新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.211 信用していいのでしょうか?


投稿者 king さん 学生 20歳 投稿日時 2006.2.13 AM 2:38


この前、新しいアパートに引っ越したばかりです。

先日、新聞勧誘が来ましてそこまで怖くないお兄さんだったので「お金がない」といって断りました。

そして今日の夕方インターホンが鳴りドアを開けました。「いらない週間雑誌とかありませんか?今、新聞や雑誌等の廃品を回収してます。」などと言っていたのに、話を聞いているうちに新聞勧誘だということがわかりました。

そして、おじさんは愛想もよく普通でした。「新聞とりませんかねぇ〜?」例のごとく言われ、「お金がないです」と言うと、「いくらぐらいなら取るの?」と聞かれ「1000円くらいですかね」と答えると・・・「わかったじゃ1000円でいいよ。2月分は無料でいいから」と言われ6ヶ月契約しました。

そしたらメモにおもむろに料金を書き出し・・・「一ヶ月2500円の差額がでるから、この商品券2500円を毎月もらってそして料金は普通に払ってよ!」と言われ。。。

めんどくさいので「その商品券で新聞代を払うことは出来ないんですか?」と聞くとしばらく考えて・・・・「わかったそれじゃ集金の前に私が2500円持ってくるのでそれで1000円追加して払ってくれ」と言われ契約しました。

最後に「○○はおっかないのが来るから気をつけてね。」といい帰っていきました。これは騙されているのでしょうか?この人を信用していいのでしょうか?本当に2500円持ってくるのでしょうか?教えてください。お願いします。


回答者 ゲン


『これは騙されているのでしょうか?この人を信用していいのでしょうか?』ということやけど、中には、言うとおりにする拡張員もいとるようや。

このQ&A『NO.32 本当にタダ!?』の相談でもそういうのがあった。

このケースは、3ヶ月タダにするからという話で契約した。そして、実際にその約束をした拡張員は、販売店に新聞代を払うてたということや。確率的には低いけど、そういうこともある。

もっとも、この相談者には、例えそれがその拡張員の言うとうりやったとしても、そういう話には乗らん方がええとはアドバイスしたがな。

後日、その人から返礼メールがあった。その一部を紹介しとく。


先程販売所に電話して契約内容を確認したところ、確かに契約は三ヶ月で、お金も納めてあるとのこと。よかったー!騙されてなかったんだ!ようやく安心できました。

でも、自分は本当にラッキーだっただけで、もうおいしすぎる怪しい話には乗らないようにしようと、反省しています。ゲンさんにお叱りをいただいて目が覚めました。


ということや。これなんかは、この相談者が言うとるとおり、本当にラッキーなケースにすぎんと思う。ただ、すべてで騙しやないというのは確かなようやけどな。

約束を守るか守らんかというのは、あくまで、その人間次第やから、何とも言えんということになる。ただ、普通に考えると、信用できんやろと言うしかないがな。

特に『集金の前に私が2500円持ってくるのでそれで1000円追加して払ってくれ』というような、後日、そうするというのは守らん場合が多い。本当にそうするつもりの人間なら、その場でその金を払うはずや。と、ワシは思う。

多くの拡張員の思考は、契約を取るまでが勝負やとなる。契約を上げ、カードを販売店に渡せばそれで終わりや。

何か証拠になるものでも残しとるのなら、あるいはということもあるが、口約束だけやったら、何とでもごまかせると考える。白を切るというやつや。こういうことを持ちかける奴は、その白を切るのが上手いし多い。

ただ、何度も言うが、その拡張員が絶対そうなのかというのは、ワシにも何とも言えん。意外と律儀な人間なのかも知れんからな。

せやから、その拡張員を信用するかせんかは、あんた次第ということになる。そして、信用するのなら、例え、騙されてもあきらめることや。

騙されたと知って腹を立てるのなら、最初から信用したらあかん。これは、何もこの拡張員だけのことやなく、他の誰に対してでも言えることやと思う。

例えば、友人に1ヶ月後に返す約束で金を貸したとする。それを、返してくれんからと怒ったらあかんと言うてるわけや。そのケースを想定して、怒るのやったら貸さんことや。

貸さんことで問題になるより、貸したことでトラブルになる方が数倍、しんどいことやからな。現実に、そういうことは世の中に腐るほどある。

せやから、その相手を信用できるかどうかの基準は、最悪の場合、あきらめられるかどうかで判断するのがええと思う。そして、信用してしもうたら、信用した人間にも責任があると知るべきやと考える。

今回の場合、それが、本当かどうかは、1ヶ月後、その集金の時期になるまで分からんことや。

そして、そのときに、騙されたと知っても、クーリング・オフの期間がすぎとるから、簡単には解約はできんやろと思う。例え、解約できたとしても、多少はしんどい思いをせなあかんことになる。

今なら、まだクーリング・オフという道が残されとる。その手続きの詳しいことは『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』をじっくり読んで貰うたら分かるはずや。

クーリング・オフを選んだ場合でも、あまりいらんことは言わん方がええ。特に、その拡張員が信用できんということなんかはな。それを言うたら、最悪、その拡張員にねじ込まれる口実を与えることになる。

「オレを信用できんのか」と言うてな。そのクーリング・オフの時点では、その拡張員が騙しとるかどうかは、確定しとらんわけやから、そう言われたら困るやろと思う。

幸い、このクーリング・オフのシステムはその理由を何も言わんでもええことになっとるから、よけいなことは言わん方がええというわけや。

販売店に、何も言わなんだら、その拡張員もねじ込むことはないと思う。もし「何でや」みたいなことを言うてきても「申し訳ないけど、1000円でもきついんです」と言うくらいにしといた方がええと思う。

いずれを選ぶかは、あんた次第や。ワシからは、そうとしか言えん。それにしても、こういうケースが後を絶たたんな。

拡張員にその原因の大半があるのは、そのとおりやが、それにつけいられる方にも問題はあるやろと思う。これからは、こういう思いをしたなかったら、うかつな話には乗らんようにせなあかんで。

今回、このまま新聞を取っても、クーリング・オフをするにしても、多少は出費もせなあかんことになると思うけど、その勉強代やとあきらめることやな。


追加質問 投稿日時 2006.2.14 PM 2:49


回答ありがとうございました!!とても参考になりました。今後の行動として、しようと思っていることがあるので見て頂けるとありがたいです。

1.クーリングオフまで、まだ日にちがあるのでまず販売店に電話する。

2.もらった名刺の名前の人に代わって貰う。

3.契約の確認と念を押す。

このような行動をしようと思っているのですがどうでしょうか?回答お願いします。


回答者 ゲン


1.クーリングオフまで、まだ日にちがあるのでまず販売店に電話する。

これは、クーリング・オフの意志を固めたのなら別やが、今回のことを販売店に聞いても、おそらく無駄やと思う。

あんたと拡張員の交渉内容が、その契約書には書いてないやろからな。そして、その拡張員が、その内容を販売店に報告しとるというのは考えにくい。普通は、そんなことを独断で決めたら、その販売店に叱責される。下手したら、出入り禁止や。

もし、その内容が報告でき、販売店が許容できるものやったら、拡張員自ら『集金の前に私が2500円持ってくる』というようなことは言わんはずや。契約書に「新聞代1000円」と書いとけば、終いのことやからな。

実際に、どことは言えんが、広い日本の中には、そうしとる販売店もあると聞く。

2.もらった名刺の名前の人に代わって貰う。

状況から、どう考えても、販売店の人間やないと思う。拡張員のはずや。そして、拡張員なら、普通は、同じ販売店での長期の勧誘はせんから、その販売店にはおらん確率が高い。せやから、代わって貰うというのは、無理と違うかな。

おそらく、名刺の電話番号は、携帯なら個人やし、一般電話なら、拡張団(営業会社)の事務所のはずや。そこなら、その拡張員と連絡はつくかも知れん。

3.契約の確認と念を押す。

これは、その拡張員とどんな確認や念を押しても無駄やと思う。所詮は口約束やからな。それに、それを確認するという行為は、その話を信用するということに繋がる。

そして、信用するということは1ヶ月待つわけやから、クーリング・オフの権利を放棄するというのを分かってなあかん。

契約の確認は、販売店とせな意味がない。契約書を交わしてしまえば、その拡張員とどんな交渉をしても、それが、販売店に伝わらな有効とはならん。そして、それは、かなりの確率で伝わってないはずや。

しかも、販売店とその契約の確認をすれば、ほぼ間違いなく揉めるやろと思う。販売店は、その拡張員とあんたの交わした約束は知らんと言うやろしな。事実、何も知らんはずや。

そして、その拡張員は、販売店や団からも責められ立場を失うやろから、あんたに文句を言う可能性がある。オレの言うことが何で信用できんのやと言うてな。

何度も言うが、今の時点では、その拡張員が嘘を言うてるのかどうかの確かな判断はできんということや。証拠がないからな。状況が疑わしいというだけや。

もっとも、揉めるのを承知やというのなら、それはそれでええ。普通は、すっきりさせてから、クーリング・オフをするなりしたらええと思うからな。また、そこまでせんでも、事情が分かれば、その販売店が解約に応じることも考えられる。

あんたのケースは、揉め事が嫌なら、販売店には何も言わんことや。揉めてもすっきりとしたいと言うのなら、正直にすべて言えばええ。

ただ、クーリング・オフをするつもりなら、前回の回答でも言うたように、何も言わずがベストやと思う。その拡張員からの問い合わせには、金がないとでも言うとけばええ。

それが、現時点での揉め事は最小やろと思う。もっとも、揉め事を気にするのなら、そのまま、信用して、例え、騙されたとしても何も言わんことやがな。

いずれにしても、選択肢は二つやろと思う。信用できんということでクーリンク・オフにするか、そのまま信用するかや。

少なくとも、今、あんたが考えとる販売店に電話して確かめるというのは、得策とは思えん。ややこしくなるだけと違うかな。

ただ、クーリング・オフを伝えるだけなら、それでもええ。上手く行けば、文書を送付せんでも、販売店が解約に応じるかも知れんからな。

そのときは、契約書の余白部分にでも、解約済みと書いておいて貰うことやな。口約束だけなら、念のため文書の送付をしとた方がええやろ。

ワシは、アドバイスを求められたら、それに答えるけど、最終判断は、あんたが下すしかないということを分かっといてほしい。どうするかは、良う考えて決めたらええ。


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