から新聞勧誘・拡張問題なんでもＱ＆Ａ
NO.227 新聞販売店での情報はいつまで保管しているのですか？
投稿者 ユウさん 投稿日時 2006.3. 7 AM 1:09
いつも楽しく拝見しています。
つい先日の事ですが○○新聞の勧誘員さんが来られて「お宅は８年前に○○新聞を読まれてましたよね。またお付き合い願えませんか」といわれました。
私はそんな覚えがなかったので「うちはずっと△△新聞ですよ」と言ってその場は断りましたが、後で妻に聞くと「確か、その頃３ヶ月だけだったけど○○新聞取ってたわよ。結局、あなたが読みにくいって言うから止めたのよ」ということでした。
そう言われれば、そんなこともあったかなと思い出しました。その会話のあと妻が、「確か２年ほどまえにも同じことをいって○○新聞さんが来たわ。そのときわたしはうちは△△新聞しか読みませんて断わりましたけど」といいます。
そこでお尋ねしたいのですがふつう新聞販売店さんはその情報はいつまで保管しているものなのですか？また来ることは考えられますか？その情報を削除して貰えることはできますか？
現在は迷惑というほどでもないのですが、それも個人情報になると思いますのでどういう取り扱いなのか気になりました。
よろしくお願いします。
回答者 ゲン
『ふつう新聞販売店さんはその情報はいつまで保管しているものなのですか？』と言うことやけど、これは、その販売店次第やと思う。
新聞販売店は、契約中の契約書の保管義務は規定されとるが、その情報の保管義務、あるいは廃棄義務というのはないはずや。
今はどこの販売店でもパソコンで顧客管理をしとるのが普通やから、情報としてなら、かなり前のものが保存されとる場合がある。
それを残しとる所は、今回のように勧誘のためというのが多い。通常、こういうのをデータ拡張という。
以前の購読客に、再度、契約をして貰うことを「起こし」というんやが、それをするためや。これは、通常、その販売店から過去読（過去に購読していた読者の略）のデータを貰い勧誘する。
勧誘員とすれば、一度、購読して貰うてるということがあれば、やはり行きやすいし、落としやすいというのがある。最低でも、今回のあんたのように話くらいは聞いて貰えると考えるからな。
「以前、お世話になってました○○新聞です」と言えば、普通は、むげな態度で臨む者は少ないからな。心理的にもそうなる。
せやから『また来ることは考えられますか？』ということなら、何度でもその可能性はあるとしか言えん。ただ、それもその店、あるいは勧誘員次第ということはある。
データというのは、ランク付けされとるのが普通や。そのやり方も、その販売店、勧誘員次第やが、通常はABCというのが多い。
それから言うと、あんたは８年前に３ヶ月の購読だけで、前回の勧誘が２年前ということなら、かなり低いランクやと考えられる。思うに、Cの下、Dランクというところやろと思う。
その販売店、勧誘員からすれば、あまり期待はされとらんと考えてええ。言い方は悪いかも知れんが、にぎやかしの一つ程度のもんや。枯れ木も山のにぎわい、というやつやな。
そして、今回、断ったことで、さらにその評価が下がったはずや。それからすると、次回訪問はいつになるかというところやろ。あるいは、もうないかも知れん。
『その情報を削除して貰えることはできますか？』と言うことやけど、それは、その販売店に要望してみるしかないやろ。
「何度、そちらから勧誘に来られても、うちはそちらから取るつもりはありません」とでも言うてな。
販売店によれば「分かりました」と、勧誘リストから外す場合もあるし「そこを何とか」と言うて、再アタックして来る所もある。何とも言えん。
『それも個人情報になると思いますのでどういう取り扱いなのか気になりました』というのも、個人情報保護法の関係で、一般の方も多少神経質になられとるようや。
これに関しては、新聞販売店だけやなく、各方面でも大変なようや。
参考までに『週間ダイヤモンド』という経済専門誌があるんやが、その今週号（2006.3.11号）の中で『特集 大混乱 間違いだらけの個人情報保護 Part3 業種別・混迷の実態』というのがあるから、興味があれば見られるとええ。
ちょっと、宣伝みたいな話になっとるが、その中の８業種の一つとして『新聞販売』について、当サイトが、そこから取材を受け、その内容が掲載されとるというのもある。
たいていの書店に並んでるはずや。『週間ダイヤモンド』というのは書店売上Ｎo.1のビジネス週刊誌との定評がある週刊誌やから、それ以外でも勉強になることは多いと思う。
因みに、その取材を受けたときの経緯とワシらの考えを、次回のメルマガ『第８３回 新聞拡張員ゲンさんの裏話』の中で話すつもりにしとるから、良かったら見といてほしい。
現在、この個人情報の取り扱いということは、どこでも頭を悩ませとる問題ではある。せやけど、あんたの場合は、それほど深刻に考えることはないのやないかと思う。
『現在は迷惑というほどでもないのですが』と言われるのなら、尚更や。
万が一、○○新聞、△△新聞以外の勧誘員から「あなたは、８年前、○○新聞でも購読されてますよねえ。今回は一つ□□新聞でも……」とでも言うて来る人間がおるとしたら、情報漏洩ということも考えられんでもないが、そんなことはまずないやろと思う。
何度も言うが、この個人情報の扱いは、業者の方がより神経質になっとるということがあるから、却って、あんたの所の情報は守られるのやないかな。
そして『その情報はいつまで保管しているものなのですか？』というのも、あんたのその情報がその販売店にとって価値のないものやと判断されたら、自主的に廃棄されると思う。
もちろん、その保証はできんが、個人情報を持つということは、それが漏洩した場合、責任を問われるわけやから、必要でないものは廃棄したいと考えるのが自然やないかな。
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