新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.224 対応の遅い販売店との契約解除について
投稿者 today885 さん 投稿日時 2006.2.24 AM 11:45
はじめまして。
他の方のご質問、ご回答、興味深く読ませていただきました。契約期間内での解約について、質問させてください。
以前住んでいたところで2年契約をし、その後現在の住所(別の販売店の管轄です)へ引っ越して来ました。
その当時は契約解除できることを知らず、勧められるままこちらの販売店に引き継いでもらいました。
その後、半年以上経って突然集金人さんが訪れ、「未納分を払ってください。」とのこと。
以前住んでいたところでは自動引き落としにしていて、そのまま引き継がれているものとばかり思っていて、さらに通帳等でチェックもしていなかった(ここは不注意で、お恥ずかしい限りなのですが)のでその時初めて気付いたのです。
問い合わせをすると、「新たに引き落としの申込書を提出してもらう必要があります。ご説明しなかったですかね?」と。
結局、双方不注意だったということで、新たに申込書を作成し、これまでの分も支払う、ということで決着がつきました。
そこまでは現時点でも不満はありません。
その後、すぐに指定の金融機関専用の申込書を持ってきてくれるということだったので待っていましたが、その後1か月の間音沙汰なし。
挙句の果てにまた集金人さんが来られて、「手続きに時間がかかりますのでとりあえず先月分だけ払ってください。」とのこと。
「販売店と、転入後の分は全て引き落としでという話がついています。」と話すと「分かりました。問い合わせてみます。」と、何も言わずに違う金融機関専用の申込書を置いて帰ろうとするので、さらに「この金融機関ではありません。●●銀行のものをお願いしていたはずですが・・・・?」と話すと「すみません、すぐお持ちします。」と言って帰られました。
また、その後2週間ほど音沙汰がありませんでした。その間には、次の2年間の契約を勧誘する人が来て(今考えると、その人は販売店の人ではなかったかもしれませんが)その人にも事情を説明して帰ってもらって、また電話して「まだですか?」と訊ねると「え?持っていってませんかー。▲▲銀行ですよねー。」と。
その次の日、ようやく新聞と一緒に投げ込まれていました。
最初の引き落としの不備はこちらにも落ち度があり、これから払うという形で納得しています。
しかし、その後の対応の遅れ、電話応対への不満、販売店内での連絡不行き届き、さらには配達員さんが何度も古紙の回収をしてくれず、放置されてその都度電話で頼んだりしていたこともあって、今日限りで解約したいと販売店を訪れて申し出ました。
すると「途中解約はできません。」粘ると「以前住んでいたところでの契約ですから、そちらへ電話してください。」とのこと。
そんなはずは???と思いながら以前の販売店へ電話すると、案の定「そういう話は専用の窓口がありますからそちらへ」と言われて、そこへ電話すると「ここはそう言うご相談は受けていません。今の販売店へ」とまた振り出しに戻りました。
メールで本社へ相談しましたが、販売店と話し合ってくれと(いろいろ調べたら、もっともな意見だったようですが)それが昨日の話で、販売店からはなんの連絡もありません。電話をかけても不在です。
今朝はドアに「解約を交渉中です。配達しないでください」とメモを貼っておいたらメモはなくなっていて、新聞は入っていました。
電話応対してくれるおばさんも、話を最後まで聞かずに思い込みで判断してしまうタイプの方のようで、返事は立派なのに話の通りに事が運んだためしがありません。
それらのことについてクレームも電話で伝えています。不信感でいっぱいです。そういった不愉快な思いを理由として、解約を進める手立てはないでしょうか。
長くなってしまいました。アドバイス、何卒よろしくお願い致します。
ワシがその回答を考えとる間に、翌日、二度目のメールが届いた。
こんばんは。その後やりとりがありましたのでお読みいただけますでしょうか。
@本日、午後くだんの女性従業員と話をしました。が、何を話し合う為に電話をしたのかさえ分かってもらえず、あちらの不利益を繰り返し訴えられました。
自身も仕事でクレーム処理をすることがありますので、つとめてビジネスライクに何度も初めから説明していて、「金銭のやりとりでルーズな会社とはお取引を続けたくないということです」と話したところ、自身の性格について口出しされたと曲解され、感情的にこちらへの説教が始まりました。
「あなた若いから言いたくないんだけどね、世の中そんなに甘くないのよ。世の中っていうのはもっと・・・」というお説教が始まりました。いくら続けても理解力の足りない人だと判断してその場は「良いです。関係ないでしょう。お金は払います!」という話をしてしまい電話は切れました。
事業所と顧客の間で交わされる会話ではないと考えます。ましてや、まだ話し合いの段階ですから。
A夜になり、主人が私の話を聞いて再度電話をしてくれました。
女性従業員では話にならないと、所長の男性に電話に出てもらうよう頼みましたが、こちらが話を始めると「あんた何を言うとんのじゃ!」と突然怒り出し、怒鳴る始末。
さらに、「わしでは話はわからん!」と女性従業員にかわったそうですが、話はやはり平行線のようでした。挙句の果てに「私たちはここでもう35年新聞屋やってて、この辺りには知り合いだらけだからね。あんまりおかしい話してると職場を調べてあんたのこといろいろ訊いてまわるよ!!」と。
調べられて困ることは何もありませんが、違法すれすれ、または違法な発言ではないでしょうか。私には脅迫に思えます。
そして黙って娘と電話をかわられました。その人は割と冷静に話せたのですが、「既に本社にお金を払っていて、解約されても向こうに払ったお金は返ってこない。」というのがメインの理由のようでした。
購読やめたい!と思ったので、他の新聞社に見本紙を入れてもらっているのですが、「契約してないんですか?」としつこく訊かれました。
その娘さんによると、「ああいうのって嫌なんですよね」と言うことで、おそらく「自分達の落ち度でなく、他紙に変えたいがために解約を申し出ている」と思われているのではないかということが分かりました。
要は、不快な思いをさせはしたが自分達が損をすることは絶対ダメ、ということでしょうか。
明日主人が娘さんのほうと直接話をしに行きます。が、家族経営で所長でさえそんな風ですから決裂するだろうとは思います。
その時は今までの分の現金を置いて帰ってきて、あとは自動引き落としにする予定です。
販売店にしてみれば「勝手なことを!」と言う状況のようですね。もう、こちらが被った不快感(本日の対応、暴言も含めて)を理解してさえもらえればいい、という気分です。
少し感情が入ってしまいましたが・・・
また明日結果をお知らせできれば良いなと思います。
長々とすみません。お読みいただき、ありがとうございました。
回答者 ゲン
こういう、販売店の対応の拙さによる揉め事は、結構あることや。話を聞いとると、あんたは、こういうお粗末な対応をされんかったら、解約とまでは言うてなかったと思う。
そして、ワシの知る限りでも、こういうケースでは、結果的にほとんどが「解約や、勝手に新聞を入れても金は払わんで」と言うて決裂しとる。
この時点では、客は完全に頭にきとるから、よほど、販売店が折れんことには収拾がつかん場合が多い。
例え、販売店が意地になって新聞を入れ続け、新聞代の請求に来ても、それに応じんかったら、後は、裁判に訴えて料金の回収を試みるしかない。
それが認められるかどうかは、それぞれの事案で違うが、あんたのケースでは、販売店の言い分が通る可能性は難しいと考える。
理由は、そもそも、その揉めとる販売店とあんたとの間に「契約書」が存在するのかということにある。話を聞く限り、その販売店とは契約書を交わしとらんように受け取れる。
あんたが最初にクレームを、その販売店に言うたときに『今日限りで解約したいと販売店を訪れて申し出ました。すると「途中解約はできません。」粘ると「以前住んでいたところでの契約ですから、そちらへ電話してください。」とのこと』と答えとるからな。
つまり、契約の主張は、その販売店にはできんということになる。自らが認めとるわけやからな。ならば、当然「途中解約はできません」という権利もないわけや。
この販売店の主張は、以前の店での契約を引き継ぐ、つまり、債権譲渡があったという主張やろと思う。しかし、この債権譲渡を確定させるには手続きが必要になる。
まず、以前の販売店が、あんたに対して、その旨の文書送付をせなあかん。内容証明書郵便の類やな。口頭で伝えたからという言い分は、裁判の場では弱い。
おそらく、あんたは、その当時、それが当然の決まり事のように説明されていたやろからな。他に選択肢は示されんかったわけや。まあ、どんな販売店も「解約の道がありますよ」とは言わんやろがな。
さらに、債権譲渡を主張するとして、果たしてそれが認められるかということがある。ワシの知る限り、新聞販売店の契約を債権と認めた判例はない。あるのは、販売店と従業員との労働紛争くらいなもんや。
ワシは、これを債権と認めるのは難しいと思う。それは、以前の販売店が、あんたの移転により、実質、配達不可になり債務不能になったと考えられるからや。つまり、その時点で契約が消滅していることになる。
一般的に債務譲渡する場合は、その債権が生きとるということが条件になる。効力の失った債権の譲渡はできんはずや。しても意味がない。
それなら、無効かと言うと、必ずしもそうとも言えん。それは、あんたがそれを認めてた場合や。どんな契約も当事者同士が納得しとれば、原則として認められる。違法行為に基づく契約は認められんという例外はあるがな。
このケースは、現在までの状況は、あんたは認められておられるようやから、購読済みの新聞代の支払いは当然せなあかん。これには、あんたも異論はないようや。
しかし、これから以降の契約続行は、あんた次第やと考えられる。理由は、その販売店との契約書を交わしてないことにある。
通常、こういうケースでは、引っ越し先でも、新たな契約を結ぶのが普通や。まあ、ここのようにない所もあるけど、それやと、こういう揉め事になった場合、立場が弱くなる。
契約書のないものは、いつでもそれを一方からの通告だけで解除できる。今まで、認めてたから、これからも認めろということはできんと考えるからな。
ただ、こういう法律判断は、実際に裁判になって、裁判官が判決を下すまでは、誰にも分からんことやというのがある。せやから、ワシも、あくまでも可能性ということだけでしか言えん。
せやから、ワシの説明を持ち出すかどうかは、あんたの考え次第ということになる。
『そういった不愉快な思いを理由として、解約を進める手立てはないでしょうか』ということやけど、これは、そう主張しても難しいと思う。あんたの気持ちは良う分かるがな。
この場合、そこの販売店に契約書が存在しとるとして話すが、一方的な契約の解除は、クーリング・オフ以外では、販売店の不法行為でしかできんと考えとった方がええ。
この不愉快な思いが、不配、遅配の連発というのなら、債務不履行に問えるかも知れん。あるいは、脅迫、騙しという要素があるのなら、それも可能やと考えられるが、このケースはそれはないようや。残念やが、気分が悪いだけの理由で契約解除は無理やと思う。
因みに『挙句の果てに「私たちはここでもう35年新聞屋やってて、この辺りには知り合いだらけだからね。あんまりおかしい話してると職場を調べてあんたのこといろいろ訊いてまわるよ!!」と』と言うのも、そう受け取れんこともないが、この程度の会話やと、売り言葉に買い言葉の範疇やと思う。
これが、ヤクザなんかの言うたことやったら、状況次第では脅迫ということになるやろが、言うたのが、新聞販売店のおばちゃんでは、例え、警察に言うても相手にされんやろな。
それに、その会話を、客観的に知る第三者の証言もなかったら、それも、言うた言わんの水かけ論になる。
次からは、話し合いに行く場合は、何か録音できるものを持って行くか、信頼できる第三者に同伴して貰うかすることやな。そうすれば、行きすぎた言動の証拠にはなる。
『「既に本社にお金を払っていて、解約されても向こうに払ったお金は返ってこない。」というのがメインの理由のようでした』
についても、少し説明しとく。これは、あんたの以前での契約を買ったということを意味しとるということになる。
最近では、こういうのもあまり聞かんようになったが、以前は結構あった。引っ越し先での継続依頼に固執する販売店は、こういうケースもあるわけや。
それには、客に引っ越されると実質配達不可能やから、予定していた契約期間の収入がなくなる。それなら、引っ越し先の販売店に、その契約を買わんかと言うて持ちかけ、某かの金になればええというやつや。
それを引き受ける販売店にしても、契約を買うことで客が増えると判断してそうする。もっと、分かりやすく言えば、ワシら拡張員が取ってきた契約を買い上げるのと、似た理屈や。
言えば、儲かると思うてたもんが、それで損をするということになると言うてるわけや。
しかし、それをあんたに言うのは、おかど違いや。あんたには関係のないことやからな。そう言えばええ。
そして、この販売店は失言もしとる。それは『既に本社にお金を払っていて』ということや。これを聞く限りは、新聞社が、それを斡旋してその金の受け渡しの仲介をしていたことになる。
新聞社は、新聞の購読契約に関しては一切タッチしてないというのが公式な見解や。新聞の購読契約は、あくまでも販売店と購読者との間のことやというスタンスやからな。
せやからこそ、契約の揉め事やと言うても、販売店と話し合ってくれとなるわけや。新聞社は、販売店の要望で新聞を卸しとるだけの立場やということになる。
したがって、その販売店が言うような金銭のやり取りは、例えそれがあったとしても、新聞社は絶対に認めんはずや。その件に関して新聞社に聞いてみればええ。認めれば、契約に関与しとるということになるからな。
新聞社には、契約のトラブルやと言うても、ほとんど効果はない。不法行為に関係することやと言えば、放っとくことができん。特に、今はそういうことには敏感やからな。
せやから「そちらの新聞社では、私どもの引っ越しの継続購読に際して、今の販売店から金銭を受け取っているのですか」と聞いてみればええ。まず、否定するはずや。
その質問をするだけで、その販売店は拙い立場になるおそれがある。迂闊な言動ということで叱責されるかも知れん。そうなれば、この問題も一気に解決する可能性もある。保証はせんがな。
いずれにしても、物分かりの悪い人間と争うのは疲れると思う。ワシも、たまにそういう販売店の店主を説得することがあるけど、耳を貸すことはまずない。よほど、窮地に立たされん限りな。
それには、そう言う人間の特徴として、自分の立場だけでしか物事を考えられんということがあるからや。
もっとも、相手の立場を考えられるようやったら、こんな不手際が原因で揉めることもないわな。
ワシの説明したようなことが参考になるのやったら、そうしてくれたらええ。
話しても分からんということで、これ以上、揉めたないと思うたら『その時は今までの分の現金を置いて帰ってきて、あとは自動引き落としにする予定です』と、あんたが言うてたように、少々のことは我慢するのも方法や。
どうするかは、あんた次第や。良う考えて決めることやと思う。
今日、話し合いに行くということやが、何かあれば、また言うてくれて構わん。いつでも相談に乗るさかいにな。
相談者返信日時 2006. 2.26 AM 0:11
冷静かつ中立的なご回答、とても頼もしく拝見しました。経験と知識をお持ちの方のご意見はとても貴重だなと感じました。
無論、こちらが不満に思った行為についてクレームと理解してもらって、一言謝ってもらうだとか改善を約束してもらうだとか、気持ちの面でフォローがあれば契約した分までは払っても仕方ないというスタンスではいました。
しかし、たらいまわし後の電話では、イエスともノーとも言わず言い訳・逆切れ・開き直り・暴言と、とても商売をしている人間とは思えない対応で、こちらの解約したい気持ちはより強固になりました。クレームをクレームとして受け入れられないとても幼稚な商売人だと感じました。
まず契約書ですが、これは以前住んでいた市の販売店と交わしています。これを今の販売店が買い受ける、という形で権利が移っていて、最終的には全ての権利は今の販売店にあるということのようです。(今の販売店とは何一つ契約書は交わしていませんが、解約扱いにはならないまま権利がそのまま移動したと理解していました。)
「前いたところの販売店との契約だから」というのもまた今の販売店のおばちゃんの言うことですから、どのようなつもりだったのか分かりませんが・・・ですので、自分が交わした契約は継続という形になっている→解約には双方合意しなくては、と思っており、話し合いで解決しようとしていました。要は、不快な思いをさせた、対応が遅かったと認めて折れて欲しかったのですが。
本社にお金を払っているというのは、契約した分だけ商品(新聞)を卸してもらうために、契約満了月の分まで本社に代金として先払いしている、という意味のようでした。
もっとも、そのような都合を聞かされたところで、今回の交渉に関してはこちらが考慮することではないとは思いますが。これは本社へ突っ込んだほうが良いことなのでしょうか。
そして今日午後、主人が娘さんの方と話をしに行きました。
私は「暴言への謝罪と、契約期間である今年9月までで縁が切れるという確認を条件にお金を払う」と現金を預けました。
結論としては、どちらも確認できて割と早く(主人も、長々と話すよりはさっさと手を切りたかったようです。かなり不快な思いをしましたので)帰ってきました。
交わされた会話は以下のようなことでした。
@出迎えた娘さんは、玄関先での話ではあったが低姿勢にひざをついてまず両親の非礼を詫びてくれた。
Aその上で、自分の母に関する弁明をした。お金を払ってサービスを受けようとするこちらには関係のないことばかりではあるが、
・「母は昼間も一人で忙しくしていて、外出先でも転送電話を受けたりお客さんの所へ行ったりしている。だから連絡を忘れることもそりゃ少しはあります。」
・「見本紙を取られていた他紙とは、悪質なやり方でシマを盗った盗らないでもめたことがあり、その際ヤクザを送り込まれて事務所でタバコを投げたり暴れられたりしたことがある。
だから母はナーバスになっているところへ、奥様(私のことです)がルーズだと仰ったものだからカチンと来たそうです。」とのことだった。
Aの弁明については、会社と顧客のビジネスについては何の関係もないもので(「おかど違い」ですね)、「こちらの都合も理解してくれ」というこれまた幼稚な主張にしか聞こえませんでした。
いよいよ会社として信頼できないので本当に付き合いたくないのですが、あのような方達と交渉が長引くとこちらの精神的負担が大きすぎるのと、一応(娘さんからではありますが)こちらが要求する前に謝罪が得られたということで、今までの分は現金で支払って、今後の分は引き落としで申込書を銀行へこちらが速やかに提出する、ということで決着して帰って来ました。
夜になって私が帰宅し、頂いたアドバイスを拝見しました。最終的に自分達がとった行動と頂いたアドバイスを照らし合わせて、主張や方向は少なくとも間違っていなかったと思えたので良かったです。
残念ですが、ああいう方達が相手だったので諦めて正解だったかなとも思っています。とてもまともな会社とは思えないので、消費者センターに報告したり、本社へ金銭のことで問い合わせをしたりしてみたい気持ちがありますが、オバちゃんも所長さんも、その人格を疑いたくなるような言動をする人だったので、こちらの報復ととられる恐れがあり、その後の仕返しがないとも言い切れない面がありためらっています。
実際はそのような会社の関係者がまだ朝も暗いうちから自宅前まで新聞を持ってやってくるというだけで気味が悪くて仕方ありません。
早く忘れたいね、と主人と二人話しています。見本紙を入れてもらっていたところへは、詳しいことは話さず丁重に断りの電話をいれました。
契約満了後は、その2紙以外のところとできるだけ短い期間契約しようと思います。
転勤族ですので、ずっとこの街に住むわけではないというのが唯一の救いです(笑)
決着をつけたとはいえ釈然としない気持ちでいたところへ、頂いたアドバイスを拝見して、知らずにいた契約の効力の話や矛盾点など教えていただけてとても助かりました。
見ず知らずで突然のメールでの相談にも関わらずここまで「血の通った」アドバイス、本当に感激しています。またあくまで中立的な立場でのご発言、とても尊敬します。
この度は、ありがとうございました。
コメント ゲン
一応の決着ということのようや。それに対しては、そちらの判断やから、ワシが口を挟む問題やない。
ただ、今後のことで気になったことかあるから、それについて助言しておきたいと思う。
それは、銀行引き落としについてや。あんたは、集金がルーズなのと、集金人に会うのが嫌なためにそうするつもりなのやと思う。それは、それでええ。
但し、その銀行引き落とし期間が終わったら、速やかに、あんたが直接、銀行に行って、新聞代金の引き落としの解除をしといた方がええと思う。少なくとも、その販売店に任せたらあかん。
ルーズな所は、その引き落とし停止の手続きをせんと、それ以降も銀行に請求するというケースも希にあるからな。
Q&Aの『NO.173 新聞契約と口座引き落としについて』でも、以前、口座引き落としにしていた新聞を一度、止め、また新たに購読開始したとき、今度は手集金でという約束になっていたらしいが、販売店にその口座記録が残っていたため、客に無断で引き落とししていたというのがあった。
これなんかは、ルーズな販売店というのを如実に表しとる。このときも、その相談者には『あんたも、その銀行に対して、最初のクレームをつけた後に、その販売店への購読料の口座引き落としの解除届けを出しとっても良かったがな。
これは、別にあんたを責めとるのやないが、必要でなくなった口座引き落としは、面倒でもその都度、こまめに解除しとく方が無難や。間違いのもとになりやすい』と、アドバイスした。
あんたにも、同じことが言える。特にあんたは、転勤族ということなら、銀行振り込みの処理を販売店に任せたままやと、引っ越した後にそれが発覚するということにもなりかねん。
そのときに慌てて文句を言うても、おいそれと行くことのできんような場所に転勤しとったら大変や。
まあ、たいていの販売店には、そんな心配はないが、今回のような、ええ加減な対応の店は要注意やと思うとった方が無難や。
何でこんなことを言うのかと言えば、その店は、単にルーズで対応が悪いというだけやなく、どうも虚言癖の体質があると思えるからや。
『本社にお金を払っているというのは、契約した分だけ商品(新聞)を卸してもらうために、契約満了月の分まで本社に代金として先払いしている、という意味のようでした』
と言うたとのことやが、これは嘘や。こんなことは絶対にないと断言できる。ワシは聞いたこともない。念のため、複数の新聞販売店関係者に尋ねてみたが、全員、あり得んと言うてたからな。
ただ、転居通報費というのはどこの新聞社にもある。継続を依頼するのは、そのケースが多い。
これは、新聞社によっても違うが、毎年、2月〜5月くらいの間の3ヶ月程度をそれの特別強化期間に当て、そうしとる。引っ越しシーズンだけの期間限定というやつが特に多い。
これには、顧客サービスという意味合いもある。引っ越し先で現読客が、その日の内から新聞を読めるようにということでな。
新聞社は、契約にはノータッチやと言うたが、このサービスの仲介はしとる。引っ越し客が継続を希望すれば、販売店から連絡を受けた新聞本社が、その意向を汲み、該当地域の販売店に連絡を入れる。
該当販売店は、その客を引き受けることで、本社にその転居通報費を支払う。それを、本社は、通報した販売店に、同じく転居通報費を支払うというシステムがある。その額は、新聞社により、若干、違うが、だいたい1ヶ月分の購読料程度のもんや。
せやから、その販売店は、それを払うとるはずなのやが、それを大袈裟に、そう言うたのやろと思う。もしくは、嘘でもそう言えば、あんたは仕方ないとなり、あきらめると思うたのやろな。
1ヶ月分の購読料分しか払うてないというのは言いにくかったのかも知れんが、そういう嘘はつくべきやない。信用を落とす。
少なくとも、ワシは、その話だけで、そこが信用できんと思うたからこそ、銀行振り込みについても老婆心ながら忠告したわけや。
参考までに、新聞社は、WEB上で購読者を募っとる。これが、新聞社が直接、契約に関係しとると誤解される基なんやが、この中では、その但し書きがある。
『この画面は、お客様からの新聞購読のお申し込みを、お客様の地域を担当する新聞販売所に連絡、取り次ぎをするための画面です。新聞ならびに出版物のご購読については、お客様の地域を担当する販売所とのご契約となります』と、ちゃんと謳っとる。
転居通報も、それに似たサービスの一環ということになる。昔は、販売店どうしの契約の売り買いというのがあったが、どうしても問題が多すぎたということで、そうしとると考えられる。
せやから、今では、ほとんど直接の取引というのは聞かん。まったくなくなっとるということでもないようやがな。
この問題に加えて『・「見本紙を取られていた他紙とは、悪質なやり方でシマを盗った盗らないでもめたことがあり、その際ヤクザを送り込まれて事務所でタバコを投げたり暴れられたりしたことがある』というのも、考えにくいことや。似たことはあったかも知れんがな。
一般からは、この業界はそう思われとるのかも知れんが、ヤクザが販売店のシマ(配達エリア)の問題で口を挟むようなことは考えられんことや。
『シマを盗った盗らないでもめたことがあり』というのも、通常はない。各新聞販売店には、新聞社から配達、営業エリアというのを決められとる。販売店同士が取り合いできるものでもない。
その文句を言うて来た所が、敵対紙の関係者やと言うのなら尚のことや。敵対紙同士は普通に客の取り合いをしとる。シマの区別なんか初めからない。
この地域は、お前の所は勧誘するなと言う方が、異常やし、そういうことで因縁をふっかける人間はおらんはずや。
あるとすれば、勧誘員同士が、客の取り合いで揉めたケースやろけど、そんな小さなことで、ヤクザに頼むような販売店もまずおらんし、それを引き受ける奴もおらんはずや。
そんなもの、例え成功しても金にはならんからな。ヤクザは確かに無法やが、利にならんことで動く馬鹿はおらん。何かのメンツがかかっとるというのなら別やがな。
せやから、このケースは、来たのは勧誘員で拡張員やったと思う。それなら、そういうケースはある。しかし、拡張員はヤクザやない。中には、それに近そうに見える奴はおるがな。
もっとも、この販売店の人間の説明は『ヤクザのような人』の意味やったのかも知れんが、これも、あんたを納得させるために大袈裟に話を作ったとみてまず間違いないやろと思う。
ワシが、この販売店が虚言癖があると言うたのは、そういう意味でや。あきらかに素人さんを煙に巻こうとしとるのが見え見えや。
しかも、そのことを、あんたの言うた言葉尻に絡めるというのは、たちが悪い。本来なら謝罪したのやったら、そういう作り話や大袈裟なことは言わん方がええ。そういうのは、ちょっとでも事情に詳しい者が聞けば、簡単に見破られることやさかいな。
『見本紙を入れてもらっていたところへは、詳しいことは話さず丁重に断りの電話をいれました』というのが、万が一、そういうことが原因やと言うのなら、その話は割り引いて考えたってほしいと思う。虚言癖の人間の言うことやさかいにな。
見本紙を入れてた販売店は、だしに使われただけかも知れんからな。もっとも、あんたにそれは関係ないから、その真意を確かめる必要もないけどな。いらん揉め事になるだけや。
ワシが言いたかったのは、どこまでいっても信用できる販売店やないなということや。もっとも、どこの新聞を購読するかは、あんたが決めることやから、それはそれでええ。
今回の、あんたの相談に関して、これを見た、幾つかの新聞販売店の方々から、異口同音に意見が寄せられた。
店もいろいろ、読者もいろいろ・・・クレームの基本は速やかに善処すること。店としては、こちらに非があり、相手が毅然とした態度ででられるとあきらめるものですがね。
それよりもこの店は非を改め、もっと頭を下げろと言いたい。まだつなぎとめられる余地があるわけだから。
今回の相談は、ヌルイ対応の販売店なのだと思います。ウチではありえない対応です。
まあ相談の件の販売店はひどいですね。
こんな対応の販売店が居るから、いつまでたっても新聞屋の地位が上がらないのだと思います。
これが、普通のまともな販売店の反応や。
あんたは、おそらく理解して頂いとると思うが、今の販売店は、本当に希な存在や。今回は、たまたま、そういう所と絡んでしもうたと思うてほしい。
ほとんどは、真面目にちゃんとした営業をしとる販売店が多いということも分かるようやったら、分かったって。
まあ、それでも、形や言い訳はどうあれ、一応、謝罪もあることやし、そちらも納得したということで幕引きとしては悪い結果やないとは思う。気分は悪いやろけどな。
しかし、ものは考えようで、こういう経験があれば、次からは用心できると思えばええのと違うかな。無理矢理な話かも知れんけど。
投稿者返信日時 2006.2.27 PM 10:29
ありがとうございます。ゲンさんがここまで事細かにこちらのトラブルに関して考えてくださるということをとても心強く感じています。改めて、感謝申し上げます。
引き落としの件も、ゲンさんにアドバイスいただいた通り、自分で解除手続きを取りに行こうと思います。
あと一つだけ・・・
主人に「絶対受け取ってきてね」と頼んだ、現金で払った分の領収書を受け取り忘れてきたと言うのです。3万円弱の金額だったので、渡さない方もどうかと思うのですが。。
今更ですが信用できない店なので、かと言って赴くのは気が変になりそうなくらい嫌なので、返信用封筒を入れてでも文書で請求しようと思います。が、ゲンさんが他の良い方法をご存知でしたら、もう一度だけアドバイスを頂きたいと存じます。
回答者 ゲン
領収書の件やけど、一番ええのは「昨日、領収書を貰い忘れたのやけど、持って来てくれるかな」と言うことやろと思う。誰でも、普通はそうする。
せやけど、それが嫌なら、そのままにしとくかや。銀行の通帳に最新月の引き落としの記載があれば、それ以前の分は、支払い済みと主張できる。
万が一、その払うた金の支払いを再度請求してきても「お宅は、以前の入金があったから、当月分だけの引き落としをされたのでしょ」と言えばええ。
まあ、心配せんでも、そこまでは腐っとらんと思う。ルーズでええ加減な人間と言うのと、詐欺師的要素のある輩というのは、まったくタイプが違う。
虚言にしても、あんたに契約解除を思い止ませるためのものや。せっかく、あんたがそれを撤回したのに、元の木阿弥(もくあみ)になるような馬鹿なことは言わんと思う。
それに、あんたもそう言うわれても、再度、支払いすることはないやろ。そのときは、いくらおとなしい人間でも、腹をくくれると思う。
もし、そういうことがあった場合は、ワシの言うたことも含めて、すべて新聞本社にぶちまけることや。その販売店は、かなりな痛手になるはずやからな。
『返信用封筒を入れてでも文書で請求しようと思います』というのもええけど、ええ加減な所はそれにも時間がかかるし、ちゃんと応じるかどうか分からんと思う。待つだけでもまた、いらいらせんとあかんのと違うかな。
それなら、最初に言うたように、ご主人が「昨日の領収書、貰い忘れてたのですが」と言うて、持って来させるか、貰いに行った方がましやと思うけどな。