新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.213 僕も客側ですが、客側に意見したいです
投稿者 genius.k さん 投稿日時 2006.2.14 AM 7:23
なんかHPのQ&Aを読んでて思うんで、新聞屋のかたをもつ訳じゃないですが、客側に意見したいです(僕も客側ですが)。
とりあえず契約してもクーリングオフすればいいとかってよく見るんですが、契約ってものをナメてませんかね?そもそも読みたくないなら契約しなきゃいい話ですよね?
しつこかろうが脅し口調だろうが契約しなきゃいいんです。まがりなりにも拡張員は必死で契約とろうとしてるわけですよ、そして契約が取れればうれしいだろうし…。
販売員も夜中から寒いのに配るわけですよ。それをすぐ簡単にクーリングオフっていうのは卑怯な気がしますよ。気が弱いからしょうがないとかってちょっと違う気がしますよ。
回答者 ゲン
あんたの意見は貴重やと思う。このQ&Aに、ワシらの立場に立って意見を言うて貰うた、一般読者の方は初めてやからな。
確かに法律を抜きに考えれば、適当に契約だけして、後でクーリング・オフすればええというのは、どうかとは思う。ワシも、それに対しては『最初に、しっかりと断っておくことや』とは、言うてるつもりや。
ただ、Q&Aという性質上、クーリング・オフをしたいという相談があれば、その法律があることやから、アドバイスはする。
そして、このQ&Aには『質問や相談は、基本的には相談者様の立場に立ってお答えします』という基本姿勢でやっていこうと、ハカセとも確認しとるということがある。
中には手厳しい意見を言う場合もあるが、それも、結果的には、その相談者のためを考えてのことや。
さらに、相談者からの内容次第で、クーリング・オフの期間に該当しとる場合にも、そういうアドバイスをすることもある。但し、その場合の多くは、明らかに、勧誘側に問題ありと判断するからや。
ワシも、法律がすべてやと考えとるわけやない。しかし、そのことの是非は、法律に照らして判断することが、一番、間違いのないことも事実なわけや。そのアドバイスが多い。
『契約ってものをナメてませんかね?』これは、ワシも随所に感じる。その都度、契約については甘く考えん方がええとは言うてるがな。
ただ、これも、タカが新聞契約くらいという考えが、世間一般に根強くあるからやろうとも思う。契約しとるという意識すら薄いわけや。ワシのアドバイスで、初めてそれを知った、あるいは反省したというのも多いからな。
『そもそも読みたくないなら契約しなきゃいい話ですよね?』そのとうりや。あんたの言うように、毅然と断るべきやと思う。
正直言うて、ワシらもその方が有り難い。あかんとなれば、そこで粘ることもないからな。それが、そう断ったら、拡張員が気を悪くするのやないかと考える人も、中にはいとる。
お人好しと言われる人ほど、その傾向にある。それで、どっちつかずの返事をついする。
当然、拡張員は脈があるのかと思う。粘れば落とせる。契約して貰えると考えるわけや。しかし、初めから、購読する意志はないから、結局、断ることになる。
当の拡張員にすれば堪らんわけや。よけいな時間をとったと考えて、中には、その客に悪態をつく者までおる。もちろん、理由はどうあれ、それは絶対したらあかんことやがな。
ただ、お人好しも時とすれば、人を傷つけることもあるということや。はっきり断ったり、クレームや文句を言うたりすることの方が、却って、親切になることすら多いのが世の中やと思う。
『しつこかろうが脅し口調だろうが契約しなきゃいいんです』と言うことやが、これについては問題も多いと考える。
あんたは以前にメールで『僕は容姿が恐く見えます。体がでかく、格闘技の経験からくる威圧感があるようで、拡張員の方に高圧的にでられた事がありません』と言われてたが、正に、そういう脅すようなことをする拡張員は、相手を見るわけや。
最初から、意識的に脅せると思う相手にしか、そういう真似はせん。そして、そういう連中の目は、それなりに確かや。
狙われた人間にすれば、その恐怖は相当なものになる。蛇に睨まれたカエル状態なわけや。そうなってしまえば、断ろうという意識よりも、一刻も早く、その状態を脱したいという思いの方が強くなる。
契約さえすれば、その場を引き上げて貰えるのなら、心ならずもそうしてしまうわけや。
あんたには、そういうのは理解できんことやろが、世の中には、そういう人も多いということも知っておいてほしいと思う。意志や気の強い人間ばかりやないということをな。
さらに、言葉巧みに言われるがままに、騙しのようなトークに乗せられて契約する人間も後を絶たん。
それが、後になって、よくよく考えたらおかしいのやないかということに気付いて、このサイトに相談されるわけや。
それらが、結果として、クーリング・オフをすることへの相談になる。あんたは、それを見て疑問に思い、憤られとるということになる。
しかし、そういう人の救済措置として、特定商取引に関する法律というのが2004年6月1日から施行され、その第9条に、訪問販売における契約の申込みの撤回等というのが制定されたわけや。これが、俗に言う、クーリング・オフや。
行き過ぎた営業がこの法律を生んだということになる。強引なことをすれば、これからもこの手の法律は増えるかも知れん。
あんたにとって卑怯なようでも、ルールなら、それを行使するのは悪いことやないと思う。あんたの容姿が武器であるように、そのルールを武器として拠り所にするだけのことやからな。
ただ『まがりなりにも拡張員は必死で契約とろうとしてるわけですよ、そして契約が取れればうれしいだろうし…』と理解を示してくれることには、本当に有り難いと思う。『販売員も夜中から寒いのに配るわけですよ』と気遣って頂けるのも嬉しい限りや。
これは、言うてええもんかどうか、少し迷うたが、このサイトに、クーリンク・オフを希望してか、あるいは、ワシがそうアドバイスしたケースでも、実際には、その行使をしてないという事例もある。
それには、やはり、後の報復というのが怖いということのようや。あんたにとっては、そんなもんと考えるかも知れんが、その人たちにとっては、切実な問題なわけや。何ぼ、ワシがその心配は少ないとアドバイスしても、一度取り憑いた恐怖心というのは、なかなか払拭されんようや。
そして、クーリング・オフを実行した人も、それなりに悩んで、反省もされておられるということがある。今度は、勇気を振り絞って、最初から断るようにすると言うておられるからな。
その辺のところも、理解できるようやったら、そうしてほしいと思う。