新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.205 転居したら契約が解除されるというのは本当ですか?


投稿者 匿名希望さん 投稿日時 2006.2 4 PM 11:57


はじめまして。いきなりですが、質問させていただきます。

今日、某新聞の勧誘員が来ました。自分は3月に転居するので、必要ないと答えたところ、「それなら、販売店には転居することは黙ってておくから、4〜6月まで契約してほしい。転居したら、契約は勝手に解除になるから新聞料金は払わなくてよい。これなら、自分はノルマが達成できるし、あなたは景品がもらえるからどっちも損しない」といわれました。

長い間話をするのも面倒だったので、契約書に住所・名前・電話番号を記入してしまいました。その後販売店から電話があり、契約の確認を行いました。

しかし、その後、本当に転居したら契約は解除されるのかと不安になり、ネットで調べていたところ、このサイトにいきつきました。

自分としては、どうも後味が悪いので、クーリング・オフで綺麗に契約解除しようと思ったのですが、クーリング・オフを行うと勧誘員のノルマが帳消しになるようですね。

このサイトで得た知識によれば、勧誘員というのは、概して収入が苦しいようなので少し気の毒である、というのと、後でその勧誘員がイチャモンつけてきたらどうしよう、という不安から、転居によって勝手に解除になるなら、このまま黙ってておこうか、という気になってきました。

3月に転居したら4〜6月の契約が解除されるというのは本当ですか?

もし本当だとしたら、このまま転居まで放置することで何か問題が発生することがあるんでしょうか。
回答よろしくお願いします。


回答者 ゲン


『3月に転居したら4〜6月の契約が解除されるというのは本当ですか?』というのは、これだけの質問やと、確かにそのとおりということになる。

しかし、それには条件がある。それは、契約後、急にそれが決まって、やむを得ず引っ越しせなあかんようになったという場合だけに限られる。

あんたの場合は、それには当たらん。事前に分かってたわけやからな。このまま、放置して、このことが発覚したら、詐欺罪に問われるおそれすらある。

その理由を言う。

拡張員が『転居したら、契約は勝手に解除になるから新聞料金は払わなくてよい。これなら、自分はノルマが達成できるし、あなたは景品がもらえるからどっちも損しない』と言うようなおいしい話には、当然のように裏がある。

『自分はノルマが達成できるし』というのは、それで某かの報酬を得るということを意味しとる。そして『あなたは景品がもらえる』というのは、あんたにも利益供与があると言うてるわけや。

そして『どっちも損しない』というのは、誰かがその二人分の利益を負担するからや。その負担をするのは、この場合、新聞販売店ということになる。

この拡張員の言う真意は「ワシは、販売店から拡張報酬を受け取ることができるし、あんたは景品をただで貰うことができる」ということにある。販売店は、新聞の購読はして貰えんわけやからから損害を被る。

つまり、その拡張員は、二人して販売店を騙そうと持ちかけとるわけや。そして、あんたは、すでにその片棒を担がされとるということになる。

それと知りながら、契約書にサインし、販売店には契約確認の返事もしとる。それで、めでたく拡張員には、契約報酬が支払われ、あんたは景品のただ貰いとなる。

詐欺罪の成立条件である、騙して金品を巻き上げるという結果になっとるわけや。あんたは「そんなつもりもなかったし、罪になるとは知らなんだ」と言うかも知れんが、それは認められん。

それが違法と知らずにしたことやからと言うても、その罪を逃れることはできんからな。法律とはそういうもんや。

因みに『NO.39  どうすべきか悩んでいます』 で今回のあんたとよく似た相談があるから、それも、参考にして貰えれば、より理解できるはずや。

『このまま黙ってておこうか』と言われる人も多いが、あんたのためにはならんと思う。確かに、このことが発覚する確率は少ないかも知れん。その拡張員が自らバラすというのは、まず、ないやろしな。

しかし、絶対とは言えん。どこからか、あんたが引っ越しするという情報が販売店に洩れる可能性はある。

また、その引っ越しの最中、販売店の人間に見つからんとも限らん。引っ越し業者に頼めば、そのトラックが現場に行くわけやから、販売店の目を引くしな。

これは、常に引っ越し客に狙いをつけとる販売店にしたら当然のことになる。それが、出ていくのか入居するのかは、行ってみんと分からんから、引っ越し業者のトラックを見つければ間違いなくそこに急行する。

さらに、あんたが引っ越しするという3月は正しくその引っ越しシーズンになる。普段よりも重点的に引っ越し客に狙いをつけとる時期や。その現場を見つかって、その行為がバレんとも限らん。

一つ間違えば、取り返しのつかんことになる可能性もある。

今なら、クーリング・オフをすることで、それを回避できる。一度、契約の確認をしとるというのが気になるのなら、急に引っ越しが決まったとでも言えばええ。

その際、間違うても、拡張員にそそのかされたとは言わん方がええで。ヤブヘビになるさかいな。

たいていは、販売店に電話でそれを伝えれば、了解して、景品の引き上げに来るはずや。そのときは、契約書の隅にでも「確約済み、景品返還済み」と書いて貰うとくことや。普通は、それで終わる。

もし、それに応じる気配がなければ、文書でクーリング・オフを通知するしかない。もともと、クーリング・オフは、文書での通知でしか、法的効力はないからな。

そのことも『NO.39  どうすべきか悩んでいます』の中で説明しとるが、念のため『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』 の方がより詳しいので、そちらも参考にしてほしい。

『勧誘員というのは、概して収入が苦しいようなので少し気の毒である』と言うておられるが、それは、真面目な拡張員に対して、そう思うてやってほしい。

こういう不法な誘いかけをするような人間に、気の毒なというのは考える必要はない。ちょっと、考えたら分かるけど、この拡張員は、見ず知らずの初対面のあんたにこういう誘いをかけるくらいやから、当然、誰にでもチャンスがあれば言うてるはずや。

言わば、詐欺師みたいなもんや。詐欺師に情けをかけても報われんだけやなしに、最悪の場合、あんた一人が悪者にされかねん。悪いことは言わん、関わり合いにならん方がええ。

『後でその勧誘員がイチャモンつけてきたらどうしよう、という不安』というのも、普通は、まずない。このケースで下手に文句を言うたら、まずいというのは、この業界の人間なら誰でも分かっとることやからな。

拡張員が、文句を言いに来るとしたら、脅してでも、再度、契約できると踏んだときくらいのもんや。その点でも、クーリング・オフ後に何か言うて来るというのは、考え辛い。

NO.203クーリング・オフ後の被害、他についての相談です』の相談者にも言うたが、このサイトに同様の不安を寄せとられる人からも、今のところ、そういう報告もないしな。

ただ、絶対にそういうことが、ないかと言われても、その保証はできん。世の中には、どうしようもない人間がいとるのもまた事実やからな。

発覚するリスクを承知で黙っとることにするのか、クーリング・オフにするのかは、最終的には、あんたが決めるしかない。

最後に、あんたは『長い間話をするのも面倒だったので、契約書に住所・名前・電話番号を記入してしまいました』と言うておられるが、そういう考え方だけは、絶対にせん方がええ。

どんな契約であろうと、契約というのを、おろそかに考えてたら、いつかえらい目に遭うと思う。

今回は、新聞購読契約程度やから、最悪になったとしても、タカが知れてるが、世の中には、言葉巧みに、えげつない契約をさせる連中は、ナンボでもおるさかいな。

そんなのに、引っかかったら大変や。契約と名のつくものを、ええ加減に考えて、あしらうようなことはせん方が身のためや。老婆心ながら、忠告させて貰う。


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