていないような気がします。
やりたいから誰でもできるのは、セールススタッフで誰でも団長になりたいからなると言うのは聞いたことがありません。不可能です。
通常、どこかの団に所属してそのなかで成績が優秀で、数年、時には数十年頑張り、はじめて団長から独立一本立ちの許可が下りるものです。
ヤクザの世界と共通している組織形態があり、独立して団長になっても、もとの所属していた団長は親分です。
さしあたり「新聞社は思案中」とのことなので個人的に、販売担当員にコネがある訳ではないでしょうし、結論からいうとこの方の団を結成したいという考えは問題外です。
それでも何か私の知らない伝があり団を結成できる状態があるとして質問にお答えします。
1.お金を儲けたいからやりたいというのは充分な動機となり、あたりまえのことです。
2.ここが問題です。重複しますが 販売担当員から人柄、人格、その他もろもろの信用がなければ団長になるのは無理です。
3.5名でも10名でも結構ですが、プロが入ってきて悪さをした時、団長が責任を取る事になります
4.資金援助は、誰がしてくれるのでしょうか。通常、団長から独立して一本立ちの許可が下りた場合、よほど信用がある人には資金援助、拡材補助などを行います。
5.どこでやろうと自由ですが、いままで述べてきたとうり、この方には団結成は、無理です。
新団ですね、その方の知人は儲けなど良い事以外にリスクなどの話はしてもらったのでしょうか?
たとえば団員の不良カードの処理方法とか寮なども必要とかその他いろいろあります。新団は結構作られてますが募集した団員が数十枚から数百枚ほどの不良カードを作り飛ぶ(逃げる)などの事は良く聞かれる事です。
逃げたので団長が出し前になる事や販売店のB券や自転車や拡材を持ち逃げされたりのリスクは聞いてますか?
しかも寮や移動車を初期費用とし団員一人につき少なくともスタートする時は団員の人数×20〜30万はないと僕は怖いと思いますよ。しかも他の団などに借金がある団員の借金は団長が肩代りするのが鉄則なのでもっと必要かもです。
何をするにも土台がないと最初は苦労します。団を作るのなら北関東は厳しい地区の一つなのでよく情報を聞いてから考えてみた方が良いですよ。
特にリスク面で、団を作る時は新聞社や関係団など絶対良い事ばかり言う傾向があるので儲けよりもリスク倒れにならないように気をつけなければいけません。
実際、新団長が数ヶ月で借金まみれになり逃げる裏話はよくありますからね。新聞本社等に深いコネ等がないと昔と違って難しくなってるのが本音です。
仲良かったある団長さんの場合、7,8人で拡張していたのですが、2年で家を売るはめになった方などもおられます。それに類似した話は、上げればキリがありません。良く考えて下さい。
他にも意見を寄せられとるが、残念ながら好意的な意見は少ない。ただ、そういう意見が大勢を占めとると言うても、必ずしも絶対不可能というわけやないとは思う。
新聞社と言うてもいろいろあるし、地域にも拘らんかったら、あるいは交渉次第では可能な所もあるかも知れん。
また、あんたも経営者ということもあり、その人脈の中にそういう新聞社の上層部の人と懇意な知人でもいとれば、持って行き方次第では何とかならんでもないという気もする。
チャレンジするかあきらめるかは、あくまであんた次第や。経営者にもいろんなタイプの人がいとるから、例えマイナス要因ばかり聞かされても、あきらめようとは考えん場合がある。
むしろ、困難やと思うと、よりファイトを燃やす人間すらおる。どうしようかと迷って誰かに相談しても、その相手が止めとけと忠告すればするほど、依怙地になってやろうする者もおる。
どこで聞いたかは忘れたけど「這っても黒豆」という話がある。
ある依怙地な男が、机の上の黒い小さな粒を見て「黒豆だ」と言った。別の人間が「何を言ってるんだ。それは虫じゃないか」と反論しても「いや、これは、確かに黒豆だ」と言って譲らない。
「いや、虫だ」「黒豆だ」と言い争っているとき、その黒い粒は動き出した。虫だと主張した男は勝ち誇り「みろ、やっぱり虫じゃないか」と言う。
しかし、依怙地な男は、それでも負けずに「いや、これは、這っても黒豆だ」と言って引き下がらない。
これは、思い込みの怖さと強情な人間への愚かさを風刺しとる話やが、実際にこれに似たタイプの経営者は多い。ワンマン経営者と呼ばれとる人間がそうや。もっとも、信じた我が道を行くという気概は経営者にとって、必要な要素ではあるがな。
思いは通ずということも確かやから、必ずしも何でもあかんということやないとは思う。あかんというのは、その人間があきらめたときで、どんなことでも、あきらめん限りは可能性だけは確実に残るからな。
せやから、ここでの忠言はあくまでも参考やから、最後に判断するのは、あんた次第やということや。