新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.203クーリング・オフ後の被害、他についての相談です
投稿者 dekopon さん 主婦 関東在住 投稿日時 2006.2. 3 PM 0:34
先日、○○の拡張員に恫喝されて身の危険を感じ、なんとか帰ってもらうために契約しました。
IDカードの名前と番号ひかえたので、それを教えれば本人と会社に厳重注意し、場合によっては免許取り消しになるとのことでしたが、どのくらい抑止効果があるのでしょうか?
また、クーリングオフをしようとも思いましたが、逆恨みされたり、その後またしつこく勧誘してこないか心配です。
類似の相談が多いかと思いますがよろしくお願いいたします。(ゲンさんの文章に既出の内容でしたらすみません)
お時間がありましたら、以下にその時の模様を書きましたのでお読みください。
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最初は個人情報の保護法のことで…とインターホンごしで言われ、つい玄関に出てしまいました。
相手が新聞の勧誘だとわかっても、以前紳士的で好印象だった方の先輩ということで、抵抗なく話を聞いてしまいました。
しばらく○○はとらないつもりでしたが、どうしてもと言われ少し考えました。しかし、引越しをするかもしれないし、先のことはわからないのでとビール券を返すと、温厚そうで真面目そうな態度が一変。
ドアをこじ開け、「あんたが新聞とりそうなそぶりしたからこんなに話してやったんだよ!!」
ものスゴイ上からイロイロ怒鳴られて、なんで私はこの人に怒られねばならないのか不思議でした。ドアを閉めようとしても体を挟みこんで閉めさせてくれません。
「どいてください」と肩を押すと、「なに暴力ふるってるんですか!」と長身の男は立ちはだかります。
恐ろしくなって「誰か警察呼んでください!」と叫びましたが「ここは廊下ですから住居侵入じゃないですよ!」と。
再度ドアを閉めようとしましたが、あと15センチのところで足をはさまれこじ開けられました。
(新聞社ではドアを閉めさせない行為も住居不法侵入にあたるって言ってましたが)
もちろん都会の集合住宅、誰も出てきてくれません。夫も拡張員が来たのと同時に出かけていったの見られていますし…。
早く帰ってほしい一心で契約しました。またこのまま帰られても身元が分らないので契約したところで名前とID番号を確認しました。
この件で、どの新聞社であっても紙媒体の新聞は絶対契約しないと心に決めました。怒り心頭、地獄に落ちろ!といいたい。
たぶん、もっと「えげつない」拡張員はいるでしょうが、理不尽です。商品が新聞なだけになおさら腹立たしい思いです。
回答者 ゲン
あんたの怒りは当然やし良う分かる。ワシも同じ拡張員として、本当に申し訳ないことやと思う。
こういう人間は、ワシも腹が立つ。こういうのがおるから、拡張員の評判は、いつまでたっても地に落ちたままなんやからな。
ワシが、このサイトで何万回「ええ拡張員もおるで」と訴えてみても、この現実一つでそれが簡単に消える。ほんまに情けない。
クーリング・オフの期間内やったら、迷わずそうしたらええ。
『拡張員に恫喝されて身の危険を感じ、なんとか帰ってもらうために契約しました』ということやが、クーリング・オフの制度は正しく、あんたのような消費者を保護するために生まれた法律やさかいな。
『IDカードの名前と番号ひかえたので、それを教えれば本人と会社に厳重注意し、場合によっては免許取り消しになるとのことでしたが、どのくらい抑止効果があるのでしょうか?』
これは、抑止効果ということでは大きいと思う。新聞社にそれを報告すれば、販売店の責任者辺りが謝罪に訪れるはずや。これは、新聞社、販売店にとっても小さな問題やない。
『新聞社ではドアを閉めさせない行為も住居不法侵入にあたるって言ってましたが』というとおり、法律違反、それも刑事事件になりかねん問題や。信用を考えれば放置できん問題やさかいな。
『早く帰ってほしい一心で契約しました。またこのまま帰られても身元が分らないので契約したところで名前とID番号を確認しました』というのは、冷静な判断やったと思う。
どんなことでも証拠がなかったら訴えるにしても弱いからな。しかし、それは分かっとっても、恐怖心に囚われ、あるいは怒りに我を忘れたような状況で、冷静にそう判断できる人は少ない。
たいていは、後でそうしとけば良かったと思うもんや。もっとも、その冷静さは、あんたのメール文の描写でも分かるがな。
『再度ドアを閉めようとしましたが、あと15センチのところで足をはさまれこじ開けられました』と言われとる中の『あと15センチ』と描写されとることがそうや。
他人に状況を説明するときは、なるべく具体的に細部に渡って話す方が説得力を増す。あんたには、そういう意識はなかったかも知れんが、それがしっかりできておられる。
あんたのこの説明を聞いて、新聞社は放っておくことはできんと判断したのやろと思う。それで、その当事者の情報を教えてくれとなったのやないかな。
あんたが、その男のIDカードの名前と番号を教えれば、本人と会社(拡張団)に厳重注意をするのは間違いない。新聞社が言う厳重注意というのは、甘いもんやない。
当該の営業会社である拡張団は、かなりきつい叱責がある。今は、どこの新聞社もこういう行為には、厳しい対応しとる。叱責された拡張団もその男にはきつく言うはずや。場合によれば本当に馘首ということまである。
『逆恨みされたり、その後またしつこく勧誘してこないか心配です』というのも、可能性としたら低いと思う。
そういうことをすれば、確実に馘首は間違いないからな。そして、客にどんなに悪態つく拡張員でも、拡張団の上層部の人間には、借りてきた猫の子のように従順でおとなしいもんや。その意向に楯突く者はほとんどおらん。
それでも、世の中には、極希に例外的な馬鹿がおるのは確かや。この男の言動から、それほどの馬鹿とは思えんが、絶対の保証もできん。
このサイトにも、あんたと同じ心配をされとられる方からの相談も多いが、実際に仕返しじみた行為をされたという報告は今のところない。責任者を伴い謝罪に訪れたということはあったがな。
ただ、どうしても、その仕返しの恐怖があるというのなら、その男の身元を明かせず、単にクーリング・オフをするだけという方法もある。
その場合、理由を言う必要もないが、敢えて言うなら「引っ越しの可能性がある」とでも言えばええのやないかな。
その男が、よほどでない限り、何も言わずあきらめるはずや。クーリンク・オフ客に文句を言うたらヤブヘビやというのは、この業界の常識やから、後の心配もないと思う。団や販売店からも「行くな」と、たいていは釘も刺されるしな。
それでも、万が一、その男が来て、文句の一つでも言うたら、クーリング・オフの妨害行為ということになり、立派な犯罪になる。すぐ、警察に通報したらええ。
もしくは「お宅の行為は犯罪になるから警察と新聞社に通報しますよ」と、その場で通告することや。
実際にそれで、警察に逮捕されとる者もおる。警察を呼んだときは、その言動の是非を指摘するのやなく、クーリンク・オフをしてるのにやって来て文句を言うてるとだけ話せばええ。
それだけで罪になる。警察は事後処理的なことでしか動きにくいということがある。せやから、現在進行形というトラブルということやなしに、すでに犯罪が行われとるというアピールをすることや。その男が、この場におるのが何よりの証拠やと言うてな。
普通は、そこまで深く考える必要はないと思う。ただ、用心としてその心構えはあってもええ。
今回、クーリング・オフはしたらええ。問題の男についての通報も、あんた次第や。いずれにしても、結果に大した影響はないやろと思う。
それに、その男は、放っといたとしても、いずれ自滅するのは間違いない。あんたにしたようなことは、他でもしとると考えるのが自然やからな。
そういうことが、いつまでも許されるほど、この業界は甘いもんやない。どこかで、その行為が問題にされ、結局は逐われることになるか、警察の世話になるかや。
念のため、やむを得ずドアを開けるときは、次からはドア・チェーンをしてからの方がええと思うよ。あるいは、テレビ・カメラ付きのドアホンを設置されるのも方法やな。多少、金はかかるけど。
今日び、悪質なのは、こういう新聞の拡張員だけとは限らんから用心はしとく方が無難やと思う。
実際、今は、こういう家が多い。真面目に営業をやっとる者にはどうということはないが、やましい考えのある奴は嫌がるようや。それだけで、訪問率は違うと聞く。
『類似の相談が多いかと思いますがよろしくお願いいたします。(ゲンさんの文章に既出の内容でしたらすみません)』
こういうことを言われる人は、他にもおられたが、そういうのは気にせんといてほしい。相談とかトラブルというのは、一見、同じような内容に見えてすべて違う。
それも考えたら当たり前で、それに関わる人間がすべて違うんやからな。ワシは、過去、この仕事以外でも、数千人以上の苦情やクレームを聞き、その処理をしてきた経験で言うても、まったく同じというのはなかった。
せやから、同じような質問であっても、ワシの回答はその都度、微妙に違うと思う。それこそ、言うてることは同じでも、その注意点は、それぞれで違うはずやからな。
この場を借りて言うが、これを読まれとる人も、そんなことを気にせず、質問や相談があれば、どんどん言うて欲しいと思う。
このサイトは、新聞社のかなりの上層部の方も見られておられるようやから、単なる声としても届く可能性もあるしな。
また、心ある拡張団の営業会社、新聞販売店などでは社員教育の教材の一部として使われとる所もあると聞く。ここで取り上げる苦情やトラブルも、結果的には、この業界の浄化に役立つと信じとる。
もちろん、一般読者の参考にもなれば言うことはない。無法な拡張員の追放は、ワシも同じ思いやからな。そのためには、業界の浄化もやが、まだまだ、一般読者からの指摘も必要やと思う。
最後になるが『この件で、どの新聞社であっても紙媒体の新聞は絶対契約しないと心に決めました。怒り心頭、地獄に落ちろ!といいたい』と言われる気持ちは良う分かる。
すぐさま、その思いを考え直してほしいとは言わん。一件の嫌なことは、その人にとっては、すべてになる。他には、真面目な拡張員がおるんやでと言われても、そんなもん信用できるはずもないからな。
ただ、いつの日か、もし、その心が解けるようなことがあれば、このサイトにでも言うて貰えれば、ちゃんとした人間は紹介できると思う。
何でワシがこんなことを言うのかというと、本当に真面目な営業員とはこういう人間やということを知ってほしいと思うからや。他に他意はない。
このサイトには、日本全国の拡張団の方々、新聞販売店の方々に協力して貰うて成り立っとる。そのすべてに、理解を示し、共感して頂いている真面目な人ばっかりや。
もっとも、そうでない所は、当サイトには寄り付き難いというのも事実やろけどな。実際、相手にはせんけど、中傷メールもそれなりに来とるからな。
今回の結論として、クーリング・オフは、期間内にちゃんとして、その男の新聞社への通報は、どちらにしても、結果にそれほど大差ないやろから、あんたの判断次第でええと思う。