新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.190解約した方がいいのでしょうか?
投稿者 匿名希望 投稿日時 2006.1. 8 PM 9:19
はじめまして。
先日、○○新聞の朝刊3ヶ月の契約をしてしまいました。勧誘員を信用していいものなのか?解約が間に合うものなのか?等々。色々、ご相談したくメールしました。
【経緯】
先日(1/8 4:30)、ドアチャイムがなり、怪しいなぁと思いつつドアを開けてしまいました。
最初は古雑誌、古新聞がありませんか?という話だったので、怪しいとは思いつつ、(本当に回収業者の可能性もあるし)「ある」とつい言ってしまい、古雑誌を渡してしまいました。
そこから、なぜこういう回収をしているか?という話が始まり、最終的には○○新聞を取ってくれという話になりました。
最初は断っていたのですが、最終的に勧誘員が新聞代を出すから取ってくれという話になりました。
理由はノルマ(4件?獲得)があり、ノルマをこなさないと3万円の罰金がある。3万円を支払うくらいなら、3ヶ月分(約1万円)を出す方が良いという話でした。
さらに以下の事を言っていました。
・新聞代は配達月の前月20日に書留で送付する
・毎月、新聞代を送付するという念書も書く
・本念書が販売店?に渡ると自分はクビになるし、契約は不履行になる
また、今現在、同じような契約をしている方のリスト(3〜4名)の手帳を見せてくれました。
それでも、いらない!といって断ってしまえばよかったのですが、つい断る理由を考えてしまい、その理由が見つからず、了承してしまいました。と、いうか、取るとは言っていません。向こうが契約書を出してきてサインしてくれという流れになってしまいました...
契約内容(購読期間):6-8月
書留送付:5-7月の20日
念書の内容:勧誘員の名前、住所、携帯場号、20日までに\3,600振り込む旨の文書
その後、やっぱり怪しいので、インターネットを検索してみるとこのHPにたどり着き、いくつかみて、やっぱりまずいとおもい勧誘員に電話(1/8 19:00)しました。
すると、もう処理してしまい、4万円をもらった?ので、取り消しできないといわれました。
ここでも、毅然として、断ればよかったのですが、取り消しは無理と言われ妥協案を提示してしまいました...
妥協内容
契約内容(購読期間):2-4月
書留送付:2月分は1/14に振り込む
なぜ、契約内容の時期を早めたかというと、お金がちゃんと届かない場合、解約(クーリングオフ)できるようにするためです。
1/14になったのは12(10日?)に給料が振り込まれる。それまではお金がないという理由。
当初は15日と勧誘員が言っていたのですが、それではクーリングオフができないといって、なんとか14日にしてもらいました。
【質問】
・この勧誘員を信用していいものなのでしょか?
・また、解約は間に合うものなのでしょうか?
・クーリングオフは届け出た日付が8日以内であればOKということですが、なるべくなら、そういう手続きはしたくなく、販売店と電話で対応したいと思っていますが、可能でしょうか?
・念書が販売店に渡ると本当に契約は不履行になるのでしょうか?
(本HPを見ると、勧誘員と私との間での契約になるので、販売店は関係なく解約できないと思われますが...)
ちなみに、勧誘員の風貌は、一見、暴力団風なのですが、物腰やわらかいところでつい、話を聞いてしまったのが失敗でした。また勧誘員の証明書はありませんでした。
今となっては、断れなかった自分が非常に情けなく、後悔の念にかられ、ストレスが非常に高まっています...
よろしくお願いします。
回答者 ゲン
表題の『解約した方がいいのでしょうか?』ということなら、解約した方がええと思う。それも、クーリング・オフでの方がええ。理由は、もう少し後で言う。
『・この勧誘員を信用していいものなのでしょか?』というのも、まず、信用できんやろなと思う。言うてることに信憑性と整合性がほとんどない。
このQ&Aの『NO.105 口約束のキャンセルで申込書を理由に断り無く配達してくることはありませんか?』でも、あんたと同じように古紙回収を理由に勧誘に来たという例はあったが、こういう手合いは、往々にして嘘が多いようや。
もちろん、すべてやない。古紙回収のサービスをしとるという販売店は多いからな。ただ、そういう所は最初からそれを全面に出すということはあまりせん。
たいていは交渉の段階で「契約して頂ければ、そういう古紙回収のサービスもしてますよ」と言う。少なくとも、古紙業者を装うようなことはせんからな。
『最終的に勧誘員が新聞代を出すから取ってくれという話になりました』これは、確率的に言うとほとんど、ええ加減な話が多い。
ただ、これにも例外はある。それは、そのすべての新聞代をその場で出したときと、その勧誘員が販売店に、あんたから預かったと言うて、その新聞代全額を前納したときくらいのもんや。それ以外は、限りなく怪しいと思うてた方がええ。
『理由はノルマ(4件?獲得)があり、ノルマをこなさないと3万円の罰金がある。3万円を支払うくらいなら、3ヶ月分(約1万円)を出す方が良いという話でした』
というのも、ワシらプロからすると、それはないやろと思うが、この業界も広くいろんなシステムも存在するから、あるいは、そういう所もあるのかも知れん。嘘臭いがな。
これが事実だとするなら、これは本来、そこの極秘事項ということになる。その団としたら他に知られたら困る内容や。それをこの勧誘員は広言しとる。
あんたに言うということは、当然のように他でも言うてるはずや。そこら中で同じトークをしとるということになる。どこかで、その話が洩れるというのは十分考えられることや。
それでも、その勧誘員がそれを言う理由は一つ。嘘やからや。例え、その話が洩れたとしても、その勧誘員は「それは、客の何かの勘違いやろ。そんなアホなこと言うた覚えはない」と押し通すと思う。
それが、事実なら、そういうわけにはいかんやろが、嘘やったら、それでも通用するからな。とぼけたら終いやと考える。
そして、この勧誘員は『もう処理してしまい、4万円をもらった』と言いながら『12(10日?)に給料が振り込まれる。それまではお金がない』というのは、どう考えても整合性もなければ、つじつまも合わんやろ。
その4万円を本当に貰うとるのなら、その内の1万円程度は、あんたが電話したときにすぐにでも、持って来られるはずや。
余談やが、その3ヶ月の契約で拡張料が本当に4万円も貰えるんやったら、こんなボロい商売はないで。と言うより、その金はどこから出て来るんや。
販売店は、3ヶ月契約やったら、1万円程度の新聞代しか入らん。その内、約半分は新聞社に紙代として納入せなあかん。確かに、勧誘助成金というのは貰えるが、それにしても、3ヶ月程度やとタカが知れてる。
それに、その勧誘員が4万円も貰えるということは、販売店はその所属拡張団には5,6万円は最低でも払うということになる。そんな話は聞いたこともない。
因みに、ワシらの方の3ヶ月分の拡張料は4000円程度で、販売店が拡張団に支払うのは、その1.5倍ほどが相場や。
このサイトには、全国の多くの拡張団、拡張員の方々に協力して貰うてるけど、地域や新聞社により多少の誤差はあっても、この値段に大きく違うことはない。少なくとも、その差が10倍もあるというのは論外や。
話を元に戻すが、言うてることが本当なら、即座にその金を送金するか持って来ると思う。あんたが迷うてるのは誰にでも分かるから、下手したら、クーリング・オフされるかも知れんというくらいは考えるはずやからな。
それができずに、あんたに金がないと言うてるのは、それが嘘やと思うて、まず間違いない。しかも、その支払いを分割でというのも、さらに信用できる話やない。
極めつけは『当初は15日と勧誘員が言っていたのですが、それではクーリングオフができないといって、なんとか14日にしてもらいました』ということや。
断っておくけど、14,15日というのは、土日で、郵便局の窓口業務は休みやで。どうやって、書留郵便を送るんや。この勧誘員が実際に、いつもそういうことをしとるのなら、その程度のことは良う知っとるはずや。
この勧誘員の言うとうり、本当に12日までに金が入ると言うのなら、最低でも、その日は13日やなかったらあかん。
しかも、その初回に送ると言うてるのは僅か3600円やろ。そんな程度の金で、そこまで情けない内輪話を暴露するような奴は普通はおらんで。
そういうのが、おるとしたら、初めからその気がないか、本当に金がなくてピーピーしとるかや。ワシは、前者やと思うがな。後者なら、尚、救われん。そんな人間の約束が守られるわけがない。
14,15日の窓口業務の休みにそれを言うてるというのは、明らかに時間稼ぎで作為的なものを感じる。あんたにクーリング・オフをさせんようにしとると見てまず間違いないと思う。
あんたのクーリング・オフの期限は16日ということになるから、何とか上手いことを言うて、その日以降まで、やり過ごそうというのが見え見えや。また、そう思われても仕方のない対応ということになる。
『・また、解約は間に合うものなのでしょうか?』と『・クーリングオフは届け出た日付が8日以内であればOKということですが、なるべくなら、そういう手続きはしたくなく、販売店と電話で対応したいと思っていますが、可能でしょうか?』というのは一緒に答える。
解約は、クーリング・オフ内の期間やったら間に合う。電話で対応というても、それだけでは確実性に欠ける。後で、言うた言わんということにもなりかねんからな。
せやから、電話で確約を了承して貰うたとしても、一応、そこの販売店の人間に来て貰うなり、出向くなりして、その契約書の余白に「解約済み」と記入して貰うようにすることや。
それを拒否されるようやと、書面でクーリング・オフをするしか、確実に解約することはできん。それ以外の方法やと、解約するのに相当揉めることも覚悟しとかなあかんと思う。
『・念書が販売店に渡ると本当に契約は不履行になるのでしょうか?』というのは、その販売店の対応次第や。
そういう契約を断固認めんという所は契約解除もあるやろし、それは勧誘員の独断でしたことやから販売店には関係ないと言うて、契約解除に応じんということもあると思う。
『本HPを見ると、勧誘員と私との間での契約になるので、販売店は関係なく解約できないと思われますが』
これは、どこの部分を見て、そう思われたのかは分からんが、そういう趣旨で言うたことは一度もないはずや。おそらく、勘違いされとるのやろと思う。その箇所をもう一度、読み直してほしい。
ただ、誤解を生じるような表現があったかも知れんので、ここで、ちゃんと言うとく。
新聞の購読契約というのは、あくまでも、契約者と販売店との間でだけ成立するものや。今回の場合は、あんたと販売店との契約ということになる。勧誘員は、販売店の代理人という立場や。
勧誘員とあんたとの間で交わした約束事は、その契約書にその事項が記載されとるか、もしくはその販売店がその事実を認めん限りは効力はない。
したがって、販売店は、認められんことについては、関係がないという立場をとるというのが正しい説明や。新聞購読契約の場合、勧誘員とあんたとの契約ということには絶対にならん。
今回で言えば、念書の類は、その販売店が預かり知らんことやと言うたらそれまでのことになる。
まあ、それでも、そういう勧誘員を使うたという使用者責任というのもあるから、たいていの販売店は、その非を認めて、解約には応じるやろとは思うがな。
但し、中には、強行にそれを認めん販売店もある。あくまでも関係ないと。
あんたの所に訪れた勧誘員は、これが初めてということはまずないはずや。あちこちで同じことをしとる。その販売店もそのくらいは知っとると考える方が自然や。
それでも、敢えて、強行に預かり知らんと言う販売店は、すべてを承知やとも考えられる。確率は少ないが、悪意のある販売店ならそういうこともあり得ることや。
ここから、ワシのアドバイスを言う。
まず、その勧誘員に再度、連絡を入れて、提案の変更を伝えることや。一度、約束したことで言いにくいかも知れんが、振り込み期日の変更を伝える。その場合は、多少、強気の方がええ。
「お宅と14日の振り込みの約束をしましたが、14日は郵便局の受付窓口は休みなので、書留の手続きはできないはずです。最終、13日の午前中まで待ちますから振り込んで下さい。それを過ぎると、午後からクーリング・オフの手続きをします」と言う。
その際「一度、約束しておきながら」というような難癖をつける態度やと、最初からその意志がなかったと思うしかない。誠意のある人間なら、そこまで言われれば何とかするもんや。
できたら、そのとき「残りも一括で振り込んでほしい」と言うようにした方がええ。「そんな無茶を言うな」という答えが返って来たら「あなたは、私の契約で4万円のお金を手にできたのでしょ。その内の1万円程度なら当然だと思いますけど」と返す。
それらをすべて「分かった。そうする」と言うても、まだ、安心したらあかん。実際にそうするかどうか分からんし、あの手この手で何とか引き延ばしてくることも考えられるからな。
また、実際に13日に振り込んだと言うても、それが本当かどうかも確かめなあかん。
その場合のことを考えて「振り込んだ後、こちらには必ず連絡下さい。そのとき、郵便局の窓口で書留個別番号というのを貰えるはずですから、その番号をこちらに知らせて下さい」と伝える。
これは、郵便追跡サービス というのがあるから、その番号が分かれば、確かに送ったかどうかが分かる。それが今、どこにあっていつ到着するかもな。
それが、ええ加減な番号やったり「貰うのを忘れた、なくした」と言うようやったら、これも信用したらあかんということになる。
こんなことが面倒やと言うのなら、電話したときに「申し訳ないけど、やはり考え直しましたので、クーリング・オフで契約解除することにしました」と、その勧誘員に伝えることや。
もちろん、伝える必要もないが、まがりなりにも、約束をしたというのであれば、そのことを伝えとった方がええと思う。そのとき「あなたのことは何も言いませんから、安心して下さい」とでも言うとくことや。
こう言えば無言の圧力にはなる。「私を脅せば、すべてバラしますよ」と暗に仄めかしとるようなもんやからな。まあ、それをバラされて、その勧誘員が本当に困るかどうかは分からんがな。
クーリング・オフの手続きについては、いろんなサイトがあるからそれを探してもええし、Q&Aの『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』を参考にしてくれてもええ。
内容証明郵便が確実やけど、少しでも節約しようと思えば配達証明付きのハガキでも可能や。但し、その場合は、念のためにそのハガキの文面はコピーしといた方がええと思う。
それとも、そのクーリング・オフというのが嫌なら、一か八か、このまま、その勧誘員を信用してみることやな。
ワシは、その勧誘員と直接会うてないから、状況だけでしか判断してないけど、意外に義理堅い男かも知れん。約束を守るということも、考えられんではないしな。
ただ、信用するのやったら、例え、裏切られてもあきらめることや。裏切られてあきらめ切れん相手やったら信用したらあかん。
幸いと言うか、3ヶ月程度の契約やから、すぐ終わるということもある。結果的には、そうすることが、一番、波風が立たん方法かも知れん。誰とも揉める心配もないしな。
但し、裏切られたと知って後で怒るのなら、今、クーリング・オフ の決断をするしかない。そうすれば、多少はその勧誘員と揉めるかも知れんが、何を言うて来てもあんたに分のあることやから、堂々としとればええ。
いずれにしても、決断するのは、あんた次第やということになる。ただ、決断は早い方がええと思うよ。
あんたは、今回のことについて、かなり後悔されとるようやから、今更、追い打ちをかけるようなことは言わんが、これに懲りたら、次回からは毅然と断ることやな。